NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2019年05月29日宮池社長定例会見

会見要旨

【司会】

皆さまお待たせいたしました。
それでは、ただいまから第148回の定例会見をはじめさせていただきます。

【社長】

【はじめに】
トピックスのご紹介の前に、ひとことお礼申し上げます。
東名全線開通50周年の記念イベントを、ゴールデンウィーク明けから3週にわたって、名古屋と東京の商業施設や東名のサービスエリア(SA)などで開催し、多くの方にお越しいただきました。
26日(日)に、レスリング元世界チャンピオンの吉田沙保里さんをお招きして記念モニュメントの除幕式を開催した足柄SAでは、「ぷらっとパーク」からのご利用が前年の3倍以上にのぼり、駐車場待ちの車列ができるほど地元のお客さまにご来場いただきました。
報道関係の皆さまには、イベント当日の模様に加えて東名の開通による整備効果なども取り上げていただき、ありがとうござました。
50周年関係のイベントやキャンペーンはまだ続きますので、引き続きよろしくお願いします。

【事業の現況(2019年4月)】
資料1をご覧ください。
まず、営業の状況ですが、4月の料金収入は584億2800万円で対前年同月比3.9%の増加、また、通行台数は日平均201万9000台で対前年同月比2.9%の増加となりました。
4月は、月末がゴールデンウィークの10連休の前半となったことや、大型車のご利用が引き続き好調だったことから、料金収入・通行台数ともに増加となりました。
通行台数で見ると、大型車が前年同月と比べ5.3%増加しています。

続いて建設の状況です。
資料1に、2019年度に新規開通を予定している区間を記載しています。
各区間とも、現在、土工や橋梁上部工などの道路本体工事を全面展開中で、本体工事が完了したところから順次、舗装工事や標識工事、情報板などの設備工事に着手しているところです。

次にSA・パーキングエリア(PA)の状況です。
資料1の裏面をご覧ください。
4月のSA・PAの売上高は183億700万円で対前年同月比8.3%の増加、飲食・物販部門の売上高は対前年同月比7.0%の増加となりました。
4月は、営業の状況と同様に、月末がゴールデンウィークの10連休の前半となったこともあり、売上高は前年を上回る結果となりました。
ガソリン部門の売上高は、昨年に対し販売価格が上昇したことと、レギュラーガソリンおよび軽油の販売数量が増加したことにより、対前年同月比10.6%の増加となりました。

【開通1ヶ月後の交通状況および整備効果】
昨年度開通しました新東名と、4車線化が完成しました東海北陸道につきまして、開通後の状況をご紹介します。
まずは、東海北陸道の4車線化の交通状況と整備効果についてご紹介します。資料2-1をご覧ください。
これまで課題となっていました、冬期の交通集中による慢性的な渋滞は、4車線化により解消しました。これにより、周辺のレジャー施設の入込客数が増加するなど、観光振興に寄与しています。
ゴールデンウィーク期間中につきましては、交通量が1.3倍に増加したにも関わらず、渋滞は約9割削減されスムーズな交通を確保することができました。
渋滞が解消した結果、事故件数が約1/4に減少し、通行止め回数も1/5に減少するなど、東海・北陸間の高速道路ネットワークの安全性や安定性の向上が図られました。
続いて、新東名 厚木南インターチェンジ(IC)から伊勢原ジャンクション(JCT)間の開通後の交通状況をご紹介します。 資料2-2をご覧ください。
今年3月に開通しました新東名 厚木南ICから伊勢原JCT間の開通後1ヶ月間の平均交通量は、一日あたり約1万1000台、並行する東名は6000台減少して10万4000台となり、東名から新東名への交通の転換が進んでいる状況です。
また、東名の上り線を走行されるお客さまの経路の選択肢が増加し、新東名経由で圏央道をご利用いただくことや、東名 厚木ICから新東名 厚木南ICのご利用に転換するなどの交通の変化が見られています。
なお、今年3月に開通しました新名神および中部横断道の開通効果につきましては、現在、中部地方整備局や関東地方整備局、沿線自治体とともに整理しているところですので、まとまり次第あらためてご報告します。

【点検技術者の腕の疲労軽減を目的とした補助器具「点検楽(てんけんら)っく」の開発】
次に、技術開発に関するトピックです。
資料3をご覧ください。
トンネルなどのコンクリート構造物は、経年劣化などにより表面にはく離が発生することがあります。はく離が発生すると、コンクリート構造物の健全性に影響するほか、発生場所によっては、コンクリート片の落下などでお客さまに影響を及ぼす恐れがありますので、定期的に打音による点検をおこなっています。
打音による点検では、点検技術者が重さ230g程度の点検ハンマーを用いて、腕を高い位置に保った状態で上を向いて作業を続けることが多く、作業時間は1日に6時間におよぶこともあります。作業中の疲労は特に点検技術者の腕に蓄積するため、5分間に1回程度は腕を休める必要があり、作業効率が上がらないのが現状です。
この課題を解決するため、打音による点検技術者の腕の疲労を軽減する補助器具の開発が望まれていました。
そこで開発したのが、「点検楽っく」です。
この製品は、当社のグループ会社である中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋(エンジ名古屋)が株式会社ニッカリと共同開発したものです。
本製品「点検楽っく」は、打音作業時の腕の重さを「アームサポート」・「高さ保持アーム」・「補助アーム」を通じて、腰ベルトで支える構造になっています。
本製品をエンジ名古屋に所属する点検技術者が試行的に使用したところ、「腕の拘束が少なく、普段の点検動作を大きく変更することなく腕を支えてくれることから、疲労軽減につながった。」など、7割の点検技術者から高評価を得ることができました。
特に連続した上向きの打音作業が必要なトンネル内の点検では、腕を休めることなく連続で打音作業をおこなうことが可能となり、作業効率が上がることが期待できます。
詳細は、会見終了後に担当者が実演しながら機能などを詳しくご説明しますので、ぜひご取材くださいますようお願いします。
今後、エンジ名古屋が実施する点検業務の中で本製品を本格的に活用していく予定ですが、他社でも活用していただけるよう販売体制を整えていきたいと考えています。
また、当社ではオープン・イノベーションによる技術開発を積極的に進めています。当社公式WEBサイトでも、「点検の高度化」をはじめとした6つのテーマで新たな技術開発につながる情報やご提案を募集していますので、そちらの方にもぜひ情報をご提供いただきたいと思います。
当社は今後もグループ一丸となって技術開発を進めていきます。

【フィリピン国メトロパシフィック・トールウェイズ(MPTC)との技術協力覚書(MOU)の締結について】
次に、フィリピン国メトロパシフィック・トールウェイズと当社との技術協力覚書の締結に関するトピックです。
資料4をご覧ください。
4月25日にフィリピン国マニラ首都圏のマカティ市で、フィリピンの高速道路運営事業者であるメトロパシフィック・トールウェイズ(MPTC)と、当社、首都高、日本高速道路インターナショナル(JEXWAY(ジェックスウェイ))の4者間で、今後の技術協力と情報交換に関する覚書を締結しました。
MPTCは、日本の高速道路のETCシステムや構造物の維持管理技術、SAの運営ノウハウなどに関して、大きな関心を持っています。
一方、当社と首都高およびJEXWAYは、これまでフィリピンに対して、技術者の派遣やプロジェクトへの参画に向けた検討などを通じて関係を深めてきたところです。
こうした背景のもと、当社としましても、フィリピンでの今後の事業展開も念頭にMPTCへの技術協力を通じて信頼関係を構築していきたいと考え、このたびの覚書の締結にいたりました。
技術協力と情報交換の範囲は、資料4に記載のとおり、高速道路の維持管理とアセットマネジメント、料金徴収システム、休憩施設のマーケティングなど、広範囲にわたります。
今後、両国での研修やセミナーを通じて相互の交流を深めつつ、個別の課題やニーズを把握してフィリピンでの事業展開につなげていきたいと考えています。

【名二環・東名阪道・新名神リフレッシュ工事に伴う伊勢湾岸道への迂回について】
資料5をご覧ください。
5月11日(土)から実施してきました名二環・東名阪道・新名神リフレッシュ工事は、5月25日(土)に無事終了しました。
工事期間中は渋滞が発生し、お客さまに大変ご迷惑をお掛けしたことをお詫び申し上げます。
先月の定例会見の際に、リフレッシュ工事に伴う渋滞の緩和を目的としまして、お客さまに伊勢湾岸道に迂回していただいた場合にも料金を同額にする「料金調整」をおこなう旨のお話をさせていただきました。
その結果、速報値ではありますが、工事期間中の5月14日(火)から5月17日(金)の4日間と、工事をおこなう前の5月7日(火)から5月10日(金)までの4日間とを比較したところ、料金調整の対象となる交通量(約4万台/日)の約1割にあたる約3千台/日のお車が伊勢湾岸道への迂回にご協力くださいました。
報道関係の皆さまには、迂回による料金調整について報道していただき、ありがとうござました。
なお、6月15日(土)から7月1日(月)まで実施する伊勢湾岸道での昼夜連続車線規制でも、迂回に伴う料金調整をおこないます。
今後もリフレッシュ工事など、長期間にわたる交通規制を伴う工事を実施する際には、渋滞が発生するなど多くのお客さまにご迷惑をお掛けすることになりますので、より多くのお客さまに迂回にご協力いただけるよう広報強化に努めていきます。
また、お客さまへの影響を最小限とするよう、料金調整のほかにもさまざまな対策を実施していきますので、報道関係の皆さまには情報の周知にご協力をお願いします。

【「中日本ファームすずなり株式会社」が枝豆の出荷を開始】
最後に、資料6をご覧ください。
昨年7月5日に設立した農地所有適格法人「中日本ファームすずなり株式会社」についてのお知らせです。
「中日本ファームすずなり」では、昨年10月3日(水)にロメインレタスの作付式をおこない、12月6日(木)には収穫の様子を多くの報道関係の皆さまにご取材いただきました。
ありがとうございました。
昨年のロメインレタスに続きまして、枝豆の初めての収穫作業が6月3日から始まります。そこで、枝豆の収穫の様子を、6月13日(木)に浜松市浜北区の農場で報道関係の皆さまに公開します。
ぜひ枝豆収穫の様子をご取材ください。

【司会】

以上が本日ご用意したトピックです。それでは、これから皆さまからのご質問をお受けします。

【記者】

フィリピンの有料道路会社との技術協力に関する覚書の締結について、海外の高速道路会社、あるいは有料道路会社とのこうした提携は何例目になるのか教えてください。

【社長】

1つはベトナムのフーリーバイパスという有料道路の事業運営に一部投資をして事業運営をしています。その他、私どものノウハウを提供するためにいろいろ下準備はしているところです。

【記者】

地域的にいうと、東南アジアを中心に展開を考えているのでしょうか。

【社長】

NEXCO3会社で連携を図りながら、当社としては東南アジアを中心に展開していますが、一部北米でのメンテナンスなども視野に入れて進めているところです。

【記者】

今後、北米や東南アジアへ展開されていくということですが、海外へ展開される狙いを教えてください。

【社長】

これまでも日本道路公団の時代から海外での技術協力を実施してきました。その延長線上ということでもありますし、国としても海外へのインフラ輸出の取組みを進めていますので、その一環としての位置付けでもあります。

【記者】

東海北陸道の白鳥ICから飛騨清見ICまでの4車線化について、交通渋滞が減ったということですが、あらためて社長のご所感をお聞かせください。

【社長】

飛騨清見ICまで行くと高山市が近くなります。そこまで4車線化になり、先程申し上げたように渋滞や事故が減り、また通行止めの回数も減りました。これにより高速道路としての機能が安定的に供給できる状況になり、私どもも喜んでいます。また飛騨清見IC以北につきましても、早く4車線化したいという気持ちを持っています。

【記者】

「中日本ファームすずなり」に関して年間の栽培計画を教えてください。

【社長】

レタスは秋から冬にかけて栽培します。枝豆は冬にはできませんので、春に植え付けてこれから収穫となります。このようなローテーションで栽培していくのが基本的な考え方です。

【記者】

今後、こんなものを栽培したいというものがありますか。

【社長】

今のところは新しい品種は特に考えていません。枝豆は今回が初めてなので、まずはこれが上手くいくようにと考えています。また何か良いものがあれば広げていきたいと思いますが、まずはレタスと枝豆をしっかりやっていきたいと考えています。

【記者】

ここで収穫したものを使って商品開発するなど、視野に入れているものがあれば教えてください。

【社長】

商品開発というよりも、今は流通を通して市場に販売するという形をとっています。サラダを作る会社などへの素材の提供などを進めており、一部市場に出ているものもあります。

【司会】

ご質問が途切れたようですので、これで定例会見を終了させていただきます。