NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2013年11月20日金子社長定例会見

会見要旨

【司会】

皆さまお待たせいたしました。ただいまから第89回の定例会見を始めさせていただきます。

 

【金子社長】

 

お忙しいところ、お集まりいただきましてありがとうございます。

本日は、5つほどトピックスをご用意しています。

 

【事業の現況(2013年10月)】

資料1をご覧ください。

10月の料金収入は、433億4千1百万円と、対前年同月比0.8%の増、また、通行台数は日平均194万1千台と、対前年同月比2.2%の増でした。

台風による悪天候の影響はありましたが、圏央道など新規開通した路線の利用増が大きくはたらき、収入・台数ともにプラスとなりました。

次に建設の状況です。

4月14日に圏央道 茅ヶ崎ジャンクション(JCT)~寒川北インターチェンジ(IC)が開通しましたが、同じく圏央道 相模原愛川IC~高尾山IC 15kmも、2013年度の開通を目指し、関係機関との調整を含めて事業を進めているところです。

2014年度は、新東名高速道路の愛知県区間である浜松いなさJCT~豊田東JCT55km、舞鶴若狭自動車道の小浜IC~敦賀JCT39km、圏央道の寒川北IC~海老名JCT 4kmの開通を目指し、鋭意工事を進めています。

また、2012年4月に新たに事業化した2区間の状況をお伝えします。

東京外かく環状道路 関越~東名は、本線トンネルをNEXCO東日本と当社とで分担して工事を進めていくこととしており、現在、この発注準備を進めているところです。2014年度の早いうちには発注したいと考えています。なお、東名ジャンクション部では、既にこの本線トンネルのシールドマシンを発進させるための立坑工事に着手したところです。

名古屋第二環状自動車道 名古屋西~飛島については、現在、調査・設計を進めているところであり、準備が整い次第、工事の発注をおこなっていきたいと考えております。こちらも2014年度内には工事に着手できるよう鋭意、事業を進めて参ります。

 

次にETCの利用状況です。10月の日平均利用率は91.2%でした。

 

次にサービスエリアの状況です。

10月のサービスエリアの売上高は151億2千1百万円と、対前年同月比1.7%の増でした。

「飲食・物販部門」では、伊勢神宮の式年遷宮などの影響により、東名阪道や伊勢道での売上は増えましたが、新東名のご利用が落ち着いてきたこともあり、部門全体では前年に比べて減少しました。

「ガソリン部門」の売上は、対前年同月比18.8%と、先月と同様に大幅に増えました。給油量が増加したことに加え、ガソリン単価が1リットルあたり約13円プラスになっていることが要因と考えています。

 

【スノーランド岐阜ハイウェイキャンペーン】

資料2をご覧下さい。

お客さまから「毎年この企画を楽しみにしている」とご好評をいただいている「スノ-ランド岐阜ハイウェイキャンペーン」を、岐阜県スキー場連絡協議会および岐阜県観光連盟とタイアップして、今年も12月1日より実施します。

このキャンペーンは、高速道路を利用してスキーなどのウィンタースポーツを楽しんでいただこうと企画したものです。お手元にお配りしたパンフレットに付いている割引券をご利用いただくと、岐阜県内21カ所のスキー場のリフト券が割引になり、高速道路のサービスエリアではコーヒーの無料サービスなどの特典を受けられます。

さらに、パンフレットに付属しているはがきのアンケートに答えて応募すると、岐阜県内21カ所のスキー場でご利用いただける共通リフト券やハイウェイお買い物券を、抽選で800名さまにプレゼントします。

この機会に、ぜひ高速道路を使って魅力いっぱいの岐阜県のスキー場にお出かけください。

 

【D-LIVE PROJECT(ドライブ プロジェクト)第二弾】

資料3をご覧下さい。

「D-LIVE PROJECT」は、当社とアパレル企業の株式会社ベイクルーズおよび俳優・伊勢谷友介氏が代表を務める株式会社リバースプロジェクトの3社のコラボレーションで、人々の移動を支えている車や道路の廃材を再利用して、ドライブに連れていけるものに蘇らせるという商品開発プロジェクトです。

第二弾の商品は、第一弾でも素材として使用した「横断幕」と「エアバッグ」に加え、廃棄される予定だった「シートベルト」と「安全ベスト」を新たに加え、「アタッチメント」をテーマに、旅行やドライブなどの移動シーンで活躍するバッグやポーチなどの、スタイリッシュで実用性に優れたアイテムを開発しました。

この会場にサンプルを用意していますので、ぜひ手にとってご覧いただきたいと思います。

この商品は、コラボレーションしているリバースプロジェクト及びベイクルーズのオンラインショップとNEXCO中日本オンラインモールで販売します。

今後も、「D-LIVE PROJECT」を通じて、廃棄される素材を活用したさまざまな商品開発を進めていきます。

 

【訪日外国人向け周遊割引】

資料4をご覧下さい。

NEXCO中日本では、外国のお客さまが、「割安に」そして「定額で」高速道路をご利用いただけるよう、来年1月から「速旅 Central Nippon Expressway Pass 2014」を発売します。

外国からのお客さまが、セントレア中部国際空港、名古屋駅、高山駅、福井駅の指定のレンタカー会社でレンタカーを借り、このパスにお申し込みいただくと、当社管内の高速道路が定額で最大14日間乗り放題となるプランです。

このプランは2012年から発売しており、通行料金が定額となることに加え、ETCをご利用いただけるため、外国のお客さまに便利でお得な商品となっています。

英語表記のほか、中国語、韓国語、タイ語のパンフレットをご用意して、外国からのお客さまをお待ちしています。この機会に、外国のお客さまに高速道路をぜひ利用していただき、中部日本の魅力あふれる観光地へお出かけください。

 

【「安全性向上3カ年計画」の取り組み状況】

今月1日に、「安全性向上の確実な実行に向け事業執行体制を見直し」について発表させていただきましたが、高速道路の建設と保全にかかわる事業の執行機能を本社から地域拠点である支社に集約するとともに、高速道路の点検から維持補修にいたる業務のマネジメント能力を強化するため、2014年度第一四半期を目途に事業執行体制を見直すことといたしました。

これらの組織改革を確実に推進するため、私を委員長とした組織改革推進委員会を11月13に設置し、組織構造などの詳細検討を進めるとともに、新たな事業執行体制への移行準備を強力に推進してまいります。

 

また、お手元にお配りした資料5をご覧ください。

来月12月2日は中央自動車道笹子トンネル天井板落下事故から1年になります。この事故により亡くなられた9名の方のご冥福を改めてお祈りするとともに、「二度とこのような事故を起こしてはならない」という深い反省と強い決意のもと、ご遺族の皆さまや、被害に遭われた皆さまに真摯に対応するとともに、再発防止に取り組んでいくことをお誓いするため、追悼慰霊式を実施いたします。

12月2日は、事故が発生した午前8時3分に、事故現場付近の笹子トンネル東坑口付近で、ご冥福をお祈りし黙とうと献花をいたします。その後、場所を移動して、午前9時45分から、都留市内にある「シティホール都留」において、追悼慰霊式を実施いたします。

当日は、ご遺族様をはじめ、国土交通省関係者、行政機関の関係者などが参加する予定です。ご取材いただくことは可能ですが、プライバシーの十分な配慮を求めている出席者もいらっしゃいます。マスコミの皆さまには、取材に際してご協力をいただきたい点がありますので、ご理解をお願いいたします。

 

そして、当社グループでは、12月2日を「安全の日」と制定しております。事故の教訓を決して風化させず、社員一人ひとりの安全最優先の意識の徹底を図るため、この「安全の日」に、グループ会社を含めた全職場で、「黙とう」、「安全に関する職場討議」、「行動指針の唱和」を実施する予定です。

また、「安全の日」当日ではありませんが、当社グループの安全文化の醸成を図る目的で、外部有識者を招聘し、当社グループの役員・社員を対象とした「安全に関する講演会」を開催する予定です。

 

以上が、本日ご用意したトピックスになります。

 

【司会】

それでは、これから皆さまからのご質問をお受けしたいと思います。

 

【記者】

資料5について確認します。黙とう・献花ですが、一連の流れが8時から始まるという理解でよろしいでしょうか。

 

【金子社長】

8時3分より黙とうをおこないます。

 

【記者】

黙とうの時間はどのくらいですか。

 

【社長】

概ね1分間を予定しています。

 

【記者】

追悼慰霊式の終了予定時間は何時ですか。

 

【金子社長】

11時頃を予定しています。

 

【記者】

国土交通省の出席者は誰ですか。

 

【金子社長】

国土交通省で調整中です。

 

【記者】 

地元行政機関とはどこですか。

 

【金子社長】

山梨県や地元の市・町などです。

 

【記者】

取材の条件ですが、取材場所や取材時間については指定した場所・時間とありますが、我々は何を取材できるのでしょうか。

 

【司会】 

ご取材いただける内容も含めまして、次のご案内の際に詳しくご説明したいと思います。現在調整中です。

 

【記者】  

それでは意見として受け取っていただきたいのですが、プライバシーの配慮を求めていらっしゃるご遺族の方がお見えになるということはよく理解しています。それを配慮しながら取材・撮影をおこなうので、式の取材を一切制限してしまうというのは理解に苦しむところです。例えば、顔を写さない、後姿を撮影するなど、式あるいは黙とう・献花がおこなわれている間に、プライバシーを配慮しながら撮影できるようにお願います。

 

【司会】

そのような意見も踏まえて検討します。

 

【記者】

黙とう・献花、慰霊式には、ご遺族が何人くらい出席されるのでしょうか。

 

【金子社長】  

ご遺族に関することは回答を差し控えさせていただきます。

 

【記者】  

ワゴン車の保存に向けての進捗状況はいかがでしょうか。

 

【金子社長】

ワゴン車の前の所有者と所有権移転の話し合いをしていましたが、話し合いが長引いてしまってご遺族には大変申し訳なかったと思っています。所有権が当社に移ったのは10月11日です。それまでは日下部警察署塩山分署に保存されていましたが、11月13日に勝沼インターチェンジの施設内に移動しました。最終的に保存する施設については、ご遺族のご意向をよくお聞きして決めたいと思います。

 

【記者】

10月5日に横浜地方裁判所で3回目の裁判があったと思います。御社は、この事故は予見できなかったと主張され、遺族側の主張に対して争う姿勢を示していらっしゃると思います。そのような中で、慰霊式をおこなう理由を教えて下さい。

 

【金子社長】

慰霊式と裁判は全く別のものと思っています。今回の事故は、当社が起こした事故であることに間違いなく、この事故によって9名の方がお亡くなりになりました。9名の方のご冥福をお祈りし、深く反省し、これを教訓として、二度とこのような事故を起こしてはならないと、グループ役員・社員全員が決意を新たにするために追悼慰霊式をおこないます。

 

【記者】

前回の会見で、点検などを担当する保全担当要員を88人増やして400人規模にしたとおっしゃいました。さらに40~50人増やすという方針も明らかにされましたが、進捗状況を教えて下さい。

 

【金子社長】

12月は引き続き2人の増員を予定しており、合計で90人の増になります。今後も来春にかけて、40~50名の保全担当要員を増員し、現場体制を強化します。

 

【記者】

安全性向上3カ年計画を実施するための人員として、40~50人増やして450人体制にするという理解でよろしいですか。

 

【金子社長】

440~450人体制となると思います。

 

【記者】

安全性向上3カ年計画の目標を実現していくための最近の進捗状況を教えて下さい。

 

【金子社長】

いろいろ進めていますが、大きなものは組織改革です。11月1日に公表させていただきましたが、このときには組織の大きな骨格を示しました。いわゆる事業本部制から地域制に変わるので、仕事そのものがどのように動くのか、責任体制や権限がどうなるのかを検討しています。あわせて、本社のコーポレート部門の社員について、仕事の合理化をどのように進めていくのか、仕事のやり方の見直しも含めて検討しています。

 

【記者】

安全性を最優先とする企業文化を有し、社会から信頼される会社を作り上げるために必要なことを教えて下さい。

 

【金子社長】

安全性向上3カ年計画には全部で66のプロジェクトがありますが、これを確実に実行することに尽きると思っています。皆さまから失った信頼や信用を回復するためには、私はマジックというものはない、我々が計画し示した案を着実に約束どおりにしっかりやっていく、またその予定や結果をきちんと公表する、その繰り返しが信頼回復につながっていく唯一の道だと思っています。

 

【記者】

安全性向上3カ年計画を実施することで、なぜ笹子トンネルのような事故を二度と起こさないことが可能なのか、理由を教えてください。

 

【金子社長】

安全性向上3カ年計画は、ひとつは、国土交通省が設置した「トンネル天井板の落下事故に関する調査・検討委員会」や基準のあり方について調査・検討している「社会資本整備審議会道路分科会道路メンテナンス小委員会」などの意見を反映し、対応しています。また、NEXCO3社で設置し長期保全のあり方を議論している「高速道路資産の長期保全及び更新のあり方に関する技術検討委員会」のワーキングで、点検等の見直しなどもスタートしています。もうひとつ大事なことは、当社が設置した社外の有識者の委員による「安全性向上有識者委員会」を5回開催し、非常に厳しいご意見をいただきました。そういった意見を踏まえてとりまとめたのが安全性向上3カ年計画です。

加えて、安全性向上3カ年計画を確実に実行するための組織と意識が非常に重要だと思っています。これまでの組織を変え、安全性向上3カ年計画をしっかり実行する体制を整え、社員一人ひとりが安全を最優先とするという意識をしっかり持つことができれば、このような事故を二度と起こさないということができると思います。

 

【記者】

サービスエリアとパーキングエリアの状況ですが、前年実績で10月はプラスでした。ガソリンが大きく伸びているのは、ガソリンの単価が大きく上がっていることが要因だと思います。新東名が一年たって落ち着いてきたということが、今後サービスエリアやパーキングエリアのテコ入れ策を考えていれば教えて下さい。

 

【金子社長】

交通量は3%伸びましたが、飲食は残念ながら5%ほど落ちています。昨年は開通直後でしたので、当初想定どおり、大勢のお客さまに来ていただきました。これが10%~15%ほど収束していくことは当初から予想はしておりました。しかし、どのような状態にせよ、対前年割れというのはよろしくないと思っています。いわゆる小売をされている方は、例えば記念セールとか、春や夏のキャンペーンなど、いろいろと工夫されています。工夫することで、もう一度あのサービスエリアに行きたいというリピーターが増えていくと思っています。そのサービスエリアに行けば目新しい何かがある、あるいは、素晴らしいおもてなしがある、その両方を強化していくことが大切だと思っています。

 

【司会】

ご質問が途切れたようですので、これで定例記者会見を終了いたします。