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高速道路における停電事象回避に向けた取組み ~電力ケーブルにおける予兆保全への転換~

中日本高速道路株式会社
株式会社Tokai Innovation Institute

NEXCO中日本は、株式会社Tokai Innovation Institute※1と高速道路の停電事象回避に向けて微小な漏れ電流を高精度で捉える手法について共同研究に着手しました。

※1 ㈱Tokai Innovation Institute:国立大学法人東海国立大学機構の100%出資子会社

研究の背景と目的

高速道路にはインターチェンジやトンネルなどの設備に電気を供給するための受配電設備があります。電気を送るためのケーブルの多くは地中に埋設(図-1)しておりますが、ケーブル被覆が劣化することで電気が地中に流れる事象(写真-1)が発生します。これを「地絡事象」と言い、停電に至る場合があります。
地絡事象が起きた場合、ブレーカー動作により高速道路上の設備などへの電源供給を止めたうえで、損傷したケーブルを取り換えております。(最低限の設備は自家発電設備により稼働)
本研究はケーブルの劣化状況を把握し、事前に取り換える予兆保全※2に転換していくための取組みです。

※2 予兆保全:機器やケーブルの劣化状態を把握して故障の予兆を捉え、修理や部品交換をおこなう保全方法

修理や部品交換をおこなう保全方法

研究の概要

ケーブルの劣化状況を把握するためには、微小な漏れ電流を検出する必要があります。一方で近年、脱炭素への取組みとして太陽光発電設備やLED照明などを設置しておりますが、これらに搭載されているパワー半導体※3からノイズ(図-2)が発生し、このノイズによって微小な漏れ電流の検出が困難な状況となっています。
今回、実際の高速道路の受配電設備でノイズの実態を調査し、その分析と地絡事象に至る前の微小の漏れ電流を高精度で検出するための手法について研究をおこなうものです。
なお、研究期間は約1年程度の予定です。

※3 パワー半導体:電力を制御または変換するデバイス

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