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入札・契約制度の見直しを行います。 -低入札重点調査の強化、総合評価方式の見直しなど-
この記事は過去のニュースリリースです。
掲載されている情報は発表当時のものであり、現在の状況と異なる場合があります。

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2009年05月25日

NEXCO中日本[中日本高速道路株式会社、本社・名古屋市中区、代表取締役会長CEO・矢野弘典(やの・ひろのり)]は、工事における入札・契約制度の見直し(低入札重点調査の強化、総合評価方式の見直しなど)を実施します。

1.入札・契約制度の見直しの内容
1)低入札重点調査の強化
NEXCO中日本では、工事の品質確保に支障が生じる恐れがあると認められる場合に対応するため、低入札の「調査基準価格」に加えて「重点調査価格」を設定しています。 本年5月以降に入札公告する工事から低入札の調査基準価格を見直ししたことと、低入札工事件数が増加しており、工事の品質低下が懸念されることから、より実効性のある低入札重点調査制度を下記のとおり導入します。
  1. 低入札の重点調査価格を工事価格対象額の70%から75%に引き上げ
  2. 低入札重点調査対象となった場合の失格基準を設定
  3. 代表取締役押印付の一般管理費設定理由書の提出を義務化
  4. 重点調査価格を下回る入札者には、新たに、下請けへのしわ寄せを行っていないことを証明する書類を工事完了後に提出することを義務化
〔低入札重点調査対象となった場合の失格基準〕
◇下記のいずれかに該当する場合。
◆入札価格に計上する直接工事費が、当社の算出した直接工事費の50%未満。
◆入札価格に計上する共通仮設費が、当社の算出した共通仮設費の45%未満。
◆入札価格に計上する現場管理費が、当社の算出した現場管理費の35%未満。
◆代表取締役押印付の一般管理費設定理由書の提出が無い。
◆下請けへのしわ寄せを行わないことと、工事完成後にしわ寄せを行っていないことを証明する書類を提出する主旨の誓約書の提出が無い。
◆当該価格で入札した理由などの重点調査に係る資料の提出が無い。
2)総合評価方式の見直しなど
NEXCO中日本では、高度な施工技術を必要とする工事において、技術力のある優良業者を選定することを目的として、「施工技術競争型総合評価方式」を、また、技術的工夫の余地が大きく技術提案を求めることが有利と認められる工事において、「総合評価方式」を実施しています。
これまで、これらの入札方式を適用した工事は、品質を検証した結果、価格競争のみの工事に比べ、優れている傾向があることが判明しました。これを受けて、優れた工事品質が確保できる総合評価方式の一つとして、新たに「総合評価方式(簡易型)」を創設します。これにより、総合評価方式を適用する工事の範囲が拡大し、工事品質の一層の向上を図ることができます。

また、低入札調査の重点調査価格の引き上げに合わせ、価格評価の見直し、並びに、より技術力評価を重視することを目的に、「施工技術競争型総合評価方式」と「総合評価方式」の評価方法の見直しを実施します。
①.総合評価方式(簡易型)の創設
総合評価方式(簡易型)は、技術的工夫などの余地が大きくない工事などにおいても、より一層の工事の品質確保を図ることから、簡易な評価項目(過去の工事成績や表彰の有無、配置予定技術者の保有資格など)により総合評価を行う方式です。本方式では、工種に応じて、当社の各保全・サービスセンターと地域の建設会社が締結している災害時の応援協定を評価項目の一つとし、災害時などの支援体制の連携強化を図っていきます。
②.「施工技術競争型総合評価方式」の価格評価点の算出方法を見直し
「施工技術競争型総合評価方式」の価格評価点の算出式を、これまでの入札率70%で満点となる式から、入札率75%以上の最低入札者を満点とする式へ見直します(下式、別紙図 PDFファイル参照)。

従前:   

総合評価点(100点)=技術評価点(100点)×0.5+価格評価点(100点)×0.5

 

価格評価点:

240-200×P/L

(0.7L<P≦1.0L)

 

 

1000/7×P/L

(P≦0.7L)

 

ここに、P:入札書に記載の価格(入札価格)、L:契約制限価格

見直し:

総合評価点(100点)=技術評価点(100点)×0.5+価格評価点(100点)×0.5

 

価格評価点:

100-200×(P/L-X/L)

(0.75L<P≦1.0L)

 

 

100/(X/L)×P/L

(P≦0.75L)

 

ここに、

P:入札書に記載の価格(入札価格)、L:契約制限価格

 

 

X:0.75L以上の最低入札価格(0.75L≦X≦1.0L)

 

 

 

 

③.「総合評価方式」技術提案評価型と簡易型の総合評価点の算出方法の見直し
これまで、「総合評価方式」の総合評価点は、技術評価点を入札価格で除算する方式(除算方式)により算出していましたが、「施工技術競争型総合評価方式」で採用している加算方式(総合評価点=技術評価点+価格評価点)への見直しを行います(下式参照)。

従前 :

総合評価点=(基礎点(100点)+技術評価点(10~20点))/入札価格

見直し:

総合評価点=技術評価点(100点)×α+価格評価点(100点)×0.5

 

なお、価格評価点の算出方法は、施工技術競争型総合評価方式と同様。
また、「技術提案評価型」ではα=0.2、「簡易型」ではα=0.1を標準。

2.適用日
2009年6月1日以降に入札公告する工事から適用します。