NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2006年12月20日矢野会長定例記者会見

会見要旨

(会長)

会長兼社長

みなさん、こんにちは。
年末も迫ったところでおいでいただきまして、ありがとうございます。
今日はいつもご報告している事業概況のほかに、いくつかトピックスがありますので、あわせて一通り説明をさせていただきまして、その後にご質問を承るようにしたいと思います。

最初に事業の概況ですが、11月の料金収入は、全体でマイナス0.3%。高速がマイナス0.1%、一有がマイナス2.9%です。通行台数はプラス4.1%。高速がプラス4.3%、一有がプラス3.0%です。交通量が増えて、料金収入が減っているのは、ETC普及による時間帯割引額の拡大のためです。

建設の状況ですが、中部横断自動車道の増穂~南アルプス間が、先週の土曜日に開通しました。6kmの供用開始です。
今後の開通計画ですが、資料には書いていませんが、第二名神ですね、近畿自動車道の亀山東JCT~甲賀土山までの18.8kmについてです。
現在の協定では平成20年度末ということが開通の予定となっていますが、現地の工事工程を見直した結果、1年前倒しし、再来年、平成20年春を完成目標に事業を進めていきます。これは、西日本ともつながるので、西日本の甲賀土山から大津JCTの間も同時完成する方向で進めていると聞いております。ですから、一挙に亀山東ICから大津JCTまでが、通じるということになります。

資料に戻りまして、主な工種の工事契約落札率です。11月は76.42%でした。年度累計は108件の81.93%です。実は先月の資料は10月までの累計が79件でしたが、計算間違いで、正しくは96件でしたので、訂正いたします。

ETCの状況ですが、日平均利用率がプラス1.3%。ひとつ月前に比べて若干増えまして、68.3%ということになっています。セットアップ台数は1,322万台ですが、再セットアップを含めますと1,497万台ということです。12月に入って1500万台を超えたということも聞いています。
SAの状況ですが、対前年比105.1%、累計で104.8%です。おしなべて、各部門とも前年同月比を上回っていまして、飲食部門では104.7%、物販部門では106.6%、サービス部門は103.0%、GSが102.8%になっています。

以上が事業の概況のご報告です。

次に、長期個別債券予備格付けでトリプルAを取得しましたので、ご報告します。お手元の資料の通りでして、格付投資情報センターR&Iから取得したものです。対象となる債券は道路建設のために用いられる資金でして、道路資産が機構に帰属する時には、機構により債務引受がなされる予定の社債です。
社債については平成18年度事業計画として、250億円の予算を計上していますが、細かい点はこれからのことであり、中身が決まり次第、また報告させていただきたいと思っています。

次に、資料はないですが、以前にも話題になりましたカード事業について、予告的にお話させていただきます。私どもとしては、来年2月に会員カードを発行したいと考えていまして、今、最終的な詰めを行っています。相手の会社はUFJニコス株式会社、これはクレジットカードの会社です。もうひとつはビットワレット株式会社、これは電子マネー「エディ」の提供会社です。ただ、発行に当たってまだ最終的な詰めが終わっておりません。年明けの1月に3社合同の発表を計画していますので、後日案内をさせていただきたいと思っています。

それから、次に、サービスエリアへのCS評価制度の導入ということです。子会社の中日本エクシス株式会社にCS評価制度を導入して、SA各店舗のサービスレベルの向上を図ることにしたいと考えています。これから色々な調査を行っていくわけですが、第三者を交えたCS評価委員会を設けて、そこで個別のCS評価をします。優良店舗はホームページなどで公表することを検討しています。CS評価委員会の外部委員については、お手元の資料のとおりです。

次に飛騨トンネル貫通記念商品の発売です。飛騨トンネルが年明けの1月13日に貫通します。それを記念して、貫通式典の翌日から、オリジナル商品「招福さるぼぼ」を発売します。安産、受験合格のお守りである貫通石が封入されたお守り袋を、飛騨の人気民芸品の「さるぼぼ」が抱いているという縁起物の人形です。サンプルをお持ちしましたので、ご覧いただければと思います。受験や安産のお守りに使っていただければ良いなと思っています。

次は、不正通行者への通行料金などの支払請求訴訟を1件提起したのでご報告します。
この方は、通行料金、割増金など約350万円の支払いが滞っており、何度か催促したのですが、埒が明かないということで、横浜地裁に訴訟を提起しました。この人は今年の5月に逮捕され、罰金刑を受けています。何度も催促したのですが、反応がないので、これ以上任意の支払い交渉を続けても変わらないだろうと判断して、提訴しました。

それから、最後に1月2日から4日まで、東名高速上り線で、渋滞解消のための施策を計画しています。既に内容については発表済みですが、正月の渋滞解消のために、みなさま方のご協力をいただきたいと考えまして、改めて、説明をさせていただきたいと思います。
この案を作りましたのが、当社の横浜支社でして、今日は支社長の吉川が来ていますので、吉川から説明させていただきます。

 

(司会)

横浜支社長の吉川は工学博士でして、このような交通分析を専門としております。

 

(支社長)

横浜支社長の吉川です。それでは説明させていただきます。
正月の帰省Uターンで、毎年、特に横浜町田IC近くの大和トンネルで渋滞が発生しています。今年は2日に30キロ、3日には25キロの渋滞を予測しています。そこで私どもで、交通需要マネジメント、TDMとして、東名の上り線を対象に1月2日から4日までの間、正月の限定早朝割引を行い、交通需要をなんとか移動させようという計画を立てました。
渋滞は被害者と加害者が同一でして、被害者が減れば加害者が減るというものです。なんとか利用者の方が、「被害者になりたくない」と考えていただければ、加害者にもならなくて済むというのが、原点にあります。
内容を申し上げます。(パネルを示しながら)これは昨年の渋滞の状況を示したものです。青い線が1時間に流れた交通量です。10時台で渋滞が始まっております。この渋滞がなく、自由に交通が流れたとした場合の交通量を推定したのが赤い線です。この赤い線がいわゆる交通需要です。何も渋滞が起こらなければ、こういった交通が流れただろうということです。
大和トンネルの箇所を対象にして、これらのデータから見ますと、だいたい渋滞が発生するときの交通量が1時間当たり4,869台です。この黒い線を比べますと、10時台では約350台上回っています。
一度渋滞が発生すると、今度は、さばける交通量がだいたい1車線当たりで200台低下します。あそこは3車線なので、600台の交通量が落ちます。
一般的に、車がずらりと並んでいるのが最大交通量と思われがちですが、そうではなく、渋滞が起きる直前のスムーズに流れている状態が最大交通量です。だいたい、ここで言えば、4,869台です。一度渋滞が発生してしまうと、4,200~4,400台に落ちてしまいます。今回のTDMの原点は、この渋滞を発生させないように、いかに交通量を抑えるかということです。
さばける能力以上の交通量は、わずか600台くらいの交通量なのですが、これが夜11時くらいまでの渋滞を引き起こしている。この赤い部分をなんとか前に、つまり早く移動していただきたいと考えて、今回、静岡ICから厚木ICまでで入り、横浜町田ICから東京ICまでの間で出る車を対象として、朝6時から9時までに入るか、出るかしていただけば、ETC車に限って50%割引くということにしました。
なぜ、静岡かといいますと、横浜町田ICの手前にある大和トンネルを通過する車の75%は、静岡から厚木の間で高速に入っているという状況があります。
それと、もうひとつ。途中でも何カ所かボトルネックになりそうなところもあります。富士IC近くの松岡バス停や、沼津ICもあります。ここで渋滞を発生させないことも考えて、静岡から厚木の間で入り、横浜町田から東京の間で出る車を対象として割引を行う、ということにしました。
とにかく、皆様のお力をお借りして、一般の方々によく知っていただいて、ぜひ、そういった行動を起こしていただきたいと考えています。
以上です。

 

(司会)

では、ご質問がありましたらよろしくお願いします。

 

(記者)

先ほど第二名神の話がありましたが、亀山東~甲賀土山間が約1年間早まるということで、具体的に早まった理由を教えていただきたいのが1点と、第二名神の他の区間や第二東名の開通の見通しはどうなっているのか教えてください。

 

(会長)

中日本の側の理由として、亀山東JCTで一部用地の取得に時間のかかっていたところがあったのですが、現地の皆さんが力をあわせてやりました結果、予定より早く取得が進んだため、工事に一気に取り掛かれる状況が生まれ、それによって完成時期を早めることができたということです。西日本の側にもまたそれなりにいろいろと課題があったと思うんですね。用地の問題を含めて。それも何とか見通しがついたので、これはもうぜひ一気にやろう、ということになったわけです。
その他の地域ですが、今のところ時期の変更はありません。今まで発表させていただいたとおりです。

 

(記者)

飛騨トンネルが来月貫通するということですけれども、改めてその所感と、この「さるぼぼ」に期待されることを。あとTDMについてですが、今回の取り組みが成功すればさらに広げていくというお考えがあるのかどうかを伺いたいのですが。

 

(会長)

飛騨トンネルが貫通する見通しが立ったということは、本当に感無量です。途中でいろいろと本当に苦労しまして、当初の予定に比べると4年近く時間がかかったわけですが、それはそれとして私どもにとってはよい勉強になりましたし、またその難関を本当によく切り抜けることができたと思っています。貫通の所感ということで言えば、日本のトンネルを見渡して、将来これほど長い道路トンネルというのはもうないんですね。日本の道路トンネルで2番目、世界の道路トンネルでは7番目に長いという、本当に歴史的な意義のある事業ですし、そこで用いられているTBMの技術にしても、あるいは土被り1,000メートルという大変な悪条件の下での工事といい、ある意味では私どもの会社にとっても歴史的な経験であったと思っています。このたびの貫通を率直に喜び、またご協力いただいた方に心からお礼を申し上げたいという心境です。お守りについてですが、トンネルの貫通は本当に地域の方はじめ多くの方々のご支援があって実現したわけです。長い時間をかけて苦労の末トンネルが貫通したということですので、そこで取れた石をお守りにして、受験生の合格祈願や、これからお母さんになる方々の安産祈願の一助にと思っています。飛騨の名物ですので、地域と一体になって私どもが進めている仕事の象徴になってほしいと思っています。お正月の渋滞対策については、今回初めて実施します。これがうまくいけばぜひ来年も続けたいと思いますし、もっといい方法があればそれも採用したいと思っています。私ども自身もサービスエリアやいろいろなところでPRをして、ドライバーの皆様にご協力いただけるようにお願いしたいと思っていますけれども、何といってもマスコミの力に勝るものはありませんので、ニュース性という意味では遅いのですけれども、どうか皆さんのご協力をいただいて、多くの人に知ってほしいと思っています。お客様にご協力をいただくことですので、割引という形にしましたけれども、本来の目的は渋滞解消です。解消とまではいかないかもしれませんが、渋滞の軽減に向けてやっていきたいと思っています。

 

(記者)

今日発表した関係ではありませんが、中間決算がまだ発表されていませんが、ここまで遅れた事情はどういうことですか。

 

(会長)

まだ皆さんにご連絡がいっていないのかも知れませんが、中間決算は22日に発表させていただく予定です。会計監査法人その他といろいろな事前の調整などがありまして、ようやくそれが済み、間もなく発表できるという状況になっています。

 

(記者)

発表の当日にご説明があるのかも知れませんが、どういったところで難航していたのでしょうか。

 

(会長)

特に監査法人との調整に難航していたというふうには思っていません。
言ってみれば、初めての連結での本格的な決算ですし、有価証券報告書に載せる新しい民間様式での本格的な決算ということで、慎重にも慎重を重ねてやってきたというのが実状です。だんだんと慣れた分だけ今後早くなるかも知れません。そういう努力は私もしたいし、経理部門にはそうやってもらいたいと思っていますけれども、まずはしっかりした、本当の意味での第1回の決算発表のつもりで取り組みましたので、少し時間がかかったということはあると思います。

 

(司会)

その他特にご質問がなければ、本日の定例記者会見はこれで終了させていただきます。

 

(会長)

どうもありがとうございました。