NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社



新東名高速道路の自然環境の保全について (2010年9月1日)

中日本高速道路株式会社秦野工事事務所(神奈川県秦野市、所長・佐藤久長)は、2010年8月27日に、新東名高速道路 自然環境検討会(委員長:亀山 章 東京農工大学名誉教授)を開催しました。

1.検討内容
  1. 今繁殖期の猛禽類調査結果
  2. 繁殖期間中の営巣木周辺での作業による影響
  3. 各種作業を実施する場合の作業指針
  4. 希少動植物の現況調査結果
2.今繁殖期の猛禽類調査結果
  1. 現地調査の期間
    2010年3月~8月
  2. 生息状況調査
    現地調査で各月ともオオタカの飛翔を確認しました。
  3. 繁殖状況調査
    現地調査でオオタカの繁殖が確認されました。
3.繁殖期間中の営巣木周辺での作業による影響
猛禽類の繁殖期間中に実施した測量作業等による繁殖活動への影響について審議していただきました。
4.各種作業を実施する場合の作業指針
2010年6月25日にお知らせしたオオタカへの配慮に欠ける行為を行ったことを反省し、今後各種作業を実施する場合の作業指針について審議していただきました。
作業指針では、環境省の「猛禽類保護の進め方」、「神奈川県オオタカ保護指導指針」に基づき、配慮地域を設定し作業内容別の配慮方法について定めています。
5.希少動植物の現況調査結果
計画路線周辺の希少動植物の生息・生育状況について、中間報告を行いました。
6.検討会審議結果
    検討会での主なご意見及びとりまとめは以下のとおりです。
  • 今期の猛禽類繁殖期間中の営巣木周辺における作業実施による繁殖活動への影響は否定できない。今後は作業指針に基づき、より注意して作業を実施していく必要がある。
  • 上記に基づいて今後の作業指針等を示した。
  • 今後の猛禽類の調査の方針と保全対策を検討した。

今後は今回審議いただいた作業指針に基づき猛禽類に十分配慮をしながら各種作業を実施してまいります。

 
※希少動植物保護の観点から、オオタカ等の飛翔状況・営巣地などに関する情報の公表は差し控えさせていただきますので、ご理解・ご協力をお願いします。