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安全性向上に向けた取組み
この記事は過去のニュースリリースです。
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2013年02月01日

中日本高速道路株式会社が管理する中央自動車道の笹子トンネル上り線における2012年12月2日の天井板落下事故により、9名もの方々の尊い命が奪われ、多くの方々が被害に遭われました。

お亡くなりになられた方々のご冥福を心からお祈りいたしますとともに、ご遺族の皆さまに対しまして、深くおわび申し上げます。事故発生以来、ご遺族の皆さまにお会いしておわびとお悔やみを申し上げてきましたが、亡くなられた方の苦しみやご無念、大切なご家族を亡くされたご遺族の皆さまのご悲嘆やお怒りを考えると、誠に慙愧に堪えない思いです。また、事故によっておけがをされた方や、ご迷惑をおかけした皆さまに心からおわび申し上げますとともに、事故による通行止めや渋滞によって、地域の社会・経済に多大な影響を与え、多くのお客さまにご迷惑をおかけしていることにつきましても、重ねておわび申し上げます。

今回の事故によって、多くの方々が被害に遭われたという事実を、極めて公共性の高い高速道路事業を担う企業として厳粛かつ深刻に受け止めております。

当社グループは、経営理念の「私たちの役割」の中で「安全・安心・快適」を根幹に据えてまいりましたが、お客さまの安全を最優先すべき当社グループとして決してあってはならない重大な事故を引き起こしました。私たちは深い反省のもと、ご遺族の皆さま、被害に遭われた皆さまに引き続き誠心誠意対応してまいるとともに、この事故を将来にわたって深く胸に刻み込み、徹底した再発防止策に取り組んでまいります。

そのための第一歩として、私をはじめとした経営陣が先頭に立ち、現場社員からの幅広い意見を受け止めつつ、安全に関する問題点の検証と再発防止に向けた取組方針の検討を重ね、このたび「安全性向上に向けた取組み」をまとめましたので、ご報告いたします。

当社グループといたしましては、「二度とこのような事故を起こしてはならない」との強い決意のもと、いま一度私たちの役割・原点に立ち返り、国民の皆さまからの信頼を取り戻せるよう再発防止に向けてできることから直ちに取り組むとともに、「安全性向上に向けた取組み」を具体化した2013年度からの「安全性向上3カ年計画」を策定し、確実に実行していくことをお約束します。

なお、現在、国土交通省が設置した「トンネル天井板の落下事故に関する調査・検討委員会」において今回の事故の原因究明・再発防止が、また、同省が設置した「社会資本整備審議会道路分科会道路メンテナンス技術小委員会」において基準類のあり方がそれぞれ審議されております。さらに、東日本高速道路株式会社、西日本高速道路株式会社とともに設置した「高速道路資産の長期保全及び更新のあり方に関する技術検討委員会」において道路構造物の長期保全のあり方を検討しております。これらの結果を「安全性向上3カ年計画」に反映し、着実に実行してまいります。

中日本高速道路株式会社 代表取締役社長 グループCEO  金子 剛一

 

安全性向上に向けた取組みPDFファイル