• 会社概要
  • 安全・取組み
  • CSR
  • 事業案内
  • IR
  • 調達・お取引
  • 採用

2. 構造物の経年劣化や潜在的リスクに対応した業務プロセスの見直し

PDCAサイクルの再構築

構造物の経年劣化や潜在的リスクへ対応するため、業務プロセスを再検証し、マネジメント体制を確立します。また、潜在的リスクを把握する仕組みを作り、計画保全を進めます。

(1) 道路事業全体を通し経年劣化や潜在的リスクへ対応します。

具体的な取組み

  • 建設段階においては、維持管理しやすい設計・施工をおこない、建設段階から維持管理段階へ情報を伝え、維持管理段階の不具合情報は建設・保全合同会議などを通じて建設段階へフィードバックします。維持管理段階においては、経年劣化や潜在的リスクに対応した点検頻度や手法等を定め、計画保全に基づく補修工事を実施するなど、道路事業全体を通し、経年劣化や潜在的リスクへ対応します。
  • 構造物や材料・製品等に起因する事故や不具合事象等について、海外を含む社外(他の道路管理者、鉄道事業者など)の情報を収集・蓄積・共有する安全掲示板(仮称)を構築し、建設・維持管理段階の業務に反映します。

PDCAサイクル

(2) 建設段階から道路構造物の長期的な安全性の向上を目指した設計・施工に取り組みます。

具体的な取組み

  • 道路構造物の長期的な安全性の向上を目指すとともに維持管理しやすい設計をおこない、施工段階、維持管理段階に引き継ぎます。
    • 設計施工基準にない新技術(新しい材料、製品、構造部材等)や新工法については、性能が確認された範囲(破壊形態、抵抗特性や長期耐久性等)で、かつ、明示された使用条件の範囲で、採用します。
    • 部材の一部の損傷等が原因となって構造系の崩壊などの致命的な状態に至る可能性の回避に配慮した設計とします。
    • 点検や補修等の維持管理を容易におこなうために、検査路の設置、点検空間の確保など、具体的な点検の手段に配慮した設計とします。
    • 供用中に更新(取替え)することが想定される部材については、維持管理の方法等の計画において、あらかじめ更新が確実かつ容易におこなえるように、交換を前提とした設計や交換作業の空間、アクセスの確保などに配慮した設計とします。
    • 個々の設計における配慮事項については、施工段階及び維持管理段階に確実に引き継がれるように、設計図面など設計図書に明記します。
  • 施工においては設計上の前提条件などを受発注者間で情報共有し、また、設計上の性能を実現するための施工過程の記録を残し維持管理段階へ引き継ぎます。
    • 新技術・新工法を採用した場合は、設計の前提条件、材料や製品等の使用条件の把握はもとより施工管理項目や方法について設計・施工技術検討会議など設計者、施工者及び発注者で、情報を共有し十分協議します。
    • 設計で想定した性能を実現するため、施工過程が確認できる施工管理・品質検査記録を、維持管理段階により確実に引き継ぎ、供用期間中は保存し、点検、補修補強などの維持管理に反映します。

(3) 維持管理段階の業務プロセスを再検証し、経年劣化や潜在的リスクに対応したマネジメント体制を強化し、点検・補修業務に取り組みます。

具体的な取組み

  • 維持管理段階のマネジメント体制を強化します。
    • 業務実施要領などを見直し、役割・責任分担をより明確にし、経年劣化や潜在的リスクに対応した点検・補修業務を実施します。
    • 業務の執行を事業費及び進捗状況で計画的に管理できる人材を現地に配置し、経年劣化や潜在的リスクに対応した業務を着実に実施します。また、その進捗状況を経営陣と共有します。
    • 点検・補修計画立案、点検結果の判定判断、点検から補修までの記録・保存をより確実かつ効率的におこなうために、人員など現地体制を強化し、点検から補修のPDCAサイクルを充実します。
    • 点検・補修計画の決定及び変更に際し、経年劣化や潜在的リスクに対応した計画であることを確認するため、照査者を設置しました。また、現場を統一的な視点で確認・指導し、点検から補修までのPDCAサイクルの機能を強化するために、新たな技術的専門性の高い組織を設置します。
  • 経年劣化や潜在的リスクに対応した点検・補修業務に取り組みます。
    • 建設段階から引き継がれた設計・施工に関する情報を点検業務に反映し、高度化された点検・補修技術を用い、経年劣化や潜在的リスクに対応します。
    • 業務実施要領等において、点検・補修データは、点検データ管理システムに登録保存し活用することを明記します。
    • 点検・補修データをシステムへ速やかに入力するとともに、点検判定会議や対策検討会議でその入力状況を確認します。
    • グループ一体となって点検・補修データを共有しながら経年劣化対策を実行します。
    • 維持管理段階で発見された不具合情報は、建設・保全合同会議などを通じて建設段階へフィードバックします。
  • トンネル内の道路付属物の点検
    トンネル内の道路付属物の点検

    トンネル内の道路付属物の点検
    経年劣化や潜在的リスクに対応したマネジメント体制を強化し、点検・補修業務に取り組みます。

(4) 潜在的リスクを把握し、点検・補修、更新などに反映する仕組みを作ります。

具体的な取組み

  • 「構造物のリスクに関する調査検討会」(2013年6月18日社内に設置)において、道路構造物について、現地調査や既存資料の検討から潜在的リスクを抽出して対応方針を決定します。これらの潜在的リスクの情報を、建設段階の設計・施工、維持管理段階の点検・補修業務、更新などにフィードバックします。
  • 不具合情報などにより建設当時の設計と最新の設計手法を照合した結果、安全性に支障のある構造物は補修します。また、これらの情報は、建設・保全合同会議等により共有し、要領などに反映します。

(5) 長期的な視野に立ち、計画保全を進めます。

具体的な取組み

  • 事後保全から計画保全への転換を図り、効率的、効果的な投資により構造物の長期安全性を確保する「百年道路」計画を推進します。また、永続的に高速道路資産の健全性を確保するための方策を検討している「高速道路資産の長期保全及び更新のあり方に関する技術検討委員会」の方針に沿って「百年道路」計画を進めます。

(6) 経年劣化に対応した点検・補修業務が、円滑かつ確実に実施できるよう外部関係機関との連携を強化します。

具体的な取組み

  • 道路構造物の経年劣化に対応することの重要性及び点検・補修のための交通規制の必要性について、定期的にお客さまや周辺自治体など関係者への情報発信や説明の場を設けるなど、理解が得られるよう説明責任を果たします。