ニュースリリース
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鉄筋の検査業務を大幅に効率化 ~「3次元データを活用した配筋検査ツール」の技術実証が完了~
NEXCO中日本は、「i-MOVEMENT」の実現に向けた「イノベーション交流会」で、「3次元データを活用した配筋検査ツール『Modely』」の技術実証が完了しましたのでお知らせします。
この技術は、2023年4月の実証開始以降、当社の施工現場で通常検査と並行して検証し、検査業務の効率化に資する技術であることが確認できました。また、3次元データの取得を通じ、今後の維持管理業務の高度化にも寄与する一方、当社業務での実用化に向けては、一部項目で改良が必要であることも明らかとなりました。今後はこうした課題を解決すべく、業務への実践的な試行導入や評価に関して検討を進め、実用化に向けて取り組みます。
当社では引き続き、幅広く実証メニューを創出しつつ、業務への導入の可能性などを検討しながら、実用化をめざします
「イノベーション交流会」は、当社がコンソーシアム方式によりオープンイノベーションを推進している組織で、2019年7月に設立しました。当社が抱える業務課題とイノベーション交流会に参加いただいている126の企業・団体が保有する先端技術を組み合わせ、技術実証を進めています。
実証結果と今後の展開
実証件名 | 配筋検査ツール活用による立会検査の効率化実証 (2023年4月実証開始) |
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先進技術 保有企業 |
DataLabs株式会社 |
実証方法 |
配筋検査ツール「Modely」について、現行の業務方法と比較し評価する。 [評価項目]検査項目の自動合否判定および帳票出力の有効性、作業効率性など [Modelyを用いた検査の流れ](図1) Step1:LiDAR※機能付きのタブレット端末で検査対象部をスキャン 取得したスキャンデータをModelyのクラウドシステムにアップロード Step2:点群データを基に生成された鉄筋モデルを確認(図2、図3) Step3:鉄筋モデルから自動生成された帳票を用いて、検査を実施(図4) |
実証結果 |
現行業務方法に比べ、検査に関わる全体作業時間が短縮できることを確認(図5)。 [準備・後片付け・帳票作成]作業自体を削減、もしくは省力化することが可能 [計測・検査] 短時間で配筋部の点群データが取得でき、簡易操作で全数検査が可能 [検査]生成モデルを見ることで、誰でも配筋径・配筋箇所などの確認が可能 また、点群・モデル化することにより、後日でも詳細な現地状況把握が可能 |
実用化に 向けた 今後の課題 |
現状、検証技術単体では、鉄筋のサビ具合や結束線の納まりなどについて確認することが困難。画像や動画等の添付など、検証技術自体への機能付加対応、もしくは他技術との組合せによる運用方法の確立が必要。 |
展開性 | コンクリート打設後に不可視となる配筋部について、モデルでの記録管理・事後確認が可能となることから、3次元化による維持管理業務の高度化への寄与も見込まれる。 |
※LiDAR:レーザー光を照射し、物体に当たって跳ね返ってくるまでの時間を計測し、物体までの距離や方向を測定する技術
■配筋検査ツール(Modely)を用いた検査の流れ(図1)
■LiDAR機能付きのタブレット端末でスキャンした鉄筋の点群データ(図2:橋梁橋脚の配筋の例)
■生成された鉄筋モデルの自動検出(図3:橋梁橋脚の配筋の例)
■帳票出力画面(検査項目の自動合否判定) (図4:配筋検査帳票の例)
■期待される業務プロセスの改善点 (図5)
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お問い合わせ先
- ・NEXCO中日本お客さまセンター (24時間365日対応)
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TEL:0120-922-229 (フリーダイヤル)
TEL:052-223-0333 (フリーダイヤルがご利用になれないお客さま/通話料有料)
参考資料: | イノベーション交流会 会員一覧 |