NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2007年07月18日矢野会長定例記者会見

会見要旨

(会長)

NEXCO中日本代表取締役会長CEO・矢野弘典

みなさんこんにちは。事業現況をお話しする前に、このたびの台風4号や新潟県中越沖地震で被災された皆様に対しまして、心よりお見舞い申し上げます。当社としては、今後の災害復旧や支援に関して、できる限りの協力をしていきたいと考えています。なお、当社管内の台風4号と新潟県中越沖地震の影響については、後ほど説明します。

最初に事業の現況ですが、お手元の資料のとおりです。
料金収入は対前年同月比1.6%増。高速で1.2%増、一般有料が6.6%増となっています。通行台数は対前年同月比でプラス3.6%。内訳は高速が3.2%、一般有料が5.4%のプラスです。
料金収入と通行台数の伸び率の乖離は、ETCの普及による料金収入の割引額の増によるものです。今月のETC割引額は134億円で、もしETC割引がなかった場合の料金収入は、608億円になります。その結果、ETC割引率は約22%となって、料金収入の実額としては474億円になります。

建設の状況については、これまでお話していたとおりですが、過日、圏央道の八王子JCTとあきる野ICの間が開通しました。開通から1ヵ月弱ですが、これまでどういう交通量の変化が生じたかということについて、お手元の資料で説明します。
6月25日から7月16日までの21日間のデータです。この開通は、大幹線道路である中央道と関越道が接続したという画期的な工事の完成でしたが、やはりネットワーク化により交通量の変化が良い方向に現れています。具体的にいいますと、まず今回開通した八王子JCT〜あきる野ICは平均約2万台/日と順調に推移しています。また、従前から開通してたあきる野IC〜鶴ヶ島ICは、これはNEXCO東日本の管理ですが、昨年の同時期と比べて48%増、約1.5倍と増えています。また各区間で見ますと、あきる野IC〜日の出ICが159%増、約2.6倍です。圏央鶴ヶ島IC〜鶴ヶ島JCTが21%、1.2倍となっています。
また、圏央道が中央道に直結して、圏央道八王子JCT経由で中央道の都心方向への利用が可能になりましたので、一般道から高速道路への転換が進んで一般道の渋滞が緩和し始めたと見ています。具体的にはあきる野ICと八王子ICを結ぶ一般国道411号線の交通量が約20%、1日に4,000台減少しているということがあります。また、これまで圏央道沿線から中央道を利用して都心方向へと向かう八王子ICの都心方向の出入りが、1日あたり約4,000台、約10%減少しています。その反面、圏央道八王子JCT経由で中央道を利用し、都心方向へ向かう際に通過する八王子本線料金所の交通が、約2,000台、7%ほど増加しています。こういった形で交通量の変化が生じています。
まだ21日間、3週間のデータですので、もう少し長い期間のデータがまとまった時に改めて報告をしたいと考えています。

今日はこのほかに7件ほどトピックスがあります。
最初に台風4号と中越沖地震の影響で、内容はお配りしている資料のとおりです。まず台風4号については、管内での被害はありませんでしたが、7ヵ所で通行止めを実施しました。15日の20時までに全ての個所の通行止めを解除しています。
それから無料通行措置ですが、15日に上野原と八王子を結ぶ一般国道20号線が通行止めとなり、両市間の道路が中央道を除いて通行不可能となったことから、中央道において一時無料通行措置を講じました。この日の11時40分から13時10分、1時間30分の間ですが、無料通行をした車が186台でした。
中越沖地震では、管内での被害や通行止めはありませんでした。ただ、NEXCO東日本に対しては、何か協力できることはないかとスタンバイしている状況です。

次に一般国道23号の橋梁補修工事に伴う割引です。お手元の発表資料のとおりですが少し解説しますと、国が国道23号の木曽川大橋の橋梁補修工事を昼夜連続1車線規制して行っています。この影響で国道23号とそれに並行する国道1号で、朝夕の一部時間帯を中心として渋滞が発生している状況です。これから夏休みに向けてさらに渋滞が心配されますので、その対策として伊勢湾岸自動車道の通行料金を割り引こうという計画です。
当社としては、車線規制が9月中旬までの予定ということで、この間の渋滞による社会的影響が大きいものと判断しました。中部地方整備局や沿線の自治体からも要請があり、来週の7月25日から、みえ川越ICから飛島ICまでの区間の通行料金を半額にすることとしました。今回の割引の目的は国道23号線の交通を高速道路へ誘導することなので、ETCもETC以外の全ての車両について、通行料金を半額にします。みえ川越ICから飛島ICの料金は普通車で500円ですが、これを250円、特大車ですと1,100円を550円にします。
後ほどご説明いたしますが、東名高速・中央道のお盆半額割引という計画もあり、それとあわせてできるだけ多くのお客様に活用していただきたいと思っています。それによって渋滞の緩和が少しでも進めばと思っています。

次は、セントレアのウェブサイトでも高速道路の料金検索が可能にという資料です。空港へのアクセスとなる高速道路の、走行ルートと通行料金をお調べいただくためのサービスを、本日から開始するという内容のものです。セントレアのウェブサイトの交通アクセスのページにNEXCO中日本が開発した料金検索パーツ「ドライブコンパスmini」を設置しました。到着ICをあらかじめ「セントレア東」に設定してあります。
資料の最後にも記載しましたが、両社は本件を契機にして、今後もお客様サービスの向上に向けて連携協力関係を強めていきたいと考えています。

次は既に発表しておりますが、携帯電話からの宿泊予約をさらに便利にということで、お客様が携帯電話専用ウェブサイトで宿泊施設の情報をご覧になって、そのままフリーダイヤルで宿泊の予約をしていただける新しいサービス「そくやどモバイル」というものを7月13日から開始しました。これは近畿日本ツーリストと共同事業で、初回リリース版では石川県の宿泊施設10件を特集しました。地震の被害を受けた地域の復興を応援という意味合いも持っています。中身は定期的に更新していきます。

次にプレミアムドライバーズカードの入会特典を新しく設定しまして、これも7月1日から実施済みのものですが、チラシをお手元にお配りしているのでご覧いただきたいと思います。今年いっぱいまでに新たに入会された方にはもれなく2,000円分のギフトカードをプレゼントします。入会後、3ヵ月以内にETCを一度でもご利用いただけば、さらに2,000円分のギフトカードをプレゼントするという趣旨のものです。

次に、先週開催しましたNEXCO中日本環境懇談会の概要を説明します。12日木曜日に開催しました。8月に当社は初めて環境報告書を公表します。その中身についての意見を聞くというのが中心のテーマで、その他色々と意見をいただいたものです。
ここにいくつか、その中で出された意見を例示的に述べていますが、環境報告書は会社としての当然の義務であり、発行して終わりではなく、PDCAを回して継続することが大事であるというご指摘。あるいは東海北陸道について、日本海側と太平洋側を結ぶ横断道の整備は重要であるというご指摘や、環状道路の整備については、経済効果だけでなく、環境負荷も減っているので重要であるというご指摘がありました。名古屋周辺だけでなく、首都圏の環状道路という意味合いもあります。
また美しい国づくりを進めるためにも、高い志、使命感を持ってやってほしいとか、高機能舗装に代表される技術面の研究を継続して強化してほしいとか、構造物や付属物を含めて全体の寿命を延ばすように配慮することにより廃棄物を減らし、環境に貢献するようになるというご指摘。また、子供を含めた幅広い層への広報を心がける必要があるといったような多くのご意見があり、私どももうかがいまして、今後の施策に生かしていきたいと考えています。名簿は次のページにありますが、奥野先生が座長で、ごらんのメンバーでやっています。

次に、新東名夢ロード懇談会も日をおかず実施しましたので、概要をご説明します。お配りした資料中の背景あるいは趣旨のところで触れているように、日本の最先端技術を活用した将来の道路交通システムを具現化する場として新東名を位置づける、そのために夢ロード懇談会というものをやっていこうとじゃないか、ということです。「世界をリードする高速道路システム」、これを新東名という場において具体化しようということです。
ここで出た代表的な意見は資料にあるとおりで、3つ目の丸にありますように、安全・安心、環境、多様なライフスタイル、活力ある社会の実現、といった視点での検討の重要性が指摘されたこと、あるいは具体的なサービスとして安全・安心、あるいは事故や災害発生時の車両への情報提供ですね、安全・安心を実現するための適時適切な情報提供や、あるいは次世代自動車の走行環境の実現や快適な走行環境、新物流システムなどについてのいろいろな意見が交わされました。今後ドライバー、あるいは物流関係者といった幅広い層の新東名に対する期待を調査したうえで、今年度中に新東名における各種サービス導入基本戦略をまとめることにしています。
この夢ロード懇談会は、次回は11月に開催する予定です。まだ詳しい日取りは決まっていません。先ほどの環境懇の方は年度内にもう一度開催しようということになっています。
夢ロード懇談会のメンバーは資料にあるとおりで、森地先生に座長をお勤めいただいています。

それでは本日最後のご説明として、先ほど少し触れましたが東名高速、中央道の上り線でお盆半額割引というサービスを行うことにしました。これについてはTDMということで、以前からお盆に計画があるということはお話ししてきましたが、中身が具体になりました。きょうはこれを現地で実施する横浜支社長の吉川が来ていますので、吉川のほうから説明してもらいます。


(支社長)

NEXCO中日本 吉川横浜支社長横浜支社の吉川です。3度目のTDMとなりまして、3度目の正直です。これまでお正月、ゴールデンウィークと実施してきました。東名の大和トンネルに加えて、今度は中央道の小仏トンネルでも実施しようということが新たな試みです。それから半額の割引という点は同じなのですが、時間帯を朝と夜の2回実施するということで、前後に分散させようというのが新たな試みとなります。

資料に基づいて説明しますと、お盆時期、8月11日土曜日から19日の日曜日まで9日間の実施です。先ほど申し上げましたように、東名上り線の大和トンネル付近と中央道上り線の小仏トンネル付近の渋滞緩和を目標としています。この付近、このお盆の時期については大体14時から18時ごろに交通が集中するという傾向があります。3ページの図をご覧いただきたいのですが、お盆のTDMのイメージとして簡単に模式図を付けています。赤い線が大和トンネルの時間当たりの交通量で、青い線が小仏トンネルの時間当たりの交通量でして、大体14時から18時ごろに大きなピークが来るということです。これを前後に分散させることによって渋滞の緩和を図りたいということです。ちなみにお正月のピークが大体10時ごろから16時ごろまで、フタコブラクダのように10時ごろと16時ごろにピークが来るのが特徴です。またゴールデンウィークは正月に比べると交通量がさらに増えますが、ピークは大体14時から18時に来るというのが特徴です。ただゴールデンウィークの場合は午前中の時間帯でもやや交通量が多くなってくるという、フタコブラクダの傾向があります。それらに比べればお盆は分かりやすい形でして、資料にありますように交通量のピークは14時から18時ごろにやってくるということで、ゴールデンウィークよりはやや遅れるという傾向です。14時、15時ごろから始まって長く続く、19時ごろまで続くというのが特徴でして、ヒトコブラクダ状、比較的TDMとしては分かりやすい形だということで、これを前後にずらすということです。具体的には午前中の9時から12時までの間を半額割引、午後は20時から24時までの間を半額に割り引くことによってピークの前後に分散して利用していただくというのが狙いです。

それでは1ページ目に戻っていただきます。東名上り線のお盆半額割引の内容については対象期間、対象時間などごらんのとおりです。これまで行っていましたように、静岡から厚木間で入った車に対して横浜町田から東京バリアの間で出た車が対象ということです。2ページ目が中央道上り線の、今回初めて実施するお盆半額割引の内容です。これも対象期間、対象時間は同じですが、対象の入口料金所は中央道本線では諏訪IC以東相模湖までということになります。中央道富士吉田線については河口湖から、中部横断自動車道も双葉で接続していますので増穂ICから、それぞれ乗った車が、八王子IC、八王子本線料金所、先日開通した圏央道の八王子西ICで出られた場合に、半額割引の対象となります。料金は4ページ目にございます。5ページ目以降には現在国交省、3会社等で行っている料金社会実験を載せています。今回の私どものお盆の半額割引は、年間3回の交通集中期に料金の割引を行って渋滞を緩和させようという試みです。以上です。


(司会)

では、ご質問がありましたらよろしくお願いします。


(記者)

伊勢湾岸道の割引については中部地整と協力して行うことになるのだろうと思うのですが、割引が社業に与える影響に関して補償を求めたりするのでしょうか。


(会長)

それはありません。すでに一般道から伊勢湾岸自動車道へと交通が移り始めているんですね。今回の措置でさらに高速への転換が進めばいいと思っています。おおざっぱな計算なんですが、割引と交通量の増加がだいたいトントンでいけるんじゃないかということで、他からの援助は必要ないと判断しています。


(記者)

台風4号に伴う中央道の無料通行措置についてですが、こういった措置は公団時代から行われているのですか。


(会長)

高橋社長から答えさせます。


(社長)

NEXCO中日本代表取締役 社長COO 高橋文雄公団の時代から地方自治体からの要請に基づいて無料通行を実施してきたという実績はあります。それを民営化後も引き続き行っているということです。

 

(記者)

TDMについて。今回から中央道が新たに加わりますが、今後東名の対象区間を静岡から西へもっと寄せる予定はあるでしょうか。


(会長)

では吉川支社長から。


(支社長)

もともと、静岡から厚木の間を入口として設定することで、横浜町田から東京料金所の区間で出る交通の75%ぐらいがカバーできるため、現在の区間設定としています。対象区間を広げることは可能ですが、その分いろいろと準備が必要となったり減収が生じたりしますので。


(司会)

その他特にご質問がなければ、第21回の定例記者会見はこれで終了させていただきます。本日はどうもお忙しい中ありがとうございました。


(会長)

どうもありがとうございました。