NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2011年01月26日金子会長兼社長定例会見

会見要旨

(司会)

みなさまお待たせいたしました。ただいまから第63回の定例記者会見を始めさせていただきます。

 

(会長兼社長)

NEXCO中日本代表取締役会長兼社長CEO・金子剛一(かねこ・たけかず)

本日は全部で6つのトピックを用意しております。トピックスを先にその後、皆様からのご質問をお受けしたいと思います。

はじめに事業の現況についてです。12月の料金収入は、379億1千3百万円と、対前年同月比1.8%減でした。
内訳は、高速が352億9千万円、0.4%増、一有は26億2千3百万円、23.9%減となっています。
一方、12月の通行台数は、日平均192万7千台と、対前年同月比14.0%増でした。
内訳は、高速が日平均144万8千台、8.1%増、一有は48万台、36.4%増です。
通行台数については、一般有料道路を中心とした無料化社会実験による増加に加え、高速などの有料区間でも昨年に比べ増加していることから、全体では、昨年比14.0%の増加となりました。
一方、料金収入については、無料化社会実験の影響により、昨年比マイナスとなりました。
なお、今月のETC割引額は288億円で、前年同月の268億円に比べ、7.6%割引額が増加しています。割引率は、約43.2%となります。

次に建設の状況です。当社が建設を進めてまいりました名古屋第二環状自動車道通称名二環 名古屋南JCT~高針JCT間12.7kmは、3月20日(日曜日)に開通できる見込みとなりました。詳細は、後ほどご説明いたします。

次に無料化社会実験区間を除くETCの利用状況です。直近の1/7~1/13は12/3から12/9と比較して、日平均利用台数は5.5%減ですが、日平均利用率は88.7%から89.4%、0.7%増となっています。平休別に見ると、平日平均利用率は88.8%から89.3%、0.5%増、土日休日平均利用率は88.5%から89.5%、1.0%増となっており、平日、土日休日ともに利用率は増加しています。
12月末の車載器取付け累計台数は、11月末と比較してプラス0.9%増、台数にして29万台増加し約3,337万台です。

12月のサービスエリアの売上高は126億5千万円と、対前年比113.2%でした。道路別に見ると、特に東名阪道が145.4%、紀勢道135.9%と好調でした。
東名阪道は、年末年始の帰省の際にEXPASA(エクスパーサ)御在所を多くのお客さまにご利用いただいたこと、伊勢道・紀勢道は無料化社会実験による影響と考えています。
売上を部門別に分けると、「飲食・物販部門」は、対前年比112.1%で10億3千1百万円増でした。
「飲食・物販部門」のさらなる内訳は、「飲食部門」が対前年比110.9%で3億2千9百万円増、「物販部門」が対前年比112.7%で7億2百万円増となっております。
続いて、「サービス部門(レストイン、風呂)」では、対前年比97.4%で1百万円減。「GS部門」は、給油数量が対前年比110.8%と昨年度を上回り、単価差もプラス7円あることから、売上高でも対前年比117.2%で4億4千8百万円増となっています。

2番目のトピックは、2月1日から5月15日まで行う「若狭路(わかさじ)ハイウェイキャンペーン」についてです。
このキャンペーンは、福井県と締結した包括提携協定の一環で、今年の大河ドラマ「江~姫たちの戦国~」で話題の浅井三姉妹ゆかりの地「若狭路」への誘客と高速道路の利用促進を目的に、サービスエリア・パーキングエリア4箇所を含む70の優待施設でご利用いただける共通優待券と若狭路の特産品などが当たるスタンプラリーはがきが付いた“リーフレット”を、高速道路の各サービスエリアで配布するものです。
この地域は、今年の大河ドラマで話題の茶々・初・江の浅井三姉妹の母・市が兄の織田信長に浅井長政の裏切りを知らせたとされる小豆袋の逸話の残る「金ヶ崎城跡」や、初の菩提寺である「常高寺」などのある、浅井三姉妹にとてもゆかりのある地です。また、「越前がに」や「若狭ふぐ」などが名産で旬を迎えています。
ぜひ、高速道路を利用して、浅井三姉妹ゆかりの地の散策に、そして、グルメを堪能しに、「若狭路」まで足をのばしていただきたいと思います。

次のトピックですが、24日に記者発表させていただきました「海外事業を統合・強化」について、あらためて私よりご説明いたします。これまで海外事業の4社共同体制について各社と調整をしてまいりましたが、来る2月1日に準備室を設置することとなったものです。今後、準備室で、海外事業新会社の事業計画策定やその設立準備を行っていきます。
準備室の概要や新会社の設立目的などについては資料に記載の通りです。オールジャパンとしての海外事業を4社共同の体制で推進するため、スピード感を持って検討し、引き続き、皆様に節目節目で状況をお知らせします。

次に4番目のトピックです。
1月13日に発表しました「名二環(めいにかん)」の開通について、あらためてご説明いたします。記者発表資料と開通パンフレットをご覧ください。
当社が建設を進めてきました名古屋第二環状自動車道、通称「名二環」、名古屋南JCT~高針JCT間 12.7kmが3月20日(日曜日)に開通できる見込みとなりました。
この開通に合わせて、東名阪自動車道の名古屋西JCTから高針JCT間約30kmも、名二環に変更します。
また、開通延長が延伸したことから、名ニ環の料金を改定いたします。今回は、お客さま間の負担の公平性を鑑みて、距離に応じた料金を設定いたします。
例えば、普通車のETC車については、名二環の利用距離が30km未満の場合は500円、30km以上の場合は600円となります。また、普通車の現金車等については、入口からの名二環の利用可能な距離が30km未満の場合は500円、30km以上の場合は600円を入口料金所でいただきます。
詳細については、別添の資料を用意していますのでそちらをご覧ください。
なお、開通を祝って、来月19日に刈谷ハイウェイオアシスでNEXCO中日本主催「開通前PRイベント」。3月6日には名古屋市主催「名二環夢ウォーク」が開催されますので、是非皆さん挙って参加して頂ければと思っております。

続いて名二環の環境に関するトピックスをご紹介します。
今回開通する区間は、周辺に住宅密集地が多いため、車からの音を低減する遮音壁、高架橋裏からの反射音を低減する裏面吸音板及び、掘割区間での特殊吸音ルーバーを設置して、沿道の皆様の生活環境の保全に取り組んでいます。
次に、自然エネルギーの利用として、掘割部のルーバーの上に太陽光パネルを約14,000m2、延長にして約6km配置しました。
太陽光発電は掘割区間の照明に利用して、環境負荷軽減に取り組みます。
年間発電量は約218万Kwh、CO2の削減効果は年間約925t、森林換算で約87ha、名古屋ドーム約18個分相当で、この区間で消費する電力量の約4割を賄います。電気料金の削減効果は、年間約35百万円と試算されます。
そして、掘割部と橋梁部の間の移行部を利用して、CO2の固定と走行景観の向上を目指した、壁面緑化を行いました。緑化した植物は、オオイタビとキヅタで、約3,200本を植栽しました。
また、工事期間中も、遮音壁の設置、低騒音・低振動型建設機械の採用、散水車による防塵対策などを行い、周辺の皆様の生活環境の保全に努めてまいりました。
当社は今後も引き続き、高速道路ネットワーク整備などを通じて、環境・持続可能社会への貢献を推進いたします。

最後に冬の高速道路雪道情報サービスについてお話をしたいと思います。
今年の冬は、日本海側を中心に雪が多く降っている状況にあり、年末年始は、山陰地方や九州地方で例年にない大雪となりましたが、先日の1月16日から17日にかけては、気象庁の発表で名古屋市内で11センチの積雪を記録するなど、名古屋周辺の太平洋側の地域でも大雪となりました。
当社の管理する東名高速道路、東名阪自動車道、伊勢湾岸自動車道、東海環状自動車道では、雪による通行止めが発生し、皆様には大変ご迷惑をおかけしました。
雪による通行止めや冬用タイヤ規制が行われている時は、当社のお客さまセンターには多数の問合せをいただきますが、当社では、冬の高速道路の雪道情報をインターネットや携帯電話で提供する「ユキイロドットコム」というサイトを開設しています。また、アイハイウェイやハイウェイテレホンなどの情報提供ツールでも交通情報をお知らせしています。
「ユキイロドットコム」の詳しい内容については、お手元にリーフレットをお配りしています。リーフレットには携帯サイトのQRコードが付いていますので、一度、お試しください。また、後方にパソコンも準備していますので、お帰りの際には、ぜひ一度、サイトの内容をご覧いただければと思います。
最後になりますが、リーフレットで紹介していますように、冬の高速道路では、スタッドレスタイヤやタイヤチェーンなどの冬装備をご準備いただき、安全運転をしていただくよう、お願いいたします。以上が本日のご用意したトピックスです。

 


(司会)

それでは、ご質問をお受けしたいと思います。


(記者)

海外事業の話ですが、新会社の話は前から話題になっていますが、いまいち新会社のメリットが分かりません。受注等々で一致団結して協力してというのは分かりますが、ベトナムに関しては他社に比べ、御社が先行しています。メリットはどういう形なら出るのか、そういったところをどう考えているのですか?


(会長兼社長)

昨年の暮れの12月26日~30日まで、私はベトナムに行って、現地の視察および現地政府の要人等々とお会いしました。その中でいろいろなことを感じましたが、現地の要望が非常に多岐にわたっております。これは我々1社でやるよりも3社で、場合によっては3社のそれぞれの得意な分野を使うとか、今回は3社でなく首都高を含め4社で、都市間については我々NEXCO、都市内であれば首都高の経験を活かす方が便利と思うし、もちろん便利というだけでなく実際にビジネスをとるという上で有利ではないかと思います。いずれにせよ、我々3社と首都高で、実際出ていく時には、高速道路だけでなく他の機関も、もちろん政府を含めたオールジャパンの体制を組みやすいというのが今回の意図です。


(記者)

そうしますと、セールストークとしても、「首都高の技術もあります」というところは言い易いということですか?


(会長兼社長)

そうです。


(記者)

新会社で受注したとして、そのあと、中日本へのバックはどういう形になるのでしょうか?


(会長兼社長)

今回2月1日に準備室を設立し、新会社は年内に設立したいと考えています。それまでの間は準備室は新しい会社を作る準備に特化してもらい、例えば、我々が今まで中日本とベトナムで進めてきた話は、当分の間は、我々が実際行っていくことになると思います。将来的には、それが新会社への移行ということになるかもしれません。


(記者)

新会社ができてすぐというわけでもないのですか?


(会長兼社長)

まだ分からないです。方向としては、いま申し上げた通りですが、その時の状況によって考えたいと思います。


(記者)

時期はどうなりますか?


(会長兼社長)

これもその時の状況によりますね。


(記者)

年末にベトナムに行かれ、要人にお会いになったとおっしゃいましたが、成果について社長はどのように認識されていますか?


(会長兼社長)

2つあります。今ターゲットにしているハノイ2箇所と将来目標になり得るホーチミンの周辺を現地視察をしました。ビジネス感覚的には十分成り立つ感触を得ました。ひとつは交通量、もうひとつは既存の道路そのもの、もうひとつは有料で道路を走るという習慣がすでにベトナムにあることなどの観点からです。
また、政府のトップの方とお話をしました。具体的には我々が考えているプランについてお話をし、賛同を得ています。しかし、課題はいくつもあると思いますし、まだまだこれから詰めていかないといけないと思います。ベトナムのMOTのトップとも率直な意見交換ができたと思います。


(記者)

実際、要望を相手から出されたということですが、どのような内容なのですか?


(会長兼社長)

いくつもありますが、一番大きいのが資金面です。プランを提示するようにと言われました。これから我々も詰めていかないといけないと思っています。NEXCO中日本1社では海外での道路事業になりますと事業費も大きいですし、リスクも非常に大きいです。このリスクをどのように分散するかが今後の課題で、その中でも資金調達をどのようにするのかが一番の課題だと思います。


(記者)

ベトナムで注目されている事業のスケジュール感はどのような感じなのですか?


(会長兼社長)

我々の道路建設に関するプランは、ほぼ出来上がっています。これを現地でどのように立ち上げていくのかが一つの課題です。もうひとつは資金面の調達です。これは国内、政府との調整になりますが、できるだけ早く進めていきたいです。継続的な話は国内外でも進めていきますが、海外のライバルもいることからとにかく早く進めて参りたいです。


(記者)

競合の他国はどこだとお考えですか?


(会長兼社長)

一番は韓国です。今我々がターゲットにしているところで実際韓国が入っていることはありませんが、ハノイ・ホーチミン周辺でディペロッパーのような土地開発を行っているので、今後どこかで競合するのではないかと思っています。


(記者)

資金調達については、PPPとかいろいろな枠組みがあり得ると思いますが、国への働きかけ、要望などはあるのですか?


(会長兼社長)

内容については、詳しくお話しはできませんが、話は進めています。


(記者)

継続的に国内外でお話を進めていくという意味ですが、これは資金調達面で国内外の金融機関と話をしているのですか?。


(会長兼社長)

政府系の金融機関も含めて話をしています。


(記者)

海外のファンドも含めてですか?


(会長兼社長)

資金面については現時点では海外はありません。まずは国内で足場を固めている段階です。


(司会)

それでは、他にご質問が無いようでしたら、これで定例会見をおひらきにさせていただきます。ありがとうございました。