NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2019年04月24日宮池社長定例会見

会見要旨

【司会】

皆さまお待たせいたしました。 本日は、社長からご説明します資料1から5のほかに、資料6-1「『中日本高速道路株式会社と東邦ガス株式会社の連携に関する協定』の締結について」資料6-2「週休2日制モデル工事の取り組みについて」、資料6-3「実在する神社を商品コンセプトとした焼き菓子『むささびからのむすびもの』を販売します」チラシとして「二輪車ツーリングプランの中京圏版と首都圏版」をお配りしています。詳しくはお手元の配布資料をご確認ください。
それでは、ただいまから第147回の定例会見をはじめさせていただきます。

【社長】

【はじめに】
トピックスのご紹介の前に、ひとこと申し上げます。
先月の定例会見でお知らせしましたが、笹子トンネル天井板崩落事故の慰霊碑が完成し、4月13日(土)に除幕式を執りおこないました。
当日は、中央道・初狩パーキングエリア(PA)(下り)と笹子トンネル東坑口(下り線側)付近の2箇所で、ご遺族の皆さまや関係者の皆さまと一緒に、慰霊碑の除幕をさせていただきました。
私たちは、お亡くなりになられた方々の慰霊をさせていただくとともに、事故を引き起こした責任を重く受け止めて、事故の尊い教訓を決して風化させず、事故の再発防止、高速道路の安全性向上と機能強化にかかる不断の取り組みを続けることをお誓いする場所として、慰霊碑を末永く大切にお守りしていきます。
なお、「笹子トンネル東坑口付近」の慰霊碑は除幕式がおこなわれた4月13日(土)の13時から、「初狩PA(下り)」の慰霊碑は翌日14日(日)の7時から、それぞれ一般公開をしています。

【事業の現況(2019年3月および2018年度)】
資料1-1をご覧ください。
まず、営業の状況ですが、3月の料金収入は605億7600万円で対前年同月比1.3%の増加、また、通行台数は日平均205万2000台で対前年同月比1.3%の増加となりました。
3月は、昨年に比べて雪による影響が少なかったことから、料金収入・通行台数ともに増加となりました。
2018年度の料金収入は6934億3800万円で対前年度比2.2%の増加、また、通行台数は日平均198万2000台で対前年度比1.9%の増加となりました。
2018年度は、景気の緩やかな回復基調が継続したことを背景として、大型車利用の増加傾向が続きました。また、雪による通行止めも前年度に比べて大幅に減少しました。
その結果、大型車の通行台数が対前年度比5.0%の増加、小型車は対前年度比1.1%の増加となり、2017年度に引き続き過去最高となりました。

続いて建設の状況です。
2019年度に開通を予定している区間についてご説明します。
今年度は3つの区間で開通を予定しています。東から順にご紹介しますと、
(1) 新東名高速道路
伊勢原ジャンクション(JCT)から伊勢原大山インターチェンジ(IC)間 2km
(2) 東海環状自動車道
関広見ICから高富IC間  9km
(3) 東海環状自動車道
大野神戸ICから大垣西IC間 8km
となっています。
各区間とも、現在、土工や橋梁上部工などの道路本体工事を全面展開中で、本体工事が完了したところから順次、舗装工事や標識工事、情報板などの設備工事に着手しているところです。
開通の見通しが立ちましたら、あらためてお知らせします。

次に、資料1-2をご覧ください。新規事業区間のご紹介です。
すでに発表済みですが、新名神 亀山西JCTから大津JCT間41kmの6車線化、および東海北陸道 白川郷ICから五箇山IC間のうち 2.8kmの付加車線の設置につきまして、3月29日に国土交通大臣から事業許可を受け、財政投融資を活用して有料道路事業として整備することとなりました。
なお、新名神の6車線化はNEXCO西日本と共同で事業を進める予定で、当社は亀山西JCTから甲賀土山IC間13kmを担当します。
引き続き、関係機関や地元の方々と連携し、早期供用を目指して工事を進めていきます。

続いて、3月17日に開通しました新名神につきまして、開通後1ヶ月間のご利用状況をご報告します。
新名神開通後1ヶ月の段階で、新名神の一日当たりの平均交通量は4.4万台、東名阪道は3.1万台減少して6.8万台となり、東名阪道から新名神への交通の転換が進んでいる状況となっています。
前年度の同時期には、東名阪道で一日あたり9.9万台にご利用いただいていましたが、新名神開通後には、東名阪道と新名神を合わせて11.2万台となり、1.3万台増えています。
また東名阪道の渋滞状況ですが、新名神開通前は1ヶ月間で95回の渋滞が発生するなど、恒常的に渋滞が発生していましたが、開通後は21回と約8割削減され、想定していた通りの効果が現れています。
現在、一般国道など周辺道路の利用状況の変化や周辺施設の入り込み客数の変化などを調査中ですので、まとまり次第あらためてご報告します。

なお、新名神開通に伴うご走行上の注意点として、先月ご説明しましたが、あらためてお話させていただきます。
亀山西JCTでは、名古屋方面と伊勢方面を連絡するランプウェイが現在も工事をおこなっており、名古屋方面と伊勢方面の新名神を使っての行き来はできません。
具体的には、名古屋方面から新名神を通って伊勢方面に向かおうとしても、亀山西JCTでは伊勢方面に行くことができず、そのまま京都方面に向かってしまうことになります。
開通後1週間の段階では、このようなご走行は1日当たり350台発生していましたが、標識などによる注意喚起や、報道関係の皆さまに取り上げていただいたお陰もあり、現在は1日あたり70台まで減っています。
ゴールデンウィークには交通量も増加し、初めて新名神をご利用になるお客さまも増加すると想定されることから、引き続き注意喚起をおこなうとともに、今後のご利用状況を見ながら、さらなる対策も検討していきたいと考えています。

次にサービスエリア(SA)・PAの状況です。
資料1-1の裏面をご覧ください。
3月のSA・PAの売上高は184億8800万円で対前年同月比4.7%の増加、飲食・物販部門の売上高は対前年同月比3.7%の増加となりました。
3月は、営業の状況と同様に、昨年に比べて雪による影響が少なかったことから、売上高は前年を上回る結果となりました。
ガソリン部門の売上高は、昨年に対し販売価格が上昇したことと、軽油の販売数量が増加したことにより、対前年同月比6.3%の増加となりました。
2018年度のSA・PAの売上高は2136億2400万円で対前年度比6.6%の増加、飲食・物販部門の売上高は対前年度比1.3%の増加となりました。
2018年度は、前半は豪雨や台風などが発生し天候に恵まれなかったものの、後半は雪による通行止めの影響が少なかったほか、市中でも人気のある「ドン・キホーテ(店名:ミチドンキ)」や「いきなりステーキ」の出店、新名神 鈴鹿PA(ピットスズカ)の開業もあり、売上高は前年度を上回る結果となりました。
ガソリン部門の2018年度の売上高は、ほぼ1年を通じて前年度に対し販売価格が上昇したことと、軽油の販売数量が増加したことにより、対前年度比16.5%の増加となりました。
なお、当社管内のSAやPAでは、最大10連休となるゴールデンウィーク期間にあわせて、4月22日(月)から5月6日(月)に、「『令和』元年最初のゴールデンウィークキャンペーン」を開催します。
「平成」や「令和」に因んだお土産品や福袋などを約50エリアで販売しますので、お出かけの際はぜひお立ち寄りください。
実施場所などの詳細につきましては、当社公式WEBサイトをご確認ください。
また、ゴールデンウィーク期間中の対策としましては、SAでの駐車場整理員の配置や臨時トイレの設置のほか、SAやPAでの店舗営業時間の延長、販売商品の欠品防止などに取り組みます。

【高速道路リニューアルプロジェクト(大規模更新・修繕事業)の今後の計画と進捗状況について】
資料2-1をご覧ください。
高速道路リニューアルプロジェクトは、2015年度から15年間の計画で進めています。本日は、2019年度のはじまりにあたり、今年度の工事計画や進捗見通しについてご説明させていただきます。
1ページに記載のとおり、この春には5件の工事を予定しています。この5件の工事は、いずれも工事の期間や内容についてすでに発表させていただいたものです。
続いて、資料の2ページをご覧ください。
今年度予定しています、契約済みのリニューアル工事を一覧表に整理しています。
このうち、(6)番から(18)番の工事につきましては、下半期に工事を予定していますが、まだ具体的な工事の実施時期が決まっていませんので、決まり次第、当社公式WEBサイトなどでお知らせします。
それぞれの工事箇所につきましては、資料2-2で地図に明示していますので、参考にご覧ください。
リニューアルプロジェクトは2019年度で5年目を迎えます。今年度末時点では、リニューアルプロジェクト全体の約3割の工事を発注する予定です。
これからも計画的にリニューアル工事を進めていきますが、工事期間が長期にわたるほか、車線規制、夜間通行止めやICの一部閉鎖などにより、渋滞の発生が見込まれます。
ご利用のお客さまには大変ご迷惑をおかけしますが、お出かけ前には当社公式WEBサイトなどで交通情報をご確認いただき、余裕をもった走行計画を立てていただきたいと思います。
なお、名二環・東名阪道・新名神では、5月11日(土)から25日(土)までの間リフレッシュ工事をおこないますが、東名阪道の工事に伴う渋滞の緩和を目的としまして、お客さまに積極的に伊勢湾岸道に迂回していただけるように料金調整をおこないます。
お手元にお配りしていますチラシ「迂回料金調整のお知らせ」をご覧ください。
指定された発着エリアから、東海JCTまたは名古屋南JCTを通って名二環や名古屋高速を連続してご利用になるETCのお客さまには、伊勢湾岸道の東海JCTまたは名古屋南JCTまでの料金を、東名阪道の名古屋西JCTまでの料金と同額に調整することとしましたので、積極的な迂回にご協力をお願いします。
今後、ますますリニューアル工事が各所でおこなわれます。工事規制が長期間にわたることから、少しでも早くお客さまにお知らせできるよう努めますが、特に工事実施箇所が重交通路線であり渋滞対策や安全対策などの難しい課題があるため、工事や車線規制の実施方法などで様々な検討をおこなう必要があり、関係機関との協議にも時間を要しています。
こういった検討や協議の結果、計画の一部が変更となる場合もありますので、ご理解とご協力をお願いします。

【スマートフォンを活用した工事情報の提供に向けた実証実験について】
続いて、リニューアルプロジェクトに関連しまして、技術開発に関するトピックです。
資料3をご覧ください。
多くのお客さまがご利用になるスマートフォンを活用し、お客さまの行動変化を促して迂回の推奨や渋滞の緩和につなげる実証実験をおこなうこととしましたので、ご紹介します。
この実証実験は、当社とKDDI株式会社および株式会社KDDI総合研究所が共同でおこなうもので、5月17日(金)から始まる小田原厚木道路のリニューアル工事を対象におこないます。
具体的には、工事期間中の渋滞が予測された時間帯に、工事の影響を受ける可能性の高い地域にお住まいのauスマートフォンユーザーに向けて、ニュースアプリで渋滞予測や迂回ルートなどの情報を配信します。
その情報を受けて、工事区間や渋滞の時間帯を避けるなど、お客さまの行動がどのように変化したかを、アンケートやKDDIが保有するお客さまから同意をいただいた位置情報を用いて分析し、渋滞緩和に効果的な情報の提供を検討するものです。
リニューアル工事は工事期間が長期にわたるため多くのお客さまにご迷惑をお掛けしますが、当社ではこれからも渋滞緩和につながる情報提供に努めていきますので、ご理解とご協力をお願いします。

【設計業務における「一括審査方式」の導入について】
資料4をご覧ください。
当社は、公共事業を取り巻く人員不足などによる入札不調への対策としまして、これまでにも「調査等業務における発注見通し公表の拡大」、「耐震補強設計における基本契約方式の導入」や「施工管理業務の年度発注の一斉公募」などの対策に取り組んできましたが、このたび設計業務におきまして、入札参加希望者と発注者の双方の入札事務手続きの効率化を図るため「一括審査方式」を導入することとしましたので、お知らせします。
この方式は、業務の目的が同一で条件が同程度の複数業務を同一時期に発注する場合に、競争参加や技術提案に関する要件を統一することにより、これまで提出していただいていた同一書類の提出を不要とし、複数業務の入札に参加するすべての書類を一括で審査するものです。
これにより、入札参加希望者の提出書類が削減されて事務手続きの効率性が高まるほか、複数の業務の入札に参加しやすくなるなど、入札参加希望者にとってもメリットがあるものと考えています。
今回は、資料の2ページに記載の橋梁の耐震補強設計やリニューアル工事の設計にこの方式を導入しますが、今後、技術評価をおこなう工事や他の業種へも順次拡大していきます。
当社では、建設業界全般の「働き方改革」を支援するため、「魅力ある工事発注および適切な工事管理に向けた取組み」や「調査等業務の業務改善に向けた取組み」につきましても当社公式WEBサイトに掲載していますので、そちらもぜひご覧いただきたいと思います。

【東名 全線開通50周年関連のお知らせ】
最後に、東名高速道路全線開通50周年を記念したキャンペーンやイベントに関するトピックです。
資料5-1をご覧ください。
こちらに、すでに発表済みのものも含めてキャンペーンやイベントの概要を一覧にまとめました。本日発表するものを赤字で、直近で発表したものを青字で記載しています。
それでは、本日発表するイベントを中心にご説明します。
まず、「SA6箇所での記念イベント」につきましては、5月25日(土)と26日(日)に、ここに記載の6箇所のSAで、クイズラリー抽選会、沿線自治体による観光PRやステージイベントなど、各種イベントを予定しています。
また、全線開通50周年当日の26日(日)は足柄SA(下り)で、女子レスリング元世界チャンピオンの吉田 沙保里さんにお越しいただき、記念モニュメントの除幕式をおこないますので、ぜひご取材ください。
詳しくは資料5-2をご覧ください。
次に、「リアル謎解きゲーム」についてです。
東名のすべてのSAを会場として、仕掛けられた謎を解く、新感覚の体験型イベントです。正解されたお客さまには素敵な景品をプレゼントします。
詳しくは資料5-3をご覧ください。
次に、「SA・PAでの特別な商品の販売や記念イベントの開催」についてです。
5月25日(土)と26日(日)を中心に、数量限定の感謝価格メニューのご提供や50周年記念パッケージ商品の販売などをおこないます。
それぞれ実施日時や実施場所が異なりますので、詳しくは資料5-4をご覧ください。
最後は、「オンラインモールでの「みちまるくん」グッズの販売」についてです。国内シェア・ナンバーワンのデニム生地メーカーであるカイハラ株式会社の「カイハラデニム」を使ったグッズや「今治タオル」のバスタオルなどを、オンラインモールと一部のSAで販売します。
詳しくは資料5-5をご覧ください。
なお、本日お配りしていますペットボトルのお茶も50周年記念商品のひとつです。
その他、すでに発表済みですが、ETCマイレージポイントプレゼントキャンペーンやKITTE丸の内で開催する「FUN(ファン)! 東名高速」、日産自動車と連携した記念企画なども予定しています。
各キャンペーンやイベントの詳細は、50周年記念特設WEBサイトでもご紹介していますので、ぜひご覧ください。
報道関係の皆さまもぜひイベント会場にご取材にお越しください。

【司会】

以上が本日ご用意したトピックです。それでは、これから皆さまからのご質問をお受けします。

【記者】

東邦ガスとの連携に関する協定について、御社は中部電力をはじめ各電力会社と同様の連携協定を結んでいます。中部電力との協定の際も合同で訓練を実施していくとのことでしたが、東邦ガスとの連携をきっかけに同じような訓練を実施する予定があるのか、また、過去に電力会社などと合同で訓練を実施された実績があればそれも合わせて教えてください。

【社長】

電力会社との訓練につきましては、中部電力と合同で実施しています。

【社員】

東邦ガスとの合同訓練につきましては、現在、検討しているところです。

【記者】

東名全線開通50周年の関連についてお伺いします。経済効果につきましては以前の発表で伺っていますが、5月26日に50周年を迎えるにあたり、あらためて東京と名古屋を結ぶ物流の大動脈である東名がどのような効果をもたらしたのか、また次の50年を見据えて今後の課題はどこにあるのかお聞かせください。

【社長】

50年前に関西圏、中京圏、首都圏が名神、東名ですべてつながり、「この50年間にもし東名がなかったら」という条件で経済効果の評価をしますと、この50年間で60兆円ほどの経済波及効果があったという結果でした。特に大都市を結ぶ幹線道路ということで、国全体の経済成長にも大きく影響を与えたのではないかと思っています。ご承知のように、東名が開通して以降、急激にその交通量が増えて、現在では開通時の3倍ほどになったこともあり、新東名の建設へとつながっているわけです。この関西圏、中京圏、首都圏の間は、まだすべて開通していませんが、東名・名神、新東名・新名神のダブルネットワークが形成されたことにより、非常に安定的にご利用いただけるようになりました。また、災害時や事故時にもダブルネットワークが機能し、できる限り通行止めとならない強靭な道路になってきたと思っています。今後の課題ですが、老朽化が大きな課題だと思います。リニューアルプロジェクトにつきましては、先ほど今年度の予定をお話ししましたが、東名は50年、名神は開通からもっと経っていますので、傷んでしまった橋の床版の取替えやトンネル・法面の補強工事などを順次進めています。すでに5年目を迎えていますが、これからも継続的に進めていきたいと考えています。

【記者】

引き続き点検をしながら、道路を維持していくことが必要になってくると思います。そのため、点検のコストダウンや技術開発なども課題になると思いますが、そのあたりもお聞かせください。

【社長】

少子高齢化や労働力不足という問題が背景にあると思います。私どもの会社はグループ全体で1万人強の人員で料金収受、道路の点検、補修、巡回パトロ-ル、あるいはSAの清掃や店舗の運営などをおこなっています。そういった業務の人手不足というものが課題になってくると思います。比較的高齢の方が多い職種もありますので、ICT技術やロボット技術、またAIなどの新しい技術を導入しながら省力化を図っていきたいと思います。それをコストダウンや安全性向上につなげたいと思いますし、点検などにつきましては、センサーを現地に設置して遠隔でモニター監視するといったことなども含めて、新しい技術開発を戦略的に進めていきたいと考えています。

【記者】

今日は平成最後の会見になろうかと思いますが、道路公団民営化や大きな事故の発生など、平成は御社が大きく変わった時代ではないかと思います。あらためて振り返っていただいたうえで、令和へ向けて期するものをお聞かせください。

【社長】

高速道路が始まったのは、昭和31年に世界銀行のワトキンス調査団が来たのがスタートです。しばらく経って名神、東名と高速道路が開通し、その後、高速道路が全国に広がりました。現在、高速道路を含めた高規格幹線道路は14,000kmの計画のうち約11,000kmまで開通しました。昭和から平成までの段階でやっとここまで来ました。高速道路建設がスタートして50年程度が経過し、その間、高速道路は日本中に水平展開していき、多くのネットワークが形成されました。一方で老朽化という問題も発生し、笹子トンネル天井板崩落事故が社会インフラの老朽化を白日の下にさらしたといわれています。老朽化に対して、いかに安全性を確保し補修していくか、といった問題が社会全体で明らかになったのが平成という時代ではないかと思います。令和の時代は、社会インフラのメンテナンスを着実に進めていかなければならないと考えています。もう一つは、先ほど申し上げましたが、労働力不足という問題に対して、ICTやロボットなどを活用することにより省力化やコストダウンがおこなわれ、さらに安全性を確保していくという取り組み、世の中では第4次産業革命ともいわれていますが、当社としましても、このような流れに遅れることのないように取り組んでいきたいと思っています。

【記者】

民営化に関してもお聞かせください。

【社長】

民営化して14年になりますが、民営化につきましては10年経過した際に国の民営化後10年点検というものがありました。その際に民営化して良くなった点としまして、有利子債務の着実な返済、新規路線の早期整備と建設コストの縮減、SA・PAでの多様なサービスの提供といった点が評価されました。あと5年くらい経つと20年目の点検がおこなわれるのではないかと思っています。民営化して良かったという評価がされるように、頑張っていきたいと考えています。

【司会】

ご質問が途切れたようですので、これで定例会見を終了させていただきます。