NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2006年05月17日近藤会長定例記者会見

会見要旨

(会長)

近藤会長

みなさん、こんにちは。5月の定例記者会見を始めます。
連休はいかがでしたでしょうか。時間がたつのは早いですね。来月には皆さんに初年度――6カ月間ですが――の決算の話ができると思います。
今日は3点ほど話をさせていただきます。

まず第1点が事業の現況です。お配りしている資料をご覧になりながらお聞きください。

まず、高速道路の状況です。

営業の状況です。
4月の料金収入は約500億円でした。前年同月に比べますと相当な低下です。3%強、落ち込んでいます。
ただ、通行台数は増えています。その差については、ETCが普及拡大したことで割引効果が出てきた、ということでご理解いただきたいと思います。
具体的に申し上げますと、料金収入のうち割引をした分が約78億円です。それがなければ、交通量に見合った料金収入があったということです。
この割引による収入減については、45年の償還計画に織り込みずみです。つまり料金収入が落ち込むことは予想の範囲内の数字でした。償還計画にはいささかの影響も与えません。

建設の状況については、先月と同じです。

次に、主な工種の工事契約落札率の状況です。
4月の累計は81.33%でした。件数が少ないので、全体にどのような影響があるのかは、分析するまでわかりません。新会社が出来てから6カ月間の平均が85%であったという事実を踏まえると、少なくとも「落札率低下の傾向は依然として続いている」とは申し上げることが出来るのではないでしょうか。
先月話をさせていただきましたが、昨年度の6カ月で落札率が85%という数字が出ました。この工種別の分析について現在作業中です。来月には何らかの資料とともにお話ができると思っています。

次に、ETCの状況です。
直近の比較可能な期間、4月21日から4月27日の間ですが、ETCの利用率は62.7%でした。
カッコ内に連休中の数字が書いてあります。この期間は普段高速道路をお使いにならないお客様を含め、かなりのお客様にご利用をいただきました。利用率は50%台に低下をしていますが、4月の上旬が61.8%、下旬が62.7%で、1%強、上がっていますし、5月に入ってからも連休・休日の特殊な要因を除けば、この傾向は続いています。5月の平日の直近の数字は、67%超です。着実にETCの利用率が上がっています。
また、4月の1カ月での新たなセットアップ数は全国で43万台でした。
前回「チャレンジV」の時に話をしましたが、今年度末、つまり来年の3月末には「ETCの利用率を73%にする」という目標を立てています。現在63%ですから、ここ1年間であと10%伸ばしていきます。
数字だけをみればやさしい感じです。しかし、必ずしもやさしい課題ではありません。相当なキャンペーンが必要だと思います。現在もキャンペーンをやっていますし、年度内にはわれわれ自身のカード事業も開始したいと思っています。そのようなことも含め、さらに強力にキャンペーンを進め、セットアップの数をさらに増やしていきます。これによって3月末には73%の利用率を達成したいと思っています。

サービスエリアの状況です。
4月の売り上げは、約103億円でした。
昨年同期に比べ、飲食部門は2.2%、物販部門は3.5%増加しました。経済の状況と交通量の伸びに比例した数字だと思います。
現在の総売上をベースにしますと、先月発表した「チャレンジV」の売上目標はほぼ達成できる数字です。しかし、「チャレンジV」の3年目の数字を達成するには、かなり意欲的な目標の設定も必要です。これから拡販のキャンペーン、新しい業態の導入などの努力をしていきます。
いま社内では、「チャレンジV」の最終年度を踏まえての、より意欲的な今年の目標の設定作業をやっています。組織別、個人別に目標管理計画を導入するための作業を、全社で行っている最中でもあります。その中にも意欲的な数字を取り入れていきます。
GS(ガソリンスタンド)部門は、4月はかなり落ち込みました。前年同月比で1.4%のマイナスです。
単価はかなり上がったのですが、それ以上に販売数量が減少しました。おそらくこれは全国的な傾向だと思います。来月にならないと検証はできませんが、価格高騰の影響で全体の需要が減った結果だと思います。
ただ、今のところ断定的なことは申し上げられませんが、5月に入ってかなり販売数量が伸びているという報告も入ってきています。5月の数字が楽しみです。
今後、ガソリンスタンドの経営方式の見直しを行うなど、より多くのお客様に、より多くガソリンスタンドを活用していただく方策を検討していきます。

事業の現況はこの程度にしまして、2番目です。
NEXCO中日本ハイウェイガイドと道路緊急ダイヤルの番号の周知拡大です。資料はお手元に配布していると思います。
「#9910」が緊急ダイヤル、NEXCO中日本ハイウェイガイドの番号が「0570―090333」です。
われわれはこの番号へのお電話に対応するため、24時間体制を整えています。高速道路をご利用されるお客様は、質問や交通状況の問い合わせをしたい場合、この番号にぜひかけていただきたいと思います。
何かお聞きになりたいときに、お客様によっては、道路わきに車を止めて、徒歩で道路を横断し、料金所事務室に行かれる場合があります。そのようなことは大変危険です。
高速道路は大変便利ですが、車を離れると非常に危険です。何かお困りのことがあるときには、運転をされている方は電話のご利用が出来ませんので同乗者の方が、そうでなければサービスエリアにお車をお止めになりまして、ぜひこの番号をお使いいただきたいと思います。
路上で車外に出ないように、あるいは料金所周辺で車を降り、徒歩で高速道路を横断することがないように、ぜひともお願いしたいと思います。
 「路上で故障車を発見した」、「自らの車が故障した」、「落下物を発見した」という場合には、「#9910」にかけていただきたいと思います。もちろん、NEXCO中日本ハイウェイガイドに電話をしていただいてもかまいません。ただちに、交通管制室など必要なところに連絡する体制ができています。ただ、両方の電話番号をご存知であれば、使い分けていただけますと幸いです。
この2つの番号、かなりのお客様が利用されるようになってきていますが、もっと多くのお客様の声をお聞きしたいと思います。また、適時適切なご連絡もいただきたいと思います。
われわれはこの番号の周知徹底をいろいろな方策を通じてやらせていただきます。皆さま方におかれましても、ぜひご協力をお願したいと思いますし、ご自身でもこの番号をお使いいただきたいと思います。

3番目です。
われわれとしては、もっとも情報開示の進んだ、開かれた企業体でありたいと考えています。その意味で、情報開示の責任担当者を指名する、ということをチャレンジⅤの中でお約束していますが、今月の16日付で、情報開示担当者を任命、発令いたしました。
ご紹介します。加藤貞仁です。
何かお気づきの点がございましたら、加藤情報開示専門役にぜひご連絡、あるいはご相談をいただきたいと考えています。
会社としては、私をはじめ、最重要の経営課題のひとつとして、情報開示に全力で取り組んでいきたいと思っています。
情報開示の担当役員として、ここに相席しております山本専務、担当部長として菱田総務部長、そして先ほどご紹介した加藤専門役をおき、この3人がプレスリリースだけでなく、ホームページ、あるいは決算などの財務情報も含めたあらゆる情報の開示に携わります。
原則われわれは全ての情報を開示したいと考えています。個人情報に関わること、企業活動をするうえで当面開示しないことが望ましいことについては、例外的に除外いたしますが、それ以外については原則開示します。
また、その開示の方法についても、最も分かりやすい形に工夫していきます。いろいろとご指摘、ご指導をいただきたいと考えています。

私からは、以上3点です。ご質問があればお受けします。

(記者)

先ほどガソリンの話の最後に経営方策を検討するとおっしゃいましたが、念頭にあることはございますか。

 

(会長)

ガソリンスタンドは基本的には全て委託で、テナントさんが入ってやっています。
まず、そのテナントさんとの関係について、「今のままでいいのか」、「改善の余地があるのか」を考えていきます。せっかく高速道路の空間にガソリンスタンドを設けていますので、より多くのお客様にそれを活用していただく方策を一緒になって考えていきたいというのが第1点です。
 それからもうひとつは価格の問題です。
現在、全国一律の価格となっています。制度としては一律の価格設定を求めていませんが、全国一律の上限価格を決めているため、結果としてその上限価格に近いところで全国一律の料金となってしまっています。今後もこのあり方が望ましいのかどうか。
ご承知のとおりガソリン価格は、地域またはタイミングによって競争が激化しており、変動が激しいという実態があります。それにあわせて、われわれとしても適切に市場競争に参加できる方策として、よりよい方法がないかということも検討していきたいと考えております。
われわれは「こうあるべし」ということを考えているわけではありません。ゼロベースから考えてみようということで、検討をまさに開始したばかりです。
ただこの検討には、数カ月ぐらいはかかるのではないかと思っています。テナントさんのご意見、業界の方々のご意見、またお客様のご意見、ご希望などの聴取も必要だろうと思っています。
われわれとしては、みなさんにとってよりよい高速道路上のガソリンスタンドのあり方について検討していきたい、ということです。

 

(記者)

サービスエリアの状況で、最終年度に向けての課題として、新しい業態の導入というものがありました。「いま現在どのような内容になっているのか」、「いつぐらいまでに導入するのか」をお聞かせいただきたいのですが。

 

(会長)

業態につきましては「チャレンジV」で大体のことは申し上げています。
とりあえず今やりたいと思っていることは、サービスエリアの空間で、地元の皆様といっしょになって新鮮な野菜を販売していくということです。また、お客様から大変ご要望の多いコンビニを増設していきます。「チャレンジV」では、初年度から計画的に対応するということを宣言していただいています。これらを着実にやっていきたいと考えています。
それから飲食部門においても、改善の余地が大いにあると考えています。現在のテナントさんにご協力をしてできること、あるいは現在のテナントさん以外の方々と協力してできるという分野があろうかと思います。
また、現在の物販部門。コンビニの皆さんも若干入っていただいておりますが、その品揃えをお客様のご要望に応えて充実させていくということもあるのだろうと思います。
サービス分野においては、現在2カ所のホテル、あるいはマッサージや床屋をやっています。こういうものをどう広げていくのか。あるいはどう内容を改善していくのか。それにその改善あるいは拡張について、現在のテナントさんといっしょにやるのか、あるいはそうでないのか。そういうことも含めて検討しているということです。
初年度に少なくとも何カ所か実現したいと考えています。タイミングにつきましては準備が整い次第発表させていただきます。早ければ今月から来月にかけて、何かお知らせできると思っています。

 

(記者)

6月とおっしゃった決算の確定は、いつ頃の予定なのでしょうか。

 

(会長)

今大詰めの作業中です。できれば来月初旬には固めたいと考えています。

 

(記者)

発表は6月の中旬ぐらいになるのでしょうか。

 

(会長)

発表の時期は、株主さんのご意向も踏まえて決めたいと思います。少なくとも6月の初旬までには決算を固めたいと思いますので、固めた後できるだけ早く発表はしたいと考えています。

 

(記者)

先ほどお話がでた情報開示の件について、先ほどのご紹介では責任担当者ということだったのですが、例えば出先事務所でのことも含めて担当されるということなのでしょうか。

 

(会長)

それぞれの支社には広報専門の部署があります。またそれぞれの事務所にも、兼任ですが広報担当者を指名しています。従って、それぞれの出先にお問い合わせいただければ、適切に対応できる体制にはなっています。
ここでご紹介した情報開示の専門役の業務につきましては、それらをまとめた総括の業務、それからアドバイスをするということです。そして本社で統括をし、工夫する余地がある部分については、積極的、主体的に対応をしていく、そういうようなことが任務です。
 現場事務所でもきちっと対応できるようにはなっていますが、これからの対応の仕方についても改善していきたいと思っています。

 

(記者)

落札率の状況について、来月工種別の分析結果を発表されるということですが、分析をどのようにされているか教えてください。
新しい入札制度を導入した結果、落札額、落札率が下がったということをお話いただけるのでしょうか。それとも落札率の数字を精査したもののみを出されるのでしょうか。

 

(会長)

基本的には2つを考えています。
1つは実態をどのように考えていくのかということです。落札率が下がったもの、あまり変わっていないもの。それから個々の入札案件について問題があるところがあったのか、なかったのか。その要因は何か。競争原理がどのくらい効いていると判断できるのか。これらの事実の分析です。
もう1つが、今後入札業務を行うにあたり、その分析を踏まえて改善、工夫する余地があるのかないのか。あるとすればどういうことなのか。そういう施策面での提言も打ち出す形にしていきたいと、そのように考えています。
これら2点について、何らかのご報告ができるのではないかと思っています。

 

(記者)

その報告は決算と一緒に発表されるのですか。

 

(会長)

いいえ、必ずしも結びつけて考えてはいません。
入札結果分析については、できるだけ早くと考えていますので、もし決算発表以前に完了すれば、決算を待たずに発表します。決算発表時にできていなければ、その後できるだけ早くやるというように考えています。
ではまた来月お目にかかります。