NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2016年06月23日宮池社長定例会見

会見要旨

【司会】

皆さまお待たせいたしました。ただいまから第115回の定例会見をはじめさせていただきます。

【宮池社長】

会見を始める前に、一言申し上げます。

5月30日から実施していた名神と中央道の集中工事は、6月18日に終了しました。工事期間中は、高速道路をご利用のお客さまや周辺地域の皆さまには、大変ご迷惑をお掛けしました。なお、この秋には「東名集中工事」を予定しています。工事期間などの詳細については、トピックスでお知らせします。

 

また、5月26日から27日にかけて開催された伊勢志摩サミット期間中には、警察による通行規制に協力して、高速道路の通行止めなどの交通規制をおこないました。お客さまには大変ご迷惑をお掛けすることになりましたが、ご理解とご協力をいただき、交通規制による影響を最小限にとどめることができました。改めて、感謝申し上げます。

次に、笹子トンネル事故を受け、取り組んできました「安全性向上3カ年計画」について、6月8日に、社外の有識者からなる安全性向上有識者委員会に、2015年度末までの取組みが計画どおり完了した旨、ご報告しました。3カ年計画は完了しましたが、高速道路の「安全」は、当社にとって、永遠に挑戦し続けなければならないテーマであると考えています。先日の有識者委員会をもって、同委員会は終了しましたが、当社としましては、今後も社外の有識者からのご意見やアドバイスをいただいて、安全性の向上に向け改善しながら、継続して取組む必要がある、との考えに至りました。現在、社外の有識者からなる新たな委員会などの組織の設置に向けて、準備を進めています。具体的な設置時期やメンバーなどの詳細につきましては、決まり次第、改めて皆さまにご報告させていただきます。

それでは、本日ご用意したトピックスをご説明します。

【事業の現況(2016年5月)】

資料1をご覧ください。
営業の状況ですが、5月の料金収入は、553億2,000万円と対前年同月比0.5%の減少、また、通行台数は日平均189万2,000台と対前年同月比0.1%の減少となりました。例年、東名阪・名二環のリフレッシュ工事は5月に実施してきました。今年は4月に工事を前倒ししたため、今年の5月は前年度に比べると増加傾向となるところですが、一方で、ゴールデンウィーク期間中の交通量の減少や伊勢志摩サミット開催による交通規制といった減少要因もあり、その結果、料金収入・通行台数ともに「横ばい」となりました。

次に建設の状況です。
2016年度に開通を予定している区間の工事概況について説明します。
新名神および東海環状道四日市ジャンクション(JCT)から東員インターチェンジ(IC)間の6kmは、現在、土工、橋梁など道路本体工事が完了し、舗装工事や照明、情報板などの設備工事を全線で展開しています。中部横断道六郷ICから増穂IC間の9kmは、現在、土工、橋梁、トンネル工事など道路本体工事が概ね完了しており、先月から舗装工事や設備工事に着手し、順次展開しています。

次にサービスエリアの状況です。
サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)の総数は、5月は新たな開設がないため、180箇所で変わりありません。
5月のSA・PAの売上高は163億4,200万円で、対前年同月比1.5%の減少、飲食・物販部門の売上高は、対前年同月比0.5%の増加となりました。
ガソリン部門の売上高は、ガソリン単価差の影響で対前年同月比6.9%の減少となりました。

【東名集中工事のお知らせ】

資料2をご覧ください。
東名集中工事は、9月26日(月)から10月7日(金)までの期間で、東京ICから春日井ICまでの間で実施します。集中工事は、傷んだ舗装面や橋梁・トンネルの補修など、道路を管理するために必要な工事を、短期間にまとめて昼夜連続しておこなうものです。この集約化により、年間の工事規制回数や工事渋滞回数を大幅に減らすことができます。
今年度は、新東名高速道路愛知県区間が開通し、新東名と東名のダブルネットワークがさらに整備されたことから、東名全線にわたって工事を実施します。
工事の詳細につきましては、決まり次第、集中工事専用WEBサイトやリーフレットなどでお知らせします。
集中工事期間中は、渋滞の発生や混雑により、大変ご迷惑をおかけしますが、皆さまのご理解とご協力をお願いします。

【高速道路リニューアルプロジェクト】

高速道路の更新事業『高速道路リニューアルプロジェクト』については、2015年3月25日に、国土交通大臣より事業許可を受け、今年3月に2016年度からの本格的な工事着手についてご説明しました。
先月の定例会見では、東名高速用宗高架橋の床版取替えの現場をご紹介し、多くのマスコミの皆さまにご取材いただきました。
この場をお借りして、お礼申し上げます。

今年秋に実施するリニューアル工事は、
1.中央道 諏訪南ICから諏訪IC間、10月11日から11月30日まで
2.北陸道 今庄ICから武生IC間、10月7日から11月上旬まで
3.北陸道 滑川ICから魚津IC間、9月15日から11月上旬まで
以上3件の工事を実施します。

工事箇所では、長期間の対面通行規制などをおこない、老朽化した鉄筋コンクリート床版をより耐久性の高い床版に取り替えるなど、大規模な工事を実施します。
工事期間中は、渋滞の発生や混雑が予想されますが、高速道路のネットワークを活用して迂回をしていただくなど、皆さまのご理解とご協力をお願いします。

【スマートインターチェンジ新規事業化】

資料4をご覧ください。
スマートインターチェンジ(スマートIC)は、高速道路の有効利用や地域経済の活性化などのために順次整備が進められているところです。今回、中日本高速道路管内で新たに5箇所が事業化されました。

新たに事業化された5箇所は、
1.北陸道 上市スマートIC
2.東富士五湖道路 富士吉田南スマートIC
3.中央道 座光寺スマートIC
4.東名高速 足柄スマートIC
5.東名高速 駒門スマートIC です。
詳細は、お手元の資料をご覧ください。
今後、地域の皆さまと協力しながら、事業を進めていきます。

【速旅(はやたび)ドライブプラン販売中、訪日外国人向け高速道路乗り放題パス(CEP)の延長】

まもなく夏休みが始まります。高速道路をお得に利用できる「速旅ドライブプラン」についてご紹介します。
「速旅ドライブプラン」とは、あらかじめ設定した周遊エリア内の高速道路が定額で乗り放題となるお得な旅行商品です。

資料5-1のとおり、『速旅 伊勢志摩サミット開催記念 みえ旅ドライブプラン』の他、3つのドライブプランを6月10日から順次販売をしており、全商品とも7月1日からご利用できます。ドライブプランの詳細やお得なご利用例などは、チラシをお配りしていますのでご覧ください。
是非、夏から秋の観光シーズンに、お得なドライブプランをご利用いただき、ご家族・ご友人と一緒に楽しい旅を満喫してください。
また、当社が販売している訪日外国人向け高速道路乗り放題パス「速旅Central Nippon Expressway Pass」(略称「CEP(セップ)」)につきましては、ご好評につき、資料5-2のとおり、販売期間を、「今年10月末まで」としていましたが、「再来年(2018年)9月末まで」に延長しました。
是非、多くの訪日外国人のお客さまにお得なCEPをご利用いただき、中部エリアの魅力ある観光地へお出かけいただければ、と思います。

【夏休み「サマー・クルージング スタンプラリー」を開催】

資料6をご覧ください。
7月16日から公開される映画、ディズニー/ピクサー最新作「ファインディング・ドリー」の公開にあわせ、サービスエリア・パーキングエリアを対象にした、「サマー・クルージング スタンプラリー」を7月1日から開催します。このキャンペーンは、海を舞台にした映画であることから、高速道路を海流に見立て、SA・PAに設置された「ファインディング・ドリー」の仲間たちを集めるスタンプラリーです。全5種類を集めて、エリア・コンシェルジュに見せると、先着5万名さまに「特製のお面」をプレゼントします。
また、「海」や「川」など『水』にまつわる名前のSA・PAには、レアスタンプを用意しており、押して応募すると抽選で100名さまに、非売品のレアグッズなど「ファインディング・ドリー」グッズをプレゼントします。
今年の夏休みは、NEXCO中日本のSA・PAで、「ドリー」や「ニモ」たちを集めるスタンプラリーに、ぜひご参加ください。

以上が、本日ご用意したトピックスです。

【司会】

それでは、これから皆さまからのご質問をお受けします。

【記者】

自動運転の開発について概要を教えてください。

【宮池社長】

自動運転については、国土交通省の国土技術政策総合研究所(国総研)が中心になり、自動車メーカーやIT関係、地図関係の会社、道路関係会社などが集まり、2020年代に高速道路での自動運転のために勉強していこうと共同研究を進めています。当社は高速道路というインフラの会社として、高速道路として何ができるのか、どこで渋滞しているか、どこで交通規制がおこなわれているか、気象はどうかという情報があります。これらの情報を自動運転の中に取り入れていけば、より高度な自動運転ができるものと思っています。インフラ側からそのような情報を提供しながら、ETC2.0を活用して高速道路の自動運転について、当社も取り組んでいきたいと思っています。

【記者】

一部の報道によると、中日本高速がシステムを開発するような記載がありましたが、プロジェクトに参画しているということですか。

【宮池社長】

プロジェクトに参画して、当社のやるべき研究をおこなっているということです。

【記者】

渋滞や工事情報を車に伝えるということですが、現時点でそういった技術というのは既にあって、通信機能をさらに強化するというイメージでしょうか。

【宮池社長】

現在、渋滞などの情報を一方通行に伝えていますが、さらに進歩させていくということです。そのために、双方向通信が可能なETC2.0をこれからさらに普及していきたいと考えています。

【記者】

高速道路を自動運転の試験走行に使うというような予定はありますか。

【宮池社長】

当社ではありませんが、自動車メーカーが自動運転のテスト走行をおこなっているようです。

【記者】

具体的に協力していることはありますか。

【宮池社長】

共同研究の中でお互いに情報交換をしています。

【社員】

補足しますと、過去には新東名で実験していましたが、現在はおこなってはいません。各自動車メーカーが、各テストコースでおこなっています。高速道路でも一部おこなっているという話はお聞きしています。

【記者】

共同研究について、いつまでに最終報告をまとめて事業化を進めていくといった行程表のようなものがあるのでしょうか。

【社員】

明確なものはありませんが、今すぐできるもの、少し先になればできるもの、これから検討しなければならないものの3段階に分けて、現在、検討を進めています。今できるものというのは、今あるETC2.0などの技術で工夫すればできるようなことを全体の計画の中で進めています。あくまで当社独自ということではなく、国総研との共同研究に参画している中で、進めていくということです。

【記者】

参画している中には他の高速道路会社もあるかと思いますが、高速道路会社各社で担う役割は違うのでしょうか。

【社員】

当社と他社の高速道路で、交通量などいろいろな条件によって多少は違うこともあるかもしれませんが、基本は同じサービスになるべきだということで進めています。従って役割は分けていません。

【記者】

中日本高速だから支援できるということはありますか。

【宮池社長】

当社は特に交通量の多い路線(重交通路線)を多く管理しています。東名、名神、新東名、新名神のような重交通路線はお役に立つのではないかと思っています。渋滞の緩和にもなり、交通事故の減少にもつながっていくと思いますので、是非、重交通路線で積極的に進めていきたいという希望はあります。

【記者】

自動運転に対しては積極的にやれることはやっていきたいという姿勢でしょうか。

【宮池社長】

国全体がプロジェクトとして動いていますので、できるだけ協力し参画していきたいと思っています。

【記者】

まもなく社長が就任されて丸2年になります。就任当初の会見で、「安心」と「安全」の向上を図っていくには風通しのよい企業風土をつくっていかなくてはならない、という主旨のご発言をされていたかと思います。それを踏まえて、この2年を振り返っての感想と今後に向けて課題があれば、ご教示ください。

【宮池社長】

笹子トンネルの事故以来、お客さまに安心して走っていただける高速道路を提供するという強い決意で、この2年間、安全性向上3カ年計画に定めるハードとソフトの両面の対策を進めてきました。ハード対策は、計画したものは全て完了しました。ソフト対策は、グループ内の安全文化や安全に対する教育、安全に関する業務の進め方、それを管理する方法など、これらを「見える化」し、共有することができました。組織に対しては、PDCAを回しながらさらにレベルを高めて、今後もしっかり続けていきたいと思います。
また、高速道路の老朽化に対しても、リニューアルプロジェクトに着手できるようになりましたが、これからしっかりと事業を進めていきたいと思っています。また、ITSについても、少子高齢化、労働力不足を踏まえて、技術水準を高めてより信頼性の高い道路管理をしていくために、技術開発を進めていかなくてはならないと思います。業務の効率化、生産性の向上に関しても、仕事のやり方を効率化して生産性を上げていくことを考えていきたいと思っています。

【記者】

訪日外国人向けパスが延長されるということですが、この乗り放題パスの利用に関して、長期的なイメージを聞かせてください。

【宮池社長】

ご利用数は、昨年度約2,800件、今年度はすでに2カ月間で約900件と着実に増えています。中部地方だけでなく京都方面もカバーしていますので、今後も分かりやすい形でPRしながら、これからもしっかりと取り組んでいきたいと思います。

【記者】

ご利用する外国人の内訳で国籍を教えてください。

【宮池社長】

1番多いのは香港の方で、3/4ぐらいです。次は台湾の方、それから韓国の方という順です。

【記者】

現在の高速道路標識の表記は日本語と英語という2パターンですが、今後、何語表記にという計画はありますか。

【宮池社長】

サービスエリアでは、基本的に5言語表記を基本としております。また、文字の表示だけでなく、ピクトサインも使ってご案内しています。道路標識は、いくつもの言語を使うと判別がしづらいということもあり、日本語とローマ字英語ということで進めています。

【司会】

ご質問が途切れたようですので、これで定例会見を終了させていただきます。