2. 構造物の経年劣化や潜在的リスクに対応した業務プロセスの見直し

点検・補修技術の承継・高度化

点検・補修技術の組織的承継・高度化を目的として、人材育成や人事交流をおこない、点検・補修データの更なる活用や点検・補修への新たな技術の導入をおこないます。

(1) 点検・補修業務に携わる技術者の能力向上、点検・補修技術やノウハウの承継に向けた組織的な環境整備に取り組みます。

具体的な取組み

  • 体系的な人材育成計画(マスタープラン)を作成し、その実施状況を踏まえてPDCAをまわし、適切に人事施策に反映します。
  • 実践的な体験が可能な研修施設を充実し、これを用いて点検技術に関する体系的、実践的な教育をおこなうとともに、道路保全に従事する社員のうち点検に関わらない社員についても、構造物点検の基礎的な知識を習得します。
  • 道路保全に従事する社員の技術力の向上や専門的な技術者の育成を目的として、グループ会社との人事交流を含むジョブローテーションを積極的に活用します。
  • 専門的な技術者の育成を目的として、点検・補修技術の向上と自発的な学びを促すべく、点検に関する技術についてグループ内に資格制度を設けます。

(2) 点検・補修データをより一層活用するため、点検データ管理システムの抜本的な改善をおこないます。

具体的な取組み

  • 点検・補修データを活用する業務支援機能の抜本的な改善をおこないます。
    • 点検・補修データの入力方法や項目を見直し、データ入力が容易にできるよう年度内に改善します。
    • 標準的な点検間隔の超過及び早期に補修を要する劣化個所を知らせるアラーム機能の追加、補修計画の立案を支援する出力形式への変更など年度内にシステムを改善します。
    • 業務に必要となる情報の洗い出しをおこない、点検・補修計画の策定支援が容易となるようシステムの抜本的な改善をします。
    • 点検・補修データは構造物の供用期間中システムに保存します。

(3) 点検・補修業務に関する技術の高度化により、維持管理の確実性と効率性を向上させます。

具体的な取組み

  • 技術の開発、導入により、点検・補修技術の確実性、効率性を向上させます。
    • 引張試験などの載荷試験によることなく、強度を推定できる非破壊検査手法や、供用に影響を与えるような不具合が生じていないかどうかの監視技術等、長期にわたり構造物の安全性を確保するために不可欠となる技術開発を進め、要領などに反映します。
    • 大学や民間企業などとの共同研究や連携により、構造物の安全性を確保する技術開発を進め、点検・補修業務の確実性と効率性を向上させます。
  • 計測技術の活用により、維持管理の確実性と効率性を向上させます。
    • お客さまの安全に重大な影響を与える道路上の重量構造物(標識、ジェットファンなど)に対して、変状を把握するためのセンサーや集中監視できる技術を開発します。また、すでに設置されているセンサーなどの計測結果についても情報の活用を図り、維持管理の確実性と効率性を向上させます。

道路管理評価システム
道路管理評価システム
最高速度100km/hで走行しながら、舗装のわだち掘れ、ひび割れ等の測定ができ、効率的な点検がおこなえます。

ロープアクセスを利用した点検
ロープアクセスを利用した点検
ロープアクセス技術を活用して、これまで近接目視点検ができなかった箇所の劣化状況を確認できます。