安全性向上3カ年計画の具体的な取組み状況

NEXCO中日本では、2013年7月26日に策定した「安全性向上3カ年計画」に基づき、高速道路の安全性向上に取り組んでいます。

「安全性向上に向けた事業計画」を着実に進めていくにあたり、高速道路の通行止めや車線規制が必要となります。お客さまには、大変ご迷惑をおかけいたしますが、ご理解とご協力をお願いいたします。

点検要領の見直し

2015年4月 NEXCO東日本・中日本・西日本は、「点検実施基準及び資格に関する検討委員会」における検討結果を踏まえ、点検実施基準の見直しをおこないました。

構造物の安全対策

新規開通区間での安全対策

2015年3月8日 圏央道 寒川北インターチェンジから海老名ジャンクション間が新規開通しました。
潜在的リスクに対応するよう設計要領の見直しをおこない、新規開通区間でも安全対策を実施しています。
当該区間では、門型柱タイプの標識などに安全対策を施しています。

標識板を支柱の上に設置することで点検しやすい構造とした。標識を支える支柱や梁を、複数部材で構成される構造としたことで安全性を高めた。

トンネル天井板の撤去

2013年6月~7月 中央自動車道 恵那山トンネル(下り線)の天井板(8,489m)を撤去しました。
工事の際は21日間にわたり、上り線を使った対面通行にご理解とご協力いただき、ありがとうございました。

トンネル内の換気ダクトの撤去

2014年3月~5月 北陸自動車道 今庄トンネル(上下線)の換気ダクト(上り線62m、下り線52m)を撤去しました。
工事の際は、通行止めや対面通行にご理解とご協力をいただき、ありがとうございました。

トンネル内の換気ダクトの二重の安全対策

環境対策用として、撤去できない換気ダクトについて、部材補強による二重の安全対策を実施しています。
2014年5月 新東名高速道路 富士川トンネル(上り線)の換気ダクト(32m)の二重の安全対策を完了しました。

トンネル内の吊重量構造物の安全対策

ジェットファンの二重の安全対策

2013年7月 中央道 恵那山トンネルのジェットファンに二重の安全対策を実施ました。
その他のトンネルについても順次対策を実施しています。

大型標識の撤去・移設

2014年3月 東海環状自動車道 柿田トンネルの大型標識を撤去・移設しました。
その他のトンネルについても、撤去・移設が可能な大型標識は順次対策を実施しています。

トンネル区間以外で道路上に設置された重量構造物の安全対策

路面標示等で代替できる門型標識柱の撤去

2013年4月 中央自動車道 下り線(長坂インターチェンジ~小淵沢インターチェンジ間 )において、門型標識柱を撤去し、路面標示を施工しました。
その他の箇所についても、撤去可能な門型標識柱の撤去を実施しています。

鉄道など重要交差箇所の剥落対策

コンクリートの剥落対策

2014年7月 北陸自動車道 安宅高架橋の重要交差箇所の剥落対策を実施しました。
その他の重要交差箇所(橋梁、カルバートボックス等)についても対策を進めています。

安全を長期的に確保するための施策

深層部を含む舗装打換え

2014年4月 中央自動車道 上り線(岡谷ジャンクション~伊北インターチェンジ間、190KP付近)で、表面の舗装だけでなく舗装構造全体を取り替える舗装打替えをおこないました。

橋梁床版の取替え

2014年5月 大型車交通による疲労が原因で損傷した、中央自動車道 上長房橋(上り線)の床版取替えをおこないました。
工事の際は、2週間にわたる昼夜連続車線規制にご理解とご協力いただき、ありがとうございました。

トンネル監視員通路の設置

2013年11月 東海環状自動車道 猿投山トンネル(内・外回り)に、保守・点検をするための監視員通路を設置しました。従前は設備の点検等の際に車線規制をかける必要がありましたが、監視員通路の設置に伴い、迅速に、お客さまにご迷惑をおかけすることなく点検等を実施することができるようになります。

商業施設の建物の安全対策

高所設置物の二重の安全対策、天井点検口の追加設置

商業施設建物内の高所に設置してあるテレビなどの二重の安全対策や、天井点検口の追加設置を実施しました。