NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2012年02月22日金子会長兼社長定例会見

会見要旨

【司会】

皆さまお待たせいたしました。ただいまから第76回の定例記者会見を始めさせていただきます。

 

【金子会長兼社長】

 

お忙しいところ、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。

はじめは、1月の事業の現況です。

1月の料金収入は、375億9千1百万円と、対前年同月比12.7%増でした。内訳は、高速が342億1千7百万円で10.3%増、一般有料道路は33億7千5百万円で44.9%増となっています。

一方、1月の通行台数は、日平均168万3千台と、対前年同月比5.1%減でした。内訳は、高速が日平均134万台、1.4%増、一般有料道路は34万3千台、24.1%減です。

料金収入が前年同月と比べプラス、通行台数がマイナスとなった理由は、無料化社会実験の凍結や、休日特別割引の地方部上限千円の終了によるものです。なお、今月のETC割引額は258億円で、前年同月の272億円に比べ、5.3%割引額が減少しています。割引率としては、約40.7%となります。

次に建設の状況です。

4月14日15時に開通する新東名御殿場JCT~三ヶ日JCT間(162㎞)は、現在、開通に向けて舗装や施設工事の最終仕上げを進めているところです。なお、開通式典の詳細については、決定次第、改めてお知らせさせていただきます。

次に、先週17日に東京支社から記者発表させていただきました、圏央道高尾山IC~八王子JCT(2km)の開通についてです。

開通日は、資料に記載しているとおり、来月3月25日(日)15時に決まりました。

今回の区間は、国土交通省と協働して進めてきた事業であり、平成25年度に全線開通が予定されている東名高速道路から中央自動車道までの一部区間となっています。

圏央道により東名高速道路と中央自動車道が結ばれると、広域ネットワークが形成され、都心部への通過交通の抑制による混雑解消や並行する国道などの混雑緩和が期待されるとともに、圏央道沿線への企業立地の促進や地域の活性化が期待されます。引き続き、残る区間についても早期開通に向け整備を進めてまいりますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

 

次にETCの利用状況です。

直近の2月3日~2月9日は、前月の1月6日~1月12日と比較して、日平均利用台数は1.7%減少しましたが、日平均利用率は89.3%から89.5%と0.2%増となっています。

平日、土日休日別に見ると、平日平均利用率は89.6%から89.7%と0.1%増、土日休日平均利用率は89.0%から88.8%と0.2%減となっています。

1月末の車載器取付け累計台数は、12月末と比較して0.7%増、台数にして26万台増加し、約3,684万台です。

 

1月のサービスエリアの売上高は126億3千万円と、対前年比99.8%でした。そのような中で道路別に見ると、東海北陸道が103.2%と好調でした。

東海北陸道は、昨年12月20日に関サービスエリアがリニューアルオープンし、お客さまにご好評いただいた影響と考えています。

売上を部門別に分けると、「飲食・物販部門」は、対前年比99.1%で8千5百万円減でした。

「飲食・物販部門」の更なる内訳は、「飲食部門」が対前年比97.3%で9千4百万円減、「物販部門」が対前年比100.1%で9百万円増となっております。続いて、「サービス部門(レストイン、風呂)」では、対前年比84.5%で5百万円減でした。最後に「GS部門」では、給油数量が対前年比96.8%と昨年度を下回ったが、単価差がプラス7円あることから、売上高は対前年比101.9%で6千万円増となっています。

 

サービスエリアの売上に続きまして、週末、東京・渋谷で開催しました「ハイウェイまちなかラーメンフェスタ~中日本観光まつり~」でSA・PAナンバーワンのラーメンが決まりましたので報告いたします。

2日間で約3万3千人のお客さまにご来場いただきました。名物ラーメンを食べていただいたお客さまによる投票の結果、全27メニューのうち、北陸道尼御前サービスエリア(上り)で提供する「甘えび塩ラーメン」がナンバーワンに輝きました。

開催した週末は、最低気温が氷点下まで下がるという厳しい天候でしたが、非常に多くの方に来場していただき、本当にありがとうございました。この場をお借りしてお礼申し上げます。今後も高速道路のエリアに限らず、積極的に市中に進出し、「まちなか」においても高速道路の魅力を知っていただけるイベントを開催してまいりますので、ぜひご期待ください。

 

次のトピックは、防災訓練についてです。

昨年3月に発生した東日本大震災からまもなく1年が経過しようとしています。

NEXCO中日本では、東日本大震災の教訓を踏まえ、お客さまのより一層の安全と安心を目指して、地震および津波対策を見直し、バックアップ体制、備蓄、通信手段などを強化しました。例えば、津波対策は、海に比較的近いSA・PAでお客さまへの瞬時警報システム導入や避難方法明示を行ったり、高速道路周辺地域にお住まいの方へ高速道路のり面を避難施設として活用する訓練を実施したりするなど、強化してきました。

今後30年以内に発生確率が88%といわれている東海地震や東南海・南海地震と連動した3連動地震および首都直下型地震などが起きた場合に備え、全てのSA・PAと料金所の計421箇所で、3月7日から9日までの3日間、防災訓練を実施します。

昨年9月には、緊急交通路の確保に対応した防災訓練を行いましたが、今回はお客さまの安全を確保するための従業員の行動確認を中心におこないます。

訓練は、SA・PAに設置されている放送設備を使用した緊急地震速報の伝達訓練、お客さま誘導訓練、建物倒壊などにより怪我をされたお客さまに対する救護措置訓練などを計画しています。また、料金所では、お客さま誘導訓練、通行止めとなった高速道路への進入禁止措置訓練などをおこないます。

報道機関の皆さまには、お手元の資料にありますように、足柄SA、上郷SA、尼御前SAの3箇所で3月8日14時から訓練を公開しますので、ぜひご覧下さい。

 

次のトピックスは、本日金沢支社が発表したハイウェイキャンペーンについてです。

NEXCO中日本金沢支社では、福井県との包括締結協定に基づき、高速道路をご利用して福井県嶺北地域を楽しくドライブしていただくことを目的に、社団法人福井県観光連盟とタイアップして、「北陸道ハイウェイキャンペーンふくい」を3月1日から5月末までおこないます。

お手元のパンフレットをご覧ください。

このキャンペーンは、「春のふくい」を堪能していただくために、福井県嶺北地域にある82箇所のおすすめスポット・施設において、お食事・お買物・宿泊・入浴などをご利用時にパンフレットを見せていただくと各種特典が受けられるものです。

また、パンフレットには南条SA(上り)で人気の「焼き鯖寿司」や北鯖江PA(下り)の「越前焼起き上がりこぼし」など、福井県嶺北地域のSA・PAのお薦め商品もご紹介しています。

パンフレットは、高速道路のSA・PAなどで無料配布しておりますので、ぜひ、この機会に高速道路を利用して、春の「ふくいの旅」をお楽しみください。

 

次のトピックは、新東名の開通日をご案内した際に、ご紹介した企画割引についてです。

新東名高速道路の開通を記念した高速道路の料金割引商品「速旅(はやたび) まるごと静岡ドライブプラン」は、3月14日(水)から当社公式WEBサイトで受付を開始しますので、お知らせします。

この商品は、「静岡エリアまでの往復と静岡エリア内乗り降り自由」をセットにした『東京エリア発着コース』『名古屋エリア発着コース』と新東名を含む静岡県内の高速道路を乗り降り自由にした『静岡エリア内乗り降り自由コース』の3つのお得なコースをご用意しています。

また、本商品をお申し込みいただいた方には、指定のサービスエリアなどでのお買い物に使えるお買い物券や、周辺観光施設などで優待が受けられる特典をご用意しています。

この商品は、新東名開通日の4月14日からご利用いただけますが、ご利用予定日の前日までにお申し込みが必要です。ぜひ、この機会に、今回開通する新東名を利用した高速道路の旅で新たな静岡の魅力を発見していただければと思います。

 

最後は、当社の環境に関する取り組みです。

当社の経営施策である『環境・持続可能社会への貢献』に基づき、4月14日に開通する新東名高速道路御殿場JCT~三ヶ日JCT間においても、環境に配慮した取り組みを実施していますのでご紹介します。

休憩施設のうち、NEOPASA(ネオパーサ)静岡(上り線)は、NEXCO中日本初となるエコメニューを集積した「スーパーエコ・エリア」として、整備します。

これにより、従来の試算と比べて、年間使用電力量を約5割削減、年間使用水道水量も約5割削減となり、ナゴヤドーム約15個分の森林整備に相当する年間約750トンのCO2削減を図ります。

主な取り組みとしては、高速道路で全国初となるバイオディーゼル燃料製造プラントの整備です。これまで、東名高速道路などで廃食油を再利用していましたが、精製については外部プラントに委託していました。今回、プラントを整備したことにより、新東名の休憩施設で発生する廃食油について、廃棄物を外部に出すことなく、高速道路内での資源の循環利用を図ります。また、高速道路では最大規模となる自然エネルギー「地中熱」を利用した空調をフードコートに導入しています。

NEXCO中日本では、NEOPASA静岡(上り線)を、高速道路を利用いただくお客さまはもとより、エリア周辺にお住まいの皆さま、特に小中学生への環境意識の啓発の場として、積極的に活用していきます。

また、新東名高速道路では、このほかにも、さまざまな環境に関する取り組みを行っています。新しい取り組みとしては、地球温暖化の抑制のため、トンネルの照明や従来の照明よりもCO2排出量の少ない、高効率照明灯具を採用しています。

当社は、今後も引き続き『環境・持続可能社会への貢献』に基づく事業に取り組んでまいりたいと考えています。

これで、環境に配慮した取り組みの報告を終わります。

   

以上が、本日ご用意したトピックスです。

 

【司会】

それでは、これから皆さまからのご質問をお受けしたいと思います。

 

【記者】

防災訓練についてですが、お客さまの避難を想定した訓練は初めてですか?

 

【金子会長兼社長】

これまでは、部分的にお客さまの避難訓練おこなってまいりましたが、全てのSA・PA・料金所で同時におこなうのは初めてです。

 

【記者】

地震および津波対策を見直したとのことですが、見直したものを確認するということでしょうか?

 

【金子会長兼社長】

見直しの中でお客さまの避難計画は作成しましたが、実施訓練はおこなっていませんでしたので、今回初めて避難計画に基づいて行動し、計画の有効性をチェックします。できれば、お客さまにも参加していただきたいと思っています。

 

【記者】

その場にいらしたお客さまには、どのように参加してもらうのですか?

 

【金子会長兼社長】

お客さまにお声かけをして、御了解いただければ、一緒に避難訓練に参加していただきたいと思います。

 

【記者】

バイオディーゼル燃料製造プラントについて、廃食油はどのエリアから集めてくるのですか?

 

【金子会長兼社長】

新東名に新たに設置する13箇所の休憩施設から発生する廃食油を、1箇所に集めて精製する予定です。

 

【記者】

精製能力7万リットルとのことですが、燃料にするとどのくらいの価格ですか?また、プラントの建設費はいくらですか?

 

【社員】

今の軽油価格は1リットル130円位で、運用当初の価格は軽油より若干高いと思われますが、徐々に軽油より安くなるように努力します。プラントの建設費は約2,000万円です。

 

【記者】

元社員の事件の公判で、検察側が会社が裏補償の話をしたり補償を根拠なく増やしたという指摘をしていましたが、それに対する社長の見解を教えて下さい。

 

【金子会長兼社長】

2月14日に第3回公判があり、2月28日は結審という予定になっています。現在公判中ですので、公判で出た1つ1つの内容についてのコメントは、この場では差し控えたいと思います。

 

【記者

社内調査はまだ継続していると思いますが、いつ頃最終報告書を出し、いつ頃処分を考えているのか目途を教えて下さい。

 

【金子会長兼社長】

社内調査委員会が現在も調査を進めているところです。事実の調査に加え、しっかりとした再発防止策を作るために、かなり広範囲にわたる仕事のプロセスの見直しをしていることから、少々時間がかかっています。社内調査委員会の調査が完了しましたら、処分と再発防止案もあわせて発表させていただきます。時期については、2月28日の結審以降に判決があると思いますが、それを見ながらタイミングを考えていきたいと思います。

 

【記者

社内調査の中間報告で事実経過をご説明いただきましたが、新たな事実が出てきたら認識や結果が変わることもありますか?

 

【金子会長兼社長】

調査を進めて分かったことについては、全て皆さまに発表させていただくつもりでいます。

 

【記者

タイミングとして考えているのは、判決の前もしくは判決後あるいは年度内ということになるのでしょうか?

 

【金子会長兼社長】

裁判も調査委員会の調査もそれぞれ進んでいますが、発表するタイミングはよく考えて進めていかないといけないと思います。事実関係を徹底的に洗い、それに基づく再発防止策を作り上げることが必要です。発表するタイミングについては事実関係が明確になってからということになると思います。

 

【記者

つまり判決が出る頃ということでしょうか。

 

【金子会長兼社長】

判決後かなり時間がたってから調査委員会の調査結果報告ということはないと思います。

 

【記者

国土交通省で、本州四国連絡橋との料金一体化の話があり、高速道路の料金値上げや50年間の償還期間の延長の話などが出ていますが、NEXCO中日本への影響など社長自身のお考えを教えてください。

 

【金子会長兼社長】

2月17日に、国土交通省から「今後の本四高速料金の基本方針」が出ていて、「NEXCOの料金水準を参考に、全国共通の水準とすることを基本とする」とあります。「具体的な実施方針については、平成24年度末を目途に検討を進める」とあり、これが大きな方針です。当社も国土交通省からこれ以上の細かいことを一切聞いていませんので、現時点では内容についてのコメントは差し控えたいと思います。

 

【記者

先日、愛知県からNEXCO中日本に対し、津波対策として蟹江ICと弥冨ICののり面を使用したいと要請があったと思います。それについては協力していくというお話でしたが、今回の防災訓練ではこれらのICの料金所を使う予定がありますか?

 

【金子会長兼社長】

全体の話として、のり面の利用については、静岡県、愛知県、三重県から要望を受けています。しかし、避難設備や利用方法について自治体と調整中ですので、今回の防災訓練には入っていません。

 

【社員

地元自治体から要望があった場合には、例として静岡市などと協定を結んでいますが、そういった自治体と一体となってできる体制を協定などで具体化していきたいと考えています。

 

【司会

ご質問が途切れたようですので、これで定例記者会見を終了いたします。