NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社




2010年12月22日金子会長兼社長定例会見

会見要旨

(司会)

みなさまお待たせいたしました。ただいまから第62回の定例記者会見を始めさせていただきます。

 

(会長兼社長)

NEXCO中日本代表取締役会長兼社長CEO・金子剛一(かねこ・たけかず)

年末のお忙しいところ、お集まりいただきましてありがとうございます。本日は全部で5つのトピックを用意しております。トピックスを先にお話をしその後、皆様からのご質問をお受けしたいと思います。

1番目は、事業の現況についてです。11月の料金収入は、373億3千3百万円と、対前年同月比0.9%増でした。内訳は、高速が346億9千2百万円、3.2%増、一有は26億4千1百万円、22.2%減となっています。一方、11月の通行台数は、日平均203万4千台と、対前年同月比14.3%増でした。
内訳は、高速が日平均152万1千台、8.5%増、一有は51万3千台、36.0%増です。
通行台数については、一般有料道路を中心とした無料化社会実験による増加に加え、高速などの有料区間でも昨年に比べ増加していることから、全体では、昨年比14.3%の増加となりました。一方、料金収入についても、高速などの有料区間で通行台数が増えたことに伴い、昨年比微増となりました。
なお、今月のETC割引額は304億円で、前年同月の302億円に比べ、0.8%割引額が増加しています。割引率としては、約44.9%となります。

続きまして建設の状況です。
名二環の名古屋南JCTから高針JCT間の開通予定は、今年度末となっておりますが、現在舗装、標識、施設関係の工事を行っており、最後の詰めの段階であります。今後、残った工事の進捗を図りつつ、関係機関との協議・調整を踏まえて、開通日を決定することとしております。開通日が決まり次第改めてお知せします。

次にETCの状況です。無料化社会実験区間を除くETCの利用状況です。直近の12月3日から12月9日は、11月5日から11月11日と比較して、日平均利用台数は2.8%減ですが、日平均利用率は88.4%から88.7%、0.3%増となっています。平休別に見ると、平日平均利用率は88.4%から88.8%、0.4%増、土日休日平均利用率は88.4%から88.5%、0.1%増となっており、平日、土日休日ともに利用率は増加しています。11月末の車載器取付け累計台数は、10月末と比較して0.8%増、台数にして26万台増加し約3,308万台です。

続きましてサービスエリアの状況です。11月のサービスエリアの売上高は137億6千3百万円と、対前年比105.0%でした。道路別に見ると、特に東名阪道が142.5%、紀勢道134.4%と好調でした。
東名阪道は、エクスパーサ御在所が多くのお客さまにご好評をいただいており、伊勢道・紀勢道は無料化社会実験による影響と考えています。
売上を部門別に分けると、飲食・物販部門は、対前年比105.1%で5億2千4百万円増でした。
飲食・物販部門の更なる内訳は、「飲食部門」が対前年比104.4%で1億5千6百万円増、物販部門が対前年比105.5%で3億6千8百万円増です。
続いて、サービス部門のレストインや風呂は、大規模改良による影響もあって対前年比74.6%で9百万円減でした。
GS部門は、給油数量が対前年比101.8%と昨年度を上回り、単価差もプラス9円あることから、売上高でも対前年比105.1%で1億4千3百万円増となっています。以上が11月の事業の現況です。

続きまして、今月の3日に発表させていただいていますが、年末年始が近づいてきましたので渋滞予測についてあらためてご説明いたします。
まず、この年末年始における休日特別割引は、通常の土・日・祝日に加え、12月24日(金)及び1月3日(月)も適用されますので、是非活用して頂き、分散利用にご協力をお願いします。
渋滞のピークは、上下線ともに1月1日(土)から3日(月)の3日間と予測しています。また10km以上の渋滞回数は121回、うち30km以上は6回と予測しています。
NEXCO中日本では、様々なツールで渋滞予測情報や道路交通情報を提供しておりますので、出発前には是非ご活用して、渋滞を避けた分散利用をお願いします。
混雑・事故防止対策の取組みについてですが、過去の交通混雑期の交通状況を踏まえながら、従来より実施している渋滞対策、休憩施設の混雑対策等を引き続き行う予定です。
更に冬季の運転となるために、雪道走行の注意喚起や、休憩施設を快適にご利用いただくためのトイレの寒さ対策等を実施してまいります。皆様には、スピードを控え、一層の安全運転を心がけていただくようお願いします。

次のトピックは12月1日から開始しています「スノーランド岐阜ハイウェイキャンペーン2011」についてです。このキャンペーンは、岐阜県スキー場連絡協議会とタイアップして、たくさんのお客さまに高速道路をご利用いただき、東海北陸自動車道沿線のスキー場でスキーやスノーボードを楽しんでいただけるよう行うもので、今年で11回目を迎えます。
具体的には、東海地区の高速道路のSA・PAなどで、岐阜県内スキー場共通リフト券割引券やSA・PA共通優待券付きパンフレットを無料で配布いたします。パンフレットに付いる割引券や優待券で、岐阜県内22スキー場のリフト券などの割引と、パンフレットに記載のSA・PAのコーヒー無料サービスなどの各種特典を受けられます。また、東海北陸自動車道等の指定の区間を2,000円以上ご利用し、アンケートに答えてご応募していただくと、抽選で600名様に岐阜県スキー場連絡協議会加盟22スキー場共通リフト券をプレゼントいたします。
ぜひ、この機会に割引券などを使っていただきスキーやスノーボードを楽しんでいただければと考えております。

続きまして、皆様のテーブルにありますお茶についてです。NEXCO中日本のオリジナル商品として緑茶飲料「緑茶日和」を発売します。
緑茶日和は、高速道路のちょっと贅沢なお弁当『速弁』に合うお茶をコンセプトに、伊藤園との共同開発した緑茶飲料です。他では味わえない味に仕上げるために、茶葉「かごよせ」をブレンドすることによって、やわらかな香りと旨みに特徴がある緑茶飲料に仕上げました。
茶葉「かごよせ」は、国際味覚審査機構(iTQi)が開催する国際味覚コンテスト(Superior taste AWARD 2009)において、三ツ星の優秀味覚賞を日本茶で初めて受賞した茶葉です。なお、茶葉はNEXCO中日本オリジナル商品としても販売しています。ぜひ一度、『速弁』と共に「緑茶日和」の美味しさを味わってみてください。

次に5番目のトピックスです。10月に発表させていただいた「第3回 SA・PAメニューコンテスト」の本選結果について、発表させていただきます。メニューコンテストは、SA・PAのレストランで、より品質の高い料理をご提供できるように企画した、今年で3回目になるコンテストです。
今回は、『地域の食材を生かした健康メニュー』をテーマに、予選を勝ち抜いた7品が本選に進出し、食の専門家の服部幸應氏、食生活ジャーナリストの岸朝子氏、フードジャーナリストの中村壽美子氏を審査員としてお招きして審査していただきました。
審査の結果、NEXCO中日本のSA・PAで営業する38店舗のレストランの中から、東名高速道路上郷サービスエリア(下り)のヱスビー食品(株)が提供する「黒カレー三河豚ハーブサラダセット」が最優秀賞を受賞しました。受賞メニューは、受賞したそれぞれのエリアでご提供しておりますので、お近くにお越しの際には、ぜひご賞味ください。
本日は、最優秀賞を受賞したヱスビー食品(株)から村上勇二料理長をお呼びし、試食も用意しております。会見終了後、今回の主役である「黒カレー」のみとなりますが、ぜひ最優秀賞を味わっていただきたいと思っております。
以上が本日のご用意したトピックスです。

 


(司会)

それでは、ご質問をお受けしたいと思います。


(記者)

海外関連のお話で、2点ほど伺いします。前回のお話の中で、他社の道路会社との連携という話が出ていましたが、子会社を作るといったことを含めた、その後の進捗状況を教えて下さい。


(会長兼社長)

この前、お話したときから、具体的に進んでおりませんが、いま3社でいわゆる準備室を作ることで、話を進めています。来月になりますともう少し具体的にその規模ですとか、あるいはそれぞれのもちうる計画の中身等のお話ができるのではないかと思っています。来月の半ばから後半にかけて、一度3社でお会いして、いま私が申し上げたようなことについて詰めを行う話を進めています。


(記者)

準備室というのは子会社の設立の準備室ですか?


(会長兼社長)

そうですね。


(記者)

では、子会社をつくるという方向で今動いているのですか?


(会長兼社長)

方向はそういうことでやっています。


(記者)

時期等々も含めてそれが来月ということですか?


(会長兼社長)

そうですね。


(記者)

それに関連して、先日ベトナムに行かれるという記事もありましたが、中日本としての施策というか、その辺りの考え方は?


(会長兼社長)

今週末からベトナムに行ってまいります。ハノイとホーチミンの両所です。ご案内のように当社は2年ほど前からベトナムと色々と話をしており、現在も進行中です。今回は私自身が現地を視察することでMOTのできるかぎり責任ある方にお会いをしたいと考えております。これは中日本で進めてきたプロジェクトですので、今回は中日本のみということで行きます。


(記者)

できる限り責任ある方ということなので、トップセールスということですか?


(会長兼社長)

そうですね。


(記者)

NEXCO中日本のトップがこれまでベトナムに行かれたことはありますか?


(会長兼社長)

前会長の矢野さんが、確か今年の5月に行っています。


(記者)

金子社長は以前の会社で行ったことがありますか?


(会長兼社長)

ベトナムには行ったことがありますが、NEXCO中日本に来てからは初めてになります。


(記者)

名古屋二環の開通は、今年度中とありますが、何月か決まっていないのですか?


(会長兼社長)

今申し上げられるのは、来年の3月31日までには開通ということです。いま詳細を詰めておりますので、今日の段階では、何月何日とはまだ今申し上げられません。


(記者)

地下鉄の開通日の前ですか?


(会長兼社長)

近い時期ではないかと思いますが、あちらは3月27日だったですね。


(記者)

ベトナムに今週末から行かれて、具体的にどこまで詰められるのか?お会いしてどこまで話されるかという計画とかありますか?


(会長兼社長)

できるかぎりと思いますが、大事なのはお互いの信頼関係ということです。こちらは私に代わりましたし、私自身も現地を知りません。向こうの方もよく存じ上げていないというところから、その辺のお互いの信頼関係を作るということが一番重要なことだと思っています。


(記者)

何日くらい行かれますか?


(会長兼社長)

26日に出発して30日に戻ってきます。


(記者)

道路料金の話はなかなか定まりませんが、改めまして今の状況をどうみているのですか?


(会長兼社長)

これも私の持っている情報と皆さまの持っている情報はほぼ同じだと思います。先日、民主党の交通部門会議で提案が出されまして、あれが政府の方に提出されたのは当然のことですが私も承知しています。それに基づいて、今、国土交通省の方で検討されているということも伺っております。今の段階では、どこまでという話はまだ聞かされておりません。できる限り早く、我々も話を聞かせて頂きたいし、当然その後の料金システムの修正ということになろうと思いますので、我々もしかるべき時間を頂きたいと思っています。できるだけ早く我々も知りたいです。


(記者)

以前、就任の頃からお話を伺っているが、決まったものをしっかりやるという方針に変わりはないですね?


(会長兼社長)

もちろんです。


(司会)

それでは、他にご質問が無いようでしたら、これで定例会見をおひらきにさせていただきます。ありがとうございました。