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紫外線を照射する新しい方式の道路標識を設置しました -中央自動車道で試行的に設置-
この記事は過去のニュースリリースです。
掲載されている情報は発表当時のものであり、現在の状況と異なる場合があります。

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2007年03月28日

NEXCO中日本[中日本高速道路株式会社 中部地区支配人、名古屋市中区、支配人・稲葉英憲(いなばひでのり)]は、中央自動車道駒ヶ根インターチェンジ(IC)と駒ヶ岳サービスエリア(SA)の2カ所に、紫外線を照射することによって標識自体が発光する、新しい方式の道路標識を試行的に設置しました。

この標識は、従来の投光式照明と比べ、対向車線などへの光の漏れがなく、夜間の視認性が一層向上するなど、多くの特徴を有しています。

1.設置場所
中央自動車道 駒ヶ根IC (下り)出口分岐部案内標識
1カ所
中央自動車道 駒ヶ岳SA (上り)入口分岐部案内標識
1カ所
 
合計 2カ所
2.紫外線照射標識システムの概要

高速道路の標識の照明方式には、蛍光灯などの内部照明による内照方式と、外部から光を当てる投光式照明方式があります。
今回新たに採用した紫外線照射標識システムは投光式照明に分類されますが、標識面に反射シートを使用した従来の可視光線反射タイプとは異なり、近紫外線の照射によって標識面自体が発光する新しい方式を採用しています。

近紫外線とは、紫外線(10~400nm:ナノメートル)は波長が可視光線より短く、軟X線より長い不可視光線の電磁波です。そのうち、波長200~380nmのものを近紫外線といいます。この近紫外線を蛍光物質に当てるとそれ自体が光ります。
写真:紫外線照射標識システム(駒ヶ根IC(下り)出口分岐部案内標識)
3.紫外線照射標識システムの特徴

1.照明のまぶしさを緩和し、対向車線の走行の安全性を向上
従来の投光式照明は、可視光線を照射するため、対向車線のドライバーがまぶしさを感じないよう照射角度などに配慮する必要がありました。これに対して、近紫外線は可視光線でないため、対向車線のドライバーが照明を直視してもまぶしさを感じることがなく、走行の安全性が向上します。
また、近隣住宅地などにも光が漏れることがなく、周辺環境も向上します。

2.広い角度からの優れた視認性
標識面に貼付したフィルム自体が照射される近紫外線に反応して発光するため、見る角度によって明るさが異なるといったことがありません

3.標識面と照明器具との距離が近く、設置が容易
従来の投光式照明方式と異なり、標識面の近くに照明器具を設置できるので、植木などによって光がさえぎられたり、霧などによって光が拡散されたりすることがありません。

4.内照方式と比較し、低コスト
従来の投光式照明方式と比較すると、イニシャルコスト、ランニングコストともほぼ同等です。また、従来の内照方式と比較すると、標識設備が軽量化できるため、イニシャルコストが削減でき、ランニングコストについても削減になります。

※ なお、技術的な詳しい内容については、中央研究所までお問い合わせください。
中央研究所 交通研究室(平日9:00~17:30)
TEL:042-791-1621(代表)