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2014年2月以前のニュースリリース

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世界遺産五箇山菅沼集落にて茅場の再生・保存活動のボランティア活動をおこないました
この記事は過去のニュースリリースです。
掲載されている情報は発表当時のものであり、現在の状況と異なる場合があります。

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2012年09月13日

NEXCO中日本は、更なる「地域連携の強化、地域社会・経済への貢献」を進めるため、2011年度より「NEXCO中日本ならでは」の新たなCSR活動として、地域との対話と協働による農山村活性化に取り組んでいます。その取り組みの一つとして、富山県南砺市の東海北陸自動車道五箇山IC付近の世界遺産五箇山菅沼集落において、茅場(かやば)の再生・保存活動をスタートしました。

五箇山菅沼集落での記念すべき第1回目の活動として、9月10日に地元の方11名とNEXCO中日本グループ社員32名の計43名が参加しました。
活動の開始にあたり、活動の主体となる越中五箇山菅沼集落保存顕彰会とNEXCO中日本との協定の締結式をおこないました。富山県や南砺市の方から激励のあいさつをいただいた後、越中五箇山菅沼集落保存顕彰会会長と固い握手を交わしました。

協定の締結
協定の締結

協定締結式の後には、早速地元の方が茅を育てている茅場へ移動し、下草刈り作業をおこないました。
最初の茅場は、茅株を植え付けて2年目の場所で、まだまだ茅の背丈も低く下草で覆われていました。
地元の方から茅の見分け方を教えていただき作業をおこないましたが、素人の我々にはなかなか見分けがつかず、地元の方に確認しながら作業をおこなっていきました。下草がきれいになった後には、茅が元気に育つように肥料をまいて、この場所の作業を終えました。

茅場での下草刈り作業
茅場での下草刈り作業

茅は株を植え付けてから、茅葺屋根の材料に使えるように育つまでには5年程度かかるそうです。それまでは、今回のような下草刈りを定期的におこなうことが必要で、改めて茅場の保存の大変さを感じました。
1つ目の茅場の作業を終えると、次の茅場へ移動し同じように下草刈りをおこないました。
こちらの場所は、昔からの茅場で茅が大きく育っており、茅をかき分けながら作業をおこないました。はるか眼下に荘川を望む急な斜面での作業で、景色を見る余裕もなく作業に没頭しました。

大きく育った茅をかき分けながらの下草刈り作業
大きく育った茅をかき分けながらの下草刈り作業

この茅場の茅は、10月下旬に刈り取り、来年の春に茅葺屋根の材料として使われるそうです。
世界遺産五箇山菅沼集落では、かつて合掌造り屋根の材料となる茅を育てる茅場を各世帯で管理していましたが、高齢化とともに年々減少しており、茅場の保存が大きな課題となっています。このようななか、茅の自給率を高め、世界遺産に登録されている合掌集落が、より一層魅力のあるものになるよう、これからも活動していきます。

次回五箇山菅沼集落では、10月18日(木)に茅刈りの作業を予定しています。また、10月13日(土)には新東名沿線の浮島地区で稲刈作業を、10月20日(土)には都田地区で休耕地の整備作業を予定しています。