高速道路内で発生する剪定・伐採木のバイオマス利用に取り組みます -ペレット燃料に加工し高速道路に循環利用することでCO2の削減に貢献-
この記事は過去のニュースリリースです。
掲載されている情報は発表当時のものであり、現在の状況と異なる場合があります。
NEXCO中日本 八王子支社
南信バイオマス協同組合
NEXCO中日本[中日本高速道路株式会社八王子支社:東京都八王子市、支社長:勝美雄次(かつみ・ゆうじ)]と南信バイオマス協同組合[長野県飯田市、理事長:井口肇(いぐち・はじめ)]は、高速道路内で発生する剪定・伐採木をペレット燃料に加工して高速道路に循環利用する取り組みを協働で行うことに合意し、暖房への利用を手始めに今シーズンから取り組みを開始します。
高速道路内の法面や園地に生えている樹木が成長しすぎて交通に支障をきたしたり、立ち枯れて倒木したりしないよう伐採や枝払いを行うことにより、八王子支社管内では平成19年度に約1万m3もの木質材が発生しています。NEXCO中日本では、これまでも堆肥やチップマルチング材に加工するなどして高速道路への循環利用に努めていますが、更なる循環利用の拡大をめざして、ペレット燃料に加工することによりバイオマスエネルギーとして高速道路内の各種事業に活用していきます。
今回合意した内容は、高速道路内から発生する剪定・伐採木をNEXCO中日本が南信バイオマス協同組合の工場に納入し、南信バイオマス協同組合でペレット燃料に加工した製品をNEXCO中日本が購入して高速道路内の各種事業で必要な燃料として利用するものです。
今年度は、試験運用として雪氷対策作業基地などの暖房用ストーブの燃料に利用するため、約300m3の剪定・伐採木から約40トンのペレット燃料を製造して利用することにしていますが、今年度の試行を踏まえ、サービスエリアの暖房やボイラーなどに用途を拡大していくこととしています。
八王子支社管内で発生する年間約1万m3の木質材から約1200トンのペレット燃料を製造できますが、これを全て化石燃料の代替として利用したとすると、年間約1400トン(杉の木10万本分)のCO2削減につながります。