NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2012年03月23日金子会長兼社長定例会見

会見要旨

【司会】 

皆さまお待たせいたしました。ただいまから第77回の定例記者会見を始めさせていただきます。

 

【金子会長兼社長】

 

本日は私から5点ほどトピックスをご提供し、そのあとご質問をお受けいたします。

2月の料金収入は、357億6千2百万円と、対前年同月比11.1%増でした。内訳は、高速が325億2千4百万円、8.7%増、一般有料道路は32億3千9百万円、42.7%増となっています。

一方、2月の通行台数は、日平均172万4千台と、対前年同月比7.7%減でした。内訳は、高速が日平均138万1千台、1.8%減、一般有料道路は34万4千台、25.7%減です。

料金収入が前年同月と比べプラス、通行台数がマイナスとなった理由は、無料化社会実験の凍結や、休日特別割引の地方部上限千円の終了によるものです。

なお、今月のETC割引額は247億円で、前年同月の256億円に比べ、3.5%割引額が減少しています。割引率としては、約40.8%となります。

次に建設の状況です。

圏央道高尾山ICから八王子JCT間2kmは、明後日25日の15時に開通します。

今回の区間は、国土交通省と協働して進めてきた事業であり、東名高速道路から中央自動車道を結ぶ圏央道の一部となっています。残る区間についても早期開通に向け整備を進めて参りますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

また、来月14日15時に開通する新東名御殿場JCTから三ヶ日JCT間162㎞は、現在、開通に向けて最終の仕上げを進めているところです。

お手元に資料をお配りしていますが、開通式典は新富士インターチェンジ内で10時よりおこないます。なお、新東名開通と同時にオープンするNEOPASA(ネオパーサ)などのSA・PAでは、オープン前に内覧会をおこないます。

 

次にETCの利用状況です。

直近の3月9日~3月15日は、前月の2月10日~2月16日と比較して、日平均利用台数は4.9%増加しましたが、日平均利用率は89.3%から89.1%と0.2%減となっています。平日、土日休日別に見ると、平日平均利用率は89.5%から89.2%と0.3%減、土日休日平均利用率は89.0%から88.7%と0.3%減となっています。

2月末の車載器取付け累計台数は、1月末と比較して0.9%増、台数にして32万台増加し、約3,716万台です。

 

2月のサービスエリアの売上高は104億4千1百万円と、対前年比98.1%でした。そのような中で道路別に見ると、東名が103.5%と好調でした。

東名は、昨年12月15日にEXPASA(エクスパーサ)海老名がグランドオープンし、多くのお客さまにご好評いただいた影響と考えています。

売上を部門別に分けると、「飲食・物販部門」は、対前年比96.4%で2億9千1百万円減でした。「飲食・物販部門」の更なる内訳は、「飲食部門」が対前年比93.9%で1億7千4百万円減、「物販部門」が対前年比97.7%で1億1千8百万円減となっております。

続いて、「サービス部門(レストイン、風呂)」では、対前年比89.7%で3百万円減でした。

最後に「ガソリンスタンド部門」では、給油数量が対前年比100.4%と昨年度を上回り、単価差もプラス6円あることから、売上高は対前年比103.6%で9千3百万円増となっています。

 

次のトピックは、2つの開通記念キャンペーンのご案内です。

1つ目は、本日金沢支社が発表する「白山インターチェンジ完成記念ハイウェイキャンペーン」についてお知らせします。

北陸道の白山インターチェンジは4月21日に開通する予定ですが、石川県白山市の観光施設とタイアップして、次のキャンペーンを実施します。

開通日から7月20日までに白山インターチェンジを出口として利用され、当社公式WEBサイトからご応募いただいたお客さまに、金額に換算して最大で1600円相当のマイレージポイント200ポイントや地元特産品などを抽選でプレゼントします。また、本日から、白山市内の観光施設、石川県内のサービスエリア等でご利用いただける優待券付きパンフレットを配布します。

2つ目は、先日八王子支社が発表した「圏央道高尾山インターチェンジ開通記念マイレージキャンペーン」についてお知らせします。圏央道の高尾山インターチェンジは明後日の3月25日に開通する予定ですが、開通日から5月31日までに高尾山インターチェンジを出口として利用され、当社公式WEBサイトからご応募いただいたお客さまに、金額に換算して最大で1600円相当のマイレージポイント200ポイントを抽選でプレゼントいたします。

いずれのキャンペーンも、当社公式WEBサイトからの応募が必要です。詳細につきましては、お手元にお配りしたパンフレットをご覧下さい。

 

次のトピックは、「アイハイウェイ中日本」についてです。

新東名が開通する4月14日から、携帯電話の道路交通情報サイト「アイハイウェイ中日本」のサービスを拡大し、パソコンやスマートフォンに対応したサイトを開設します。パソコンやスマートフォンのサイトは、従来の携帯電話のサイトに比べて、よりビジュアルに、より大きく分かりやすくなっています。

いずれのサイトでも、リアルタイムの道路交通情報のほか、高速道路の料金検索や渋滞予測情報、SA・PAの検索や営業情報などをご提供します。

サービスを開始する4月14日は新東名が開通する日であり、また2週間後にはゴールデンウィークを控えています。携帯電話だけでなく、パソコンやスマートフォンからも「アイハイウェイ中日本」をご覧いただき、安全・安心・快適なドライブにお役立てください。

 

次のトピックは、当社の事業PR施設のご紹介です。

お客さまに高速道路をより身近に感じていただくために、常設の「コミュニケーション・プラザ」を、川崎市と富士市の2箇所に、4月16日にオープンします。

川崎市の「コミュニケーション・プラザ川崎」は、日本の高速道路の歴史を振り返りながら、高速道路の建設や管理、サービスエリアの運営など、当社の事業を大画面映像シアターやジオラマなどにより紹介する施設です。また、富士市の「コミュニケーション・プラザ富士」は、新東名高速道路の橋梁やトンネルなどの新技術・新工法を紹介する施設で、映像やジオラマなどでわかりやすく紹介しています。

なお、「コミュニケーション・プラザ川崎」につきましては、オープンに先立ち、報道関係者の皆さまに内覧会を開催いたします。詳細は、お手元にお配りした資料に記載しております。

 

次のトピックは、災害等に関する協定についてです。

NEXCO中日本では、災害が発生した場合、早期に基幹交通を確保するため、関係行政機関や災害応援協力会社などと防災体制の確立を進めてまいりました。

2月27日には中部地方整備局と「直轄国道と高速道路の災害時相互協力に関する協定」を締結したところですが、昨日、新たに、陸上自衛隊中部方面隊とNEXCO中日本・NEXCO西日本が、災害発生時における相互協力について協定を締結しました。陸上自衛隊と高速道路会社が協定を締結するのは、全国で初めてです。今回の陸上自衛隊との協定の締結は、特に災害発生時において、被災地域の速やかな救急・復旧・復興に大きく貢献できるものになると期待しています。今後、防災訓練などを通じて、実効性のあるものにしていきたいと考えています。

また、大規模災害等が発生した際に、高速道路の橋梁構造物に関する早期復旧体制を構築し、緊急交通路を確保するために、橋梁関係の5つの協会と応急復旧業務に関する協定を締結します。3月27日に締結式をおこないます。

 

次に、新東名開通を記念して発売するペットボトル飲料をご紹介します。

4月14日に開通する新東名を記念して、新東名のサービスエリア・パーキングエリアの13箇所限定で、緑茶ペットボトル飲料「茶」を開通日より発売します。「茶」は、良質な「静岡県産100%の茶葉」にこだわって開発しました。使用する茶葉は、全国茶品評会などで内閣総理大臣賞や農林水産大臣賞を多数受賞されている、地元、静岡県富士市の「小林園(こばやしえん)」の厳選した県内産100%の茶葉を使用し、ジャスミン系の香りと深くまるみのある茶葉をブレンドすることで、香り高く甘みのあるまろやかな味に仕上げました。お手元に、販売予定の現物をお配りしていますので、茶どころ静岡県の銘茶をご賞味ください。

 

続いて、新東名開通記念商品のご紹介です。

新東名の開通記念商品として、当社プロモーションチーム「バンビーナ・アランチア」が乗っているプロモーションカー「アランチア」のオリジナルプラモデルを発売しました。

お手元の資料裏面にご紹介していますが、「バンビーナ・アランチア」は、新東名やNEOPASAをお客さまに知っていただき、身近に感じていただくために結成されたプロモーションチームで、「アランチア」に乗ってSA・PA、高速道路沿線、都心の繁華街などで新東名開通のプロモーションをおこなっています。

今回商品化したオリジナルプラモデルは、この企画に携わった社員の発想から生まれた新東名バージョンの限定商品です。3月から当社のオンラインショッピングと神奈川・静岡県内のサービスエリアのコンシェルジュカウンターで販売しています。ぜひ、この機会に「作る楽しみ・見る楽しみ」そして新東名を身近に感じていただきたいと思います。

 

最後に、環境に配慮した取り組みをご紹介します。

建設の状況でご説明したとおり、3月25日に圏央道八王子JCT~高尾山IC間2kmが開通します。

この区間は、明治の森高尾国定公園を通過する自然環境豊かな区域ですので、経営施策の「環境・持続可能社会への貢献」の取り組みとして、環境に配慮してまいりました。主な取り組みを3つ紹介します。

1つ目は、地域性苗木の採用です。圏央道八王子JCTでは、新東名の建設に先だち、1998年に実験的に地域性苗木による植樹をおこないました。その結果、順調に生育したことから、新東名で地域性苗木を本格的に採用しました。本区間では、地域の生物多様性に配慮し、カシ類など地域性苗木約16,000本を使用した緑化をおこなっています。

2つ目は、LED照明灯具の採用です。LED照明は、従来の蛍光灯よりも寿命が2倍ほど長いため、CO2排出の削減や廃棄物の抑制に繋がります。この区間では、道路照明及びトンネル照明に使用しています。

3つ目は、低位置照明の採用です。周辺の動植物に配慮するため、従来の高い位置から路面に照射するポール照明ではなく、橋梁の高欄の低い位置から路面に照射する低位置照明とすることで、道路外への光の漏れを防止しています。

お手元には、開通式に展示するパネルの縮小版をお配りしていますので、ぜひご覧下さい。当社は、今後も引き続き、自然環境に配慮した道づくりを進めていきます。

以上が、本日ご用意したトピックスです。

 

【司会】

それでは、これから記者の皆さまからのご質問をお受けしたいと思います。

 

【記者】

新東名の開通まで1ヶ月を切りましたが、改めて開通に向けた社長のコメントをお聞かせください。

 

【金子会長兼社長】

構想から25年、実際の着工から18年5ヶ月、長い間多くの人たちが建設に携わり、沿線の方の色々なご協力があって開通を迎えられたと思っています。

今回の開通は静岡県内ですが、地元の皆さまから非常に大きな期待を受け、当初平成24年度内開通をお約束していたところを、地元の皆さまをはじめ関係者の皆さまのご理解・ご協力により、約1年前倒しで開通することができました。会社としても、個人的にも大変うれしく思っています。

また、今回のような大規模なインフラの開発には、いろいろとメリットがあると思います。特に、昨年の東日本大震災を受け、高速道路の役割・期待は一層高くなったと思っています。そういったことを踏まえ、約1年前倒しの開通ができたことは喜ばしいことです。開通まで少しありますが、皆さま方のご協力に感謝申し上げたいと思っています。今後とも環境等に配慮し、運営・管理していきたいと思います。

 

【記者】

先ほど非常に長く時間がかかったとお話がありましたが、例えば、東海北陸道の飛騨トンネルのような難所、工事上の難点・課題等は何だったでしょうか?

 

【金子会長兼社長】

あえてひとつ申し上げるとすれば、工期と工費です。これらを抑えていくために色々と工夫をしました。トンネルにおいてTBMという新しい技術を活用したり、橋梁においては、さまざまな地形の中で工法の工夫・効率化しました。結果として土木学会賞など色々な賞をいただきました。トンネルや橋梁など構造物が多い区間ですので、工費の縮減、工期の短縮に努めました。

 

【記者】

就任された当初、女性の採用についてお話されていましたが、来年度の採用等を含めて、進捗状況や実現に向けてどのような状況なのか教えてください。

 

【金子会長兼社長】

来年度の採用状況は順調です。数字で言いますと、新入社員の3分の1が女性社員です。優秀な社員が入ってくれたと期待しています。

特に新規の事業を目指していますので、サービスエリアのNEOPASAやEXPASAでの新製品・新商品などの開発がありますが、こういったところには女性のアイデアを採用していこうと考えています。海外についても同じです。今のところ、当社のKPIの指標上でも順調に進んでいます。

 

【記者】

新東名の渋滞に関してどのように考えていますか? 御殿場から東京方面、三ヶ日から愛知方面で、3車線化などの対策はお聞きしていますが、何か新たな対策や取り組みがありましたら教えてください。

 

【金子会長兼社長】

今回開通する区間では、新東名、現東名の交通量は2分されるのではないかと思います。新たに誘発交通が10~15%発生すると思いますが、それを加えたとしても設計交通量には十分ですので、新東名では交通量が多いという理由で渋滞は発生しないと思っています。

音羽蒲郡ICから豊田JCTまでは、新東名の開通に先立ちまして、昨年の10月に3車線化をしています。これは暫定的な措置で、新東名の豊田東JCTまで開通すると元に戻す予定です。3車線化によって新東名から現東名に合流し、2分されているものが1つになっても、それほど渋滞は発生しないと考えています。

一方、東京方面につきましては、こちらは少々渋滞が発生すると思います。海老名JCTから流入するところは、付加車線を加え流れをスムーズにして渋滞の要因にならないようにしようとしています。その先の大和トンネルにつきましても、渋滞を解消しようと考えていますが、根本的な解決策が必要と考えています。圏央道が完成するまでは渋滞があると思いますが、完成すれば都内への流入車両が減少しますし、外環道が完成すればさらに都内の通過交通は少なくなると思います。それまでは、御殿場から東京までの渋滞は若干残ると思います。

 

【記者】

元社員の事件について社内の処分を検討していると思いますが、いつ頃になるのか、どのような進展なのか、状況を教えて下さい。

 

【金子会長兼社長】

現在も引き続き社内調査委員会で調査を続けています。公判は結審をして3月27日に判決が出る予定ですので、社内調査委員会についても最後のまとめに入っていると聞いています。これだけの事件ですので、事実関係の調べを徹底して実施しているところです。大切なことは事実に基づく処分と再発防止の策定です。再発防止策については一部すでに実施しているものはありますが、真因をきちんと追究し再発防止の徹底を図っていきたいと思います。

 

【記者】

再発防止策は、公判の判決が出てから速やかに公表するということでよいでしょうか?

 

【金子会長兼社長】

判決から間延びするのもよくないですが、大事なことは事実関係の徹底した究明と、その再発防止策の作成だと思います。申し上げましたように、現在再発防止策を検討していますので、まとまり次第、公表したいと思います。

 

【記者】

元社員の事件について会社の方で再発防止策を考えられていると思いますが、これまで話が出ていないもので、新たに実施しているものがあれば教えてください。

 

【金子会長兼社長】

これまで3つほど再発防止策をお話申し上げました。「弁護士のホットラインの追加」、「用地交渉の基本的事項や社内の規程の遵守の再徹底」例えば交渉には2人で必ず行く、物件については管理職が一緒に同行するなどです。また「一定の期間を超えた社員についての調査」例えば、用地部門に2年以上在籍した社員を洗い出し、必要によって異動をさせるということです。この3つについてはもうすでに実施しておりますが、それ以外についてはありません。

 

【記者】

調査結果とそれに伴う社員の処分、再発防止策、3つそろった時に会見があるという認識でよろしいでしょうか。

 

【金子会長兼社長

そう考えています。

 

【記者】

会見は年度内に終わらせる見込みでしょうか?

 

【金子会長兼社長】

今日は23日ですので、年度内というのはあと数日しかありません。できればと思いますが、場合によっては4月に入ってしまうこともあると思います。

 

【記者】

高速道路のベトナムへの海外展開について、昨年、日本高速道路インターナショナル株式会社を設立していますが、仕事の棲み分けや展開はどのようになっていますか?

 

【金子会長兼社長】

ベトナムの案件については、ハノイ地区のファッヴァン-カウゼーというところのいわゆる1号線のバイパス、日本の日本橋のような1号線の起点の部分約30㎞の高速道路化について、相手方と話をしながら進んでいます。前進していることは間違いありません。先日もベトナムの政府の方が来日され、直接私もお会いしてお話ししました。いろいろ最後の方になると詰めがございますので、一本調子ではなく少しずつ進んでいます。これも、そう先ではないうちに内容のお話が出来るのではないかと思います。

 

【記者】

日本高速道路インターナショナル株式会社が主導しておこなうのですか、それともNEXCO中日本としておこなっていくのですか?

 

【金子会長兼社長】

この件については、これまでNEXCO中日本がおこなっていた経緯があります。引き続きNEXCO中日本が主導でやっていきます。将来については、日本高速道路インターナショナル株式会社と相談していくことになります。

 

【記者】

先日、SA・PA・料金所で一斉に防災訓練がおこなわれましたが、訓練で見えてきた課題や反省点など新たに出てきたことがあれば教えてください。

【金子会長兼社長】

実働訓練をしてみて、被災したお客さまを運びだす担架の整備が十分では無かったなど、反省すべき点はあります。しかし、先ほど申し上げた自衛隊・橋梁関係の団体・中部地整などの関係団体と協力し、大地震・津波などについて情報の共有化をして、我々が出来ることは積極的に取り組んでいきたいと思っています。

 

【記者】

コミュニケーションプラザは入場無料ですか? 施設はJR東海のリニア鉄道館のようなものになるのでしょうか?。

 

【金子会長兼社長】

入場は無料です。入館できる曜日・時間などはお手元の資料のとおりです。JR東海さんのような大きな施設ではありません。

 

【記者】

ガソリン価格が高騰していますが、高速道路の通行台数の影響や懸念がありますか?

 

【金子会長兼社長】

ガソリン価格が急激に上がっているのは承知しています。我々としては良い傾向ではないと思っています。今のところ交通量に影響するほどではないと思います。今後どうなるのか、懸念の材料ではあります。

 

【司会】

ご質問が途切れたようですので、これで定例記者会見を終了いたします。