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橋梁の耐震補強設計業務において若手育成型プロポーザル方式を採用します
NEXCO中日本は、「公共工事の品質確保の促進に関する法律(品確法)」の改正(2019年6月14日施行)にあわせ、入札不調が顕在化している橋梁の耐震補強設計業務について、管理技術者とすることができる技術者要件や若手技術者配置による評価(加点)などを見直す「若手育成型プロポーザル方式」を採用することとしました。
この「若手育成型プロポーザル方式」の採用は、管理技術者不足などによる入札不調対策に加え、若手技術者の育成支援を通して、働き方改革など生産性向上への取り組みや建設コンサルタント技術者の魅力向上などに寄与するものと期待しております。
現状と課題
国内の建設業界では、地域開発や災害復旧などに対して需要が増加している一方、設計などをおこなう建設コンサルタントの技術者は、新卒時の人数がその後の転職などにより約2~3割減少しているため、経験豊富な管理技術者を担う人材が不足しており、それらが入札不調の原因のひとつと考えられています。
出典:「平成30年度 建設コンサルタント白書」
若手育成型プロポーザル方式の採用
若手育成型プロポーザル方式とは、企画提案による競争に付する方法(企画競争)の簡易公募型プロポーザル方式を基本とし、企業による支援体制を確保したうえで、若手技術者が活躍できる企画提案により競争する方式です。
(1)若手技術者の登用を考慮した業務履行実績および技術者資格評価を緩和します
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管理技術者の業務履行実績(同種業務・類似業務)の評価点を10点から5点に見直します。
同種業務:道路橋の耐震補強設計
類似業務:道路橋の橋梁設計 -
管理技術者が有する技術者資格の評価方法※1および評価点を10点から5点に緩和します。
※1 技術者資格の評価順位
現在:1. 技術士、2. RCCM、3. 土木学会認定土木技術者の順位で評価
見直し:1. 技術士またはRCCM、2. 土木学会認定土木技術者の順位で評価
※RCCM:一般社団法人建設コンサルタンツ協会が認定する、建設コンサルティング業務の管理技術者・照査技術者になるための資格。
(2)若手技術者を配置する場合に加点評価します
若手技術者※2を予定管理技術者として配置する場合に加点評価します。
※2 若手技術者とは、当該業務の手続き開始の公告の年に満40歳未満である技術者とし、受注者が直接的に雇用している社員とします。
(3)企業の支援体制を評価します
以下の2項目について、企業による支援体制を確保したうえで、若手技術者が活躍できる企画提案を評価します。
- 企業における担い手の育成・確保、技術力向上に向けた取り組み
- 当該業務における配置技術者の支援体制(設計方針の決定、品質・精度向上、契約変更などの手続き)
(参考 評価シミュレーション)
受注者のメリット
- 若手技術者を管理技術者として登用することによる入札への参加機会の拡大と企業評価の優位性
- 若手技術者の中・長期的な育成
適用の時期と対象業務
本方式は、2019年10月以降に公告する橋梁の耐震補強設計業務に採用していきます。
対象業務の詳細については当社公式WEBサイトで公表する入札公告をご覧ください。
その他
当社では、調査等業務の業務改善に向けた取り組みや、魅力ある工事発注および適正な工事管理に向けた取り組みをおこなっております。詳細は当社公式WEBサイトをご覧ください。