工事の品質を重視した「施工技術競争型総合評価方式」を試行導入します
この記事は過去のニュースリリースです。
掲載されている情報は発表当時のものであり、現在の状況と異なる場合があります。
NEXCO中日本[中日本高速道路株式会社、本社・名古屋市中区、代表取締役会長CEO・矢野弘典(やの・ひろのり)]は、工事の品質を重視した新しい入札方式、「施工技術競争型総合評価方式」を試行導入します。
1.背 景
これまで、当社が発注する工事の入札の一部では、工事の品質と価格から総合的に判断して施工会社を選定する「総合評価落札方式」を実施しています。この方式で高度な施工技術が必要な工事を発注する際は、特に技術力評価に重点を置いて品質を確保する必要があります。
一方、ここのところ増加している極端な低入札は、粗雑工事や工事中の事故、施工工期が厳守できないなどといった形で工事品質を落とすおそれがあるとともに、下請会社などへのしわ寄せや労働条件の悪化などが懸念されます。
そこで、高度な施工技術を必要とする工事の入札を対象として、工事の品質を一層重視するとともに、技術力のある優良業者を選定することを目的として、2007年5月15日付の入札公告から「施工技術競争型総合評価方式」を試行導入します。
一方、ここのところ増加している極端な低入札は、粗雑工事や工事中の事故、施工工期が厳守できないなどといった形で工事品質を落とすおそれがあるとともに、下請会社などへのしわ寄せや労働条件の悪化などが懸念されます。
そこで、高度な施工技術を必要とする工事の入札を対象として、工事の品質を一層重視するとともに、技術力のある優良業者を選定することを目的として、2007年5月15日付の入札公告から「施工技術競争型総合評価方式」を試行導入します。
2.対象工事
原則として、支社長が発注する工事のうち、高度な施工技術を必要とする工事に該当し、品質管理体制、安全管理体制、工程計画などに工夫を必要とする工事を対象とします。

3.施工技術競争型総合評価方式の流れ
3.1 概 要
施工技術競争型総合評価方式とは、①まず設計図書に参考として示した図面及び仕様書に対しての品質や安全、工期などの技術提案に加えて入札書の提出を求め、②技術提案を審査して技術評価点が一定水準以上の者を入札参加者として選定【施工技術競争】、③その後入札書を開札し、契約制限価格の範囲内の入札額で、技術評価点と価格評価点を加え合わせた総合評価点が最も高い者を落札者とする方式です【総合評価】(右図参照)。
3.2 施工技術競争
(1)技術提案の提出
技術提案を求める範囲を設定し、技術提案の提出を求めます。
(2)プレゼンテーション
当該工事の現場に配置する予定の技術者に、技術提案のプレゼンテーションを求めます。
(3)評価
提案における品質管理や安全管理、工程計画などといった施工計画について、当該現場での特徴を把握した体制や手順となっているかを評価し、技術評価点を付与します。
(4)入札参加者の選定
品質を重視するため、技術評価点が50点以上の者を入札参加者として選定します。
3.3 総合評価落札方式の実施
選定された入札参加者が技術提案などとともに提出していた入札書を、開札日を指定し、入札参加者立会のもとで開札して、契約制限価格の範囲内の入札額で、かつ技術評価点と価格評価点を加え合わせた総合評価点の最も高い者を落札者とします。
総合評価点数は以下にもとづき算出します。
総合評価点数は以下にもとづき算出します。
(1)技術評価点:
品質管理、安全管理、工程管理等の施工計画を評価項目とし、100点満点で評価
(評価項目の向上に資する工事目的物、施工方法及び仮設備計画に関する改善提案の提出がある場合は、120点満点で評価)
(2)価格評価点:
1000/3×(1-P/L) (P>0.7L)
1000/7×P/L (P≦0.7L)
ここに、P:入札書に記載の価格(入札価格)
L:契約制限価格
(3)総合評価点:技術評価点×0.5+価格評価点×0.5
4.試行導入する工事
2007年5月15日付で入札公告する以下の工事から順次試行導入します。
-
東名阪自動車道 扇川高架橋(鋼上部工)工事
(工事に詳細設計を含み、重交通道路上に施工される大規模な鋼橋上部工工事) -
第二東名高速道路 霞川橋工事
(工事に詳細設計を含み、特に工程短縮が求められるPC桁形式の上下部一体工事) -
第二東名高速道路 乙川橋工事
(工事に詳細設計を含み、河川環境対策等に配慮を要するPC桁形式の上下部一体工事)












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