半世紀に及ぶ日本道路公団の歴史に幕が下り、その分割民営会社として平成17年10月1日、「中日本高速道路株式会社」が、新しい歴史を歩み始めました。私たちは道路公団民営化の目的を、次のように集約しました。
「債務を確実に返済する」、「民間の経営判断のもとに、経済合理性に沿って優先順位をつけて道路建設を行う」、「民間のノウハウを生かした合理化・効率化を通じてお客様サービスの向上を図る」ーこの三つの目的を、効率的な企業運営と徹底したコスト意識を基軸として、必ず実現します。
そして、民営化直前に起きた談合事件を踏まえ、あらゆる不正行為を根絶するとともに、国民の皆様方、そして高速道路を利用されるお客様のために真に働いているかを、自らに厳しく問い直し、全力を尽くして企業の社会的責任を果たします。
新会社の事業は、高速道路の建設とその保全サービスです。お客様に「より早く」、「より安全に」、「より安く」、「より快適に」ご利用いただけるよう、建設や保全などのコスト縮減を図りながらも、今まで以上に高品質の道路空間を整備します。また、「便利で楽しい道路空間の創造」を目指して、SA・PAでは地域と連携した民間企業として新たなサービスを展開していきたいと考えております。
道路公団の民営化は、国家的課題です。私たちの事業は、この東海・北陸地方を中心とした新会社エリアの地域社会の発展と、暮らしの向上に役立ち、さらに広く日本経済全体の活性化に貢献し続けなければなりません。そのためにも、新会社は、公団のよき伝統は引き継ぎ、悪しき慣習とは決別し、役員、社員一人ひとりが気持ちを引き締め、できることは何でもチャレンジできる社風を築いていきたいと考えております。
中日本高速道路株式会社に、ご支援をいただければ幸いです。