入札・契約制度の見直しを行います。 -低入札重点調査の強化、総合評価方式の見直しなど-
この記事は過去のニュースリリースです。
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NEXCO中日本[中日本高速道路株式会社、本社・名古屋市中区、代表取締役会長CEO・矢野弘典(やの・ひろのり)]は、工事における入札・契約制度の見直し(低入札重点調査の強化、総合評価方式の見直しなど)を実施します。
NEXCO中日本では、工事の品質確保に支障が生じる恐れがあると認められる場合に対応するため、低入札の「調査基準価格」に加えて「重点調査価格」を設定しています。 本年5月以降に入札公告する工事から低入札の調査基準価格を見直ししたことと、低入札工事件数が増加しており、工事の品質低下が懸念されることから、より実効性のある低入札重点調査制度を下記のとおり導入します。
- 低入札の重点調査価格を工事価格対象額の70%から75%に引き上げ。
- 低入札重点調査対象となった場合の失格基準を設定。
- 代表取締役押印付の一般管理費設定理由書の提出を義務化。
- 重点調査価格を下回る入札者には、新たに、下請けへのしわ寄せを行っていないことを証明する書類を工事完了後に提出することを義務化。
◇下記のいずれかに該当する場合。
◆入札価格に計上する共通仮設費が、当社の算出した共通仮設費の45%未満。
◆入札価格に計上する現場管理費が、当社の算出した現場管理費の35%未満。
◆代表取締役押印付の一般管理費設定理由書の提出が無い。
◆下請けへのしわ寄せを行わないことと、工事完成後にしわ寄せを行っていないことを証明する書類を提出する主旨の誓約書の提出が無い。
◆当該価格で入札した理由などの重点調査に係る資料の提出が無い。
これまで、これらの入札方式を適用した工事は、品質を検証した結果、価格競争のみの工事に比べ、優れている傾向があることが判明しました。これを受けて、優れた工事品質が確保できる総合評価方式の一つとして、新たに「総合評価方式(簡易型)」を創設します。これにより、総合評価方式を適用する工事の範囲が拡大し、工事品質の一層の向上を図ることができます。
また、低入札調査の重点調査価格の引き上げに合わせ、価格評価の見直し、並びに、より技術力評価を重視することを目的に、「施工技術競争型総合評価方式」と「総合評価方式」の評価方法の見直しを実施します。

従前: |
総合評価点(100点)=技術評価点(100点)×0.5+価格評価点(100点)×0.5 |
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価格評価点: |
240-200×P/L |
(0.7L<P≦1.0L) |
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1000/7×P/L |
(P≦0.7L) |
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ここに、P:入札書に記載の価格(入札価格)、L:契約制限価格 |
見直し: |
総合評価点(100点)=技術評価点(100点)×0.5+価格評価点(100点)×0.5 |
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価格評価点: |
100-200×(P/L-X/L) |
(0.75L<P≦1.0L) |
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100/(X/L)×P/L |
(P≦0.75L) |
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ここに、 |
P:入札書に記載の価格(入札価格)、L:契約制限価格 |
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X:0.75L以上の最低入札価格(0.75L≦X≦1.0L) |
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従前 : |
総合評価点=(基礎点(100点)+技術評価点(10~20点))/入札価格 |
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見直し: |
総合評価点=技術評価点(100点)×α+価格評価点(100点)×0.5 |
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なお、価格評価点の算出方法は、施工技術競争型総合評価方式と同様。 |