NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2009年11月18日矢野会長定例記者会見

会見要旨

(司会)

それではお時間になりましたので、ただいまより定例記者会見を始めさせていただきます。それでは、よろしくお願いします。


(会長)

NEXCO中日本代表取締役会長CEO・矢野弘典

どうも皆さんこんにちは。
今日はいくつか案件がございますが、最初に順番をおってご説明させていただきます。最初に恒例の10月の事業の現況ですけれども、高速道路の営業の状況ですが、料金収入は対前年同月比マイナス20.2%ということでありました。うち、高速がマイナス19.6%、一有がマイナス25.4%です。通行台数ですが、プラス1.0%、内訳は高速がプラス0.4%、一有がプラス3.6%です。通行台数がやや増加したにもかかわらず、料金収入が減っているのは、これまで同様、料金割引額が大幅に増加して収入が減ったという現象が続いているところであります。通行台数で毎月報告しております車種別の状況を申し上げますと、軽自動車等が105.1%、普通車が102.3%、中型車が92.5%、大型車が91.9%、特大車が92.0%、合計で100.4%であります。毎回同じですが高速の伸びということであります。ご参考までに走行台キロを申し上げますと、軽自動車等が114.9%、普通車が113.4%、中型車93.6%、大型車が93.8%、特大車が93.2%、合計で107.0%これまでの月々の傾向と変わりありません。走行台キロはトリップ長が長くなったというのが原因であります。それからETC割引ですけれども301億円ということで、1年前に比べて約181億円増えております。割引額の増加額は66.5%でありますが、この結果、今月のETC割引率は44.5%となりました。ETC割引がなかった場合の料金収入が677億円ですから、ETC割引がない場合で比較するとプラス3.8%ということになっております。

それから建設の状況はここのところ変わっておりません。説明を省略いたします。

ETCの状況ですが、当月が84.7%、前年同月が77.0%ということですから、かなり増えております。直近の一週間をとってみますと11月6日から12日までが85.2%、一月前の10月2日から8日までが85.1%といことで、ほとんど横ばいと考えて良いと思います。平日休日ともに85%を超えたというのは、実は今回が初めてでありまして、着実に普及率が高まっていると思います。車載器取付け累計台数は2,867万台ということであります。

次にサービスエリアの状況ですが、売上高は106.7%、金額にしてプラス779百万円となっております。内訳を見ますと、飲食部門が105.9%、物販部門が107.9%、両方あわせて飲食物販としますと107.2%であります。休日が110.6%、平日が101.2%となっております。サービス部門は105.9%、GS部門は104.7%です。給油の数量が133.9%でありますが、単価差がだんだん縮まってきまして10月は去年に比べて35円/L差でありました。当月が129円/Lで去年が164円/Lなのですが、その単価差を数量で補ったということで、全体でプラスになったということが現況であります。広告部門はもともと全体が小さいのでパーセントが大きく見えますが、288.9%であります。以上が事業の現況であります。

次にいくつかトピックスについてご報告します。最初に東名高速道路牧之原地区の地震災害検討委員会でありますが、先月末に最終回を行いまして、終了後ブリーフィングさせていただき、皆様の中でもご出席いただいた方も多かったと思いますが、あらためて本日その後の状況も踏まえてご報告したいと思います。先月320箇所あると申し上げましたが、その後の検討結果で380箇所と増えております。そういうことも含めまして吉川常務から報告お願いします。

 


(吉川常務)

それでは地震災害検討委員会報告この資料に基づきまして説明させていただきます。
ただいま会長から話がありましたように、最終報告10月27日に行いまして、この結果について報告させていただきます。なお、先ほど申しましたとおり、ブリーフィングにてすでに報道関係の皆様には検討結果については報告済みですので、簡単に説明させていただきます。
2.のほうで、法面崩落の原因分析ということで書いてございます。
これもこれまで申し上げましたように、5項目原因が推理されています。したがって、次のページの本復旧対策工について、ご説明させていただきたいと思います。
本復旧対策工をこのような形で決めさせていただきました。基本方針といたしてはまず、大きく2本ありまして、1つは本線通行に重大な影響を及ぼさない施工方法とするということでございます。もう1つは安全性を第一に、施工性・経済性等を総合的に考慮して決定する、ということでございます。
下のほうに平面図と断面図を描いてますが、ここにありますように、主に鋼管杭工の増設。集水井といいまして、水を集める井戸を掘るということ、それから地盤の改良を行う、それから、集水ボーリングや鋼管杭の連結を行う、そのような形で本復旧を行う予定でございます。
なお、この本復旧につきましては平成22年、来年の梅雨時期までには完成させたい、ということで、すでに10月29日から工事に取り掛かっているということでございます。今現在その準備工事が進んでいるところでございます。

つづきまして、次のページにこの崩落場所と類似した盛土箇所の抽出と対策について説明させていただきます。
前回も説明しましたが、机上抽出いたしました。これはこのような牧之原とよく似ている箇所、ということで水の集まりやすい地形の盛土、それから盛土に使用した材料がスレーキングしやすいということで、粘土化しやすいような地質、それから高さが10mを超えるような盛土、ということで選んだわけでございまして、この委員会報告の時点では先ほど話しありましたように、320箇所でございましたが、その後見直し、精査いたしまして380箇所になりました。
大きくは地質の比較的新しい世代、新生代の地質でございましたけど、その数字を選び出しておりましたが、もっと古い地層の部分も対象にしようということが大きな変更原因でございます。その結果380箇所について机上抽出したわけでございます。なお、この箇所は特に直ちに危険箇所というわけではございませんけれども、一応机上で選び出しました。そこを今後現場点検等を行いまして、これを詳細に調べ、必要なものについては対策を講じるというふうに進めてまいりたいと考えております。

最後のページは参考までにこの委員会のメンバー等について書いているとこであります。以上であります。

 


(会長)

では次のトピックスですが、4つほど発表事項がございます。最初は名神高速の伊吹PA(下り)のリニューアルが済み、12月12日に高速道路初出店となる「味処志乃崎」というお店と、滋賀県内では初めての出店となるコンビニ「デイリーヤマザキ」をオープンいたします。「味処志乃崎」というのは、おそばで有名なお店でございまして、大津市に本店がある会社でございます。この結果、当社の管内では個性派テナントが11店舗、それからコンビニエンスストアが44店舗ということになります。

次も同じく本日発表テーマでありますけれども、高速道路お弁当『速弁』の冬メニューが始まります。12月5日からということでありまして、季節の食材と地場の食材を取り入れたものであります。今回から初めて温められる弁当というのも発売することにいたしました。予約は早めに11月27日から可能となっております。詳しいメニューにつきましてはお手元の資料のとおりでございます。

次も本日発表のテーマでありますけれども、『速弁』を手がける有名料亭のおせち料理をNEXCOオンラインモールで予約開始をするということでございます。11月20日から12月23日までの間に数量限定で予約を承っていくこととしております。全部で16種類用意いたしました。お手元の一覧表のとおりでございます。

次にもう一件本日の発表テーマでありますけれども、オンラインモールでお歳暮の商品の予約開始ということであります。各地の名産品とか特産品を選りすぐりまして、お歳暮商品としまして12月20日まで予約を承る予定であります。松阪牛や明宝ハムなど、人気の商品を取り揃えてあります。

以上の4件が発表事項でございますが、次に『恋人の聖地』ウィンター・ドライブ・プロモーションを始めることとしました。それと新たに認定された北陸道有磯海SA(下り)でモニュメントの除幕式を開催するということでありまして、これで『恋人の聖地』と認定された場所が4箇所になりました。杉津PA、浜名湖SA、諏訪湖SA、有磯海SAであります。ウィンター・ドライブ・プロモーションの内容は記載のとおりでありまして、ドライブ・ガイドの発行とか、色々なイベントを開催、ドライブ・パックの提供、WEBサイトでの告知でありまして、協賛予定の中にありますとおり、市町村とか観光協会、色々なところと連携を取りながら進めていきます。有磯海SAの除幕式ですが、12月19日(土)に開催することにしております。これまでの認定箇所はお手元の地図のとおりであります。

次に第1回SA・PA接客コンテストを行いまして、その結果グランプリは談合坂SA(上り)の柴田さんに決まりました。10月30日本選を開催しまして、SA・PAの従業員約7,500名の中から柴田さんがグランプリを受賞されました。接客コンテストというのは、顧客満足(CS)のレベルの向上を図る目的で、会社全体としては初めての取り組みでございます。一覧表がございますが、グランプリが1名で、部門別にそれぞれ1名ずつ、合計4名の方が受賞されました。これまで金沢支社では同じようなことを行っていたいのですが、今回全社あげてやろうと。やっぱりより良いサービスを提供するということが私どもの使命でありますので、励みになるように今回実施したものであります。

最後に毎回ご報告している地球環境の問題でありますが、今日は樹木を長生きさせるプロジェクトというのがございますので、これについて担当の猪熊部長お願いします。

 


(猪熊部長)

技術開発部長の猪熊でございます。環境に配慮した取り組みということで、今回は高速道路用地内の樹木を長生きさせる活動ということでご報告させていただきます。
活動の中身としましては、「樹木をそのままの姿で植替える方法」、それから「樹木の根株のみを植え替える方法」の二通りございます。
対象としております木が、「貴重な樹木」「地域の生態系に合致している樹木」「姿が整っている樹木」「市場性が低い樹木」といったものでございます。
こういった活動は今までも含めまして新東名、新名神、伊勢湾岸道の建設事業や東名の改築事業で実施してまいりました。
下に写真を2つ載せていますが、左側のほうが新東名の静岡SA仮称でございますが、建設用の現場でございます。2009年にこの写真にありますカヤの木、樹高15mのカヤの木を移植しました。3年を経過した現在の状況が左下にありますが、このような形で生育しているということでございます。
それから右側ですが伊勢湾岸道の刈谷PA、2001年に移植をいたしました。これはクヌギの木で樹高が12mございます。これも同じく8年経過した2009年の状況で、刈谷PAの中にこういった形で育っているということでございます。
今後もこのような形の移植、木を長生きさせるということは、新東名の建設事業などで実施しまして、地域の生態系保全などをとおして、生物多様性に貢献したいと考えてます。

 


(司会)

それでは、ご質問をお受けしたいと思います。


(記者)

東名牧之原の件ですが、対象箇所60箇所増えたということですが、古い地層も対象にしたため増えたという趣旨の説明がありましたが、もう少し噛み砕いて説明していただきたいのですが。
対象を広げた、どういう基準でやったら広がったのか。


(吉川常務)

当初、予定しておりましたのは、比較的新しい「新生代」という地層の泥岩などスレーキングしやすい地層を対象にしておりました。新生代とは、約6,500万年以前のことです。今回は、古い地層、中生代とか古生代も、必ずしもスレーキングが起きないという証拠がないということで、専門家の意見を頂き、そちらも対象に加えて、再チェックしたということが主なところです。それ以外にも、図面の精査とかで増減がありますが主なところはそういったところです。


(記者)

当初より、安全だということで除外していた、より古い地層もスレーキングが起きかねないという専門家のご指摘を受けて対象を広げたということで良いか。


(吉川常務)

はい。


(記者)

具体的にどこが増えた箇所でしょうか。


(吉川常務)

増えたのは、北陸道が当初20箇所でしたが90箇所に増えております。逆に東名阪道で30箇所が20箇所に減っております。差し引き60箇所の増であります。


(記者)

東名高速道路の主な箇所を3箇所ほど教えてください。


(吉川常務)

後程お答えいたします。


(記者)

東名阪が10箇所減ったのは、図面とか見直した結果、条件に当てはまらないということで良いか。


(吉川常務)

はい。


(記者)

箇所が増えたことで点検のスケジュールの変更とかありますか。


(吉川常務)

ございません。今年度中、3月末までに終わらせる予定で進めております。


(記者)

専門家の方からの指摘というのは、この間の10月27日までにそういった指摘を受けて、もう一回精査したということでしょうか。


(吉川常務)

10月27日の後です。


(記者)

社内で見直したということでしょうか。


(吉川常務)

社内で検討して、その基準で見直したということでございます。箇所数についてはお時間を頂き、後程報告いたします。


(会長)

この計画については、今後も変更が生じましたらその都度ご報告させていただきたいと思っております。また、途中でも色々とご質問があれば遠慮なく会社の方に寄せていただきたいと思います。


(記者)

牧之原の続きですが、先日の委員会ではこの問題は中日本だけではなくて、東日本や西日本の管内にも共通する問題だという認識だったと思うんですけど、中日本から両社に助言みたいなのをやっていくような考えはありますか。


(会長)

当初の検討状況については、各社にご報告していますけども、その後どのように進めるかは各社にお任せしているという状況です。


(記者)

矢野会長から今回のこの問題について改めて利用者に対して、どういうふうに対応していくとかということを、前回と同じで結構ですけどもお聞かせください。


(会長)

皆様方のご支援・ご協力があってですね、おかげさまで5日間で仮復旧とはいえ元に戻すことができて、ほんとによかったと思っています。今後はやはり類似箇所についてしっかり点検しまして、なにしろ安全が一番大事なことと思ってますので、今後に備えたいと思っております。


(記者)

なかなか盛土ということで今まで関心が重くなかった部分だと思うんですが、こういったことが起きたことをきっかけに、たとえば今までの社内の耐震とか安心の取り組みについてほかの点で見直した点はあるのでしょうか


(会長)

一番問題として意識したのが橋梁なんですね。これについては徹底してやってまいりまして耐震補強は着手という点では全部終わりました。まだ完成してないのが若干残ってますが、それも近々完成することになると思います。
それから老朽化に伴うコンクリート破片の剥落ですね、これもところどころ見られるようになったので、去年の春から緊急体制をひいて、剥落対策をやってまいりまして必要な補修をやってきました。これからどうゆう順番でやっていくかも決めておりますので、これは計画通りやっていくということになると思います。
一年間一所懸命やった結果、これはやはり老朽化対策を本格的にやる必要があると考えまして、今年の春から百年道路計画というのを作って百年経っても元気のいい道路にしようというので、プロジェクトを組んで外部の先生方にお知恵を借りながらやっていこうという段取りにしております。
盛土については今回の災害を経験して本当に怖さというものを肝に銘じましたので、それについては先ほどらいご説明しているようなことでやって行きたいと思ってます。
通行止めしてお盆のころでしたので、多くの皆様にご迷惑をおかけしたのはまことに申し訳なかったと思っておりますが、そういうことが起こらないように今後努力していきたいと思います。


(吉川常務)

先ほどのご質問の件ですけど東名の点検箇所、大まかにインター間で示しておりますけど、東名の横浜青葉ICから大井松田IC間で約10箇所、それに続きます、大井松田ICから清水IC間で約60箇所、ここは比較的多い場所でございます。それから東名の吉田ICから岡崎ICの間で約10箇所ということで、東名についてはこの約80箇所でございます。


(記者)

新政権がらみの話で、昨日位から高速道路の無料化について来年度予算の実験の額を減らすなど話がきてますが、なかなか見えない状況だと思いますが、そういった動きが政権の中で出ている状況について、どのようにお考えでしょうか。


(会長)

私どももその論議については注目しておりますけれども、しっかりいろんな角度から議論をしていただいて結論を得ていただきたいと思っております。


(司会)

よろしければ、これをもちまして本日の定例記者会見は終わりといたします。ありがとうございました。