NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2008年11月20日矢野会長定例記者会見

会見要旨

(司会)

では定例会見を始めさせていただきます。


(会長)

NEXCO中日本代表取締役会長CEO・矢野弘典 みなさんこんにちは。

最初に10月分の事業の概況です。
10月の料金収入は対前年同月比マイナス7.2%でした。内訳は、高速がマイナス8.0%、一般有料はプラス0.4%です。高速は10月14日からの新たなメニューが追加された「安心実現のための緊急総合対策」において、高速道路の料金の引き下げによる影響が出ているのと、ETC普及に伴う割引額の増加で減収となりました。一般有料はETCの普及に伴う割引額の増加があったものの、新名神供用に伴う伊勢湾岸道路の交通量の増加により、わずかな増収となりました。
通行台数は前年同月比マイナス0.2%、ほぼ横ばいでした。内訳は高速がマイナス0.8%、一般有料はプラス2.3%です。
ETC割引額は181億円で、前年同月の148億円に比べると、22.4%割引額が増えています。ETCが無かったとすればという仮の試算をしますと、料金収入は652億円で、そのベースで比較すると、対前年同月比でマイナス0.5%、その結果、ETC割引率は27.7%となっています。ETCの割引率は25%前後で推移していたのですが、ETCの普及率が高まった影響ですが、高くなっています。

建設の状況は、これまで進めてまいりました紀勢自動車道大宮大台IC から紀勢大内山IC間の10.4kmですが、来年2月7日、土曜日に開通できる見込みとなりました。詳しくは後ほどご説明させていただきます。

次にETCの利用状況です。直近の11月7日からの1週間を見ますと、利用率は78.0%です。平日は79.4%、休日は74.1%で、着実に上昇しています。セットアップ台数も増えてきている状況で、詳細は資料のとおりです。

SAの状況ですが、対前年比102.4%です。内訳ですが、飲食部門が104.3%、物販部門が107.5%、サービス部門が103.0%、ガソリン部門が下がっており、91.2%、広告部門は額が小さいのですが133.3%となっています。
以上が事業の現況です。

次にトピックスを順に説明します。
最初に、先ほど少し触れましたが紀勢自動車道の開通です。来年2月7日土曜日の開通となりました。
当初の予定では、今年度末3月の開通を予定していたのですが、2ヵ月程度の短縮ができる見通しとなっています。全長10.4kmですが、トンネルが7ヵ所で6.4km、橋梁が5ヵ所で1.2km、典型的な山岳道路で、構造物比率が73%となっています。
この地域はご承知のとおり、年間降水量が2,500mmを超える日本有数の多雨地帯で、東紀州地域の沿岸を結ぶ唯一の道路である国道42号線が、豪雨のため、しばしば通行止めになるのですが、そういった孤立を防ぐ新たな代替路としての機能を期待されています。
今回の開通で当社の整備する紀勢自動車道の約7割、24kmが完成しまして、津から尾鷲まで今回の開通区間を利用した場合は、国道42号線を利用した場合と比較しますと、時間で10分、走行距離で約4kmの短縮となります。
先ほど、代替路というお話をしましたが、災害や異常気象時、救急、交通事故などの緊急時に国道42号線の代替路として、よく言われますが、「命の道」として、大きな役割を果たしていくものと思います。
さらに国内有数の観光地である伊勢神宮や鳥羽を有する伊勢志摩地域、世界遺産の熊野古道を有する東紀州地域への交通アクセスが向上しますので、広域観光の支援にも寄与できると思います。
この開通にあわせて、すでに開通している、手前の勢和多気JCTから大宮大台ICの間に奥伊勢PAを、2月5日、開通の2日前ですが、オープンさせることにしています。ここは上下線とも、小型車22台、大型車7台の駐車場、売店、自動販売機の営業となります。
今、概括的な話をしましたが、観光、物流の便益など、関係資料を添付しましたので、ご参考にしていただければありがたいです。
この紀勢自動車道の開通は、今日発表するトピックスです。

2つ目のトピックスは、すでに公にしたものですが、第4回新東名夢ロード懇談会を10月31日に開きまして、その結果についてご説明させていただきます。31日に懇談会終了後、ご説明をさせていただいていますが、当社の将来を考えますと、大変重要な事業ですので、繰り返しになりますが、説明させていただきます。
では、担当の源島から説明します。

 


(源島TL)

建設事業本部の源島です。お手元の資料に沿ってご説明させていただきます。
1ページ目は、開催日時、当社の出席者です。2ページ目が委員構成で、11名の委員がいらっしゃって、当日は3名の方が欠席し、8名の皆様にご参加いただきました。3ページ目が懇談会のスケジュール案で、資料に書いてありますが、2007年度からこの懇談会での議論を始めていて、昨年は3回行って、全体的な方向性を中心に昨年度議論していただいたという状況です。今回は第4回目ということで、それぞれ新東名で開始するサービスの具体化に向けた検討をご報告し、ご意見をいただいたという状況です。特に、今回報告させていただいたのは「短期サービスについて」、「新しい貨物輸送システムについて」「実証実験計画について」の3点について、現在の状況を報告し、ご意見をいただきました。
4ページ目以降が主な意見となりますが、先に、6ページ目以降の報告内容をご覧ください。
サービスメニュー導入行程案とあります。
ひとつ目のテーマ「短期サービス」ということで、「短期とは」ということになりますが、2012年と2020年、2012年は新東名の静岡県内の開通時期、2020年が全通する時期となります。この間を短期と設定して、この間で提供するサービスについて、ご説明申し上げたということです。
7ページ目が主なサービスということで、方向性と書いてありますが、安心・安全の実現や環境への配慮、多様なライフスタイルの実現・活力ある社会の実現といった方向性にむけて、いろいろなサービスを考えているということと、道路管理者支援技術開発を実現するためには、我々も道路の点検や保守を効率的にやっていこうという、技術開発があるということです。
8ページ目が実現するサービスのイメージということで、本線部は例えば、監視用カメラを設けて、高速道路上の事象をリアルタイムで捕捉し、情報提供していくとか、緊急事態が発生したときに、緊急車両が現地に早く入れるように、そういった出入り口の問題とか、車載器をつかった色々な情報提供、あるいは、我々が工事をする際に、規制標識を自動化していくとか、落下物を自動で回収するといったことをイメージしています。
9ページ目はトンネルのイメージです。先ほどのような情報提供に加えて、トンネルの場合は、点検ロボットや、省力化、長寿命化した新しいランプの導入といったものを検討しています。
10ページ目が、休憩施設のイメージです。皆様に快適に休んでいただくための快適なトイレや、環境面ではアイドリングストップや電気自動車も普及してくると思われますので、そういったもののスタンドだとか、安全面ということで、歩行者の安全サービスといったことを展開していこうと考えていて、こういった内容を短期サービスということで報告させていただいたものです。
11ページ目が、ふたつめの新しい貨物輸送システムということで、現在、例えば東京~大阪をトラック、鉄道あるいは船舶で荷物が輸送されていますが、ここに車をつなげた形で走れるような、隊列走行といった新しいシステムを提案し、これに対して、物流業者や様々な方のご意見をヒアリングした内容を報告しました。12ページ目以降が皆様からのご意見の結果ということで、コスト、労働環境、環境、こうしたものについては、現状よりも良くなることが条件という意見が多かったです。それから、車両については安全性をどのように担保していくのかということです。次のページですが、車両の連結、切り離しを行うロジターミナルの位置や機能についてのご意見です。また、システム全体では、輸送責任や時間の問題、鉄道との比較といった観点でのご意見がありました。それらをまとめますと14ページのようになり、今後の検討課題としては、事業性、運用面、システム面の検討をしていく必要があるとご報告させていただいています。
3点目ですが、15ページ目からの実証実験の実施です。新東名の開通前の区間を使って、2つの目的、ひとつめは技術面の検証、ふたつめはそういったサービスを知っていただいて、皆様にご理解をいただくといいう目的で、実際車を走らせて、サービスの検証をするということで、15ページの表がその実験するメニューです。技術的課題の多い、少ないに応じて、その点検をしていくということです。
16ページ目が具体的な場所で、静岡県西部の2つの区間、土工・橋梁区間とトンネル連続区間を整備して、ここに高速道路空間を再現して、実験を行ってみようというものです。17ページ目がその試験走路の概要です。明かり区間と書いてあるところが橋梁や土工の区間で、トンネル連続区間は2つのトンネルが続いている区間です。概成していますので、ここを舗装などして準備していくということです。18ページ目がスケジュールで、現在準備を始めていて、できれば来年度の下半期から実験ができればと考えています。19ページ目は実験のメニューを整理したもので、今後の進め方ですが、我々だけでは知恵が限られますので、幅広い皆さまからの参加をいただいて進めていきたいと考えています。
こうした内容を報告して、主な意見をまとめたものが4ページです。全体としては意欲的な取組みだと評価いただいています。それぞれの色々なサービスについてですが、たとえば、隊列走行・連結走行は実現に向けた具体的な整備計画、ロードマップをしっかり立てるべきだとか、法整備や安全性に関するご意見がありました。
専用レーンは事故発生時の対応の検討が必要であるとか、システム全体の方向性としては、一気に普及はしないので、途中段階での利用の仕方を考えていくであるとか、あるいは地域の連携ということでは、これらの取組みが地域に貢献できることを考えたらどうかとか、その他として、多くのメニューがあるので、優先順位をつけて取り組むべきとか、最終的には2020年の全通ですので、その後の新東名での夢について改めて考える必要があるといった意見をいただいており、引き続きこれらの検討を進めていきたいと考えています。
以上です。

 


(会長)

詳しくお知りになりたいことがあれば、彼を残しておきますので、後ほど質問していただければと思います。

次にETCレーン速度抑制対策の開始を少し詳しく説明します。先月、この場でご説明をしたものですが、いよいよ25日から順次、ETCレーンの速度抑制対策を始めます。資料にあるとおりの予定で進めていきたいと思います。
主旨をなるべく多くの人に丁寧に説明していかなければならないと思い、パンフレットなどを用意しました。それから、実際に視察をお願いし、体験乗車をしていただこうという企画の文書をお配りさせていただいています。すでに、お知らせしてありますが、ぜひ、この機会にどのように行われているか現場をご覧いただければありがたいと思っています。

次のトピックスですが、SA・PAの新店舗の開店とリニューアルで、これは本日発表するものです。この冬、もっと便利にもっと楽しくSA・PAが変わりますという表題のものです。この12月に6ヵ所オープンする予定で、別紙にもありますが、梓川SAのデイリーヤマザキや石川PAはRバーガーです。このRバーガーは高速道路で初の出店となります。それから談合坂SAのスターバックス、屏風山PAでミニストップ、長良川SAではパウダールームを設置するというものです。養老SAでは、岐阜県の名産品コーナー「飛騨・美濃コーナー」を設置します。長良川と養老はリニューアルで、それ以外は新しくオープンするものです。資料を添付していますので、ご覧ください。

次がSAお年玉キャンペーンで、これも本日発表するものです。12月19日から1月19日まで25日間、SA・PAで合計2,000円以上のお買い物をいただいたお客さまのうち、抽選で話題のデジタル家電をプレゼントするキャンペーンです。資料の裏に中身が書いてありますが、抽選で250名の方に「お風呂ブラビア」などをプレゼントするものです。

次がメニューコンテスト最終審査の開催日時のご案内です。先月、この場でご案内したものですが、12月19日、10時から13時まで、代々木にある服部栄養専門学校で、服部先生をはじめとする皆様を審査員にお招きして、審査を行います。マスコミの皆様には、調理、審査風景をご覧いただくとともに、コンテストメニューを試食いたけることになっていますので、ご関心があれば、お申し込みいただいて、実際の現場をご覧いただければと思います。

次はサービスエリアでのイルミネーションの展開について、これも11月10日にリリースしたものです。27日にイルミネーションを始めるのですが、浜名湖で行う点灯式については、お知らせを記載していますので、ご覧いただければありがたいと考えています。合計4ヵ所で行います。

次に8番目、きょう発表する事項です。海外事業展開の第一歩ということになりますが、当社初の海外拠点としてハノイにベトナム事務所を開設します。12月8日に現地で開所式を行います。去年の11月にベトナム道路公社、VECといいますが、ここと覚書を交わしまして、それに基づきこれまで情報交換や人的交流といった関係強化を進めてきました。その一環としていよいよ駐在員をベトナムに派遣するというものです。今年の7月には社員をハノイに派遣しまして、VEC職員を対象とした道路マネジメント研修を行っています。今回事務所を開くことで、相互の関係が一層強化されると考えています。参考にお付けした資料は、覚書を交わしたときの写真と、職員研修の際の写真です。

次に開通前の紀勢道を見学できるバスツアー旅行商品を発売する件です。これもきょうの発表案件です。これまでも建設中の道路を他の観光地といっしょに見学していただく日帰りバスツアーをやってきたわけですが、これが第3弾の企画ということになります。高速道路事業への理解を深めていただこうというのが私どもの本旨ですが、あわせて熊野古道をウォーキングしたり、伊勢神宮の初詣を組み合わせて日帰りバスツアーを企画しました。1月8、9、10、11、12日の5日間の計画で、提携した旅行会社はJTB中部さんです。11月21日、あすから予約販売を開始します。これまでの企画もご好評をいただいていますので、今回もいい反応がいただければと思っています。

最後のトピックですけれども、開通前の新東名高速道路見学バス旅行商品でして、これは先月末にリリースさせていただいたものです。先ほどの紀勢道は第3弾、この新東名は第2弾ということで、第1弾は飛騨トンネルです。名古屋駅発と横浜駅発の両方から建設中の道路を見ていただくと同時に、いろいろな地元の見学をいっしょに織り込んでいるというものです。

少々長くなりましたが、以上で私からのご説明は終わらせていただきます。

 


(司会)

では、ご質問がありましたらよろしくお願いします。


(記者)

事業の現況に関してです。9月の途中から社会実験という形で料金引き下げが始まっていますが、料金収入が下がるのは当然として、通行台数の下落に歯止めがかからないことについてどうお考えですか。


(会長)

料金が下がってそれが少しいい方向に出ているというのはあるんですが、やはりだいぶ安くなったとはいえ原油高、ガソリンの価格の高さが今も影響として出ていると思います。ただガソリン価格も相当安くなってきましたので、そういった意味ではさらに通行台数が減るということなく踏みとどまっているのではないか、と思っています。これからいろいろな施策が打たれれば、それらも交通量という面ではプラスに作用すると思います。緊急経済対策の結果がどのように出ているか調べてみたんですけれども、平日深夜、休日昼間ともに割引時間帯の交通量が伸びているということが分かっていまして、もう少し時間をかけて調べたいと考えています。またご承知のように先月は東名で集中工事がありましたので、その部分は対前月では下がっています。一方で中央道に迂回した交通もあり、こちらでは対前月で増となりました。これらは特殊事情なのですが、それ以外の地域で見ますと、数%から2割の交通量増となっています。まだ短い期間の集計ですので断言はできませんが、施策が交通量のプラスに作用しているということは言えると思います。ガソリンの価格がもっと下がればさらにいい影響として現れてくると思います。しかし長期的に見て経済が下降線をたどっていますので、景気が悪くなるとさまざまな面で家計にも、産業面にも影響してきます。そうした長期トレンドという点からすると安心はできず、むしろ厳しめに先を見ておくべきではないかと考えています。


(記者)

割引の時間帯に車がシフトしたというような傾向になっているんでしょうか。


(会長)

もう少し分析が必要ですが、土日の昼間の時間にはかなりいい影響が出ていると思いますね。それから深夜の割引についても時間帯や割引率を拡大したのがプラスに作用していると思います。このように打たれた施策に敏感に反応しているのではないか、というのが非常に短い期間での分析です。今後もさらに観察していきたいと思います。


(記者)

全体の道路を使おうという需要を、この経済対策で掘り起こしたという感覚はおありでしょうか。


(会長)

そこまで断言できるかどうかは難しいと思いますね。先ほども言いましたように、今後の景気の動向ですね、これがもっとも大きな影響を持つのではないでしょうか。その下降線をある意味では多少なりとも歯止めをかけている、という効果は出ていると考えています。


(記者)

土日と平日で通行台数はどのようになっているのでしょうか。


(会長)

まず10月の高速の全体交通量を車種別に申し上げますと、軽自動車等が107.0%です。また普通車は98.8%、中型車が96.1%、大型車が99.5%、特大車が96.7%、合計で99.2%という結果です。やはり緊急経済対策の影響が出て、9月と比べれば普通車が戻ってきているんですね。普通車の9月の対前年比は95.3%だったんですが、98.8%ということで3.5%増えていますから、そういった点で見るべきところがあったのではないかと思います。そして平日と土日祝日については、東京バリアでとらえた数字で申し上げますと、まず平日が軽自動車等104.0%、普通車が98.4%、中型車が98.2%、大型車が102.7%、特大車107.6%、合計で99.5%です。大型車がプラスになっています。一方休日は、軽自動車等が114.1%、普通車は100.3%でほんのわずかですがプラス、中型車99.0%、大型車99.3%、特大車が111.2%、合計で101.2%です。東京バリアだけで見ますと、休日は交通量が増えています。全日ではどうかといいますと、軽自動車等107.2%、普通車が99.0%、中型車が98.4%、大型車が102.1%、特大車108.5%、合計で100.0%です。全体の傾向としてはこれまでの何ヵ月かとあまり変わっていません。軽自動車が増え、大型車、特大車も東京バリアでは増えていますので、さまざまな施策に反応しているんじゃないかと思っています。


(記者)

休日の軽自動車の利用が114.1%と伸びている理由の分析としては、ガソリンが安くなったということはあるんでしょうけれども、政府の対策も効いてきているということでしょうか。


(会長)

そうです、その2つだと思いますね。


(記者)

確認ですが、東京料金所の数字は10月1ヵ月間のものということでよろしいでしょうか。


(会長)

ええ、東名高速・東京料金所での10月の数字です。先ほどの分析のところでは申し上げなかったんですけれども、前年と天候を比較してみたところほとんど差はありませんでした。つまり天候の要因も考えにくく、政府の施策とガソリンの価格が落ち着いてきたということが要因だろうと考えているわけです。


(記者)

紀勢自動車道についてですが、残り10kmの完成予定はいつでしょうか。


(会長)

平成24年度です。紀勢大内山から紀伊長島までの区間を建設中です。


(記者)

ベトナムでの事業は今後どういった形で御社の収益に貢献するとお考えですか。あとベトナム以外にどの国をお考えですか。


(会長)

ベトナムはいろいろな意味でこれからです。これまでに小さな案件ですがコンサルタントを2件受注しています。ただこれからベトナムには壮大な道路建設計画があるんですね。私どもが承知しているもので、現在計画として固まっているのが1,380km、そのうち整備済みの延長が70kmで、建設中の延長が210km、事業化中の延長が900km、調査中が200kmです。目の前にそういう計画があるということです。その後の計画がどうなっているかといいますと、2020年までに2,600kmつくろうという計画があります。2020年以降にもさらに3,100kmつくろうという計画があるということでして、計画そのものは壮大なものなんですね。それらが本当に予定どおりいくかについてはさまざまな条件があるので分かりませんが、そういった大きな可能性があるわけですから、私たちはとりあえず調査やコンサルタント業務から入っていって、道路事業そのものまで入ってみたいと思っています。ですがその場合、私たちは技術を持っているとはいえ、外国でそういったビジネスをしたことがないので、いろいろな国内の会社とチームを組んで一緒に取り組んでいくことになると思います。ベトナムは、そういう将来の可能性が見えているというところに魅力を感じているわけです。また以前には、当時の安倍総理がベトナムに行かれて、日本とベトナムとの間で高速道路をつくろうということについての合意がありました。これは国全体としての姿勢で、国同士の関係もいいので、将来の可能性がある国だと判断して取り組んでいるわけです。それ以外の国についてはまだ具体的な話はありませんが、あまり間口を広げても手が回りかねますので、今後アジアを中心に考えていきたいと考えています。アジアを中心に、可能性があるところについては限定せず、必要に応じて人を派遣したり事務所を開設したりすることも考えながら、状況を見つつやっていきたいと思っています。


(記者)

ベトナムの件ですが、東日本や西日本の高速道路会社でも同じようなことをやってらっしゃる例はあるんでしょうか。


(会長)

コンサルタント業務の最初の案件は西日本さんといっしょになって受けました。各社それぞれに海外事業の構想はお持ちだと思いますけれども、いっしょにやるということを決めているわけではありません。しかしいっしょにやれるものであればやってもいいと私どもは思っています。


(記者)

海外に事務所を開いた例は、御社が初めてでしょうか。


(会長)

ええ、初めてだと思います。


(司会)

その他特にご質問がなければ、第37回の定例記者会見をこれで終了させていただきます。
本日はどうもお忙しい中ありがとうございました。


(会長)

どうもありがとうございました。