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社長メッセージ

代表取締役社長CEO 縄田 正(なわた ただし)

中日本高速道路株式会社
代表取締役社長

縄田 正

経営計画チャレンジV(2021-2025)

当社グループを取り巻く経営環境は日々刻々と変化しています。カーボンニュートラルに向けた取組み、デジタル化の推進、新しい時代の交通システムに対応していくための「新技術」、「新サービスの導入」など、将来の社会変化を見据えた上で柔軟かつ大胆にチャレンジし続ける必要があります。
このような環境変化の激しい時代にあるからこそ、当社グループは社会インフラ企業である社会的使命のもと、社員一人ひとりがそれぞれの持ち場で責任と役割を果たすために、2021年4月に「経営計画チャレンジV(ファイブ)2021-2025」を策定し、「企業理念・私たちの役割」を高いレベルで実現していきます。

安全性向上の不断の取組み

当社グループは、「笹子トンネル天井板崩落事故」を引き起こした当事者として、「二度とこのような事故を起こしてはならない」という深い反省と強い決意を胸に、「安全文化」を常に高いレベルで維持し続けていくため、経営方針の最上位に、経営方針1「安全性向上に向けた不断の取組みの深化」を掲げています。
「安全」は当社グループの経営の根幹であり、すべての経営方針に結びつけることで、高速道路の安全性向上という永遠の挑戦課題に、グループを挙げて取り組んでいきます。

高速道路の機能強化と進化

経営方針2「高速道路の機能強化と広くお客さまに利用される高速道路空間への進化」として、人や物を運び、皆さまの暮らしや産業を支える重要な社会インフラである高速道路の機能強化と進化に取り組んでいきます。
高速道路の整備と機能強化に向けて、新東名高速道路等のネットワーク整備、スマートインターチェンジの整備、高速道路リニューアルプロジェクトによる老朽化対策、交通事故及び渋滞対策、耐震補強対策、地球温暖化等の気候変動により激甚化する自然災害への対応強化を推進していきます。
加えて、東海北陸自動車道をはじめとする暫定2車線区間の4車線化、新名神高速道路の6車線化、中継輸送拠点の整備及び運営、ダブル連結トラック等高速トラック輸送の効率化に向けた駐車マス整備などの環境整備にも着実に取り組み、高速道路の更なる機能強化を図っていきます。なお、2023年5月に道路整備特別措置法及び関連法が改正され、高速道路料金の徴収期間が最長で2115年まで延長されることとなり、2024年3月には高速道路の新たな更新計画を含めた事業許可を受けましたが、お客さまをはじめ、ステークホルダーの皆さまにご理解とご協力いただけるよう、引き続き計画的かつ効率的に事業を進めていきます。
お客さまへより良いサービスを提供するために、駐車マスの拡充、計画的なサービスエリアのリニューアルや新しいサービスの創出などによる快適性と利便性の向上、地域間交流の促進や地域活性化が期待される企画割引(ドライブプラン)の充実など、より広くお客さまに利用していただける高速道路空間へ進化させていきます。

新たな価値創造への挑戦

当社グループの将来を見据えた新たな価値創造に向けて、経営方針3「デジタル化や脱炭素化などの環境変化に適応した新たな価値創造への挑戦」を掲げ、取り巻く急速な環境変化に適応し、チャレンジしていきます。
最先端の事業運営を実現し、高速道路モビリティの進化をめざす次世代技術を活用した革新的な高速道路保全マネジメント「i-MOVEMENT」や建設現場の生産性を向上させる「i-Construction」、高速道路での完全自動運転(レベル4)の実現のための路車間協調設備の構築などDXを推進していくとともに、その実現に向けた革新的な技術開発や高度な専門性を有する人財育成にも積極的に取り組んでいきます。
また、高速道路ネットワークの整備をはじめとする当社グループのあらゆる事業活動を通じて、地球温暖化の抑制に寄与するCO2排出量の削減、設備の省エネルギー化などに着実に取り組むとともに、「脱炭素社会」はもとより、「SDGs(持続可能な開発目標)」がめざすサステナブルな社会の実現に貢献していきます。

経営基盤の強化と働きがいの向上

当社グループの事業活動を着実に展開していくために、経営方針4「お客さまをはじめとするステークホルダーの期待に応え続けるための経営基盤の強化」を掲げ、コンプライアンスの徹底、ガバナンスの強化、公正・透明な調達などにより、当社グループの成長基盤となる「社会からの信頼」を獲得し続けるとともに、グループ全体の生産性向上や新たな事業領域への拡大などによる「財務基盤の強化」に努めていきます。
特に安全とコンプライアンスは企業経営の根幹であり、事業推進のためのコンプライアンス軽視は絶対にしてはならないとの姿勢のもと、過去に発生した事象からの教訓を忘れず、グループ全社員の安全意識及びコンプライアンス意識の徹底を図ることで、すべてのステークホルダーの皆さまからの信頼を高め、当社グループの役割を果たしていきます。
また、「社員は会社にとって最大の『財(たから)』」であり、社員一人ひとりが自らの仕事に「誇り」と「やりがい」を持ち、持てる能力を最大限に発揮し活躍できる環境が重要です。当社の事業活動の根源である「現場」を中心として社員一人ひとりが新しい発想とチャレンジ精神を持ち、自由に考え、対話を通じ、実行できる環境をつくることで、高速道路の安全性を向上し、高速道路空間を常に進化させ、新たな価値創造が実現できる企業文化を醸成していきます。
当社グループの経営基盤を確たるものとして、当社グループの総力を結集して、「現場力」を高め、「良い会社で強い会社」をめざします。

SDGsの達成に向けて

国際社会共通の目標として2015年に国連で採択されたSDGsは、当社グループの事業活動と密接に関わっています。当社グループは、ESG(環境・社会・ガバナンス)の取組みを重視しつつ、CSRと経営施策を一元的に推進し、高速道路事業をはじめとする当社グループの事業活動を通じて、ステークホルダーの皆さまへお届けする価値を高めていくことで社会課題の解決に貢献し、SDGsの実現に寄与していきます。

代表取締役社長CEO 縄田 正

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