NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2010年01月20日矢野会長定例記者会見

会見要旨

(司会)

それではお時間になりましたので、ただいまより定例記者会見を始めさせていただきます。それでは、よろしくお願いします。


(会長)

NEXCO中日本代表取締役会長CEO・矢野弘典

あけましておめでとうございます。少し遅くなりましたが、本年もよろしくお願いいたします。
早速本題に入らせていただきます。最初に12月分の事業の現況ですが、高速道路の状況ですけれども、料金収入は対前年同月比で13.8%減、高速が13.4%減、一有が17.7%減となっております。通行台数は対前年同月比で2.6%増。内訳は高速が1.7%増、一有が5.9%増です。通行台数が増え、料金収入が減っているという現象については、これまでと同様の理由です。各種の料金割引の影響が出ている訳です。それからETCの割引額ですけれども、当月は26,785百万円でありまして、ETC割引が無かった場合の収入は65,376百万円になります。昨年同月の割引額、17,884百万円に比べて49.8%増となっております。ETC割引が無かった場合の料金収入で、4.4%増ということであります。ETC割引率は、41.0%になります。

いつも申し上げております車種別交通量ですが、対前年同月比で軽自動車106.3%、普通車101.2%、中型車99.5%、大型車103.0%、特大車108.6%となっています。中型車以上は昨年と比べて100%を超えるところまで来ておりますが、一旦交通量が落ちた時期との比較となりますので、一昨年と比べますとあまり良くはなっていないと思います。昨年と比べると若干上向きになっていますが、やはりトラックをはじめとする物流の状況というのは、然程改善されてはいないと見ております。

建設の状況ですけれども、これは前月報告した内容と同じです。圏央道の一部開通が予定通り2月27日であります。

次にETCの状況ですが、利用台数が対前年同月比で111.1%でありまして、日平均利用率は85.1%です。直近の一週間を見てみますと、昨年12月4日から10日までが85.2%ですが、1月8日から14日までが86.4%と、およそ1%増えておりまして、平日・休日共に86%を超えたのは初めてのことであります。少しずつですが利用率が高まっているということです。それから12月末現在の車載器取付台数は、11月末と比較して43万台増で、累計で2,947万台となっております。車載器取付台数は40万台前後でずっと増えてきておりますが、その傾向は12月も同じであります。

サービスエリアの状況ですけれども、売上が11,147百万円で、対前年同月比106.7%となっております。内訳を見ますと、飲食・物販部門を合わせて101.0%です。飲食部門は99.5%と少し落ち込みましたが、物販部門が101.9%で、両方合わせて101.0%になっております。サービス部門は100%で横ばい。ガソリンスタンド部門ですが、130.8%と増えております。数量が123.7%でありますが、ここのところ単価が昨年と逆転しまして、レギュラーで申し上げますと、昨年は119円/Lだったのが今年は126円/L。単価差7円分を加えて計算しますと130.8%増になるということです。広告部門はもともとスケールが小さく、毎月の変動が大きいのですが158.3%となっております。以上が事業の現況であります。

次にトピックスをこれから4つご報告いたします。1つは入札状況とその分析でありまして、これは四半期単位でご報告するとしているものでありますが、お手元の資料をご覧ください。まず図1ですが、これは2009年度の月別平均落札率を示したものでありまして、10月から12月の落札件数が77件、平均落札率が83.7%となっています。4月から12月までの平均落札率は83.3%となります。表1は10月から12月の主な工種別落札率を示したものです。一番右の欄が9月までの落札率で、右から4つ目の欄が10月から12月の落札率になりますが、大きな差異が出ているところだけご説明しますと、土木と鋼橋上部工ですが落札率が少し低くなっていますが、これは技術的難易度が高く、契約制限価格を超えても契約する種類の工事が無かったというのが理由です。どういった工事かといいますと、料金所の安全通路といったものです。電気については逆に増えているのですが、これは新たに逆走防止設備工事の契約が行われたためで、この件数が多く、落札率が高くなったものと見ています。電気で申しますと全部で23件あったのですが、そのうち逆走防止設備工事が13件です。この工事は、工事費に占める製品費用の割合が高いです。それで積算額と入札額の差の開きが少ない、落札率があまり下がらないという特色を持っています。次に図2ですけれども、これは低入札の発生状況を示したものです。4月から12月までの低入札の発生率は52.0%です。発生率が50%前後の状況というのは、低入札の基準価格を高くした昨年12月以降続いています。ただし、本年6月以降に新たに導入した低入札重点調査の強化対策により、調査対象となる落札率75%を下回る低入札の発生率を見ますと、導入以前に比べると大分減っています。6月以前は50%位あったのですが、6月以降は20%と6割程度減っています。図3は入札不調の発生状況を示したものです。4月から12月までの不調件数は29件で、不調発生率は10.4%になっています。以前の年と比べると大よそ半減していると言えます。これは公募型見積協議方式等の適用により入札不調対策の効果が表れてきていると見ています。改善されたといえ、まだ10%程度の入札不調が発生しておりますので、更に発生率の減少を図るよう、色々な施策を進めて行きたいと考えております。

トピックスの2つ目、圏央道海老名インターチェンジ開通に伴う料金割引ですが、18日付けで東京支社より既に発表しておりますが、本日は参考としまして、資料を用意いたしました。開通する2月27日から3月末までの間、ETCの有無にかかわらず、全車種を割り引くという措置であります。詳しい内容はお手元の資料のとおりです。

トピックの3つ目、これは本日発表させていただく内容です。中央自動車道恵那峡SA(下り)にスターバックスコーヒーがオープンいたします。岐阜県内の高速道路では初めてでありまして、市中のショッピングセンターなどを含めましても、岐阜県東濃地区への出店は初めてだそうです。これでスタバは13店舗となります。高速道路からのお客様だけでなく、地域のお客様にも利用していただこうということで、当社ではぷらっとパークと申しておりますけども、そのためのお客様専用駐車場も5台分設置することにしております。来月19日にオープンする予定でございます。

最後に、毎回ご報告しております環境に配慮した取り組みの事例について申し上げたいと思います。自然エネルギーを利用した発電の実施でございまして、一つは太陽光発電です。名古屋の環状2号線の工事が進んでおりますけれども、高針JCT~名古屋南JCT間の掘割部区間は、路線としては12.7kmあるんですけれども、その内ルーバー上部を利用して実施する区間が5.7kmとなります。発電量は約2,000kwでありまして、パネル面積は約14,000㎡、発電した電力は掘割部の照明などに供給する予定であります。2,000kwというのは高速道路では日本最大規模でありまして、これまで一番大きかったのは西日本の吹田ICで100kwというのがありまして、その20倍であります。工事期間ですが、昨年12月12日に契約いたしまして、来年2月4日までの間に工事を完了させるということであります。開通は平成22年度で、開通の日取りはまだ決めておりませんけれども、太陽光発電に関しては、こういった工事日程で進めていきたいと思っています。工事の特色ですが、新エネルギー導入促進協議会の支援対策事業として、補助金を一部受けて工事を進めます。この区間の全体使用電力量の43%を削減することが出来ると考えております。年間のCO2削減量は約956t-CO2で、電気料金削減額は約22百万円/年です。電気料金は約34%の削減になります。ご存知のとおり基本料金などありますので電力量ほどは下がりません。
それから水力発電ですが、これは昨年9月に構想をご説明いたしましたが、ようやく話が具体化して工事も始まりましたのでご報告するものです。飛騨トンネル白川坑口電気室付近に設けるもので、発電量は50kwと大きくはないですが、発電した電力はトンネル照明などへ供給する予定であります。工事期間は昨年12月10日から本年12月10日、ちょうど一年かけて施工するつもりです。水力発電は高速道路として日本で始めての取り組みでありまして、年間で約41万kwhの購入電力の削減が可能と考えております。飛騨トンネルの年間使用照明電力の約30%を削減するというものです。年間のCO2削減量は約195t-CO2、電気料金削減額は約400万円となります。
以上でご報告を終わります。

 


(司会)

それでは、ご質問をお受けしたいと思います。


(記者)

太陽光発電ですが、最大級ということですが他に何カ所ありますか。


(会長)

主な高速道路をカバーしている情報だと思いますが、当社管内では足柄SAで18kw、談合坂SAで15kw、東日本の市原SAで10kw、西日本の三木SAで20kw、いずれもお手洗い照明です。先程お話しました吹田ICですが、こちらは社屋用電力として100kwと聞いております。高速道路上ではこのような個所があります。


(記者)

ルーバーというのは天井なのでしょうか。


(会長)

掘割部の上に梁が渡ってありまして、隙間があるわけです。


(記者)

今後も、何年間で何カ所か増やしていく計画はあるのでしょうか。


(会長)

今のところ具体化しておりませんけれども、今後も新しい道路が出来るにつれて、その考えをいつも持ってですね、出来るところはやって行きたいと思っています。


(記者)

もう一点、こちらも日本発という水力発電ですが、こちらも今後増やしていくという計画はございますでしょうか。


(会長)

水がいっぱい出るというのが条件でありまして、例えば新東名でそれが出来るかというと、そうはならないと思います。相当な水量が必要になるんですね、飛騨トンネルというのは一番水が出ていたときで1分間で70t出ておりまして、人口30万人の上水道を賄う位の水が出たのです。それで工事が非常に難航しました。現在は40t位ですね。少し落ち着いてきて、それが続いています。そういう状況がこれから出てくるとすれば検討対象となると思います。


(記者)

概念図も書いてあるのでこのとおりだと思うのですが、湧水を溜める水槽があって、落差が10mあってそれで水車を回すということなんですけれども、今おっしゃったように水量が毎分40tいるということなのでしょうか。


(会長)

もう少し少ない条件で出来るかもしれませんが、そこまで詰めておりません。


(記者)

現地では今もおよそ1分間に40tの水量があり、そこから計算して50kwということでしょうか。


(会長)

そうですね。


(記者)

太陽光発電の件ですけれども、設置にかかる費用がどの位かという点と、補助金があるので総額と補助金をそれぞれ教えてください。あと12.7kmのうち5.7kmというふうに半分にした理由があれば教えてください。


(会長)

費用ですが、全部で工事費15億円位かかります。その内補助金が5億円です。会社の負担が10億円となります。それから太陽光発電は陰になるところでは役に立ちませんので、地理的な条件ですとか、必要な発電量がどの位あるのかということを考えて場所を決定するわけです。この2環はちょうど南北に走っていまして、そういう意味では具合が良いんですね。梁が東西に走ってまして、それに乗せると南に向けてきれいに並べることができます。立地条件として良いのですが、全ての個所には向いていないと考えて最大限の5.7kmといたしました。


(記者)

水力発電の費用を教えてください。


(会長)

約1億円です。


(司会)

これをもちまして定例記者会見を終わりといたします。ありがとうございました。