NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社




ニュースリリース

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高速道路上の事故や落下物などの事象を交通監視カメラ映像から自動で検知する技術の実証を開始します

NEXCO中日本は、オープンイノベーションによる技術開発を進めるため、大学・企業の皆さまが保有している技術の提案を募集しています。
このたび、高速道路上の明かり部※で発生する事故や落下物などを交通監視カメラ映像から自動で検知する技術を提案していただいた企業の中から、気象条件などの影響を受けにくい検知技術を有する企業を選定し、実証をおこなうこととしましたので、お知らせします。
高速道路のトンネル内では、天候などの影響を受けないため、トンネル内のカメラ映像から自動で事象を検知する技術を既に導入しておりますが、明かり部では、天候による光の反射や影などの影響により誤って事象を検知するなど、検知精度が課題となっていました。
今回の実証を通して検知精度の技術を検証し、高速道路の維持管理業務の高度化を目指します。
なお、この技術の実証は当社が推進する「i-MOVEMENT」の取組みの一環で、その戦術の一つである「全線常時監視による現場状況把握の効率化」につながる技術です。
※明かり部とは、トンネル以外の区間をいう

技術開発の実証により検証する内容

  1. カメラ映像から自動で事故や落下物などを検知する実証を一部の高速道路で開始し、企業別の検知精度を検証します。
  2. 現地での実証の中で検知しない事象がある場合には、AIに教師データとして学習させ検知精度の向上を図ります。
  3. 上記1・2を踏まえて自動検知技術を確立し、検知精度に必要な性能を確認するとともに、本格導入に向けた仕様書を策定します。

実証スケジュール

  1. 2021年1月から約1年間の予定で実証をおこない検知精度を検証します。
  2. 検証結果などをもとに2021年度内を目途に仕様書を策定し、2022年度以降に本格導入する予定です。
    本格導入によって、高速道路の全線常時監視による現場状況把握の効率化を目指してまいります。

本技術の導入により期待される効果

  1. 非常電話や道路緊急ダイヤル(#9910)などからの通報より前に異常事象などを検知
  2. 逆走車両や人などの侵入に対する早期検知
  3. 道路の損傷やのり面崩落などの災害発生の早期検知

技術開発の実証をおこなう企業(五十音順)

  • オムロン ソーシアルソリューションズ株式会社
  • 株式会社センスタイムジャパン
  • 株式会社日立国際電気
  • 富士通株式会社 (NEXCO東日本管内で実証)
    ※実証による検知精度の検証結果などについてNEXCO東日本と連携し進めます。

今後の展開

カメラ映像の自動検知精度の向上を図り、高速道路の全線常時監視による現場状況把握の効率化を目指してまいります。

i-MOVEMENT(アイ・ムーブメント)とは

i-MOVEMENTは、最先端のICT技術・ロボティクス技術の導入により、人口減少などの高速道路を取り巻く環境の激変に対応しつつ、高速道路モビリティの進化を目指すNEXCO中日本の活動(ムーブメント)を表しています。
innovative -Maintenance & Operation for Vital-Expressway Management with Efficient "Next generation" Technology
(次世代技術を活用した革新的な高速道路保全マネジメント)

お問い合わせ先

・NEXCO中日本お客さまセンター (24時間365日対応)
TEL:0120-922-229 (フリーダイヤル)
TEL:052-223-0333 (フリーダイヤルがご利用になれないお客さま/通話料有料)
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