中日本高速道路株式会社
昨年10月1日付けで旧日本道路公団から、弊社が承継した会社資産の価額について検証を行ってきましたが、一部資産に誤りがあることが判明したため、国土交通省、機構に対して、速やかに報告いたしました。
その結果、本日、国土交通省から、本年度内に適正に修正するとともに、今後、このようなことが起こらないよう厳正な資産管理を行う旨、注意・是正文書の交付を受けました。
弊社としては、今回の誤りを全役員、社員が再認識し、各関係機関等と協議調整し、速やかに必要な修正を行うとともに、同様な誤りを繰り返さないように努めます。
平成17年10月1日付けで、旧日本道路公団から弊社に承継された道路資産の資産価額について検証を行ってきましたが、会社承継資産において誤りがあることが判明しましたので、報告します。
資産価額の誤りの内容 | 発生原因 | 誤りの資産金額 | ||
過大 | 過小 | |||
1. | 料金収受機械の一部計上漏れ | 評価調書を集計する際、一部資産の計上漏れ | ▲5.9億円 | |
2. | 仕掛道路資産に計上すべき費用の誤計上 | 直接工事以外の調査・設計費等に要した費用の等の計上もれ 又は土地の二重計上 | 8.2億円 | ▲11.0億円 |
3. | ETC機械装置等の誤計上 | 単価修正時の入力ミスで修正前のままとなっていた | ▲35.0億円 | |
4. | 車両運搬具、ETC設備等の取得年月日等の間違い | 誤計上 | 4.5億円 | ▲7.1億円 |
5. | 土地等に要した費用の誤計上 | 同一資産の二重計上又は計上漏れ | 2.6億円 | ▲3.5億円 |
6. | 休憩施設構築物の計上漏れ | 評価調書を集計する際、一部資産の計上漏れ | 0億円 | ▲3.1億円 |
7. | 計上誤り | 数量の集計に誤りがあった等 | 2.3億円 | ▲5.2億円 |
計 | 17.6億円 | ▲70.8億円 | ||
▲53.2億円 |
注1)上記表中の額は、平成17年10月1日時点の価額であり、修正に当たっては、減価償却費等を考慮するため、実際の修正額とは異なります。
注2)▲53.2億円は、会社承継資産の総額6,340億円に対して約0.8%
2.計上先の誤り
対象資産 |
帰属先の修正価額 | |
会社→機構 | 機構→会社 | |
1.遮音壁等 | 9.7億円 | |
2.園地照明等 | ▲4.5億円 | |
5.2億円 |
注1)上記表中の額は、平成17年10月1日時点の価額であり、修正に当たっては、減価償却費等を考慮するため、実際の修正額とは異なります。
注2)上記表中の額は、開始貸借対照表に計上された帳簿価額の差異であり、休憩施設の資産価額は収益還元法等鑑定評価による評価方法により評価する資産も一部含まれており、実際の修正額とは異なります。
3.検証体制及び検証方法
1.総括責任者(経理担当常務)のもと、経理部長を本部長とし、各資産管理担当リーダー、支社の資産担当部署の長、事務所の副所長を中心とした「会社及び機構資産検証プロジェクトチーム」を設置し、資産の検証を、緊急的かつ組織横断的に実施しました。
2.プロジェクトチームは、算出方法の再確認、特異値のチェック、二重計上、計上漏れ、事業区分・勘定科目の誤り、実在性の確認等を行いました。
4.今後の対応方針
今回発覚した資産価額の間違いについては、遅くとも今期の決算までに適正な資産価額を反映させた財務諸表を作成します。
なお、修正方法等の具体的処置については、各関係機関、会計監査人、税理士等と協議調整し、方法が確定したものから、速やかに修正します。
また、今回の誤りを全役員、社員が再認識するとともに、同様な誤りを繰り返さないよう規程、マニュアル等を整備し、社員の意識向上を目的とした研修等を行い、体制の強化を図ります。
以上