NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2015年04月23日宮池社長定例会見

会見要旨

【司会】

皆さまお待たせいたしました。ただいまから第102回の定例会見をはじめさせていただきます。

 

【宮池社長】

それでは、本日ご用意したトピックスをご説明します。

 

【事業の現況(2015年3月および2014年度)】

資料1の1ページをご覧ください。

営業の状況ですが、3月の料金収入は、569億6百万円と対前年同月比24.7%の増加、また、通行台数は日平均194万7千台と対前年同月比4.4%の減少となりました。2014年度の料金収入は、6,339億3千3百万円と対前年同月比23.9%の増加、また、通行台数は日平均186万6千台と対前年同月比3.6%の減少となりました。

料金収入については、昨年4月の料金割引制度の見直し以降、前年度と比べて増加傾向が続いており、3月および2014年度ともに増加しました。

通行台数については、昨年4月の料金割引制度の見直し以降、前年度と比べて減少傾向が続いており、3月および2014年度ともに減少しました。

 

資料1の2ページをご覧ください。

建設の状況です。

2015年度に開通を予定している区間の工事概況について説明します。

新東名浜松いなさジャンクションから豊田東ジャンクション55kmについては、トンネルは全て完成、また開通時期の見直しの要因となった対策工事を実施している区間以外の橋梁や土工は、概ね完成し、全線にわたって舗装工事、設備工事などを展開しています。開通時期の見直しの要因となった切土のり面崩落対策、重金属を含む土砂の処理、橋梁の沈下対策については、予定どおりに進捗しており、開通目標は現時点では2015年度末です。

新名神四日市ジャンクションから四日市北ジャンクション4kmおよび東海環状自動車道四日市北から東員1kmについては、全線にわたって、土工、橋梁の工事を全面展開しています。舗装工事は現在、工事着手のための準備作業中で、来月より工事着手予定です。2015年度末の開通をめざし事業を展開しています。

一日も早い開通に向け最大限努力しておりますので、ご理解とご協力をお願いします。

 

資料1の3ページをご覧ください。

ETCの状況ですが、3月の日平均利用率は91.0%、2014年度の日平均利用率は91.1%でした。

 

次にサービスエリアの状況です。

サービスエリア・パーキングエリアの総数は、177カ所で変更はありません。

3月のサービスエリアの売上高は158億8千6百万円で、対前年同月比7.5%の減少となりました。飲食物販部門の売上高は、対前年同月比4.4%の減少となりました。減少の要因としては、今年は祝日が土曜日にあたり、3連休が2連休となったためです。ガソリン部門の売上高は、対前年同月比14.5%の減少となりました。

2014年度のサービスエリアの売上高は1,820億8千万円で、対前年同月比2.5%の減少となりました。飲食物販部門の売上高は、対前年同月比3.4%の減少となりました。減少の要因としては、4月からの消費税増税や料金制度の見直しにより、交通量が減少しているためです。ガソリン部門の売上高は、対前年同月比0.4%の減少となりました。

 

【2014年度の入札不調発生状況と入札不調対策】

資料2をご覧ください。

2014年度に入札を実施した250万円以上の工事の入札不調の発生件数は44件、発生率は13.0%と昨年度に比べて入札不調発生率が大幅に改善しました。

入札不調の多い工種は、昨年度に引き続き、土木工事や道路補修工事です。

これまでの主な入札不調対策として、円滑な事業執行を図ることを目的に昨年3月に導入した「不調特命見積協議方式」が、2014年度の入札不調発生率の改善に大きく貢献しました。

また、市場動向を反映した積算基準の改正をしました。

(1)昨年7月に実態との乖離が大きい代価を抽出して歩掛り見直し。
(2)今年4月に価格変動への細やかな追従を目指した市場単価方式の適用拡大。
(3)今年5月に国土交通省の一般管理費・現場管理費の改正に伴う諸経費の見直しを予定。

さらに、工事管理の改善として、業界団体と意見交換を実施し、工事管理上の課題を抽出し、課題解決を目指して受発注者の認識を共通にする各ガイドラインを昨年12月に見直しました。

今後も引続き、安全性向上3カ年計画を着実に実行するため、入札契約制度、積算基準、工事管理などについて、見直し、改善を図ってまいります。

 

【特定更新等工事(大規模更新・大規模修繕工事)】

大規模更新・大規模修繕の特定更新等工事については、先月27日に滋賀県の名神高速道路の現場で説明させていただきましたが、前回お越しいただけなかったマスコミの皆さまも多くいらっしゃることから、4月に公表した工事計画を含めてご説明します。

資料3をご覧ください。

3月25日に更新事業に関する高速道路機構との協定変更をおこない、国土交通大臣より更新事業に関する事業許可をいただきました。

今回の協定変更ならびに事業変更許可は、老朽化した橋梁などの道路構造物を健全な状態へ更新するための特定更新等工事の追加、および当該事業の実施に必要となる財源確保のため、料金徴収期間を約10年間延長させていただくことも含め、事業内容の変更許可をいただいたものです。

大規模更新・大規模修繕工事の実施に関しては、高速道路ネットワーク機能を今後も永続的に活用していくため必要不可欠なものであり、会社としてコスト削減に努めることは無論のこと、今後とも最新の補修・更新技術の開発や研究なども含めて・合理的かつ効率的な事業実施に努めてまいりたいと考えています。

今回計画した大規模更新・大規模修繕工事の対象箇所については、その対策数量が多岐にわたること、また、今後さらなる点検・調査による損傷の進展状況を精査したうえで個別橋梁等の詳細な工事計画を立案する必要があるため、現在のところ全ての対象箇所についてはお示しできません。

本格的に大規模更新・大規模修繕工事を実施するにあたり、工事に伴う渋滞発生が懸念されているため、工事に伴う渋滞の影響を考慮して、工事や車線運用方法を検討するとともに、交通量や利用状況などの路線特性も踏まえ、渋滞の影響が大きい場合には、ネットワークの完成による影響の軽減も勘案した施工方法を立案し、関係機関や地域の皆さまとも協議をおこないながら決定してまいりたいと考えています。

2015年度に着手する大規模更新・大規模修繕工事のうち見通しの定まった工事を、4月1日に当社公式Webサイト上で「平成27年度発注見通しの公表」により公表いたしました。参考資料4の4件がその工事です。東名の用宗他2橋が橋梁の床版の取替を含む工事、1件はのり面更新工事となっています。今年度は更に数件予定していますので、準備のできた工事から、順次公表させていただきます。

大規模更新・大規模修繕工事の実施に向け、社内体制についても強化しています。4月1日より4つの支社および更新事業が先行する5つの保全・サービスセンターに担当組織を新たに設置し、計画の策定、設計・工事発注準備、関係機関との協議を開始しています。

最後に、実施にあたっての課題についてご説明します。

高耐久性を配慮した設計・施工技術の検討や新技術の開発をおこなうとともに、施工面で制約が多い工事があるため、通行規制に伴う高速道路や迂回路となる一般道への影響を緩和する急速施工技術など、早い段階から受注者が持つノウハウを活用できる契約方式について検討していく必要があると考えています。

また、調査・測量を工事に含めて発注することや、一つの規制内でおこなう複数の工種をまとめた工事とするなど、合理的な工事発注形態についても併せて検討してまいります。

 

【重量超過等違反車両に対する取締りの強化】

資料4をご覧ください。

道路構造物の劣化に多大な影響を及ぼす要因の一つが、重量超過などの車両制限令に違反する車両です。資料4の1ページの内容にあるとおり、重量超過車両の通行で道路構造物の寿命が低下し、結果として、先ほどご説明した大規模更新・大規模修繕工事が必要になります。こうした違反車両が交通事故を引き起こした場合、死亡事故などの重大な事故に繋がるおそれがあります。このような違反車両に対する取締りを強化し、違反車両の撲滅に取り組むこととしました。

資料4の2ページをご覧ください。

違反車両等への取組み強化についてご説明します。

違反者の取締りについては、現在、インターチェンジ入口に車両制限令等取締隊を配置し、重量などの車両制限令違反車両の取締りを実施し、違反車両に対しては「Uターン」や「指定IC流出」を命じる措置をおこなっています。

今後、積荷の減載を命じる「積荷の軽減」や、通行許可を取得するまでの間、移動を禁じる「通行の中止」措置を追加拡充し、取締りを強化します。更に、自動計測装置を用いた常時取締りについても取り組んでいきます。

違反者に対する指導については、現在、繰り返し違反行為をおこなう者に対しては、講習会を受講させ、改善指導を実施、更に違反を繰り返す違反者については、大口・多頻度割引の停止をおこなっています。

今回、新たに是正指導を導入しました。内容としては、違反を繰り返す者に対しては対面指導や改善書の提出を要求、これに応じない場合には、高速道路機構のホームページにおいて会社名等を公表することとします。さらに従わない場合については、関係機関と連携して警察への告発をおこなうことします。

最後に、資料4の3ページをご覧ください。

安全啓発の取組みについてですが、当社では、5月11日から5月20日までの春の交通安全キャンペーン期間に、サービスエリアなどで、重量超過等違反車両の防止啓発を実施します。また、当社ウェブサイトなどでも啓発をおこないます。今後とも、重量超過等違反車両の撲滅への取り組みについてご理解とご協力をお願いいたします。

 

【鋼少数主桁橋の床版下面吹付コンクリートはく離・落下事象の調査検討委員会報告書の公表】

資料5をご覧ください。

伊勢湾岸自動車道上郷大成高架橋(下り線)において、環境対策のため床版下面にあと施工した吹付けコンクリートが落下する事象が昨年9月2日に発生しました。

事象発生後、資料5の経過のとおり、有識者による調査検討委員会を昨年9月に設置し、原因究明・再発防止策の検討をおこないました。これまで委員会を3回開催し、2月6日に結論をいただき、調査検討委員会の報告書として取りまとめ、本日、公式Webサイトで公表させていただきました。

得られた教訓などを広く内外に周知するため、本調査検討委員会で新たに得られた知見については、学会誌などへの報告を考えています。

 

【名神高速道路50周年】

次に、名神高速道路全線開通50周年キャンペーンについてご紹介します。

資料6をご覧ください。

名神高速道路は、日本初の高速道路として開通し、日本における高速道路の歴史を切り拓くとともに、日本の大動脈として地域の皆さまの通勤・通学、日々の暮らしの物流を支え、日本経済の発展に大きく貢献してまいりました。

このたび、7月1日に名神高速道路の全線開通から50周年を迎えるのを記念し、沿線の皆さまやご利用のお客さまに感謝の気持ちをお伝えするキャンペーンを実施いたします。

キャンペーン内容を紹介しますと、

(1)キャンペーンの実施にあたり、ロゴマークを作成しております。このロゴマークは、5と0のすき間に名神高速道路をイメージしたもので、ポスターやパンフレットなどに使用します。なお、お手元の資料の中にパンフレットとして「スペシャルブック」もお配りしておりますので、後ほど参考にご覧ください。
(2)尾張一宮PA(上り線)など3か所で、パネル展示やお客さま感謝イベントを実施いたします。
(3)養老SA(上下線)、多賀SA(上下線)などのサービスエリアで、記念メニューなどを販売いたします。

なお、詳細については、内容が確定次第、改めてお知らせいたします。

 

次に、資料6の2ページをご覧ください

名神高速道路を利用する場合と国道などの一般道を利用する場合を比較すると、その時間差はじつに約4時間30分。高速道路を利用することで、これだけ時間短縮が図られるわけですが、これを経済効果として貨幣換算すると、年間約5,000億円規模の価値を生んでいるという紹介です。

3ページでは、高速道路の整備と日本経済の成長について紹介しています。名神高速道路が開通した頃に比べ、GDPは約6倍になっています。高速道路の延長は道路全体の延長の約1%に過ぎませんが、全国の交通量の10%、大型貨物車交通量の約30%が利用しており、このことからも高速道路が重要な役割を果たしていることがわかります。

4ページでは、高速道路が産業振興に貢献している小牧インターチェンジの事例を紹介しています。

5ページでは、より安全で安心・快適な高速道路空間を実現するため、新東名、新名神のネットワークの完成を急ぐとともに資料3でもご紹介しました大規模更新・大規模修繕事業を進めて参りますので、ご理解・ご協力をいただきますようお願いします。

新東名については、今年度中に浜松いなさJCT~豊田東JCT間の開通を予定しております。新名神については、当社管内の四日市JCT~亀山西JCT間の開通を2018年度に予定しており、西日本管内を含めた全線開通は、2023年度となっております。

6ページ以降に、参考資料として高速道路の利用台数の推移やネットワークの変遷の他、名神高速道路ではじめて採用した技術やサービスが現在のETCや道路管理センターに引き継がれている技術について、今と昔を比較してまとめておりますので、ぜひ、ご覧いただければと思います。

 

【ゴールデンウィーク期間の管内の渋滞予測】

資料7と冊子「渋滞予測ガイド」をご覧ください。

ゴールデンウィーク期間の渋滞予測につきましては、既に3月27日に発表させていただき、多くのマスコミの皆さまに取り上げていただきありがとうございます。

この度、サービスエリア・パーキングエリア、料金所などでお配りしております『渋滞予測ガイド』が出来上がりましたのでお手元にお配りしました。ゴールデンウィークにお出かけの際には、ぜひご活用いただければと思います。

あわせて交通安全のお願いです。

今年に入って当社の管内で交通死亡事故が21件(22名)発生しており、昨年同時期の14件(16名)との比較で7件(6名)増加しています。

単独事故が多く車外放出や二輪車の事故などが特徴で、土日祝日に多く発生しています。

運転をされる際にはすべての席でシートベルトを着用し、十分な休憩をとり体調を万全にして、安全で快適なハイウェイドライブをお楽しみください。

 

【F1マシンをNEOPASA清水で特別公開】

資料8をご覧ください。

ゴールデンウィーク期間中の5月3日~6日の4日間、NEOPASA清水で開催するF1マシンの特別公開についてお知らせします。

今回のイベントは、7年ぶりにF1に復帰したホンダが、2007年のF1世界選手権において、実際にサーキットを走行していた本物のF1マシン「ホンダ・RA107」を期間限定で特別公開するほか、関連グッズの販売をおこないます。

新東名高速道路をご利用の際はNEOPASA清水にお立ち寄りいただき、通常ではなかなかお目にかかれない貴重なF1マシンをぜひご覧ください。

 

【テラスゲート土岐 明日グランドオープン】

最後に、明日24日朝9時に、土岐市にグランドオープンする複合商業施設『テラスゲート土岐』についてお知らせします。

今月1日、先行オープンした「よりみち温泉」については、これまで多くのメディアに取り上げていただきありがとうございます。また、昨日はグランドオープンの内覧会に多くのマスコミの皆さまにお越しいただき、誠にありがとうございました。

明日の「テラスゲート土岐」のグランドオープンに先立ちまして、8時30分から、開業式典をおこないます。

「テラスゲート土岐」にぜひ多くのお客さまにお越しいただき、地域社会を活性化するとともに、今後も地元自治体と連携した地域開発に取り組んでいきたいと考えています。

 

以上が、本日ご用意したトピックスです。

 

【司会】

それでは、これから皆さまからのご質問をお受けいたします。

 

【記者】

明日、テラスゲート土岐がグランドオープンするということで、あらためて新しい事業への意気込みについてはいかがでしょうか。また、今後、このような商業施設を他の地域へも展開していくのか聞かせください。

【宮池社長】

高速道路のインターチェンジはその地域の玄関と考えており、今回のような地域活性化のための事業を進めていくということは、地域貢献という意味でも当社のミッションであると思っています。今回、テラスゲート土岐は、土岐市と密接に連携することで実現できたと考えています。まずは、テラスゲート土岐をお客さまに喜んでいただけるように運営していきたいと思っています。今後の展開については、具体的には決まっておりません。

【記者】

他の自治体等から同じようなオファーはあるのでしょうか。

【宮池社長】

現時点ではありませんが、今後そのようなご要望があれば検討していきたいと思っています。

 

【記者】

先日、静岡県と高速道路のサービスエリア・パーキングエリアを防災拠点として活用する基本協定を締結されました。これは全国的にも初の取組みということですが、今後はこのような協定をどのように生かしていくのか、また、他の地域の動向についてお聞かせください。

【宮池社長】

高速道路は、東日本大震災直後の避難・救助をはじめ、物資供給などの応急活動にも重要な役割を果たしました。そのような意味で、高速道路を災害対策に利用していくことは大変重要なことだと思っています。他の地域においても、サービスエリアなどを防災拠点として活用するための協議を進めていきたいと思っています。

 

【記者】

入札不調対策について、昨年度から「不調特命見積協議方式」を導入していますが、契約制限価格をどの程度上回って契約できるのか、目安はあるのでしょうか。

【宮池社長】

「不調特命見積協議方式」は、当初入札が不調の場合に、契約制限価格を契約目安価格に読み替え、その価格を上回っても契約できる方式ですが、契約目安価格については公開していませんので、回答は控えさせていただきます。

 

【司会】

ご質問が途切れたようですので、これで定例記者会見を終了いたします。