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E20 中央道を跨ぐ橋梁の耐震補強工事における施工不良箇所の再施工完了について
中日本高速道路株式会社 八王子支社が発注した橋梁の耐震補強工事で判明した鉄筋が不足する施工不良箇所について、橋梁の下部工4基すべての再施工が以下の表のとおり完了し、安全性が確保されましたので、お知らせします。
なお、一部残っている付帯工事(後片付けなど)をおこなっておりますが、引き続き安全に留意し実施してまいります。
1.再施工の内容
箇所 | 施工不良内容※ | 再施工内容 | 完了年月日 |
---|---|---|---|
跨道橋 緑橋A1橋台 (下り線側) |
橋台増厚部 ・帯鉄筋3本、配力鉄筋5本、 帯鉄筋の端部鉄筋6本、配力鉄筋の端部鉄筋10本、用心鉄筋24本不足 ・ひび割れ2箇所 |
・コンクリートはつり ・鉄筋、型わく、コンクリート |
2020年 12月18日 |
跨道橋 緑橋A2橋台 (上り線側) |
橋台増厚部 ・帯鉄筋1本不足 ・鉄筋2本の位置のずれ ・ひび割れ5箇所 |
・コンクリートはつり ・鉄筋、型わく、コンクリート |
2020年 12月28日 |
跨道橋 北原橋A1橋台 (下り線側) |
グラウンドアンカー定着突起部 ・斜引張鉄筋1本、配力鉄筋8本不足 ・鉄筋位置のずれ |
・グラウンドアンカー緊張除荷・再緊張 ・コンクリートはつり ・アンカーボルト長さ試験 ・アンカーボルト引張試験 ・鉄筋、型わく、コンクリート |
2021年 4月9日 |
跨道橋 絵堂橋A1橋台 (下り線側) |
グラウンドアンカー定着突起部 ・斜引張鉄筋2本、配力鉄筋14本不足 ・鉄筋12本の切断 ・鉄筋5本の定着部の不具合 ・鉄筋位置のずれ |
・グラウンドアンカー緊張除荷・再緊張 ・コンクリートはつり ・アンカーボルト長さ試験 ・アンカーボルト引張試験 ・鉄筋、型わく、コンクリート |
2021年 4月9日 |
※再施工の中で確認した施工不良内容を含む
2.今後の対応
再施工などに要した費用については、工事受注者に請求します。
なお、施工不良の原因究明と再発防止策については、引き続き外部有識者(学識経験者および弁護士)による調査委員会で調査・検証を進めてまいります。
3.各橋梁の主な状況
(1)緑橋 A1橋台
破線 ・・・・ 現地で確認できなかった鉄筋
コンクリートを除去した後の状況
鉄筋再施工完了
【参考】A2橋台の端部鉄筋の事例
(2)緑橋A2橋台
コンクリートを除去した後の状況
鉄筋再施工完了
(3)北原橋A1橋台(八王子側)
コンクリートを除去した後の状況
鉄筋再施工完了
(4)絵堂橋A1橋台(新宿側)
コンクリートを除去した後の状況
鉄筋再施工完了
4.各橋梁の完成状況
(1)緑橋A1橋台
(2)緑橋A2橋台
(3)北原橋A1橋台
(4)絵堂橋A1橋台
【鉄筋種別の補足説明】
配力鉄筋・帯鉄筋 :主鉄筋(コンクリート構造物に作用する力に対して抵抗する主要な鉄筋)に直角に配置される鉄筋で、主鉄筋に掛かる力の分散を図るとともに、コンクリートの乾燥収縮や温度応力によるひび割れを抑制するために配置する。
用心鉄筋 :コンクリート構造物において配置される補助の鉄筋で、コンクリートの乾燥収縮や温度応力によるひび割れを抑制するために配置する。
斜引張鉄筋 :梁部材において、斜引張応力に抵抗して部材のせん断強度を高めるために配置する鉄筋で、主鉄筋を取り囲むように配置する。
グラウンドアンカー :地中にグラウトによって造成する定着部と地表付近の構造物を、高強度の引張材で連結させ、引張力を利用して安定させる構造。
お問い合わせ先
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