NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2014年09月18日宮池社長定例会見

会見要旨

【司会】

皆さまお待たせいたしました。ただいまから第96回の定例会見をはじめさせていただきます。

【宮池社長】

就任以来、初めての定例記者会見になります。宜しくお願いします。

 

【吹付コンクリートのはく離・落下】

はじめに、上郷大成高架橋における橋梁床版下面の吹付コンクリートがはく離し落下した事象と、調査検討委員会の設置についてご報告いたします。

 

資料1-3をご覧ください。

今回発生した事象は、伊勢湾岸自動車道豊田ジャンクションから豊田南インターチェンジ間の上郷大成高架橋において、環境対策として追加設置した「あと施工の床版下面吹付コンクリート」がはく離し、高速道路敷地内に落下したものです。

当社が管理する伊勢湾岸自動車道で発生した事象で、近隣の皆さまに大変ご心配をおかけいたしましたことをお詫び申し上げます。

発生個所は、周囲を遮音壁で囲っており外から立ち入れない場所で、第三者等の被害はありませんでした。また、橋梁本体に影響のある損傷はないことを確認しており、伊勢湾岸自動車道をご利用のお客さまへの走行には影響はありません。

このような環境対策のために床版下面に吹付コンクリートで200mmを越える増厚をおこなった構造は、上郷大成高架橋の他、同じ伊勢湾岸自動車道の刈谷高架橋の2橋のみです。いずれの箇所も安全確保のための仮受架台を設置しています。

 

資料1-2をご覧ください。

今回の落下事象を踏まえ、落下に至った原因の究明と今後の対応方針について、技術的かつ専門的見地から検討するため、9月16日に調査検討委員会を設置しました。

第1回調査検討委員会では、今回発生した事象の事実関係が確認されたうえで、

  • 原因の特定にはさらなる調査が必要であること、
  • 今回の事象の特徴として、床版下面増厚したコンクリートが特に厚い点、高強度のコンクリートへ金属系アンカーを用いて鉄筋を保持し、吹付コンクリートで増厚した点があること。
  • 調査完了後には2橋の吹付コンクリートは撤去すること

などが確認されました。

当社では今回の事象を深く受け止めるとともに、二次的被害の無いよう万全を期して原因の究明と対策の検討を早急におこなうよう、委員会でのご審議を踏まえ、対策に取り組んでまいります。

なお、現場では、現在、安全確保のため仮受け架台を設置中ですが、架台の設置が終わる19日には現場をご案内できる予定ですので、ご希望の方は資料1-4をご覧いただきお申し込みください。

 

【事業の現況(2014年5月、6月、7月、8月)】

資料2の1ページをご覧ください。

営業の状況ですが、8月の料金収入は、648億3千万円と対前年同月比25.3%の増加、また、通行台数は日平均203万4千台と対前年同月比5.0%の減少となりました。

注釈にも記載していますが、利便増進事業による割引の終了に伴い、4月から料金割引制度を見直していることから、料金収入については前年度と比べ増加しました。

一方、通行台数については、台風11号や大雨など天候不順の影響で前年度と比べ減少しました。

 

次に建設の状況です。

配布資料2の2ページをご覧ください。

圏央道相模原愛川インターチェンジから高尾山インターチェンジが6月28日に開通しましたが、この開通によって東名と中央道、関越道がつながり、都心を通過する交通が圏央道へ転換することで一般道の渋滞が緩和され、物流や観光の面からも多くのお客さまにご利用いただいております。

また、圏央道寒川北インターチェンジから海老名ジャンクション4kmの建設区間については、本体工事は概ね完成し、舗装、設備などの工事を実施中で2014年度内の完成に向けて、予定どおりに進捗しています。

次に舞鶴若狭道については、小浜インターチェンジから敦賀ジャンクションが7月20日に開通し、これにより舞鶴若狭道全線が開通となり、高速道路ネットワークが整備され、関西圏と中部圏や北陸圏とのつながりが強化されたおかげで、この夏には多くのお客さまが若狭地域にお越しいただき、物流、観光、地域間交流などで今後さらに効果が発揮されるものと期待されます。

 

次に資料にはありませんが、新東名浜松いなさジャンクションから豊田東ジャンクション55kmの建設の状況についてご説明します。

7月23日に開通時期が1年遅れ2015年度末となることを公表させていただきました。

この開通時期の見直しの要因となった、切土のり面崩落対策、自然由来の黄鉄鉱・重金属を含んだ土砂の処理、橋梁基礎の沈下対策については、台風などの影響も少なく予定どおりに進捗しています。

2014年8月末現在の主な対策個所の進捗は、

岡崎SA地区の切土のり面崩落対策については、全体約5万m2のうち約1万m2について、アンカー工やのり枠工の対策が完了し、進捗率は約20%。

黄鉄鉱を含んだ土砂の処理については、全体約50万㎥のうち約24万㎥を搬出完了し、進捗率は約50%。

橋梁基礎の沈下対策については、対策が必要な4橋5基の基礎について、残っている上部工工事の施工や杭増設工事のためのヤード造成等を実施中です。

 

次にETCの状況です。

配布資料2の2ページをご覧ください。

8月の日平均利用率は90.5%でした。

 

次にサービスエリアの状況です。

配布資料2の3ページをご覧ください。

8月のサービスエリアの売上高は224億3千8百万円で、対前年同月比1.5%の減少となりました。飲食物販部門の売上高は、対前年同月比2.0%の減少となりましたが、これはお盆の週末9~10日に台風11号が通過したことにより、売上高が減少したことが要因です。

ガソリン部門の売上高は、対前年同月比0.1%の増加となりました。交通量の減少に伴って、給油数量は昨年を下回りましたが、ガソリン単価差がプラス13円あることから、売上は前年とほぼ同等となったことが要因です。

 

【東名集中工事】

次に東名集中工事についてのお知らせです。

すでに8月15日に記者発表済みですが、日時が近づいてきたため、再度お知らせするものです。

今年は、10月20日から11月7日までの3週間で集中工事を実施します。

集中工事では安全性向上3カ年計画を含んだ路面の修復や橋梁・トンネルなどの補修、標識の落下防止対策などの工事を実施します。

昨年までの集中工事と異なる点は、これまでの2週間から3週間に延長したことです。

3カ年計画を実行するために工事量が増加しており、また東京インターチェンジから御殿場ジャンクション間では、激しい渋滞の原因となる2車線規制を交通量の比較的少ない夜間のみでおこなうため、この区間は3週間を予定しています。

工事期間中は、渋滞の発生や混雑により大変ご迷惑をおかけしますが、短期間に集中して工事をおこなうことで、年間の工事回数は約40%減少、工事渋滞時間は約50%減少します。工事の詳しい内容につきましては、東名集中工事リーフレットをご確認ください。

皆さまのご理解とご協力をお願いします。

 

【逆走の発生状況と今後の対策】

9月10日に高速道路関係6社で記者発表済みですが、高速道路における逆走の発生状況と今後の対策についてご説明します。

発表後、マスコミ各社には報道していただいており感謝いたします。

高速道路上の逆走の発生状況について、高速道路関係6社が警察庁の協力を得て、最近3年間の逆走事案の発生状況や特徴などを取りまとめました。

  • 当社管内で、最近3年間に発生した逆走事案は、全国541件中89件(16%)
  • 逆走事案の60%弱はインターチェンジ・ジャンクションで逆走を開始
  • 65歳以上の高齢者によるものが約70%
  • 認知症の疑いや飲酒などの運転者によるものが約40%
  • 夜間に約40%が発生

となっています。

この分析を踏まえ、今年度中に、逆走が複数回発生している当社管内の6箇所において対策を実施します。

対象の6箇所のインターチェンジ・ジャンクションでは、

  • 大型矢印表示などの視覚的な逆走抑止策
  • 注意喚起看板設置による視認性の向上
  • Uターン防止ラバーポールなどの物理的な逆走防止策

等の対策を実施します。

マスコミ各社の皆さまには、逆走車を見かけた場合の連絡方法、回避方法の周知にご協力いただけたらと思います。

具体的には、料金所の係員、本線上やサービスエリア・パーキングエリアの非常電話、道路緊急ダイヤル(♯9910)に通報をいただくと、逆走車があることを情報板やハイウェイラジオでお知らせします。

また、逆走車は追越車線を走行してくる傾向があります。情報板やハイウェイラジオなどで逆走車情報がありましたら、速度を落とし、十分な車間距離をとって通行帯の最も左側を走行していただき、逆走車を前方に発見したら、路肩等の安全な場所に停車し、衝突を避けていくよう周知をお願いします。

なお、9月21日(日)から30日(火)にかけて「秋の全国交通安全運動」がおこなわれます。

当社の取り組みとして、管内のサービスエリア・パーキングエリアなどの38カ所で、交通安全イベントを計画しています。

「逆走の防止」についても、重点啓発項目として取り組んでいますので、安全運転にご協力をお願いします。

残念ながら、昨日9月17日、伊勢湾岸自動車道で停車中の車両から降りた運転手の方が後続の車両にはねられて亡くなる事故が発生しています。故障などでやむをえず、停車した際には、通行車両に十分注意してガードレールの外側など安全な場所に避難してくださるよう周知にご協力ください。

 

【新東名愛知県区間の名称決定】

次に2015年度末の開通に向け整備を進める新東名愛知県区間について、2つのインターチェンジと2つの休憩施設の名称を決定しましたのでお知らせします。

愛知県新城市に設けるICを「新城(しんしろ)インターチェンジ」。

愛知県岡崎市に設けるICを「岡崎東(おかざきひがし)インターチェンジ」。

愛知県新城市に設けるPAを「長篠設楽原(ながしのしたらがはら)パーキングエリア」。

愛知県岡崎市に設けるSAを「岡崎(おかざき)サービスエリア」に決定しました。

これらの名称は、わかりやすく簡素なもの、所在地を明確に示すもの、お客さまに親しんでいただけるものとして、沿線の自治体と協議し、関係機関との手続きを経て決定したものです。

今回の発表により、マスコミの皆さま、県や市の広報誌などに取りあげていただき、ご利用いただくお客さまや地域の皆さまにこれらの名称に親しんでいただきたいと思います。

今後とも、新東名の建設に皆さまのご理解とご協力をお願いします。

 

以上が、本日ご用意したトピックです。

 

【司会】

それでは、これから皆さまからのご質問をお受けいたします。

 

【記者】

新東名の新しいインターチェンジについて名前が決まったことで、地元の人も身近に感じやすくなったと思いますが、改めてどのように利用してもらいたいかなどの期待感をお聞かせください。

【社長】

新東名については、開通時期が1年遅れたということで大変申し訳ないと思っています。鋭意工事を進め、予定通り開通を目指したいと思っております。特に、この区間には長篠設楽原パーキングエリア、岡崎サービスエリアを設置いたしまして、新しい企画などを考えてまいりますので、是非、大いにご利用いただきたいと思っています。また、現在、東名の岡崎地区では暫定3車線運用をおこなっていますが、新東名が開通すると現東名の交通が分散され、渋滞が減ると予想されていますので、この箇所は新東名愛知県区間が開通した時点で、上下線とも暫定3車線運用前の2車線運用に戻す計画としています。

【記者】

新しい企画とは、具体的にはどのようなものですか。

【社長】

計画がまとまりましたら、改めて公表させていただきます。まだ、具体的に公表できるレベルにないのですが、皆さまに楽しんでいただける企画を考えていきたいと思っています。

 

【記者】

吹付コンクリートの落下について、発生からマスコミ向けに発表されるまで2週間ありました。WEBサイトにはすぐにアップしたということですが、今後については、このような事象があった時には速やかにマスコミ向けに発表する考えはありますか。また、今回の対応については適切だったとお考えでしょうか。

【社長】

事象発生後、原因究明に向け有識者に現地を確認していただくなど、委員会設立の準備を進めていました。付近には他の吹付コンクリートが残っているため、調査のための立入りや安全確保のための仮受工事に時間を要したものです。ご質問の主旨はWEBサイトに掲載するだけで十分かというご質問かと思いますが、今回起きた事象は、限られた範囲、人の立ち入らない範囲で、第三者への影響はないということも勘案しまして、翌日、WEBサイトでお知らせしました。その後、隣接箇所の安全対策ができましたので現場確認と合わせて調査検討委員会を開催し、その検討内容も含めて一昨日公表しました。今後、委員会の経過については、ブリーフィング等の場で公表していきたいと思っています。

【記者】

事象の内容によっては、速やかにWEBサイトだけでなくマスコミ向けにもリリースするということでよろしいでしょうか。

【社長】

第三者への影響があった場合や皆さまにご心配をおかけする事象が起きた時には、速やかに公表することは当然と考えています。

 

【記者】

吹付コンクリートのはく離についてですが、委員会の意見として、今回の特徴にコンクリートの特に分厚い箇所であり、金属アンカーを用いて増厚したところ、とありますが、今回の吹付コンクリートの落下というのは、この限られた2橋に特有のものとお考えでしょうか。それともこのような吹付コンクリートによる増厚というのは他でもおこなわれていると思いますが、他にも影響を及ぼすものとお考えでしょうか。

【社長】

結論を申し上げますと、今回のものは特殊であると考えています。その理由といたしまして、委員会の資料にもありますが、床版下面への吹付コンクリートが厚く、床版とほぼ同レベルの厚さがあるということです。もうひとつは、吹付ける相手がプレキャストコンクリート製で、非常に硬いコンクリートに吹き付けているということです。一般的なRC床版における7cm以下の薄い吹付コンクリートとは、性格が違うものと考えています。

【記者】

特殊と言っても施工前に試験等はおこなわれていると聞いていますが、今回落下の予見は難しかったということだと思いますが、今後検討委員会の中で調査するという理解でよろしいですか。

【社長】

そのとおりです。

 

【記者】

高速道路における逆走について、89件と全国の16%となっていますが、NEXCO中日本管内の内訳を教えてください。

【担当】

当社管内では、65歳以上の高齢者によるものが63件71%、認知症の疑いや飲酒の関係が42件47%、夜間の発生が37件42%となっています。

【記者】

全国に比べて特徴的なものがありますか。

【担当】

同じような傾向を示しています。

 

【記者】

新東名の愛知県内の全線開通時期は、7月に発表のあった「2016年3月末の見込み」から変更なしで良いでしょうか。

【社長】

変更はありません。

 

【司会】

ご質問が途切れたようですので、これで定例記者会見を終了いたします。