NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2016年01月20日宮池社長定例会見

会見要旨

【司会】

皆さまお待たせいたしました。ただいまから第110回の定例会見をはじめさせていただきます。

 

【宮池社長】

それでは、本日ご用意したトピックスをご説明します。

【雪による通行止め】
トピックスのご紹介の前に、今回の大雪による通行止めについてご報告します。
関東甲信地方では、1月17日の夜から降り出した大雪に伴い、中央道西宮線の大月インターチェンジ(IC)付近では40cmを超える累計降雪量となり、34時間の通行止めが発生しました。また、中央道富士吉田線では42時間の通行止めとなり、多くのお客さまに大変ご迷惑をおかけしました。
今冬期の取組みとして、除雪車両や監視設備を新たに増設し、事前広報による情報提供など雪氷体制を強化してまいりましたが、今回発生した長時間にわたる通行止めにおける課題を整理し、高速道路の使命である地域間ネットワークとして大雪でも交通を最大限確保していくため、更なる改善を図るなど今後も継続的に雪氷期の取組みを強化してまいります。
なお、昨日から東海・北陸地方の広い範囲で大雪となり、現在、新名神で通行止めとなっており、除雪作業などをおこなっています。ご利用のお客さまには、大変ご迷惑をお掛けしていますが、ご理解とご協力をお願いします。
冬用タイヤの未装着やタイヤチェーンの不携行により、登坂不能となった車両が除雪作業の支障となり、通行止めに繋がる場合があります。
お客さまには、早めの冬用タイヤ装着やタイヤチェーンのご準備をしていただくとともに、大雪が予想される場合には、不要、不急のお車のご利用をお控えいただきますようご協力をお願いします。

【事業の現況(2015年12月)】
資料1の1ページをご覧ください。
営業の状況ですが、1月の料金収入は、550億9700万円と対前年同月比4.0%の増加、また、通行台数は日平均188万台と対前年同月比4.4%の増加となりました。
増加の要因としては、前年は積雪による通行止めが発生し、高速道路の利用が落ち込んだことに対して、当月は天候に恵まれたことや、原油価格の下落を受け、料金収入・通行台数ともに増加となりました。

次に建設の状況です。
2015年度に開通を予定している区間の工事概況です。
新東名浜松いなさジャンクション(JCT)から豊田東JCT間55kmについては、昨年12月に公表させていただきましたが、来月2月13日15時に開通することといたしました。
1月6日には、愛知県庁前で、大村愛知県知事、横井愛知県議会議長とともに、カウントダウンボードの除幕式がおこなわれ、本日時点で開通まであと24日となりました。

次にサービスエリアの状況です。
サービスエリア(SA)・パーキングエリア(PA)の総数は、177カ所で変更はありません。
12月のSA・PAの売上高は150億1800万円で、対前年同月比1.8%の増加となりました。飲食・物販部門の売上高は、対前年同月比4.4%の増加となりました。
増加の要因としては、前年12月は、日本海側を中心に降雪による通行止めが発生しましたが、天候に恵まれたことにより交通量が増加したことと、海老名SA(上り)の北海道物産展などのイベントも好調に推移し、対前年比プラスとなりました。
ガソリン部門の売上高は対前年同月比3.6%の減少となりました。
減少の要因としては、原油価格の下落があげられます。

【新東名SA・PA内覧会のご案内】
2月13日に開通する新東名愛知県区間にオープンする商業施設の内覧会をお知らせします。
新しく開通する区間には、NEOPASA岡崎(岡崎SA)と長篠設楽原(ナガシノシタラガハラ)PAがオープンします。この2カ所の魅力を知っていただきたいという思いから、マスコミ関係者の皆さまにオープン前に取材できる内覧会を企画しました。NEOPASA岡崎を2月9日(火)、長篠設楽原PAを2月10日(水)に開催します。
お客さまがご利用される新しい休憩施設を、いち早く開通前にご取材いただけます。当日は各テナントの試食もご用意しておりますので、ぜひこの機会にご取材くださいますようお願いします。
なお、今回開通する高速道路の本線も、開通前にご覧いただける機会を設ける予定です。詳しくは、後日、マスコミの皆さまにお知らせいたします。

【速旅 新東名開通記念ドライブプラン】
続きまして、新東名開通に関する2つ目のトピックスですが、高速道路をお得に利用できる「速旅 ドライブプラン」について、ご紹介させていただきます。
資料2をご覧ください。
2月13日の開通に合わせ、「愛知」「静岡」を周遊エリアに設定した『速旅 新東名開通記念ドライブプラン』を1月6日(水)から販売しています。
「速旅 ドライブプラン」とは、あらかじめ設定した周遊エリア内の高速道路が定額で乗り放題となるお得な旅行商品です。
ドライブプランの詳細やお得なご利用例に関しましては、お配りしておりますチラシをご覧ください。

ぜひ新東名高速道路をご利用いただき、愛知・静岡のドライブ旅行を満喫してください。

【使いやすくなったCEP】
資料3をご覧ください。
現在、外国人のお客さま向けに当社が販売している、高速道路が定額で乗り放題となる割引商品「速旅Central Nippon Expressway Pass」(略称「CEP」(セップ))についてお知らせします。
2月1日から、CEPをご利用のお客さまがオプションでお申し込みいただける、名古屋高速道路の定額・乗り放題パス「Nagoya Expressway Pass」(略称「NEP(ネップ)」)が、名古屋高速道路公社から販売されます。
当社と名古屋高速道路公社が連携して訪日外国人向け乗り放題パスを販売するのは、今回が初めての取り組みとなります。
外国からのお客さまには、名古屋高速道路も乗り放題となって、ますます使いやすくなったCEPをご利用いただき、名古屋市内から白川郷、金沢、富士山、京都、伊勢志摩といった魅力いっぱいの観光地へ、ぜひお出かけください。

【2015年の交通死亡事故】
資料4をご覧ください。
 2015年の全国の交通事故死亡者数ですが、警察庁発表の資料によりますと、4,117名の尊い命が失われ、対前年比はプラス4名となり15年ぶりに増加となりました。
当社管内の高速道路でも、52件の交通死亡事故が発生し、55名の尊い命が失われており、2014年に比べ9件、7名の増加となりました。
交通死亡事故の傾向としては、自動二輪車が関係する事故が非常に増加したこと、全体の約4割を単独事故が占めたこと、休日に事故が多く発生したことが主な特徴となっています。
お手元に「冬道走行に気をつけガイド」、「高速道路安全運転ガイド」をお配りしました。高速道路をご利用の際には、冬道装備をしっかりとしていただき、全席シートベルトを着用し、十分な車間距離をとって、安全な速度でご利用いただきますようお願いいたします。また、昨年多発傾向にありました自動二輪車の交通死亡事故について、ご利用されるお客さまが多くなる春先に向け交通安全PRを強化してまいります。
当社としましては、高速道路をご利用のお客さまに安全で、安心かつ快適にご利用いただくため、今後も、高速道路の交通安全対策に取り組んでまいります。

以上が、本日ご用意したトピックスです。

 

【司会】

それでは、これから皆さまからのご質問をお受けします。

 

【記者】

2月13日の新東名開通に向けて、SA・PAの内覧会の他にイベントを予定されているのでしょうか。

【宮池社長】

開通式を2月13日朝9時30分から開催し、15時に開通する予定です。開通式には、地元の関係者を含め、お世話になった多くの皆さまにお集まりいただく予定です。

 

【記者】

開通の効果や期待についてお聞かせください。

【宮池社長】

愛知県区間が開通すると、御殿場JCTまでの200キロがつながり、東名と新東名のダブルネットワークが完成します。これにより東名の岡崎IC、音羽蒲郡IC付近で発生している慢性的な渋滞が、大きく解消されるものと期待しています。この渋滞が少なくなるということは、定時走行により効率的な物流に寄与し、さらには、渋滞に伴う事故が減ることが期待できます。また、沿線では、物流施設や工場などが周辺地域に立地される他、観光客の増加により地域の活性化が期待されます。
さらに、今後の当社の課題として大規模更新・修繕事業がありますが、これらの工事を実施するための長期間の車線規制に伴う渋滞対策としても、このダブルネットワークが有効ではないかと期待しております。また、南海トラフ巨大地震などの大規模災害時には、東名とのダブルネットワークにより、被災地への進出の際、救援活動、早期復旧にも貢献できるものと考えています。

 

【記者】

この三河地区は自動車産業などの集積地となっており、地元の期待が大きいと思いますが、いかがでしょうか。

【宮池社長】

開通に寄せる期待は大きいものがあります。開通すると東名の三ヶ日JCTから豊田JCT間の約8割の渋滞が緩和されるのではないかと試算しています。

 

【記者】

東名を車線規制する本格的な大規模更新・修繕事業が始まる目途や見通しはあるのでしょうか。

【宮池社長】

今回の愛知県区間からは離れていますが、静岡県の用宗高架橋で準備を始めているところです。

 

【記者】

新しく開通する区間にある岡崎SAと長篠設楽原PAの災害時の拠点としての機能について教えてください。

【社員】

有事の際には、防災ヘリが止められるようなヘリポート、さらには防災備蓄関係の倉庫を整備して備蓄品を保管するなど、南海トラフ大地震に備えた防災拠点として整備しています。

 

【記者】

2つのSA・PAの規模はどれくらいでしょうか。

【社員】

総面積については、岡崎SAは上下線集約のエリアとなっており、約71,000㎡です。長篠設楽原PAは、上り線が29,000㎡、下り線が33,000㎡です。

 

【記者】

岡崎SAは中部3県で最大規模ということですか。

【社員】

そのとおりです。なお、商業施設の延床面積は4,250㎡で、これも中部3県で最大になっています。

 

【記者】

交通死亡事故件数について、自動二輪車で、土日祝日が多いということですが、事故の発生状況など教えていただけますでしょうか。

【宮池社長】

事故の詳細な状況はわかりかねますが、当社としては、ご利用になるお客さまに対して交通安全を心がけていただけるようにPRを強化していきたいと思っています。

 

【記者】

笹子トンネル民事訴訟で控訴しなかったことについて、改めて社長のお考えを教えていただけないでしょうか。

【宮池社長】

1月5日に、控訴しない旨のコメントを発表させていただきました。これまで、道路を管理する会社として、工作物責任の観点からお詫びをして補償させていただきたい、と申し上げてまいりましたが、当社の設備の点検・維持・管理に不十分なものがあった、という裁判所のご指摘は、国の事故調査・検討委員会の報告書からも同様のご指摘を受けており、これを真摯に受け止め、事故以降、点検の方法、仕事のやり方を見直し、二度とこのような事故を起こしてはならない、お客さまに安心してご利用いただける道路を、ということで安全性向上3カ年計画を策定して取り組んでいます。一方で、すでに事故から3年が経過し、ご遺族のお気持ちにしっかりと対応していかなければいけない、という気持ちもあり、これらを総合的に判断しまして、控訴しないこととしました。

 

【記者】

判決の中で、「いつ生じるともしれない不具合を主体に発見することが高速道路管理者に求められている」という一文があったかと思いますが、実際の日々の点検業務の中にどのように落とし込んでいくことをお考えでしょうか。

【宮池社長】

安全性向上3カ年計画で、道路上の重量構造物である天井板はすべて撤去しましたが、その他にも、設備というものは潜在的リスクを抱えています。これをしっかりと把握し、計画的な点検と対応をしていくことが、大事なことと思っています。昨年は照明灯具の落下もあり、難しい問題も抱えていますが、潜在的リスクを最大限把握し、今までの経験と技術的な開発をしながら、進めていきたいというのが当社の考えです。

 

【記者】

判決が求めようとしている基準、レベルというのは、安全性向上3カ年計画でやろうとしている基準から、大きく離れていないというお考えですか。

【宮池社長】

当社として現在の技術水準で最大限取り組んでいると認識をしていますが、さらなる技術開発をしていかなければならない、と思っています。

 

【記者】

控訴しないという判断は過失責任を認める姿勢に転じたのでしょうか。

【宮池社長】

一つ一つの話ではなくて、さきほど申し上げましたことを総合的に考えて判断をしたということです。

 

【司会】

ご質問が途切れたようですので、これで定例会見を終了させていただきます。