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紀勢自動車道荷坂トンネル工事における建設汚泥の不適切な処理について
この記事は過去のニュースリリースです。
掲載されている情報は発表当時のものであり、現在の状況と異なる場合があります。

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2011年10月28日

中日本高速道路株式会社名古屋支社が建設を進めている紀勢自動車道で、荷坂(にさか)トンネル(仮称)の工事施工会社が、工事に伴い発生した建設汚泥処理土に含まれていた六価クロムを適正に処理しないまま高速道路の盛土として埋め立てていたことが判明しました。 
直ちに現場近くの田山川の水質試験を開始しましたが、これまでのところ六価クロムは検出されておりません。今後につきましては、関係機関と協議の上、盛土内の六価クロムの無害化対策を早急に講じてまいります。
地域の皆さまにご迷惑、ご心配をおかけしていることを深くお詫び申し上げます。
中日本高速道路株式会社名古屋支社では、この事象を重く受け止め、再発防止の徹底を図ってまいります。



 

1.不適切な処理を行った工事

(1)工事名 紀勢自動車道 荷坂トンネル工事
(2)工事場所 三重県北牟婁郡紀北町紀伊長島区東長島字小屋ノ谷
  ~三重県度会郡大紀町大内山字川口前
(3)施工会社 大成建設(株)・大豊建設(株)特定建設工事共同企業体
(4)工期 2007年4月26日~2012年12月24日

 

2.これまでの経過

本工事では、施工会社がトンネル掘削時に発生する建設汚泥を脱水処理し、成分分析試験により有害な物質が基準値以下であることを確認したのちに、この処理土を高速道路の盛土材として利用する計画としていました。
しかし、施工会社は、成分試験をおこなわずに2010年9月2日から処理土を盛土材として利用開始し、2011年3月まで継続していました。
施工会社は、2011年3月になって初めて成分分析試験をおこない、この処理土から環境基準を上回る(最大0.2mg/L>0.05mg/L)六価クロムを検出しましたが、その後も盛土材として利用を続け、2011年6月末までに合計約120m³を本線の盛土に利用しました。
2011年6月末に六価クロム還元施設を運用し、現在は適切に処理した処理土を盛土材として利用しているところです。


3.今後の予定

六価クロムを含む建設汚泥を埋め立てた箇所については、関係機関と協議の上、盛土内の六価クロムの無害化対策を早急に講じ、定期的な水質検査を実施する予定です。
また、本件発生に至った原因の究明を急ぎ、必要な措置を適切に講じるとともに再発防止の徹底を図ってまいります。


参考位置図PDFファイル