ニュースリリース
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- 本社 安全への取り組み プレスリリース
「イノベーション交流会」の技術実証の中から業務への導入効果が得られる技術を実用段階に移行します ~「休憩施設におけるゴミ堆積量の可視化」「3Dデータを活用した維持修繕工事における施工・保全の業務効率化検証」「路上空間認識技術における車両検知に関する検証」~
NEXCO中日本は、次世代技術を活用した革新的な高速道路保全マネジメント「i-MOVEMENT」の実現に向けて、コンソーシアム方式によりオープンイノベーションを推進する組織として「イノベーション交流会」を2019年7月に設立し、当社が抱える業務課題とイノベーション交流会にご参加いただいている142の企業・団体が保有する先端技術を組み合わせ、さまざまな技術の実証を進めております。
このたび、技術実証の中から業務への導入効果が得られると判断した3つの技術について、実用段階に移行することとしましたので、お知らせいたします。
当社では引き続き、幅広く実証メニューを創出しつつ、業務への導入可能性などを検討しながら、各種技術の実用化を目指し活動してまいります。
実証結果と今後の展開
「休憩施設におけるゴミ堆積量の可視化」
〔先進技術保有企業〕積水化学工業株式会社・積水マテリアルソリューションズ株式会社
〔実証目的〕
エリアキャスト(清掃員)は、高速道路の休憩施設において、ゴミ回収のみならずトイレ清掃や施設内巡回なども実施している。日々の清掃作業の中で、定期的に各ゴミ箱を確認し、回収作業をおこなっている。本実証では、ゴミ箱上部に設置したセンサーが垂直方向の距離を計算して堆積量を算出する技術を用い、ゴミの堆積量を定期的に計測するとともに、その検知精度の検証を実施。


センサーによる検知イメージ

堆積量の可視化イメージ

データ分析結果
「3Dデータを活用した維持修繕工事における施工・保全の業務効率化検証」
〔先進技術保有企業〕DataLabs株式会社
〔実証目的〕
現在、高速道路の維持管理業務においては、点検・調査診断・工事といった維持管理サイクルの各プロセスでさまざまな関係者が関与している。各フェーズでそれぞれの担当者がデータをバラバラに作成するため、必要情報がスムーズに引き継がれず、情報整理に手間がかかる場合があった。この課題解決を目指し、3Dインフラ補修工検査システムである「Hatsuly」を用いて情報集約することで、維持管理サイクルの各種業務を一気通貫で実施できるか実証を実施。


実証現場

3Dインフラ補修工検査システム「Hatsuly」画面
「路上空間認識技術における車両検知に関する検証」
〔先進技術保有企業〕株式会社デンソーソリューション
〔実証目的〕
高速道路での逆走車両の監視は、定点カメラによる確認を中心としているが、カメラ監視だけでは死角や気象条件の影響により十分な監視がおこなえない場合がある。今後、高速道路全線を常時監視することを目的として、定点カメラに加え3DLiDARを活用し、「逆走検知」に関して現場での運用精度について実証を実施。


晴天時の逆走検知状況

積雪時の逆走検知状況
※実証内容の詳細は、各社との秘密保持契約に基づき、公開できない場合があります。
| 参考資料: | イノベーション交流会 会員一覧 |

