ニュースリリース

NEXCO中日本は、「大雪時の道路交通確保対策　中間とりまとめ（令和3年3月改定）」で提言されている「人命を最優先に、幹線道路上で大規模な車両滞留を徹底的に回避する」を雪氷対策方針に据えて、昨年度から実施している大雪時の雪氷対策の継続および一部強化を図ります。
具体的には、短期間の集中的な大雪により車両の滞留が予見される場合には、予防的通行止めをおこない、集中除雪を実施します。あわせて、お客さまへ適時適切に情報を提供するとともに、高速道路と並行する国道などの同時通行止めを躊躇なく実施するための関係機関との更なる連携強化、正確な滞留状況を把握できる体制の構築、事前広報の強化などを実施してまいります。

国による大雪に関する緊急発表や除雪能力を超える降雪が予測された場合、大雪が予測される3日前からテレビCMを中心にSNSなど多様な広報媒体を活用して、出控え・広域迂回の広報を繰り返し実施しましたが、昨年度は冬用タイヤ未装着の車両による自力走行不能車両（スタック車両）が続出しました。
冬用タイヤの未装着やタイヤチェーンの不携行による車両の立ち往生が、長時間の大規模な滞留につながる場合があります。
お客さまには、早めの冬用タイヤ装着やタイヤチェーンの携行に加えて、お出かけ前には天気予報や交通状況をご確認のうえ、雪道での安全運転を心掛けていただきますようお願いします。
お客さまの命を守るため、「大雪に関する緊急発表」が出された場合は、不要不急の外出を控えることや広域的な迂回、出発時間の変更などをお願いいたします。

2021年度　スタック車両の発生実績

（1）スタック車両発生台数および冬用タイヤ未装着台数

（2）スタック車両を起因とした通行止め

※1　通行止め量とは、通行止め区間延長に通行止め時間を乗じたもの
※2　影響交通量とは、通行止め前日の日断面交通量から時間断面交通量を算出し、通行止め時間を乗じたもの

2022年度大雪時の道路交通確保に向けた取り組みの強化

（1）大雪が予測される降雪の3日前から出控えや広域迂回などを要請する情報を提供します【強化】

また、高速道路と並行する国道などの同時通行止めを含む予防的な通行規制を実施するにあたっては、空振りとなることを恐れず、関係機関の協力を得つつ、テレビCMや、WEBサイト、SNS、デジタルサイネージなどで幅広く周知することで高速道路をご利用のお客さま、物流事業者や荷主の皆さまに輸送のスケジュールやルートの変更の検討を繰り返し促します。
名神高速道路および新名神高速道路でのスタック車両の発生台数が多かった実績を受け、2022年度は、関西以西からのお客さまに向け、関西地区にテレビCMを新たに放映します。

（2）冬型の気圧配置による大雪が見込まれる北陸地方に除雪車などの雪氷車両を増強します【強化】
日本海側での大雪に備え、北陸地方に除雪車両を15台増強（計134台配備）、排雪用のロータリー車を3台増強（計25台配備）し、除雪能力の向上を図りました。

（3）大雪による滞留が発生した際の備えとして、ガソリン車やディーゼル車への燃料補給に加え、電気自動車への充電対応など、事前に準備します【強化】
車両の滞留が発生した場合には、滞留者の救出を速やかにおこなうことを目的に、昨年度に引き続き長時間滞留による電欠の可能性が高いEV車に向けた電気自動車用急速充電車（計1台）を配備し、可搬式充電器7台を増設（計35台配備）しました。

（4）通行止めの際は本線規制までのタイムラグを解消し、通行困難な区間への流入車両を抑制します【強化】
雪による通行止め事象が発生した際、本線規制までのタイムラグを解消し、通行困難な区間への流入車両をより早く抑制することを目的に、インターチェンジ流出部手前に簡易な規制装置（エアー式遮断機）を8インターチェンジに増設しました（計14インターチェンジに設置）。
エアー式遮断機を増設した東海北陸自動車道の白川郷インターチェンジ（下り線）では、出口手前がトンネル区間であるため、エアー式遮断機の稼働時はプロジェクションマッピング技術を用いてトンネル壁面に標識を投影して、本線からの流出を促します。

お問い合わせ先

・NEXCO中日本お客さまセンター （24時間365日対応）

TEL：0120-922-229 （フリーダイヤル）
TEL：052-223-0333 （フリーダイヤルがご利用になれないお客さま／通話料有料）