世界遺産五箇山菅沼集落にて茅場の再生・保存活動のボランティア活動をおこないました
この記事は過去のニュースリリースです。
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NEXCO中日本は、更なる「地域連携の強化、地域社会・経済への貢献」を進めるため、2011年度より「NEXCO中日本ならでは」のCSR活動として、地域との対話と協働による農山村活性化に取り組んでいます。その一つとして、富山県南砺市の東海北陸自動車道五箇山インターチェンジ付近の世界遺産五箇山菅沼集落において、茅場の再生・保存活動に取り組んでいます。
6月18日は、秋に収穫を予定している茅の下草刈り作業と、使い終わった古茅をかぼちゃ畑に敷きならす作業に、地元の方5名とNEXCO中日本グループ社員23名が参加しました。
最初の作業場所は、地元の方が茅の自給率を少しでも上げようと新たに造成した茅場で、3年前から茅株を植え付けている場所です。前回の活動で植え付けた茅株はまだまだ背丈も低く、下草で覆われていました。他の集落ではススキを茅葺きに使っているそうですが、五箇山では少し小さいカリヤスを使用しています。参加した社員は地元の方からの説明を熱心に聞きながら作業をおこないました。
茅場での下草刈り作業 |
1つ目の茅場で作業を終えると、次の茅場へ移動し、同じように下草刈りをおこないました。
この茅場は、昔からの茅場で茅が大きく育っており、茅をかき分けながら作業をおこないました。
急斜面での下草刈り |
茅場の下草刈りが終わった後は、棚田を活用したかぼちゃ畑に移動し、茅葺き屋根として使い終わった古茅を敷きならす作業をおこないました。昔ながらの環境にやさしい方法で、屋根の材料として使われた茅は捨てずに畑の雑草対策として利用するとともに、畑の肥料になっていきます。
かぼちゃ畑での作業 |
世界遺産の五箇山菅沼集落では、かつては合掌造りの屋根となる茅を各世帯で育てていましたが、高齢化とともに年々茅場が減少しており、茅場の保存が大きな課題となっています。このような中、世界遺産に登録されている合掌集落がより一層魅力のあるものになるよう、これからも茅の自給率を高める活動をしていきます。
次回五箇山菅沼集落では、10月22日(火)に茅の収穫作業を予定しています。