NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2009年06月24日矢野会長定例記者会見

会見要旨

(司会)

では定例会見を始めさせていただきます。


(会長)

NEXCO中日本代表取締役会長CEO・矢野弘典

みなさんこんにちは。最初に事業の現況です。
高速道路の状況ですが、5月の料金収入は対前年同月比マイナス24.2%でした。高速はマイナス23.7%、一般有料はマイナス28.9%となっています。「緊急総合対策」や「生活対策」という料金の割り引きによりまして、大幅な減収となりました。通行台数は、日平均マイナス0.7%でした。高速はマイナス1.4%、一般有料プラス1.9%です。
ETC割引額は大幅に増えまして、29,374百万円で前年同月の15,147百万円に比べ、およそ倍増の93.9%割引額が増えています。ETC割引が無かった場合の料金収入は66,876百万円で、前年同月比でプラス3.5%となっています。この結果ETCの割引率は43.9%ということになりました。
いつもお話をしている車種別の交通量についてご説明します。軽自動車が104.9%、普通車102.5%、中型車84.8%、大型車80.8%、特大車77.6%です。中型、大型、特大の傾向を見ますと、2月以降横ばいで、多少の上下はございますがこういう状態で、底を打ったと見ていいのかも知れません、横ばいの状態です。軽自動車の方は一貫して100%を越えてきていますが、普通も3月、4月と一時期マイナスとなりましたが、ここにきてプラスになっています。これは交通量の統計ですが、走行台キロで見ますと、だいぶ数字が変わってきまして、軽自動車が116.9%、普通車119.3%です。普通車の1台の走行距離は4月の45kmから、5月の51kmと13~14%増えています。全体に走行キロ数が軽、普通について長くなりました。走行台キロだけでいうと、中型車85.2%、大型車84.4%、特大車83.2%で、全体の平均が108.8%となっています。これが道路の営業状況です。

次に建設の状況については先月と変わっておりません。記載のとおりです。

ETCの状況は、月単位では82.5%の利用率でした。1週間単位で見ますと、6/12~6/18が83.1%、平日、休日ともに83%を越えることになりました。前月の5/8~5/14が82.5%ですから利用率は着実に増加しているということが言えると思います。
車載器の取付け累計台数は、約2,554万台で、4月末と比べて、2%増えています。

サービスエリアの状況ですが対前年比で109.9%となっています。平日と休日で分けてみますと、休日が138.8%、平日が90.3%ですから、料金割引の影響が非常に大きくでていると思います。
私どもの管内で特に売り上げが伸びている路線は、東海北陸道で137.9%です。交通量も前年比で見ますと東海北陸道が一番伸びています。サービスエリアの状況も同じ傾向を示しています。
売上高109.9%増を部門別に見ますと、飲食部門114.0%、物販部門116.5%、サービス部門、これはレストインやお風呂ですが114.7%、ガソリン部門92.9%、広告部門はもともと数字が小さいのですが280.0%です。なお、ガソリンの給油量は相当増えていて122.4%ですが、単価が昨年と大きく差がありまして、レギュラー、ハイオクともに昨年よりも36円安いので、売上高でいうとまだ100%には達していないのですが、一時に比べますと随分様子が変わってきたと見ています。軽油は、いまひとつで、97.0%です。

以上が、事業の状況です。

次に東海北陸道の4車線化への取り組みについてご説明します。郡上八幡~ぎふ大和間が7月17日に4車線化します。これで、一宮から白鳥までの4車線化が完成します。ご承知のとおり4月の国幹会議で、さらに飛騨清見までの延長計画が決まりました。そして、5月の末に整備計画が決定し、国とともに、当社が事業主体として取り組んで参ることにしています。一日も早い開通を目指して頑張っていきたいと思っています。
今後、地元の皆様とか関係機関と協議をしっかりとしながら、施工方法の検討や設計を行い、ぜひ今年度中に工事発注したいと考えています。そういうつもりで仕事を進めていきたいと思います。そのために、7月1日付で岐阜工事事務所に郡上高山工事区を設置し、そこで全体をやっていくことにしたいと考えています。
地域企業の評価活用が課題となっておりまして、今回は合併施行ということですから、工事発注の面で応募要件に地域要件を設けたり、あるいは地域企業や地域資材の活用を評価する。あるいは効率的な発注単位を設定するということで、地域の発展のためにお役に立てるようなことを念頭において事業を進めていきたいと思います。いろいろいま検討中で、具体的な取り組みをどうするかということについては決まり次第ご報告をさせていただきたいと思っています。

次に東海北陸道の全線開通から7月でちょうど1年になるわけですが、これまでの交通状況などについて報告します。資料にありますとおり、平均交通量は日平均で約7千台、平日5千台/日、休日10千台/日です。新しい料金体系になりまして、土、日の状況が変わってきたことは、今までご報告しているとおりです。資料を付けておりますが、4ページをご覧いただきますと、飛騨清見と白川郷の開通区間の前後の区間では、だいたい交通量が倍になっていることが、わかっていただけると思います。
それから5ページをご覧いただくと、北陸地域と中部地方、近畿地方との結び付きが非常に強くなったということが、その絵でおわかりいただけると思います。
地域社会への影響ということでいきますと、7ページをご覧ください。観光ですが、色々な地域単位の絵が描いてありますが、この中で、砺波圏域とか、飛騨圏域とか、東濃圏域とかあって、数字が右肩上がりになっています。観光入り込み客数が18%程度増加しているところもあるということがわかります。
8ページをご覧いただきますと、白川郷への観光客の増加の様子がはっきりとわかります。
高速バスも随分増えてまいりました。これは11ページにあります。
それから救急病院の活用で高速道路が非常に有効であるという話をしてまいりましたが、12ページを見ますと、白川村から高山市への救急搬送の実績がプラス26件、2.7倍増ということであり、日常の生活の面で随分お役にたっていると思います。
それから通学も便利になり、ここには書いてありませんが、白川村には高等学校がありませんので、毎日通学バスを利用して白川村から高山に通う子供達がいま10人います。前は下宿していたわけです。小さいことですが、それぞれの家庭には大きな変化が現れているということがいえると思います。
全部ご説明していると長くなるので、あとは資料をご覧いただきたいと思います。
この資料は、国土交通省の北陸地方整備局、中部地方整備局と今日付で同時発表する資料です。

次に東海北陸道の全線開通1周年と瓢ヶ岳PA~白鳥ICの4車線化事業完成ということで記念イベントを7月4日と5日に開催します。これは当社の金沢支社と名古屋支社から15時に同時発表する予定になっています。
先ほどからお話していますように全線開通1周年を迎え、17日に4車線化が白鳥まで完成するということで、各SAで一覧表にあります記念イベントを予定しています。7月5日の15時には、富山、岐阜交流の日ということで岐阜県知事など多くのお客様が関サービスエリアにおいでになりまして、記念セレモニーをやります。道路の中ですので、鏡開きといっても名水鏡開きで、NEXCO中日本の水というのがありまして、その水を樽につめて、それでやろうと思っています。
このイベントのほかに、SA・PAで新しい食事のメニューで企画メニューを発表いたしますし、エコバックプレゼントということで、飛騨トンネルの延長が10.71kmにちなみ、先着1,071名のサポーターの方に記念エコバックをプレゼントします。ちょうどこの日にJ2の試合が行われる予定になっていまして、そこで、多少の気持ちではありますが、プレゼントを行います。

次に、通勤割引と平日昼間割引の割引条件の変更の件です。これは既に6月19日に記者発表させていただいたもので、その資料はお手元にあるとおりです。内容はご存知と思いますので、説明はいたしませんが、3月末に始まった新しい料金割引が、ステップ・バイ・ステップで進行していくという状況です。できるだけやれることから早くやろうということで、前倒し実施をしてきたのですが、この7月8日の施策をもって一段落となります。

次は本日の発表ですが、当社が独自に企画した宿泊商品の発売です。「NEXCO中日本夏の特選宿泊プラン」です。
これは、高速日和で販売するもので、7月1日から始めます。当社が独自に提携した50件の旅館やホテルの宿泊プランで、ご利用いただいた方のうち、1万円以上の宿泊商品を申し込まれた先着100名様に1,000円分のお買い物券をプレゼントします。
また、これまでも何度か実施してきました高速道路の施設を見学するツアーですね、高速道路資産活用型ツアーと呼んでいますが、これも順次、実行していく予定です。

次も本日発表ですが「ポケモンSA・PA大冒険!2009」という企画で、7月17日から8月末までの46日間、ちょうど夏休みの時期ですが、お子様連れの家族旅行が増えるであろうということで、人気キャラクターのポケモンに登場してもらって、スタンプラリーとか、プレゼントとか、満タン給油キャンペーンというものをやる予定にしています。ポケモンスタンプラリーはスタンプを集めて応募すると、抽選で1万名様にポケモン図鑑下敷きをプレゼントします。プレゼントキャンペーンは2,000円以上お買い上げのお客様に、ポケモングッズを1,650名の方にプレゼントするものです。満タン給油キャンペーンは、量は多くても、少なくても良いのですが、満タンを給油しますと、オリジナルポケモンシールをプレゼントするというものです。ぜひ、この夏休みを利用して、旅行されるご家族に楽しんでいただければと思っています。

次に速弁の夏メニューです。これも本日の発表です。7月4日から9月18日までの期間のメニューです。鮎や鱧、夏野菜、あるいは郷土色豊な飛騨牛や桜海老といったものを取り入れた21種類のメニューを用意しています。予約開始は6月24日、本日からです。細かい内容はお手元の資料のとおりです。

最後に、毎回、環境への取り組みについて、例を挙げてご説明させていただいていますが、本日は、地域性苗木のことについて、ご紹介します。この写真にあるのは、中央道の八王子JCTから圏央道に少し入ったところです。2000年5月に地域性苗木を植栽した結果、左の写真が右の森のような状態になり、非常に良い状況になっています。昨年から、専門家の指導を受けて、自然回復状況調査をやりましたが、順調に進んでいるという判断をしています。
この地域性苗木は圏央道だけではなく、新東名や新名神の建設現場でも行うようにしています。進入植物や土壌動物の状況は表にあるとおりです。
こうした地域性苗木は当たり前のようなのですが、なかなか良い取り組みだと評価をいただいておりまして、来年、名古屋でCOP10というものが開催されますが、そこで「COP10パートナーシップ事業」として、発表させていただこうと考えています。裏にこの地域性苗木をどのようにしてやっていくかを、写真で示していますが、番号順にだんだん大きくなっていく状況がおわかりいただけると思います。私どもは緑化技術センターというものを持っていますので、そこで、種から苗木を作って、それを元に戻すということをやっていまして、これからもこういった機会を増やしていこうと考えています。

非常に長くなりましたが、ご報告は以上です。

 


(司会)

では、ご質問がありましたらよろしくお願いします。


(記者)

東海北陸自動車が開通してから1年ということですが、評価というか、今年は開通してから景気が悪くなったり、高速道路が割引になったりといろいろな効果があったと思いますが、そういった中で今回の結果をどのようにお考えですか。また、今後の課題というか、今後はどのように取り組んでいきたいかを教えてください。


(会長)

私が実感していることは、当社は幸いにして、ご質問の東海北陸道はもちろん、新名神にしても、新しい路線を担当させていただいているということで、こういう景気が悪くなっても、やはり、交通量という面でいくと、プラスの面に貢献しています。これは私ども道路管理会社だけでなく、北陸地方と東海地方がまっすぐつながったということの意義がどれほど大きいかということだと思います。ですから、これはマクロ経済の面でもそうですし、先ほど一部ご紹介した家庭生活、社会生活といった面にまで、大きな影響を与えていると思います。
道路は町と町をつないで、点が線になって、それがネットワークになると、面という展開になります。点が線になって、線が面になる。そうすると劇的な変化が起こります。この東海北陸道によって、片方は西側に北陸道がありまして、ネットワーク化したことによって、本当に大きな影響が出てきています。
当面、景気は悪いといいますが、将来を考えますと、いつか必ず景気も回復してきます。そのときに、注目すべきはどこかというと、中国、韓国、ロシアだと思うのです。日本海側の港は間違いなく栄えていくと思います。
そして、東海地方には大きな工業地帯がありますし、北陸地方にも、この道路の開通を機会に、少しスピードダウンしていますが、新しい工場立地も進んでいますから、本当に将来性のある路線が生まれたと私は思っています。
一方、交通量がこうして増えてくると、安全、安心、快適という私どもが経営理念として掲げていることを実現するためにどうしたらよいかという問題が出てきます。一番簡単に言えば、今度、白鳥まで完成する4車線化です。飛騨清見までの4車線化が今回決まったということは良かったと思っています。やはり、対面交通というのは一定の交通量を超えた時に心配でなりません。将来の課題としては、今度は飛騨清見から北の部分です。飛騨トンネルのある地域です。
昨年7月に飛騨清見ICと白川郷ICの間、24.9kmが開通しました。その中で一番長いトンネルが飛騨トンネルで10.7kmあります。しかし、トンネルはそれ1本だけではなく、この区間には10本のトンネルがあります。それはトンネルを出たら、明かり部に出て、すぐにまたトンネルで、ほとんどつながっているのと同じような状態で、トンネルは全部で20.5kmあります。10本のトンネルですが、ある意味では、長いトンネルが、この区間にあるということですから、将来の安全、安心、快適ということを考えますと、いずれ、その部分の4車線化ということが課題になっていくだろうと思います。
地元の皆様や国のコンセンサスがなければ、進めない課題ではありますが、これは課題として、私どもも強く思っているところです。


(記者)

東海北陸道の開通後の評価についてお聞きしましたが、特に地域社会への影響についての感想を教えてください。


(会長)

やはり、先ほどの工場立地の話や個人の家庭などの話もしましたが、まず一番大きいのは人や物の流れが増えて、人の往来が盛んになっているということだと思います。とりわけ観光地域が盛んになってきているということは大変大きいと思います。地域の皆様の支えがあって、できた道路で、少し我田引水で恐縮ですが、本当に喜んでいただけていると実感しています。県や市町村、あるいは地元の観光協会であるとか、いろいろな方とお目にかかる機会がありますが、この東海北陸道というものが及ぼしている直接、間接の良い影響というものを私は肌で感じまして、良かったなと思っています。


(記者)

この開通による経済効果を試算していれば、どのくらいの効果があったか数字を教えてください。


(会長)

少し古い資料なのですが、北陸経済連合会が調査した資料がありまして、1999年と比較して、開通後どうなるかという資料なのですが、経済効果が全部で年7,300億円という数字があります。そのほかにマクロ経済的な数字でまとまったものはなく、ご紹介できませんので、ちょっと古い研究成果ではありますが、そういったものがあります。これは、工業、農業、水産業、観光といった全てを含めた数字です。


(記者)

高速道路の状況で、5月の通行台数は99.3%でほぼ前年並みということでしたが、6月の状況は、前年対比どのくらいで推移しているのでしょうか。


(会長)

似たような傾向だと思います。週単位で状況をおさえていますが、傾向は同じです。変化が出てくるとすれば、夏休みではないでしょうか。現段階では、そのような見方をしています。


(司会)

その他特にご質問がなければ、第44回の定例記者会見をこれで終了させていただきます。
どうもありがとうございました。