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米国プレイノ市から、約1,500Kmの舗装健全度調査業務を受注しました ~AIを活用した舗装健全度評価ソリューションの本格展開~

NEXCO中日本の米国の現地法人「NEXCO Highway Solutions of America Inc. – A Subsidiary of NEXCO-Central」(以下「米国現地法人」)は、当社が開発した舗装健全度評価ソリューション「Smart Pavement Management」が評価され、2022年6月に米国テキサス州プレイノ市から、約1,500kmの舗装健全度調査業務を受注いたしましたので、お知らせします。
なお、「Smart Pavement Management」は、2022年5月に日本国内で特許を取得(特許第7076932号)し、現在、米国でも特許申請中です。

受注内容

契約日: 2022年6月29日
調査延長: 約1,500km
工期: 2022年7月1日~12月16日

受注に至る経緯

米国現地法人は、2020年2月にテキサス州アービング市に開業し、テキサス州内の市を対象に「Smart Pavement Management」の販売を開始しました。販売当初は米国市場での認知がない中で、まずは10マイル(16km)の無償トライアル提供を通じて、「Smart Pavement Management」の価値を知っていただき信頼を得る取組みを重点的におこなってきました。その結果、2021年10月にテキサス州内の2市と有償契約を締結したのを皮切りに、これまでに計6市から調査業務を受注し、今回新たに、これまでで最大規模となる約1,500kmの舗装健全度調査業務をプレイノ市から受注したものです。

「Smart Pavement Management」とは

「Smart Pavement Management」は、道路管理者としての当社の知見と米国での市場調査結果を基に開発を進めてきた、舗装健全度評価技術です。道路管理の実務におけるさまざまな課題を解決できるよう、AI(Artificial Intelligence)やGIS※1を活用し、わかりやすく、低コストで信頼性の高い結果を提供できることが特徴です。また、健全度評価結果から推察される代表的な維持管理方法を併せて提案することで、意思決定を効率化、迅速化できるようシステム化されています。
具体的には、市販のアクションカメラを車両に搭載して撮影した画像をAIで処理することで、効率的に舗装健全度評価を実施し、その結果をオンラインのマップ上に色分けして表示します。
※1:地理的位置を手がかりに、位置に関する情報を持ったデータ(空間データ)を総合的に管理・加工し、視覚的に表示することで、高度な分析や迅速な判断を可能にする技術。

●具体的なデータ処理の流れ
Step 1:車両から路面の画像を収集します。

Step 1:車両から路面の画像を収集します

Step 2:AIを活用して舗装表面の損傷を検知します。

Step2:AIを活用して舗装表面の損傷を検知します。

Step 3:AIを活用した舗装表面の損傷検知結果を基に5段階の舗装健全度評価をおこないます。

Step3:AIを活用した舗装表面の損傷検知結果を基に5段階の舗装健全度評価をおこないます。

Step 4: GISで結果を提供します。

Step4: GISで結果を提供します

お客さまからの評価

米国現地法人では、現在までにプレイノ市を含む7市から調査業務を受注いたしました。いずれのお客さまからも以下のような高い評価をいただいています。

  • 調査結果が直観的にわかりやすく、議会や住民に対する舗装の状態の説明が容易
  • 舗装の損傷をピンポイントで把握することによって維持管理計画が立てやすい
  • 調査結果がきめ細やかで、維持管理に必要な全体予算を見積もるうえで十分な情報
  • 価格が手ごろであり、中小規模の市でも利用可能

今後の展開

米国現地法人では、米国の他の市からも引き合いを受けており、舗装健全度評価ソリューション「Smart Pavement Management」の本格展開を通じて、当社グループの海外事業のさらなる発展につなげてまいります。

参考資料: 参考(米国プレイノ市の概要、これまでに有償契約を締結した市、米国現地法人の概要)

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