NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2012年10月18日金子社長定例会見

会見要旨

【司会】 

皆さまお待たせいたしました。ただいまから第82回の定例会見を始めさせていただきます。

 

【社長】

 

お忙しいところ、お集まりいただきましてありがとうございます。

本日も7つほどトピックスをご用意しています。

 

はじめは、事業の現況についてです。

8、9月の定例会見をお休みしましたので、3ヶ月分をまとめて報告いたします。

7月の料金収入は、429億2千2百万円と、対前年同月比3.3%の増、通行台数は、日平均189万2千台と、対前年同月比2.8%の増でした。

8月の料金収入は、512億4千7百万円と、対前年同月比3.9%の増、通行台数は、日平均208万1千台と、対前年同月比2.9%の増でした。

9月の料金収入は、415億2千5百万円と、対前年同月比2.8%の増、通行台数は、日平均189万2千台と、対前年同月比3.4%の増でした。

路線別にみると、北陸道、名二環、伊勢湾岸道などの路線が5~10%程度増えていますが、一番大きく影響しているのは、4月に開通した新東名の効果によるものです。

 

次に建設の状況です。

既にご存じのとおり、東海環状自動車道大垣西インターチェンジ(IC)から養老ジャンクション(JCT)間約6㎞が、9月15日土曜日15時に開通しました。改めて、地元の皆さま、関係者の皆さまにお礼申しあげます。

後ほど、新東名の6ヶ月と東海環状道の1ヶ月の最新の交通状況をご説明させていただきます。

 

次にETCの利用状況です。7月の日平均利用率は89.6%、8月の日平均利用率は89.1%、9月の日平均利用率は89.8%でした。

 

次にサービスエリア(SA)の状況です。

7月のSAの売上高は115億9千9百万円と対前年比115.0%、8月は225億2千5百万円と、対前年比111.0%、9月は147億3千7百万円と、対前年比117.5%でした。

好調の理由として、新東名のNEOPASA(ネオパーサ)を多くのお客さまにご利用いただいたことが影響していますが、中央道のEXPASA(エクスパーサ)談合坂、東海北陸道の関SA、伊勢道の安濃SAなども、昨年末にリニューアルして以来大変ご好評をいただき、多くのお客さまにご利用いただいた結果だと思います。

 

次に、新東名開通後6ヶ月の交通状況についてご報告します。

新東名開通後6ヶ月間の1日平均断面交通量は、新東名が約4万1千台、並行する東名が約4万4千台でした。新東名と東名の交通量を合わせると約8万5千台となり、開通前の前年同時期と比較して約16%増加しました。

一方、東名の交通量は約4割の減少となり、新東名への転換が図られました。この交通の転換により、御殿場JCT~三ヶ日JCT間を先頭とする渋滞は、開通前と比べて約87%と大幅に減少しました。静岡県警より公表されたこの6ヶ月間の事故件数でも、昨年に比べて約14%減少しています。新東名の開通により、静岡県内の一般道の交通量も増えてきており、人・モノの動きがこの新東名の開通により活発化しているものだと思います。

次に、開通後に発生したいくつかの出来事について、現在の状況をご説明します。

新東名開通直後の4月23日に島田金谷IC~森掛川IC間の下り線で発生した落石事故については、緊急対策を実施しましたが、当年度内の完成を目標に本復旧を進めています。

7月11日に清水JCTのランプから車両が落下した事故がありました。静岡県警など関係機関と調整し、地元の皆さまにご説明しながら、年度内を目標にランプ部の安全対策を進めています。

また、新東名への野生動物の侵入対策については、立入防止柵の嵩上げや地面との隙間を塞ぐためのネットなどを追加設置する対策を実施しており、動物侵入件数は減少しています。

周回走行をされるお客さまには、走行経路に応じた通行料金をお支払いいただくため、出口料金所では一般レーンをご利用いただくよう、SA・PAや当社公式WEBサイトでご案内しているところです。皆さまのご協力よろしくお願いします。

 

次は、大変ご好評いただいている新東名NEOPASA7箇所の利用状況です。

6ヶ月間の来場者数は延べ約2,400万人と非常に多くのお客さまにご利用いただきました。古い数値にはなりますが、2005年中京地区で愛知万博がおこなわれた6ヶ月間の総入場者数約2,200万人とほぼ同様な数値でした。

なお、開通当初は駐車場に入りきれないなど、お客さまには大変ご迷惑をおかけしましたが、臨時駐車場を整備し、現在は長くお待たせすることなくご利用いただけるようになりました。

SAとPAの売り上げは、新東名の13箇所で122億円、並行する東名の20箇所で56億円、合計で178億円でした。新東名開通前の昨年同時期の東名の売り上げが90億円であったことから、88億円の増加となります。先ほどご説明したとおり、東名の交通量が新東名に転換したことによって、東名の売上は34億円の減少となりました。

秋の行楽シーズンに入り、新東名では、静岡県の秋の味覚を味わっていただくなど季節に応じたイベントを開催しています。また、東名においては、東名らしい個性的な店舗づくりに取り組むとともに、お得な新メニューの開発や来店ポイントを導入するなど、東名のリピーターになっていただけるように取り組んでまいります。

東名・新東名だけでなく、他の路線でも特色を生かしたイベントを企画していますので、秋の行楽シーズンに高速道路をご利用いただく際には、ぜひSA・PAにお立ち寄りいただき、皆さまのご旅行を楽しいものにしていただきたいと思います。

 

次は、先月15日に開通した、東海環状自動車道大垣西ICから養老JCT間の交通状況についてです。

開通から1ヶ月間で約8万台、1日あたりでは約2千6百台のご利用がありました。並行する国道258号の禾森交差点の渋滞が緩和・解消するなど、効果が出ています。

また、9月18日の大雨で、名神高速道路の養老JCTから関ヶ原IC間が通行止めになった際には、今回開通した区間が名神高速道路の迂回路となりました。開通前の迂回路と比べて、一般道の迂回距離が短縮され、大垣市内への交通の流入が低減するなど、迂回路としての機能が発揮されました。

残る区間についても、引き続き早期開通に向け整備を進めてまいりますので、ご理解とご協力のほどよろしくお願いします。

 

次のトピックは、ETC限定の企画割引についてです。

新東名開通を記念して4月から9月末まで販売していた『速旅まるごと静岡ドライブプラン』が、1万人を超えるお申し込みがあり、大変好評だったことから、新たに4つのコースを追加して第二弾を発売します。

今回は、新たに静岡東部エリアと静岡西部エリアを設定しました。それぞれのエリアが乗り放題となるコースのほか、東京エリアから静岡東部エリア、名古屋エリアから静岡西部エリアが乗り放題となる合わせて4つのコースを、お求めやすい価格でご用意しました。さらに、これまでの静岡全体乗り放題の利用期間を2日間から3日間に拡大しました。

10月26日よりNEXCO中日本公式WEBサイトで申込の受付を開始し、11月1日から開通1周年にあたる来年の4月14日まで、ご利用いただけます。

また、お手元にお配りしている資料のとおり、『まるごと静岡ドライブプラン』以外にも、岐阜、北陸、山梨、びわ湖、近江路の各エリアにおいて、高速道路が定額で乗り放題となるお得な割引プランを発売しています。この秋の行楽シーズンから初冬にかけてのご旅行に是非ご活用いただき、楽しい思い出を作っていただきたいと思います。

 

次は、当社の広告媒体事業についてです。

11月1日から、高速道路のSA・PAを利用した広告媒体事業を、新しいサービスを加えて、本格化します。

4月に開通した新東名高速道路のNEOPASAを中心に整備している「デジタルサイネージ」「大型壁面シート」「フロアシート」をセットにした大型広告商品の販売を強化します。また、お客さまへ商品を配布する「商品サンプリング」サービスも開始します。あわせて、「リーフレットラック」「イベントスペース」「ポスターボード」など、従来からある広告媒体のラインナップや料金体系の見直しをおこないます。

高速道路のSA・PAは、観光、レジャー、ビジネスなど、あらゆる場面で、移動の際にお立ち寄りいただく場所です。多くのお客さまが、長い滞在時間の中で、触れ知っていただくことができる当社の広告媒体を利用して、商品を宣伝していただきたいと思います。

お手元にお配りした資料は、「MEDIA GUIDE 2012」という媒体説明冊子の抜粋版です。今後、WEBでも公開しますので、より多くのお客さまにSA・PAを広告の場として、ご活用いただきたいと考えています。

 

次は、レンタルバイクNEOPASA清水についてです。

11月30日までの期間限定で営業していた「レンタルバイク NEOPASA清水」の営業期間を来年3月31日まで延長します。

これまで、富士山周辺や大井川沿いをツーリングすることを目的に、約150名のお客さまにご利用いただき、約6割のお客さまから「また利用したい」と高い評価をいただいていることから営業期間を延長することとしました。

また、より多くのお客さまに“乗って楽しむ”ツーリングを知っていただきたいと考え、2つの楽しいイベントを企画しました。

1つは、伝説のグランプリライダー 平忠彦さんとツーリングを楽しむイベント、もう1つは、バイクが趣味の男女が一緒にツーリングを楽しむイベントです。今流行りの「街コン」のバイクバージョンになります。ツアー中、楽しい企画を用意していますので、ツーリングを通じて恋を実らせていただきたいと思います。

今後も、レンタルバイクを通じ、気軽にバイクに触れて、乗っていただく、新しい旅のスタイルをお楽しみください。

 

最後のトピックは、SA・PAで働く約10,000名のスタッフを対象にした『接客コンテスト』の開催についてです。

この接客コンテストは、SA・PA全体のCSレベルを更に向上させるために実施しているコンテストで、今年で4回目になります。

今回のテーマは、『お客さまの期待を超えた感動をお届けするために』です。各地の予選会を勝ち抜いた32名が、お客さまのお迎えからお見送りまでをロールプレイング形式でおこないます。「好感度」、「コミュニケーション力」、「販売力」を、レストラン部門・フードコート部門・物販部門の3部門で競い、接客スキルナンバーワンとなるグランプリを決定します。

本選は、10月24日に東京都千代田区の「イイノホール」で開催します。審査員として、㈱R・B・K飯嶋薫氏、ワンスアラウンド㈱  佐藤梨枝子氏、繊研新聞社小川敬氏、元日本航空インターナショナル客室乗務員教官  安宅真由美氏をお招きします。NEXCO中日本は、この接客コンテストを通して、お客さまの期待を超え、感動していただける接客を目指していきたいと考えております。

以上が、本日ご用意したトピックスになります。

 

【司会】

それでは、これから皆さまからのご質問をお受けしたいと思います。

 

記者

新東名開通後6ヶ月の交通状況を公表して頂きましたが、その効果についてどのように評価しているか、また今後の課題をどのように考えているか教えてください。

 

【社長】 

東名と新東名のダブルネットワークによりリダンダンシーを確保することが今回の開通の目的の1つですが、交通量は新東名が4万1千台、東名が4万4千台と、ほぼ半分ずつ分担しており、当社の予想どおりとなっています。

また、新東名開通による誘発交通量は16%と申しあげましたが、予想は10~15%程度でした。今は開通直後ということもあり、やや高い数字となっているのではないかと考えています。今後は、経済状況にもよりますが、もう少し収斂すると考えています。

渋滞ですが、これまでの7万3千台の交通量が4万台近くまで下がりましたので、87%減となりました。渋滞はほぼなくなるだろうと想定していたので、これも概ね予想どおりです。

NEOPASAの来場者数2400万人というのは、当社の予想を超えて多くのお客さまに来ていただいています。

今後の課題ですが、これだけ好評をいただいていますので、誘発交通量の16%を維持するか、もう少し上げたいと思っています。そのためには、いろいろな企画をしていかないといけないと考えています。もちろん、サービスの向上も必要ですが、新東名ならではの商品開発や観光と抱き合わせたイベント等により、この数字を上げていきたいと思います。一方、東名では、特にプロのドライバーの固定客をいかにして掴むかということが課題です。それぞれのエリア、それぞれのテナントが創意工夫をして特色を出していこうとしているところです。

 

【記者】

建設用地の取引を巡って会計検査院が不正支出にあたるという判断をしているという報道が先日ありましたが、それに対する見解を教えてください。

 

【社長】

弊社の不祥事に関し、先日ご質問のような報道があったのは承知しております。不祥事に関しては、9月21日に皆さまに調査報告及び再発防止策を発表させていただいたとおりであり、再発防止策の徹底、信頼回復に努めています。これまでに会計検査院から当社に指摘を受けていないので、ご質問に対して見解を申し上げることは差し控えさせていただきます。

 

【記者】

広告媒体業務を本格化するということですが、具体的にどのように料金体系を見直すのか、また売上面では概ね何年後にどのくらい増やそうと見込まれているのか教えてください。

 

【社長】 

高速道路に色々とあるスペースをぜひビジネスに生かしていこうということで、今回はこの広告とレンタルバイクという2つの新事業をご紹介させていただきました。海外も含めて、今後もこういった新規事業に進出したいと思っています。広告事業の売上目標ですが、2012年度は2億円、2013年度は6.5億円、2016年度までに20億円を目指したいと考えています。

 

【記者】

6.5億円や20億円という数字の内訳として、どのような事業がどのくらいの売上を見込んでいるのか教えてください。

 

【社員】

デジタルサイネージ、大型の壁面やフロア、イベントスペースを有効活用し、広告事業を拡大していきたいと思っています。例えば、清水PAの裏には、2000㎡のイベントスペースがあります。中古車販売店に来ていただき、中古車を展示したり、そこで試乗したり、そういった直接お客さまと触れあう接点を設けられる場所だと思っています。購買意欲のあるお客さまと直接触れられる場所を提供できることをひとつの強みと考えています。

また、NEXCO東日本やNEXCO西日本と提携することで、全国の高速道路ネットワークで、当社の広告媒体の価値をあげることができます。さらに、JRなどと一緒になり、交通広告媒体としての価値をあげて収益を増やし、事業として拡大することを目標にしています。

来年度目標の6.5億円については、これまでお話ししたようなところを生かして達成していきたいと思っています。2016年度の20億円の内訳については、まだ具体的にはっきりと決めていません。

 

【記者】

レンタルバイクで流行りの街コンを実施するということですが、高速道路会社としては初めての試みですか。

 

【社長】 

高速道路会社としては初めてです。レンタルバイクがご好評いただいてますし、街コンが流行っているようですので、いろいろな企画を組み合わせてご提案しています。

 

【記者】

広告媒体事業は、子会社の中日本エクシスがおこなっていたようですが、11月を機にNEXCO中日本本社内に広告媒体の関連部署を新設するなど、組織の再編があるのでしょうか。また、NEXCO東日本やNEXCO西日本など、他の会社における広告媒体事業の状況を教えてください。

 

【社長】

中日本エクシスが今までおこなっていたことは、一本化してNEXCO中日本本社に取り込みます。すでに今年4月に関連部署を新設しています。他の高速道路会社の状況については、詳しくは承知していません。

 

【記者】

レンタルバイクは来年3月31日まで期間を延長するということですが、試験期間を延長するのか、それとも常設がほぼ決まっての延長なのですか。また、150名という利用者数や売り上げについて見解を教えてください。

 

【社長】

回転数を上げることがレンタルバイクビジネスの判断基準だと思いますが、バイクの数が21台でこの期間で利用者数が150名というのは、正直申しあげて赤字の状態であります。したがって、先ほど申しあげたような2つの仕掛けなどをおこない、3月までもう少し様子を見ようということです。常設するかどうかはその先の判断になります。

 

【記者】

利用者150名の内訳、外国人の数や男女比、平均年齢などを教えてください。

 

【社員】

外国人は2名。男女比率は96対4です。静岡県内のお客さまが一番多く約70%、神奈川県が10%、東京都が10%、愛知県が10%といった状況です。年齢は、一番多いのが40~45歳で25%となっています。全体の半分を占めているのが40~50代の方です。20代までは10%程度となっています。

 

【司会】

ご質問が途切れたようですので、これで定例記者会見を終了いたします。