ニュースリリース
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高速道路のDXを加速する独自性のあるソリューションを幅広く募集します 「2025年度高速道路DXアクセラレーションプログラム」を開催
NEXCO中日本は、次世代技術を活用した革新的な高速道路保全マネジメント「i-MOVEMENT」の実現に向けた「イノベーション交流会」で、スタートアップ企業などから高速道路のDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速する独自性のあるソリューションを幅広く募集する「2025年度高速道路DXアクセラレーションプログラム」を開催します。
当プログラムは、高速道路保全事業が抱える業務課題や求める技術などのニーズに対し、DXにより解決するソリューションやアイデアを広く募集するものです。募集部門は技術またはアプリケーションを用いた「ソリューション部門」と、構想段階のアイデアなどを求める「アイデア部門」の2部門で、危機管理DXやお客さまサービスDX、インフラメンテナンスDXなど6件のテーマで作品を募ります。募集期間は2025年9月24日~2026年2月15日で、プレゼンテーション審査などを経て2026年3月中旬に受賞作品を決定します。
当社は、高速道路が抱える課題を捉え、これまで培ってきた技術の蓄積と併せて、将来の課題を解決すべく、従来の枠組みを超えた新しい高速道路保全管理やお客さまへのサービスの改革をオープンイノベーションで推進しています。多数のソリューションをお待ちしています。
「イノベーション交流会」は、当社がコンソーシアム方式によりオープンイノベーションを推進している組織で、2019年7月に設立しました。当社が抱える業務課題とイノベーション交流会に参加いただいている139の企業・団体が保有する先端技術を組み合わせ、技術実証を進めています。
本プログラムは、2022年度・2023年度に開催した「高速道路DXアイデアコンテスト」を踏襲したプログラムであり、スタートアップ企業などからの挑戦(選考)と、その後の実証まで見据えた包括的なプロジェクトであるという目的を踏まえ新名称へ変更しました。「高速道路DXアイデアコンテスト」の受賞結果はWEBサイトからご確認いただけます。
募集概要
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募集方法
WEBサイト「2025年度高速道路DXアクセラレーションプログラム」の応募ページから申し込みください。 -
募集期間
2025年9月24日(水)~2026年2月15日(日) -
応募資格
WEBサイトに掲載する、「高速道路DXアクセラレーションプログラム応募規約」に同意をいただいた法人(企業、大学など)であれば、どなたでも応募できます。 -
募集部門および募集テーマ
【募集部門(2部門)】
○ソリューション部門
募集テーマに合致した内容の技術(画像解析・遠隔モニタリング・ロボティクス技術など)またはアプリケーション(WEBサービス、Android系スマートフォン・タブレットアプリ、iOS系スマートフォン・タブレットアプリ)を用いたソリューション(以下の募集テーマに合致)を募集するもの
○アイデア部門
募集テーマに合致した内容で、技術化やアプリケーション化される前の構想段階のアイデアを募集するもの
【募集テーマ(6件)】募集テーマ 内容 特定テーマ 危機管理DX ⇒近年、地震・台風・集中豪雨などの自然災害が激甚化・頻発化しています。高速道路上でも土砂流出や路面冠水、斜面崩壊といった被害が発生しており、災害時の迅速な情報収集・共有・対応体制の高度化が急務です。現場ごとに個別対応する従来の方法では限界があり、デジタル技術を活用した組織横断的な危機管理の強化が求められています。
《期待する技術・事例イメージ》
◆AIカメラやIoTセンサーによる道路・斜面の常時監視と異常自動検知
◆災害発生時の被害情報をドローンが自動収集し、遠隔拠点に即時送信
◆リアルタイムで現場映像や地図情報を共有する可視化プラットフォーム
◆気象データ・交通データを活用した災害予測・危険箇所の早期警戒システムお客さまサービスDX ⇒高速道路の利用目的や利用者層は多様化しており、従来の一律的な情報提供だけでは、全てのお客さまのニーズに対応するのは困難です。特に、リアルタイムの交通情報提供、多言語対応、サービスエリアの快適性向上など、デジタルを活用したきめ細かなサービス拡充が求められています。
《期待する技術・事例イメージ》
◆AIによる交通状況分析・渋滞予測と、ドライバーへのルート案内最適化
◆デジタルサイネージやモバイルアプリを用いたリアルタイム情報発信
◆多言語対応による外国人お客さま向け情報提供の高度化
◆休憩施設混雑状況の可視化、スマート駐車誘導システム料金所オペレーションDX ⇒料金収受オペレーションは各料金所での係員による対応から、省人化・集約化を進め、拠点集約型の料金所運営へ転換が必要です。しかし、省人化と同時に、不正通行の防止や機器不良などのトラブル対応なども両立する必要があり、従来の設備・運用だけでは限界が見え始めています。新たな集約管理の手法や先端技術の導入による生産性向上が求められています。
《期待する技術・事例イメージ》
◆統括料金所での集中管理による遠隔監視・遠隔対応システム
◆AIや画像解析による車両認識と不正通行の自動検出
◆ETCやキャッシュレス決済のさらなる普及促進技術
◆混雑時もスムーズな料金所通過を支援する制御・誘導システム維持管理サイクルDX ⇒道路構造物は老朽化が進行しており、従来の目視・人手による点検・補修だけでは、作業効率や品質維持に限界があります。また、保全記録が紙ベースで管理されている場合もあり、情報活用が十分に行われていません。点検から診断、補修、記録まで、全プロセスをデジタル化・自動化し、戦略的な予防保全へ転換する必要があります。
《期待する技術・事例イメージ》
◆AIを用いた画像解析による橋梁・トンネル・舗装面のひび割れ検出
◆非破壊検査技術による内部劣化・構造健全性の診断
◆ドローンや自律走行ロボットによる自動点検の実現
◆点検・補修履歴をクラウド上で一元管理し、予防保全計画に活用インフラメンテナンスDX ⇒維持管理の現場では、労働力不足や安全確保の課題が深刻化しています。特に、危険箇所での作業負担を軽減しつつ、サービスレベルの維持・向上を図るには、機械と人の融合が不可欠です。また、作業頻度やコストをデータに基づき可視化・最適化する仕組みも求められています。
《期待する技術・事例イメージ》
◆遠隔操作型ロボットや無人作業車両による危険個所での自動作業
◆作業員の安全を見守るウェアラブルセンサー・生体モニタリング技術
◆道路清掃・除雪・草刈りなどの自律走行型メンテナンス機械
◆作業内容・頻度・コストのデータ可視化と、分析による業務改善自由テーマ ⇒高速道路に関わる様々なデータを活用し、高速道路事業運営の高度化や高速道路の利用促進につながるものを募集します。 -
主催者からのサポート
本プログラムに応募いただく団体を対象に、イノベーション交流会が目指す高速道路保全DXの方向性や特定テーマにおける詳細説明を「2025年度高速道路DXアクセラレーションプログラム サポート説明会」として2025年11月および2026年1月に開催いたします。サポート説明会はオンライン開催とし、応募申請者からの質疑応答時間も予定しています。下記に示す参加資格を有している団体にサポート説明会の詳細をご案内させていただきます。
《サポート開催日時》
サポート説明会(1)2025年11月19日
サポート説明会(2)2026年1月20日
《参加資格》
サポート説明会(1):2025年11月18日17時までに応募申請を行った団体
サポート説明会(2):2026年1月16日17時までに応募申請を行った団体
※2026年1月16日17時以降に応募申請を行った団体は対象となりませんのでご注意ください。
※サポート説明会(1)にご参加いただいた団体は、サポート説明会(2)にもご参加いただけます。 -
主催者からの情報提供
募集作品を制作する際に、イノベーション交流会が保有するデータを用いることで、より具体的な作品を制作することができます。なお、その他のデータと組み合わせることも可能です。提供するデータの利用に際しては、「2025年度高速道路DXアクセラレーションプログラム提供データ利用規約」を遵守するものとします。
(イノベーション交流会保有の提供データ)
・路線データ・渋滞データ・工事規制データ・休憩施設データ・構造物データ -
審査基準
「提案の適正性」、「高速道路事業の高度化や課題解決への貢献度合い」、「提案の独創性」を総合して評価します。 -
スケジュール
項目 日時 応募要項公開・応募受付開始 2025年9月24日 事務局サポート説明会(1) 2025年11月19日 事務局サポート説明会(2) 2026年1月20日 応募作品提出締切 2026年2月15日 事前審査通過者発表 2026年3月上旬 プレゼンテーション審査会 2026年3月16日 審査結果通知 2026年3月中旬 イノベーション交流会への入会および高速道路フィールドでの実証に向けた検討活動の開始 2026年4月以降 -
賞・副賞
(ア)ソリューション部門賞 副賞 最優秀賞(1団体) ・100万円
・イノベーション交流会会員費免除(初年度分)優秀賞(数団体) ・20万円
・イノベーション交流会会員費免除(初年度分)
(イ)アイデア部門賞 副賞 最優秀賞(1団体) ・20万円
・イノベーション交流会会員費免除(初年度分)優秀賞(数団体) ・5万円
・イノベーション交流会会員費免除(初年度分) -
注意事項
(1)ソリューション部門の受賞作品については、イノベーション交流会にて、高速道路オペレーションの実運用に向けた部会活動をおこなうことを前提としています。アイデア部門の受賞作品については、イノベーション交流会の部会設立(活動)は任意となります。
(2)すべての応募作品を事前審査し、通過した者は審査会にて応募作品をプレゼンテーションしていただきます。
参考資料: |
イノベーション交流会 会員一覧 募集要項 |