「安全性向上3カ年計画」策定の経緯

2012年12月2日、当社が管理する中央自動車道笹子トンネル(上り線)において天井板が落下し、9名もの方々の尊い命が失われ、多くの方々が被害に遭われました。
さらに、長期間にわたる通行止めや渋滞によって地域社会・経済に多大な影響を与え、多くのお客さまに御迷惑をおかけしました。
当社では、今回の事故によって、9名もの方々の尊い命が失われ、多くの方々が被害に遭われたという事実を厳粛かつ深刻に受け止め、深い反省のもと、徹底した再発防止策に取り組むため、安全に関する問題点の検証と、安全最優先の観点から

  1. 企業文化の再構築
  2. 構造物の経年劣化に対応した業務プロセスの見直し
  3. 安全管理体制の確立
  4. 体系化された安全教育を含む人材育成

の、再発防止に向けた4つの取組みの方針をまとめた「安全性向上に向けた取組み」を本年2月1日に公表しました。
「安全性向上3カ年計画」(以下「3カ年計画」といいます。)は、上記の再発防止に向けた取組みの方針に基づき、具体的な取組みをまとめたものです。
3カ年計画の策定にあたっては、その内容がより実効性の高いものとなるよう外部有識者からなる「安全性向上有識者委員会」(以下「有識者委員会」といいます。)を2013 年2月22日に設置し、客観的な視点からご意見をいただくこととしました。
3カ年計画策定まで5回の有識者委員会を開催して、安全に関わる現状を示したうえで、当社として考える安全性向上の取組みについて、それぞれの立場から幅広いご意見をいただきました。
一方、国土交通省において今回の事故原因の把握と再発防止策等について、専門的見地から検討するために設置された「トンネル天井板の落下事故に関する調査・検討委員会」(以下「調査・検討委員会」といいます。)で、2013年6月18日にこれまでの調査結果と現時点での再発防止策の考え方について報告書がまとめられました。
この報告書では、当社の笹子トンネル天井板に対する点検方法・点検実施体制について厳しい指摘がなされており、当社としましては、この指摘を真摯に受け止めております。

さらに、国土交通省が設置した「社会資本整備審議会道路分科会道路メンテナンス技術小委員会」(以下「道路メンテナンス技術小委員会」といいます。)の中間とりまとめ(2013年6月5日)や東日本高速道路株式会社・西日本高速道路株式会社及び当社が設置した「高速道路資産の長期保全及び更新のあり方に関する技術検討委員会」の中間とりまとめ(2013年4月25日)において、将来を見据えた道路構造物の適切な管理について方向性が示されました。

3カ年計画は、有識者委員会からいただいたご意見、さらに、調査・検討委員会をはじめとする上記委員会の提言を踏まえ、具体的な取組みをまとめました。

3カ年計画の取組みを通じて、当社グループが目指す「安全を最優先とする企業文化を有し、社会から信頼される会社」となるために、全精力を傾注してまいります。

「安全性向上3カ年計画」策定フロー図