NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2010年09月22日金子会長兼社長定例会見

会見要旨

(司会)

みなさまお待たせいたしました。ただいまから第59回の定例記者会見を始めさせていただきます。

 

(会長兼社長)

NEXCO中日本代表取締役会長兼社長CEO・金子剛一(かねこ・たけかず)

まず1番目は事業の概況、8月分でございます。
8月の料金収入は、446億3千5百万円と、対前年同月比8.0%増でした。
内訳は、高速が416億2千2百万円、10.6%増、一有は30億1千3百万円、18.5%減となっています。
一方、8月の通行台数は、日平均214万9千台と、対前年同月比13.0%増でした。内訳は、高速が日平均159万8千台、8.0%増。一有は55万1千台、30.8%増です。通行台数については、一般有料道路を中心とした無料化社会実験の影響に加え、高速などの有料区間でも、夏休み期間中天候に恵まれたことなどで、普通車、大型車等の産業交通ともに昨年比プラスとなりました。なお、通行台数は、民営化以降でこの8月が最高となりました。また、料金収入については、無料化社会実験の影響はあったものの、高速などの有料区間でも交通量が増加したことに加え、お盆時期の休日特別割引の適用日をカレンダーどおりとしたこともあり、料金収入についても前年比プラスとなったものです。なお、今月のETC割引額は342億円で、前年同月の368億円に比べ、7.1%割引額が減っています。割引率としては、約43.4%となります。

2番目の建設の状況は、後のトピックで今年度開通予定の名称が決定しましたので、この時にあわせて報告させていただきます。

3番目のETCの状況です。直近の9/3~9/9は、8/6~8/12と比較して、日平均利用台数は10.2%のマイナス。日平均利用率は82.0%から81.7%と0.3%のマイナスとなっています。平休別に見ると、平日及び土日休日平均利用率はともに82.0%から81.7%と0.3%マイナスとなっており、平日、土日休日ともに同様に減少しています。8月末の車載器取付け累計台数は、7月末と比較してプラス1.1%台数ではプラス35万台の約3,215万台です。
   続きまして、サービスエリアの状況でございます。8月のサービスエリアの売上高は200億5千5百万円と、対前年比102.9%でした。特に紀勢道が140.5%、新名神112.8%、一般有料道路が108.0%と好調でした。部門別に分けると、「飲食・物販部門」は、対前年比102.3%で3億4千9百万円のプラスでした。「飲食・物販部門」の更なる内訳は、「飲食部門」が対前年比100.6%で3千2百万円増、「物販部門」が対前年比 103.4%で3億1千7百万円増となっております。続いて、「サービス部門(レストイン、風呂)」では、大規模改良による影響もあって対前年比 80.3%で1千万円減。「GS部門」は、給油数量が対前年比99.6%と昨年度を下回っているが、単価差がプラス9円あることから、売上高では対前年比 105.3%で2億3千6百万円増となっています。以上が、8月の概況でございます。

つづきまして、2番目のトピックス、台風9号により被災した東名(大井松田~御殿場間)の応急復旧についてです。9月8日16時半ごろ大井松田IC~御殿場IC間の東名の北畑トンネルで土砂崩れがありました。いろいろ関係者の皆様にご協力をいただきまして、9月17日19時25分に応急復旧作業が完了いたしました。この間の経緯については吉川専務よりご説明します。

 


(吉川 保全・サービス事業本部長)

保全・サービス事業本部長をしています吉川です。お手元の資料に基づき詳細についてご説明します。先ほど、社長から説明がありましたように9月8日14時10分に大井松田IC~沼津ICを異常降雨による通行止めを行いました。そして、9月9日10時40分に大井松田IC~御殿場ICの上り線、3車線あるところを2車線運用にして通行止めを解除しました。上下線ともこの時点で、通行止めが解除となりました。ただ、上り線は土砂等が盛土の部分に堆積していたので、それを排除するために、9月10日21時より上り線を閉鎖し、ここは改築区間で下り線が左右ルートありますので、下り線の右ルートを上り線に活用するリバース運用により交通を確保し、上り線の応急復旧作業を実施しました。9月10日の24時には、国道246号が静岡県の小山町内で通行止めになっていましたので、国土交通省からの要請に基づき、東名御殿場IC~大井松田IC間の通行料金の無料措置を開始しました。この無料措置につきましては9月15日の24時までの5日間にわたって行いました。この間無料措置を受けられた車は約2万5千台です。そして9月17日の19時25分、上り線の応急復旧工事が終わり上下線とも全面開通となりました。
資料の2番目の降雨状況のグラフですが、私ども鮎沢観測所の降雨状況について記載しております。このグラフは横軸が時間の経過で、縦軸の左側が1時間当たりの雨量を棒グラフで示しております。縦軸の右側が連続雨量で折れ線グラフで示しております。最終的には連続雨量が431mm、時間最大雨量が100mmの大きな降雨量でした。参考にグラフの下に大井松田IC~沼津IC間の事前通行止め基準を記載しています。私どもでは、連続雨量が350mmを越えた時点、あるいは組み合わせ雨量、連続雨量が220mmを超えかつ時間雨量が50mmを超えた段階で通行止めを実施するという規程になっています。今回9月8日の14時10分の段階では、この組み合わせ雨量により連続雨量が220mmを超えかつ時間雨量が50mmを超えたため、事前通行止めを実施しました。
つづきまして、2頁目に台風9号で被災しました主な8箇所について、場所等を示しています。このうち上の二つ①と②、北畑トンネルの西坑口部ここの被害が一番大きいため、復旧工事を行いました。これが、次の3頁目の別添1です。これは北畑トンネルの沢部の土砂崩落です。図に示すように、崩落土砂が用地外から本線上に流れてきました。約2500立方メートルの土砂です。この土砂を撤去するために上り線を通行止めし、ステップ1~3の流れで本線を利用して土砂の搬出を行いました。次の頁別添2では同じ北畑トンネルの西坑口の状況です。写真はトンネルの上部方向からの崩落土砂の状況と復旧状況です。崩落土砂は約680立方メートルありました。この箇所についても、本線をつかって土砂・倒木等の搬出を行いました。最後の頁にはこれからの本復旧計画を記載しています。今回は応急復旧ですので、さらに降雨があった場合を想定して、通行止め基準を本来の基準より厳しくした暫定基準を設けまして管理しています。内容は連続雨量300mm、組み合わせ雨量は連続で200mm、かつ時間雨量40mmとしています。
なお、現地にはWEBカメラを2基設置して常時監視しています。地盤伸縮計も3箇所に設けて監視しいています。それから、被災箇所については、発災とともに専門家による現地調査、防災ヘリによる上空からの調査を行いました。今後、より詳細な調査を行い専門家の意見をいただきながら具体的な本復旧の工法や範囲について検討したいと思います。ただ、この崩落箇所は高速道路区域外、用地外ですので、本復旧工事を行う場合は地元協議、関係機関との諸手続きを踏まえて工事に着手したいと考えています。
最後に、異常降雨に起因しまして、高速道路区域外の沢からの土砂・流木が高速道路区域に流れ込む恐れがある類似箇所を約260箇所ピックアップして土石流に着目した緊急点検を行いました。その結果、緊急的に対策が必要な箇所はありませんでしたが、引き続き継続して監視していきたいと考えています。

 


(会長兼社長)

3番目のトピックですが、東名阪自動車道名古屋西JCTから高針JCT間の道路名称を「名古屋第二環状自動車道」に変更します。今年度開通予定の名古屋南JCTから高針(たかばり)JCTの開通にあわせて、営業中の東名阪自動車道のうち名古屋西JCTから高針JCTの間の道路名称を変更します。本日発表させていただきます。新しい道路名称は、名古屋第二環状自動車道です。
位置関係をご説明しますので、こちらのパネルをご覧ください。
太い実線が、現在供用中の東名阪自動車道です。1日あたり約12万台のご利用をいただいております。このうち赤の実線の名古屋西JCTから高針JCT間約30kmを名古屋第二環状自動車道に変更します。また、赤の破線で示している今年度開通予定の名古屋南JCTから高針JCTの約13kmも同じ名前の名古屋第二環状自動車道とします。なお、名古屋第二環状自動車道は文字数が11文字に及ぶことから、高速道路本線や市街地の標識などには、「名二環」と表記しますので、これからは名二環と呼んでください。また、高針JCTから名古屋南JCT間のインターチェンジの名称についても決まりましたのでお知らせします。
右の図のとおり、名古屋南JCT側から有松IC、鳴海IC、植田ICの3箇所。営業中の高針JCTから上社JCTの間に、上社南ICを設置します。道路名称の変更時期は、名古屋南JCTから高針JCTの開通とあわせて変更する予定です。また、開通時期については、今年度内を予定していますが、本日も鋭意工事を進めているところであり、開通時期の見通しがたった時点であらためてお知らせさせていただきます。

4番目のトピック。「ゴーイングハイウェイ2010」というキャンペーンを行ないます。我々、NEXCO中日本は10月1日で創立5周年を迎えます。お客さまへの感謝の気持ちを込めて、高速道路をより身近に感じていただけるキャンペーンイベント「ゴーイングハイウェイ2010」を、9月25日から10月10日にかけて、東名高速道路海老名サービスエリア下り線をはじめ16会場で開催します。普段、触れる事ができない高速道路パトロールカーやリフト車などに乗って記念撮影できるコーナーなど、さまざまなメニューを用意しています。資料裏面をごらんいただくとイベント内容が記載してあります。特徴的なものを紹介させていただくと、東名高速・富士川サービスエリア上り線の静岡B級グルメの実演販売や浜名湖サービスエリアの和太鼓、尺八の夜間演奏、名神高速・養老サービスエリア下り線では、名神の全通45周年を記念した写真・パネルの展示を行います。中央道では、山梨県や長野県からイメージキャラクターが来て観光PRを行います。北陸道・尼御前サービスエリアでは九谷焼の絵付け体験・即売を行います。また、同時開催キャンペーンとして、「プレミアムドライバーズカード 秋のご利用キャンペーン」も行います。9月25日から10月31日の期間に、「プレミアムドライバーズカード」の「クレジット」を合計3万円以上利用していただくと、抽選で100名様に「ギフトカード」や「SA・PAお買物券」をプレゼントします。秋の行楽シーズンでお出かけの際は、ぜひこれらのイベントにお立ち寄りいただき、楽しい時間をお過ごしください。

5番目のトピックです。国道23号の橋梁補修補強工事に伴う料金割引です。
国土交通省が行う国道23号木曽川大橋と揖斐長良(いびながら)大橋の補強工事に伴い、国道23号及び国道1号において渋滞の発生が予想され、社会的にも影響が大きいと判断されることから、伊勢湾岸自動車道の飛島(とびしま)ICからみえ川越(かわごえ)IC間の通行料金を最大5割引とすることとなりました。実施期間は、10月1日から補強工事による車線規制が終了する日までを予定しています。ご利用いただく際は、道路交通情報をご確認のうえ、伊勢湾岸自動車道をご利用下さい。

最後、6番目のトピックです。環境に配慮した我々の取り組み。来月、COP10が開催されますので関連イベントへの出展について報告させていただきます。
来月、名古屋市で開催されるCOP10(生物多様性条約第10回締約国会議)の関連イベントで、当社の生物多様性に配慮した取組みを紹介します。紹介する内容は、エコロード「自然環境に配慮した道づくり」で取り組んでいます、地域性苗木の利用や動植物の保護などです。参加するイベントは、COP10を開催する名古屋国際会議場に隣接する白鳥会場で、COP10支援実行委員会主催の「生物多様性交流フェア」でNEXCO中日本ブースを設置します。また、国土交通省が設置するブースでも、当社の取り組みを紹介し、10月26日には、国土交通省のサイドイベントでも当社の取り組みを発表します。また、中部経済連合会が主催するフォーラムでも当社の取り組みを発表し、エクスカーションでは建設中の「名(めい)二環」と、地域性苗木を育成している滋賀県の緑化技術センターを、ご案内する予定です。COP10連携事業として実施される「メッセナゴヤ2010」では、NEXCO中日本グループとして、ブースを設置します。地域の連携として、名古屋市やNPOの方々と協議会を設置して取り組んでいる、「郷土種の保全活動」では、名古屋市内の樹木の種から当社が育成した、地域性苗木の植樹会を行ないます。それぞれのイベントへの参加日時などはお手元の資料のとおりです。COP10まであと半月ですが、引続きCOP10を応援いたします。
私からのトピックの報告は以上です。

 


(司会)

それでは、ご質問をお受けしたいと思います。


(記者)

民主党政権の関連で、馬淵国土交通大臣に変わられましたけども、それに関連して何点かお聞きしたい。大臣になる前に社長がお会いになったことがあるのか、あるならどのようなご印象をお持ちになったのか、今後お会いになるご予定は今のところ決まっているのでしょうか。


(会長兼社長)

私が6月28日に就任したときに、ご挨拶はしております。日にちは定かではありませんけども、7月の最初だと思います。それから、昨日私どもNEXCO各社の社長がご挨拶ということで呼ばれました。馬淵新大臣にご挨拶だけで終わりました。会ったのはその2回でございます。


(記者)

昨日は、特にお話は無かったということですが、前の前原前大臣と多少高速道路の考え方では違いがあるというような報道もあります。その点に関連しまして、年内にも新しいものを出すという報道もありますが今後の高速料金の見通し、要望、感想でもいいのですが、そのあたりの話について昨日は特になかったのでしょうか。


(会長兼社長)

昨日は、かなり大勢の方のご挨拶なので、細かい話はしておりません。早速大臣がいろいろ新聞でお話をされているというのは私も承知しております。今まで前原前大臣と一緒にやってこられたので、大きな方向については、私はそう変わるということは考えられないという風に思います。


(記者)

その点に関して、社長は早く提示して欲しいというお話でしたが、方向を定めてというところでは、その点、変わりないですか。


(会長兼社長)

今の利便増進が来年の3月31日で終わりますので、いずれにしろ新しい料金体系というものを入れないと、利用される方については大変なご迷惑がかかると思います。新大臣はしかるべきタイミングとお話されていますし、国会と国交省と民主党の政策調査会と、その3機関でというお話ですので、私どもはそれを見守っていきたい、と思っています。


(記者)

名二環の件ですが年度中に新しい区間を開通させて、それと一緒に営業区間の名称を変更するということですが、イメージとして年内開通か来年開通かどちらでしょうか。


(会長兼社長)

今申し上げられるのは、年度内です。来年の3月31日までであることは間違いないです。


(記者)

微妙な感じですね。それ以上はなかなか言えないですか。


(会長兼社長)

はい、ちょっと申し上げられないですね。


(記者)

エクスパーサが開業しましたけども、どこかのインタビューの中でエクスパーサ以外の業態というような発言もあったようですが、私はちょっと印象がつかないのですが今後のサービスエリア・パーキングエリア展開の仕方を、社長はどういうものを描いておられますか。


(会長兼社長)

前回、この場でエクスパーサの名前の発表をさせていただいたときに3箇所、足柄、多賀、御在所ということで、上り下り入れますと全部で5箇所、今回エクスパーサでスタートしております。あの時、申し上げたのは、後3つほど大規模なリニューアルを行なっていくということです。また、エクスパーサという名称はそのまま使うかどうかは、今回オープンした5箇所の結果を検討して、ネーミングを決めていきたいと思っております。


(司会)

これをもちまして定例記者会見を終わりといたします。ありがとうございました。