NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2011年09月22日金子会長兼社長定例会見

会見要旨

【司会】

皆さまお待たせいたしました。ただいまから第71回の定例記者会見を始めさせていただきます。

 

【金子会長兼社長】

 

お忙しいところ、お集まりいただきまして誠にありがとうございます。

今日は最初に台風15号の影響についてご報告します。

昨日・一昨日と台風15号が、日本列島を縦断し、当社管内の高速道路も長時間の通行止めとなり、お客さまに大変ご迷惑をおかけしたことを心からお詫び申し上げます。

特に東名高速道路富士IC~清水IC間の下り線では、静岡県由比地区の高波の影響で、下り線が20時間20分に及ぶ長時間の通行止めとなりました。また、中央自動車道土岐IC~多治見IC間の上り線においても、豪雨によるのり面小崩落の影響で16時間40分の通行止めとなるなど、新名神、北陸道、東海北陸道など当社管内の広範囲に渡り通行止めを余儀なくされました。

大型台風でありましたが、幸いにも大きな被害は発生しておりません。

本日2時現在、通行止めがまだ2箇所ございます。1箇所は、東海北陸道は現在も雨が降り続いており通行止が続いております。もう1箇所は、小田原厚木道路では道路脇の木が倒れて通行に支障があることから、通行止めが続いておりますが開通に向け倒木の処理を急いでおるところです。

被災箇所の復旧を急ぐとともに、今後も通行止め解除に向けた迅速な対応を行い、お客さまが高速道路をより安全・安心に走行していただけるよう、引き続き、努力してまいりたいと考えております。

 

それでは、8月の事業の現況についてです。

8月の料金収入は、493億1千4百万円と、対前年同月比10.5%増でした。内訳は、高速が448億8千3百万円、7.8%増、一有は44億3千1百万円、47.1%増となっています。この理由は、無料化社会実験の凍結や、休日特別割引の地方部上限1000円の終了に加え、大型車などの産業交通の利用の伸びもあったことによるものです。

一方、8月の通行台数は、日平均202万3千台と、対前年同月比5.9%減でした。内訳は、高速が日平均158万4千台、0.9%減、一有は43万9千台、20.4%減です。この理由は、無料化社会実験の凍結や、休日特別割引の地方部上限1000円の終了によるものです。

なお、今月のETC割引額は302億円で、前年同月の342億円に比べ、11.8%割引額が減少しています。割引率としては、約38.0%となります。

 

次に建設の状況です。

新東名の御殿場JCTから三ケ日JCT間(162km)について、前回の定例会見時に、「2012年の初夏の開通を目指して工事を進めます」との開通見通しをお知らせしたところです。

現在、舗装工事や施設工事を鋭意進めるとともに、新たに変状が確認された3箇所の地すべりについて、この年末を目途に対策工事を完了すべく工事進捗を図っているところです。

 

次にETCの利用状況です。

直近の9/9~9/15は、8/5~8/11と比較して、日平均利用台数は8.4%減少しましたが、日平均利用率は87.3%から87.8%と0.5%増となっています。

平日、土日休日別に見ると、平日平均利用率は87.4%から87.9%と0.5%増、土日休日平均利用率も86.9%から87.5%と0.6%増となっています。

8月末の車載器取付け累計台数は、7月末と比較して0.7%増、台数にして23万台増加し、約3,543万台です。

 

次にサービスエリアの状況です。

8月のサービスエリアの売上高は202億8千5百万円と、対前年比101.5%でした。道路別に見ると、東名阪道が148.8%と好調でした。

東名阪道では、『EXPASA(エクスパーサ)御在所』が、夏休みに入ってからも引き続きお客さまにご好評いただいております。

売上を部門別に分けると、「飲食・物販部門」は、対前年比99.2%で1億1千5百万円減でした。

「飲食・物販部門」の更なる内訳は、「飲食部門」が対前年比99.3%で3千7百万円減、「物販部門」が対前年比99.2%で7千8百万円減となっております。

続いて、「サービス部門(レストイン、風呂)」では、対前年比113.5%で6百万円増でした。

最後に「GS部門」では、給油数量が対前年比96.9%と昨年度を下回りましたが、単価差がプラス18円あることから、売上高は対前年比108.6%で4億3百万円増となっています。

以上が8月の事業の現況です。

 

続いて、東日本大震災における復興支援の現状をお知らせします。

東日本大震災から半年が過ぎ、これまでNEXCO中日本グループは、福島県いわき市や宮城県石巻市での給水活動などを行ってまいりました。今回、新たに福島県相馬郡新地町(しんちまち)からの支援要請を受け、9月5日から約1ヶ月半の予定で、延べ100名を派遣し、町道・農道・生活道路延長約31㎞の草刈り、側溝(そっこう)の土砂やガレキ処理などの支援活動を行います。

NEXCO中日本グループとして、今後も被災地の1日も早い復興に向けた支援をしてまいります。

 

次のトピックは渋滞解消の対策についてです。

今年2月の定例会見でお知らせした東名高速道路音羽蒲郡ICから豊田JCTの渋滞対策工事ですが、春から進めてきた非常駐車帯などを新たに設ける準備工事も順調に進み、東名集中工事の終了時から暫定的に3車線で運用することなりました。

東名の音羽蒲郡ICから豊田JCTまでの区間は、朝夕の通勤時間帯、ゴールデンウィークや夏休みなどの混雑期に、激しい渋滞やそれに伴う事故が発生しており、これまでLED情報板による速度回復情報の提供など様々な対策を実施してきました。来年初夏に新東名高速道路 御殿場JCTから三ヶ日JCT間が部分開通すると交通量の増加が見込まれ、更なる渋滞の悪化が予測されるため、愛知県内の新東名高速道路の開通まで、暫定的に3車線運用するものです。また、車線幅員が狭く、制限速度が60㎞/hになりますので、ご利用にあたってはご注意ください。

なお、東名集中工事は、10月11日から10月21日まで、東京ICから豊田ICまでの区間で行います。

集中工事期間中は、渋滞の発生や混雑により大変ご迷惑をおかけしますが、工事を短期間に集中して行うことで、年間の工事回数や工事渋滞回数を大幅に削減できる効果がありますので、ご理解とご協力をお願い致します。

お手元には、東名集中工事のリーフレットをお配りしていますので、ご確認いただければと思います。

 

次のトピックです。

10月1日は当社の創立記念日です。毎年、この創立記念日に合わせ、お客さまへの感謝の気持ちを込めて、高速道路をより身近に感じていただけるイベント「ゴーイングハイウェイ」を開催しております。今年は10月1日、2日及び15日、16日にかけて、東名高速道路海老名サービスエリア下り線をはじめ17会場で開催します。

普段、触れる事ができない高速道路パトロールカーやリフト車などに乗って記念撮影できるコーナーをはじめ、さまざまなメニューを用意しています。資料裏面をごらんいただくとイベント内容が記載してあります。特徴的なものを紹介させていただくと、東名高速・海老名サービスエリア下り線では、FIFAサッカーワールドカップ日韓大会の決勝オープニングセレモニーで演奏実績を持つ太鼓ドラマーヒダノ修一氏監修によるスーパー太鼓ライブや、上郷サービスエリア上り線では、チェンソーアートの実演を行います。また、北陸道・有磯海サービスエリア上り線では富山三大民謡の競演も行います。

秋の行楽シーズンでお出かけの際は、ぜひこれらのイベントにお立ち寄りいただき、楽しい時間をお過ごしください。

 

続きまして、当社のCSRの活動についてです。

既に9月9日に、発表させていただいておりますが、改めてお知らせいたします。

NEXCO中日本グループは、これまで「ハイウェイ緑の里プロジェクト」など、主に高速道路空間内でのCSR活動に取り組んでまいりましたが、このたび、「地域連携の強化、地域社会・経済への貢献」を更に進めるため、高速道路空間の外にCSR活動を拡げることといたしました。

具体的には、来年初夏に開通する新東名高速道路のサービスエリア近隣地域3地区で、地域の方と当社グループ社員が協働で農村整備作業などを行い、農山村の活性化に取り組みます。

今年度は計9回の活動を予定しており、初回の活動は、明後日の9月24日(土)に、静岡県浜松市の都田(みやこだ)地区で、地元の皆さんと田んぼの畦などに彼岸花を植える活動と耕作放棄地の草刈りを行います。

お配りした資料に記載されていますように、9時より協定締結式を行いますので、ぜひご取材いただけますようお願い申し上げます。

 

次のトピックは、南信州ハイウェイキャンペーンについてです。

こちらも9月12日に、名古屋支社から発表させていただいておりますが、改めてお知らせいたします。

NEXCO中日本では、お客さまサービスの向上や高速道路を活用した観光振興を通じて地域経済の活性化を図ることなどを目的に、南信州観光連携プロジェクト会議と連携して「南信州ハイウェイキャンペーン」を9月16日から実施しています。

南信州の指定インターを利用し、サービスエリアなどでお配りしているパンフレットに付いている専用はがき又は当社の公式WEBサイトからご応募いただくと、抽選で南信州の素敵な地元名産品や、マイレージポイント1,000ポイント、高速道路のご走行8,000円分などが合計100名様に当たるキャンペーンです。この機会に高速道路を利用して、魅力あふれる南信州へお出かけ下さい。

 

以上が本日ご用意したトピックスでございます。

 

【司会】 

それでは、これから皆さまからのご質問をお受けしたいと思います。

 

【記者】

東名高速の豊田周辺の渋滞対策は3車線化で緩和されるということですが、一方で東名阪の渋滞対策で、3車線化を検討されていると以前お話しされましたが、こちらの目途はどのようになっているのでしょうか?

 

【金子会長兼社長】

当社管内の中部地区では、東名高速の豊田地区、東名阪の四日市地区が渋滞の著しい箇所ですが、両地区とも3車線化することで対応していこうと考えています。東名高速の豊田地区については、本日発表したとおりです。ご質問の東名阪の四日市地区は、豊田地区と同様な方法で工事が実現できるよう、県や関係機関と協議を進めています。

 

【記者】

豊田周辺の渋滞対策の「暫定」とはどういう意味なのでしょうか?

 

【金子会長兼社長】

新東名が開通するとダブルネットワークになり、渋滞が解消できると考えてます。新東名の愛知県内区間である浜松いなさJCTから豊田東JCTは2014年(平成26年)度内開通を予定しています。開通後は現在の2車線に戻すということから暫定と表現しています。

 

【記者】

お盆期間や年末年始期間などの混雑期だけ3車線で運用すると理解していましたが、新東名の愛知県内が開通するまで3車線運用を続けるということでよろしいでしょうか?

 

【金子会長兼社長】

そのとおりです。

 

【記者】

3車線(暫定)運用で、以前2月の発表では1車線幅が狭くなるということから、ドライバーに呼び掛けをするとお聞きしましたが、具体的にどのような計画をお持ちでしょうか?

 

【金子会長兼社長】

規制速度が60km/hになるということを、ドライバーに看板や横断幕でお知らせするとともに、現在作成中の運転マナーガイドを広く配布して啓発に努めるとともに当社ホームページで積極的にPRしていきます。

 

【記者】

現在の規制速度は何km/hでしょうか?

 

【金子会長兼社長】

現在の規制速度は100km/hです。3車線区間では、手前から段階的に100、80、60km/hと速度を落としていき、3車線区間ではすべて60km/hとなります。

 

【記者】

車線幅が約40cmぐらい狭くなることで、ドライバーの方に注意してくださいという呼びかけをするということでしょうか?

 

【金子会長兼社長】

現在の車線幅3.60mを3.25mに、路肩が0.75mと狭まりますので、現地での注意喚起を中心にお客さまに積極的に広報します。

 

【記者】

新内閣が発足し、民主党の前原さんが党の政調会長に就任しました。国土交通大臣時代に金子社長も何度かお会いしていると思います。NEXCO中日本もベトナム案件や新会社設立など海外事業を進めていますが、それに関連して、前原さんが党の政調会長に誕生したことで何か期待することはございませんか?

 

【金子会長兼社長】

前原政調会長に就任されてから直接お話ししていません。前原政調会長がどのような政策をこれから打ち出していくのか現在注目しているところです。

ご質問がありました、海外への高速道路の輸出ですが、当社としては重要な成長戦略の一つと位置付けています。ベトナムにつきましては、早急にベトナム・ハノイ近郊の高速道路事業で、ベトナム政府と当社との協定を結ぶべく協議を進めているところです。

また、すでにご案内しました高速道路5社出資による高速道路インフラ輸出を目的とした新会社を、9月1日に設立しました。こちらと併せて高速道路の輸出をすることで、日本の経済に少しでも貢献できればと思っています。

前原政調会長とはお会いしてお話しできる機会ができればと思っています。

 

【記者】

ベトナムにおける高速道路事業は、これまでNEXCO中日本が力を入れてきたと思いますが、5社でやるメリットはあるのでしょうか?。単独でも良かったのではないでしょうか?

 

【金子会長兼社長】

やはり単独よりも5社で進めた方が強いと思います。もともと前身の日本道路公団が1つの部隊であり、それが3つに分割されてしまったということもあります。また、現在各社で進めている海外のプロジェクトが違います。NEXCO東日本はインドをテリトリーとして進めています。NEXCO西日本や首都高速道路はインドネシアで進めています。一方、技術力では、首都高速道路は都市空間に高速道路を建設する技術があり、当社はどちらかと言うと土工、トンネル、橋梁が強い分野です。これらの強みと良いところをオールジャパンで海外に向かって行った方が強いと思います。また、相手方も一つにまとまっていた方が、そして政府がその後ろにいる方が、早く事業に結び付けるのではないかと考えています。

 

【司会】

以上で定例記者会見を終了いたします。ありがとうございました。