NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2019年06月20日宮池社長定例会見

会見要旨

【司会】

皆さまお待たせいたしました。
本日は、社長からご説明します資料1から4のほかに、資料5-1「『速旅(はやたび)・休暇村宿泊商品券付ドライブプラン』を7月から本格実施します」、資料5-2「速旅「快走G(ギフ)割!岐阜県周遊ドライブプラン」を6月27日より実施します!」、資料5-3「速旅「飛騨・富山ドライブプラン」を6月27日より実施します!」と、「ドライブtoあいち」のチラシをお配りしています。詳しくはお手元の配布資料をご確認ください。
それでは、ただいまから第149回の定例会見をはじめさせていただきます。

【社長】

【はじめに】
トピックスのご紹介の前に、ひとことお礼とお願いを申し上げます。
6月3日(月)から実施してきました名神集中工事は、6月15日(土)に無事終了しました。工事期間中は渋滞が発生し、お客さまに大変ご迷惑をおかけしたことをお詫び申し上げます。
続きまして、お手元にお配りしています「伊勢湾岸道 昼夜連続・車線規制」のリーフレットをご覧ください。先月もご説明しましたが、あらためてお話させていただきます。
6月16日(日)から、伊勢湾岸道の下り線で橋の継ぎ目の取替工事を実施しています。昼夜連続して車線規制をおこないますので、特に平日の夕方から夜間にかけては渋滞の発生が予想されます。
お客さまには、ご利用時間帯の変更や名二環または一般道への迂回をお願いしています。ETCをご利用のお客さまには、迂回していただいた場合でも伊勢湾岸道をご利用いただいた場合の料金と同額としますので、積極的な迂回にご協力をお願いします。
また、本件に関しまして、報道関係の皆さまには迂回の呼びかけと料金調整について報道していただき、ありがとうございました。
当社は今後もお客さまへの影響を最小限とするよう、料金調整のほかにもさまざまな対策を実施していきますので、報道関係の皆さまには引き続き情報の周知にご協力をお願いします。

【事業の現況(2019年5月)】
資料1-1をご覧ください。
まず、営業の状況ですが、5月の料金収入は596億7500万円で対前年同月比2.5%の増加、また、通行台数は日平均200万台で対前年同月比3.1%の増加となりました。
5月は、月初めがゴールデンウィークの10連休の後半となったことや、大型車のご利用が引き続き好調だったことから、料金収入・通行台数ともに増加となりました。
前年同月と比べ小型車が3.3%、大型車が2.4%それぞれ増加しています。

続いて建設の状況です。
資料1に、2019年度に新規開通を予定している区間を記載しています。
各区間とも、現在、土工や橋梁上部工などの道路本体工事を全面展開中で、本体工事が完了したところから順次、舗装工事や標識工事、情報板などの設備工事に着手しているところです。

次にサービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)の状況です。
資料1-1の裏面をご覧ください。
5月のSA・PAの売上高は192億6700万円で対前年同月比7.4%の増加、飲食・物販部門の売上高は対前年同月比8.3%の増加となりました。
5月は営業の状況と同様に、月初めがゴールデンウィークの10連休の後半となったこともあり、売上高は前年を上回る結果となりました。
ガソリン部門の売上高は、昨年に対しレギュラーガソリンおよび軽油の販売数量が増加したことにより、対前年同月比5.7%の増加となりました。

次に資料1-2をご覧ください。
3月17日に開通しました、新名神 新四日市ジャンクション(JCT)~亀山西JCT間の開通後1ヶ月間の交通状況と整備効果につきまして、すでに6月11日に発表していますが、あらためてご説明させていただきます。
2ページをご覧ください。
こちらに記載のとおり、新名神の開通後1ヶ月間の一日当たりの平均交通量は44,100台、並行する東名阪の交通量は31,400台減少して67,600台となり、東名阪から新名神への交通の転換が進んでいる状況です。
昨年の同時期には、東名阪で一日あたり99,000台にご利用いただいていましたが、新名神開通後には、東名阪と新名神を合わせて111,700台となり、12,700台増えています。
また、東名阪の渋滞につきましては、新名神開通前は1ヶ月間で95回の渋滞が発生するなど、恒常的に渋滞が発生していましたが、新名神開通後は21回と約8割減少し、想定していたとおりの効果が現れています。
次に4ページをご覧ください。
東名阪の渋滞が大幅に減少した結果、新名神開通前に休日の遅延が常態化していました高速バス路線では、新名神開通後には約9割が定刻運行となり、車両とドライバーの効率化が図られるなど、ドライバーの「働き方改革」にも寄与しています。
続いて6ページをご覧ください。
観光の面では、こちらに記載のとおり、ゴールデンウィーク期間中の伊勢志摩地域の観光入込客数が対前年で1.9倍になるなど、三重県の観光振興にも大きく寄与しています。
今後も引き続き整備効果について検証していきますので、適宜ご報告させていただきます。

続きまして資料1-3をご覧ください。
6月11日(火)に、NPO法人「地域活性化支援センター」が主催し、内閣府、観光庁などが後援する「恋人の聖地 地域活性化大賞」が発表されました。
その中で、「恋人の聖地」に認定されている北陸道の杉津(すいづ)PA(下り)が福井県内にある他の2か所の「恋人の聖地」と連携して進めている地域活性化の取り組みが、審査員賞を受賞しましたので、お知らせします。
なお、恋人の聖地とは、全国の観光施設の中からプロポーズにふさわしいロマンティックなスポットとして認定された施設です。
当社管内では、杉津PA(下り)のほかに、東名 浜名湖SA(集約)、中央道 諏訪湖SA(上下)、北陸道 有磯海SA(下り)の4か所が認定されています。
お近くに行かれたときは、恋人の聖地にぜひお立ち寄りください。

【夏の交通安全キャンペーンを実施します】
資料2-1をご覧ください。
当社では、今年も7月11日(木)から31日(水)までの期間で夏の交通安全キャンペーンを実施し、交通安全の呼び掛けを強化していきます。
期間中は、警察や自治体などと連携した交通安全イベントを管内のSAなどで実施します。
イベントの日時や場所などの詳細につきましては、資料2-2にまとめていますので、ぜひご取材にお越しくださいますようお願いします。 これに関連しまして、当社管内の交通死亡事故の発生状況についてご説明します。
資料の2ページをご覧ください。
当社の調べでは、今年に入ってから5月31日までの5ヶ月間で13件の交通死亡事故が発生し、13名の方がお亡くなりになりました。
これは昨年の同時期と比較して、4件、4名の減少となっていますが、今年発生した死亡事故の特徴としましては、自動二輪車が関係する死亡事故と車外放出による死亡事故がいずれも4件と、多く発生しています。
特に、今年発生した自動二輪車が関係する死亡事故は、自動二輪車と四輪車が相互に関係する事故が多いのが特徴です。
また、自動二輪車による死亡事故は、過去5年は7月から8月にかけても多く発生しています。
これらの傾向を踏まえまして、これからの季節、夏休みに向けて、高速道路をご利用になる際に注意していただきたいポイントを2点、お伝えします。
資料2-3をご覧ください。
1点目は、自動二輪車の事故を防ぐために、自動二輪車のライダーの方だけでなく、四輪車のドライバーの方にも、十分な車間距離の確保や車線変更時の安全確保など、周囲の交通状況に十分注意していただきたいということです。
2点目は、四輪車のドライバーの方へのお願いです。高速道路でシートベルトを着用していない方の致死率は、着用している方の約14倍とのデータがあります。後部座席の方も含めて、必ず全席シートベルトを着用していただきますようお願いします。
なお、資料2-3には、ただいまお話ししたことを含めて高速道路を安全にご利用いただくためのポイントを記載していますので、報道関係の皆さまにも注意喚起にご協力をいただけましたら幸いです。

【AIの活用による渋滞予測技術の開発に着手】
続きまして、AIの活用による渋滞予測技術の開発についてご説明します。
資料3をご覧ください。
当社では、ゴールデンウィークやお盆、年末年始のような交通混雑期などの数ヶ月先の渋滞予測について、AIを活用して予測する技術の開発を進めることとしました。
これまでの渋滞予測は、当社の「高速道路ドライブアドバイザー」が過去の渋滞実績を重ね合わせ、曜日配列や道路状況の変化、周辺イベントの影響などを考慮して予測していました。
これらの一連の作業にAIを活用し、さらに渋滞データを自動取得することにより、これまでの作業時間が大幅に短縮され業務の高度化や効率化を図ることができると考えています。
2ページをご覧ください。
AIによる渋滞予測モデルは、過去の渋滞実績データを機械学習し、将来のある日時や場所における交通集中に伴う渋滞発生の有無と渋滞の長さを予測するものです。
今年のお盆の交通混雑期にAIによる渋滞予測の結果を検証し、今後の渋滞予測業務への活用を目指します。
また今後、AIによる渋滞予測の対象範囲を事故や異常気象などの突発事象や工事規制に伴う渋滞などにも拡大することを検討し、高速道路ネットワークを活用した迂回経路情報などの充実を図ることによって、お客さまのご迷惑を最小限とすることを目指します。
なお、当社の保全・サービス事業では、i-MOVEMENTプロジェクトとして最新のICT技術を活用した新しい取り組みを進めており、AIの活用による渋滞予測技術の開発もその取り組みのひとつです。
10年先を見据えたプロジェクトの実現に向けて、すでに確立された製品やサービスを速やかに導入するとともに、さらなるオープンイノベーションを推進するため、社外の最先端技術や知見を取り入れる仕組みを導入していきます。
詳細はあらためて発表させていただきます。

【山梨中央銀行と静岡銀行およびNEXCO中日本は地域経済の活性化を目的とした連携協定を締結します】
最後に、当社と山梨中央銀行および静岡銀行との連携協定に関するトピックです。
資料4をご覧ください。
中部横断道の新清水JCT~富沢インターチェンジ(IC)間が3月10日に開通し、山梨県と静岡県が高速道路でつながったことをきっかけとして、地域企業の発展に取り組む山梨中央銀行および静岡銀行と当社との間で、7月11日(木)に連携協定を締結することになりました。
この協定の締結により、高速道路ネットワークを活かして
・地域企業へのビジネスチャンスの提供
・地域産品の販路拡大
・国内外の観光誘客
・交流人口や物流の拡大
などに3社が協働して取り組みます。
これらの取り組みにより、山梨中央銀行と静岡銀行は地域企業に対し事業や商品販路などの拡大機会を提供し、また、当社は高速道路の利用促進や地域の特色を活かした魅力あるSA・PAづくりをおこない、3社が協働して地域経済の成長を支援します。
なお、本協定の締結にあたりまして、7月11日(木)に3社の代表による締結式をおこないますので、ぜひご取材くださいますようお願いします。

【司会】

以上が本日ご用意したトピックです。それでは、これから皆さまからのご質問をお受けします。

【記者】

AIによる渋滞予測について、今年のお盆に主要なボトルネック箇所を対象に検証するということですが、おおむね何箇所を対象に検証されるのか、可能であれば具体的な箇所も教えてください。また、お盆の一週間くらいで検証をおこなった結果を今年公表されるのか、または実際の渋滞予測として公表されるのか、そのような計画も合わせて教えてください。

【社長】

現在の計画としましては、今年のお盆にボトルネックの地点で検証をおこない、年末・年始あたりの渋滞予測からこれを適用して活かしていきたいと考えています。将来的には、工事規制や事故などに伴う渋滞に対象範囲を拡大していくといった展開も想定しています。ボトルネック地点は90地点を対象にしています。

【記者】

これは御社独自で進めている内容でしょうか。

【社長】

似たようなことをNEXCO東日本の関越道で実施しているようです。

【記者】

NEXCO東日本のアクアラインでもやっていますね。今回のAIは御社独自で進めている内容なのか、または技術提携や協力などを得て進めている内容なのか教えてください。

【社長】

アクアラインでも進めているようです。地域による環境の違いもありますので、システムはそれぞれ独自で進めています。当社はグループ会社のNEXCOシステムズと開発を進めているところです。

【記者】

AIの渋滞予測について、作業時間が大幅に短縮できるというお話がありましたが、作業時間が半分くらいになるなど、そのあたりを教えてください。

【社長】

具体的にどのくらいになるかはやってみないと分からない部分もありますが、お話のあったとおり、半分程度の作業時間になるものと考えています。

【記者】

年末・年始にAIを使った予測を一般の方が見られるようにするという理解でよろしいでしょうか。

【社長】

従来と同様に、年末・年始の渋滞予測はおおむね1ヵ月くらい前には発表します。それをインターネットやパンフレットなどによって、いつもの形でご紹介していきたいと思っています。

【記者】

お盆の渋滞予測では、AIを活用した予測は発表されないということでしょうか。

【社長】

お盆の渋滞予測は、これまでどおりドライブアドバイザーによる作業でおこないます。AIによる予測データは検証に使用することになります。

【記者】

AIに関連して、ドライブアドバイザーの方がおこなっている現在の作業は、何人がどのくらいの期間をかけて、最終的な公表段階のデータを整理されているのか教えてください。

【社員】

ドライブアドバイザーは4支社に1人ずついます。その4名が各自の支社管内のデータを整理し、約2週間かけて作業をおこない公表しています。

【記者】

今年のお盆に90地点を対象に検証されるとのことですが、いくつか具体的な場所をあげていただけないでしょうか。

【社員】

名古屋周辺で申し上げると、例えば、名神の一宮JCT付近が対象になります。そのほかではラジオの渋滞情報などでよく聞く東名の大和トンネル付近など渋滞がよく発生する場所が対象です。

【記者】

ドライブアドバイザーの4人の方の仕事も、基本的にこの年末・年始の渋滞予測から全てAIに移行するというイメージでよろしいですか。

【社員】

ライブアドバイザーは渋滞予測以外に、対策の検討や社外への広報などもおこなっていますので、そのような仕事は継続して実施していきます。ドライブアドバイザーがおこなっている予測業務がAIに置き換わる、ということで理解していただければと思います。

【記者】

社長にお伺いしたいのですが、AIやIT、IOTといった最先端技術を今後、渋滞予測以外の分野にも広げていくという考えはありますか。

【社長】

技術はどんどん進化してきていますので、その中で将来的には高速道路のオペレ-ションやマネジメントにAIやIT、IoTといった最新技術を取り入れていきたいと考えています。今回は渋滞予測に関しまして発表しましたが、少子高齢化の時代でもあり、省力化も進めていかなければなりませんので、点検やメンテナンス、さらにサービスの提供といった分野にも広く展開していきたいと考えています。

【記者】

AIの件ですが、将来データ提供の高度化ということがありますが、現在発表している情報と違い、より詳しくなるということでしょうか。

【社長】

現在は高速道路の表示板やハイウェイラジオ、インターネットなどで情報を配信していますが、そういった情報提供を効率的に、将来的には、お客さまが高速道路を走行中に渋滞などが発生したときに、どのルートに迂回すれば一番効率的にご利用いただけるかといった情報なども提供していかなければならないと思っています。

【記者】

もう一点、予測精度についてですが、ドライブアドバイザーの予測よりも詳しく正確になるのか、それとも同等なのか、イメージをお聞かせください。

【社長】

ドライブアドバイザーが予測したものや実際の渋滞発生状況などを比較しながら、お盆の期間に検証をおこない、AIが得意とする繰り返し学習で精度を高めていきたいと考えております。

【記者】

AIの基本パッケージとしてどのようなものを使っているのかということと、開発費についてもお聞かせください。

【社員】

これから検証していくところですので、現時点でこれというものはお答えできません。費用についても同様です。

【記者】

AIによるデータ提供の高度化とありますが、具体的にどのようなことまで提供できるようになるのか教えてください。

【社長】

お客さまにへのデータ提供は、先程申し上げたように、交通集中や工事規制、事故、あるいは異常気象で迂回をお願いするような場合に、渋滞予測に基づいて上手に迂回して高速道路を有効に走行していただける、そのような情報提供がこれからは必要だと思っています。

【記者】

AIの検証をしていくということですが、ドライブアドバイザーの渋滞予測が当たる、当たらない、といった精度はあるのでしょうか。

【社員】

ドライブアドバイザーの予測の精度につきましては、予測を見てお客さまに渋滞を回避していただきたいというのが私どもの狙いでもありますので、ドライブアドバイザーの予測が100%当たるかというと、そういうものではないと思っています。現在データを持ち合わせておりませんが、予測精度は高いと思っています。

【記者】

山梨中央銀行および静岡銀行との連携協定は、山梨県と静岡県が高速道路でつながったのがきっかけかと思いますが、同じような連携協定を結んでいる例はありますか。また、今後の計画も合わせて教えてください。

【社長】

今回はビジネスチャンスの提供や商品販路の拡大などによる地域活性化を目的とした銀行との連携協定ですが、業務の連携は非常に幅広く、例えば国や自治体または地元の建設会社との災害時の協力といった連携協定もあります。また、大学などとは技術開発に関して連携協定を締結しています。今回のような協定をすべての銀行と締結するのかというとそうではなくて、協定を締結していなくても、地方銀行と商品開発の協力などをおこなっている例もあります。

【記者】

10月に消費増税が予定されていますが、それにあわせて高速道路料金の値上げはどうなるのでしょうか。

【社長】

増税部分は10円単位で適正に転稼する予定です。

【記者】

AIの話に戻りますが、先ほどからの質疑の中で、予測の精度については予測を見てドライバーが利用日をずらし、結果として予測が当たらない方が良いというお話がありました。そうすると予測の精度をどのように検証するのでしょうか。高い精度で予測したとしても、それを見てドライバーが行動を変えてしまえば結局予測が外れてしまい、結果として検証の中で精度が低いという判断をするのでしょうか。今回の検証は具体的にどのような検証になるのでしょうか。

【社長】

今のご質問は、予測を見てお客さまがどう行動するかという話になってきますので、それは次のステップになろうかと思います。まずはこれまでの方法に対してどのような対比になるかということを検証していきます。

【司会】

ご質問が途切れたようですので、これで定例会見を終了させていただきます。