NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社


2010年07月21日金子会長兼社長定例会見

会見要旨

(司会)

みなさまお待たせいたしました。ただいまから第57回の定例記者会見を始めさせていただきます。みなさまご承知とは存じますが、6月28日の当社株主総会並びに引き続き行われた取締役会において、代表取締役会長兼社長に就任いたしました金子剛一でございます。本日より金子が会見をいたします。
なお、本日は初めての会見でございますので、当社の企業ビジョンを取りまとめた資料がございますので、金子より説明させていただきます。パワーポイントで説明いたしますが、お手元に当社社内報「みちの明日へ」をお配りしております。そちらの6~7ページに、これから説明する内容が記載されておりますので、ご覧いただきながら説明を聞いていただければと思います。その後、通常の定例会見を始めさせていただきます。よろしくお願いいたします。


(会長兼社長)

NEXCO中日本代表取締役会長兼社長CEO・金子剛一(かねこ・たけかず)

金子でございます。ただいま司会から話がありましたように、6月28日付けで就任いたしました。今日で3週間と3日でございます。まだまだ勉強しないといけないことが山ほどありますが、この3週間と3日ほどで実感したことを簡単にお話しますと、まず1点目、3週間と3日ほどで各支社と建設の現場に行きました。あらためて手前味噌ではありますが、当社が持っている技術力、社員の能力や使命感といったものに感動しました。こういった資産を最大限使っていく、どのように広げていくか、といったことがますます大きな課題だと思っていますし、非常に大きな希望を持っております。これが1点目であります。2点目は、東京勤務が長いものですから、名古屋は本当に暑いなということを実感しているところです。

それでは、第1回目でありますので企業ビジョンについて簡単にお話しいたします。最初のスライドですが、私どもNEXCO中日本グループの企業ビジョンは、『世界一の高速道路会社』であり、それを『より良い会社でより強い会社』をめざすことによって実現したい、と考えております。タイミングとしては、あまり先ではない5年後を目指しております。この世界一の高速道路会社というのは、今申し上げましたグループ社員が持っている技術力や運営能力、意欲、情熱といったもので、お客さまに世界一のサービスを提供し、着実に成長し続ける会社ということであります。これからもう少し具体的に量、あるいは質ともに数値で測れるようなものを社内で討議しながら作っていきたいと思いますし、私自身はこの世界一というときには質というものを非常に重要視していきたい。会社の質、サービスの質、社員の質というものであります。より良い会社というのは常に革新を続け、企業の社会的責任を果たすことにより、社会に信頼され、喜ばれる会社であり、社員も家族も胸を張って誇れる会社でありまして、より強い会社というのは高い競争力・技術力を有し、いかなる環境においても、適正な利潤をあげ黒字を続ける会社、成長を続ける会社といった定義のもとに、世界一の高速道路会社を作りたい。このように思っております。経営方針は従来どおり『CSR経営の推進と飛躍への挑戦』を掲げながら、5カ年計画の基本方針としていきます。
次のスライドですが、まだまだ完成したものではありませんが、申し上げた考え方を図式化したものであります。現在を基点とし、縦軸に成長度合い、横軸を時間軸としております。現在からより良い会社より強い会社を作ることによって、約5年後には世界一の高速道路会社。これを当面のビジョン、目標値としていきたい。そして本来ならばもう少し先にあるだろう、それは10年後か15年後にある社員の夢であり、あるいは中日本高速道路がなぜ民営化となったのか、真の民間会社というのはどうあるべきなのか、これらの実現に向けた夢を右上に掲げています。世界一の高速道路会社というのはその道の途上にあろうといった考え方であります。今後全社員を含めてこういった夢の議論ですとか、我々は将来どういった会社を目指すのか、といった議論を社内で進めて参りたいと思っております。
次のスライドですが、経営理念としてのより具体的な我々の基本姿勢として6つ挙げております。何といっても一番大事なものは、(1)お客さま第一でありまして、そして(2)社会の信頼を獲得する、(3)革新的であり続ける、(4)環境を重視する、(5)現場に立って考え行動する、(6)チームワークを大切にする。今まで5つの基本姿勢に加えて6つの基本姿勢をうたっております。
次はCSR経営の推進と飛躍への挑戦であります。昨今の会社というのは自分の会社だけ、社員だけ、お客さまだけハッピーならば会社運営が上手くいくということではありません。ここに書いてあるように全てのステークホルダー、それはお客さま、地域社会、取引先、国民の皆さま、国際社会、私ども社員全員がそれぞれの立場から満足できるということが得られれば、会社の信頼度に繋がっていくのではないかなと考えており、全てのステークホルダーの皆さまの信頼と満足を得るということであります。
最後に、これからの会社作りのチャート、もう少し言えば夢の実現をどのようにするかであります。会社が持っている資産、ノウハウや人材などを含めまして、これらを継承する企業文化といったもの。そして成長していく、変わっていく、イノベーションしていくために革新しなければいけない企業文化といったものをあわせて、良いところを取って我々の新しい企業文化を作り、そして将来夢に向かって成長していこうというビジョンであります。
時間があるときに詳しいことを、あるいは少し時間が経てばこの話ももう少し詰まってくると思いますので、そのときにまた発表させていただきたいと思います。

本題に戻りまして4つほどございます。
まず、一番目が事業の現況2010年6月分でございます。6月の料金収入は、35,866百万円と、対前年同月比0.4%のマイナスでありました。内訳は、高速道路は32,691百万円で0.6%の減、一般有料道路3,175百万円で1.5%の増になっております。
一方、6月の通行台数は、日平均1,702千台と対前年同月比3.7%増でした。内訳は、高速道路が日平均1,343千台で2.8%増、一般有料道路は359千台で7.6%増です。高速道路については、通行台数は増加したものの、料金収入は、割引額の増加により、前年同月に比べて微減となりました。一般有料道路については、通行台数、料金収入ともに増加となりました。
なお、今月のETC割引額は269億円で、前年同月の245億円に比べ、9.9%割引額が増えています。ETC割引率としては、約42.9%となります。
続きまして、ETCの状況でございますが、直近の7月9日から15日は、6月11日から17日と比較して、日平均利用台数は、4.8%のプラスであります。日平均利用率は、86.5%から82.8%と3.7%ほどマイナスになっております。なお、利用率の減少はETCを搭載されていないお客さまが増加しているためと思われます。平休別に見ますと、平日の平均利用率は86.6%から82.8%へ3.8%のマイナス。土日休日平均利用率は、86.3%から82.6%これも3.7%のマイナスとなっており、平日、土日休日ともに減少しています。また、6月末の車載器取付け累計台数は、5月末と比較してプラスの0.9%、台数にしてプラス29万台で、約3,140万台です。
サービスエリアの状況であります。売上高は、ご覧のように対前年同月比で98.5%。額で申し上げますと164百万円の減でございます。飲食物販部門が、前年同月比で95.6%でございます。サービス部門が85.1%ですので約5百万円のマイナスです。GS部門ですが、109.5%とプラスとなっております。これは、ガソリン単価が昨年に比べて高いからです。以上が、サービスエリアの状況であります。
事業の現況は、以上です。

続きまして、トピックスの一番目として、東名高速道路足柄サービスエリアの第二期リニューアルオープンについての報告をいたします。
お手元に、資料及び写真があると思いますが、東名高速道路足柄サービスエリア(上下線)が、8月12日に第二期リニューアルオープンいたします。既に、第一期リニューアルは、4月にオープンしているのですが、今回は第二期リニューアルについての発表です。
上り線は、ラーメン界の重鎮 佐野実(さの・みのる)氏が高速道路の店舗で初プロデュースしたラーメン店「創彩麺家(そうさいめんか) 野(の)の実(み)」ほか4店舗がオープンします。下り線は、高速道路初出店となる「とんかつ新宿さぼてん」や、スイーツを取り揃えた「銀座コージーコーナー」ほか、10店舗がオープンし、計17店舗が足柄SAの新しい顔としてお客さまをお迎えします。
こうしたリニューアルを進めている目的についてですが、NEXCO中日本では、これまでの移動の通過点に過ぎなかった「通過型SA」から、お客さまの様々なニーズに応えた店舗を揃えることによって複合商業施設化を図り、目的地として選ばれる「滞在型SA」となることを目指しています。そして、近隣にお住まいの方にも、一般道側に設置しましたぷらっとパークから、ご利用いただけます。
今回の足柄SAのほか、東名阪自動車道 御在所SA(上下)、名神高速道路 多賀SA(下り)においても事業を進めており、2010年内に全てグランドオープンする予定です。
なお、これらのリニューアル工事は、CO2削減といった環境への配慮も実施しています。例えば、LED照明による節電、節水型便器による節水、ヒートポンプ空調による省エネ、複層ガラス・屋上緑化・遮熱性舗装による断熱、アイドリングストップ給電スタンドやEV急速充電スタンドによるCO2排出抑制など、環境へ配慮したエリア作りにも取り組んでいます。お手元にイメージの写真が載っていると思います。私も現場にいきましたが、現場はイメージ写真よりももっともっときれいになっております。ぜひ、ご利用いただければと思います。

続きまして、6月に発表させていただいた「第2回接客コンテスト」の結果を報告させていただきます。
NEXCO中日本の休憩施設では、約8,000名ものスタッフの方に働いてもらっています。その8,000名の頂点となるグランプリに、名神高速道路 養老SAの上りにある、ショッピングコーナーに勤務する上月(こうづき)ナナさんが受賞されました。グランプリ以外にも、飲食部門、物販部門、専門店部門の3部門においても、優勝者を決定しました。
接客コンテストは、テナント間やスタッフ間において接客レベルの向上を目指し切磋琢磨してもらうことで、CS、顧客満足のレベルの向上を図る目的で実施しております。CSの向上によって、お客さまに満足して休憩施設を利用していただくことは、企業として重要なことだと考えています。

つぎの報告でありますが、環境に配慮した取り組みとして、COP10についてでございます。
私どもは、環境に配慮した取り組みとして、COP10パートナーシップ事業へ参加しております。当社の経営施策である「地域連携の強化」あるいは「環境・持続可能社会への貢献」の取り組みの一環として、COP10関連イベントへの参加・協力に取り組んでいます。
5月には、COP10開催半年前「記念フェスティバル」に参加しました。
最近は、COP10パートナーシップ事業として、「圏央道フェア エコロード展」と「第5回 新聞紙で作る高速道路(橋)コンテスト」を登録しました。お手元には、昨年度の状況の写真を載せていますが、資料の上のほうについては、「圏央道フェア エコロード展」、圏央道の八王子ジャンクション内での、自然環境保全の取り組みを、展示パネルや映像により紹介するものです。
そして、資料の下のほうには、「第5回 新聞紙で作る高速道路(橋)コンテスト」は、身近にある新聞紙で、強い橋、美しい橋を作るコンテストです。今年のデザインの部の製作テーマは「環境に優しい」橋です。このようなことから、私どもは、COP10の開催まで約3ヶ月となりましたけれども、当社は今後も引続きCOP10を応援していきたいと考えております。
以上、4点が私からの報告になります。

 


(司会)

それでは、ご質問をお受けしたいと思います。


(記者)

まず、どのようにお呼びすればよろしいでしょうか?


(会長兼社長)

金子さんで結構です。社内ではさん付けでいこうとしています。社長でも結構です。


(記者)

企業ビジョンのところで、数値化というお話が出たのですが、量であれば長さや、経営の利益でなど想像できるのですが、質を数値化するにあたり社長のイメージを教えてください。


(会長兼社長)

例えの話ですが、社員の質を例に取りますと、女性社員の活性化の度合い、例えば管理職の中に占める女性の割合は何パーセントなのか、これはあきらかに数値化できるのではと考えています。時系列的に追っていくとか、あるすばらしい会社を目標におくということであります。以前の会社でシックスシグマというものをやっていましたので、なかなか数値化しにくいものをいかに数値化していくかということが社員の中の議論で重要な部分ではないかと思います。数値化の大切なところは本当に進んでいるのかと、点検してみることだと思います。


(記者)

世界一を目指す上で、具体的にこういう資源があって、こういうところに生かせるのではないかという具体的なものを教えてください。


(会長兼社長)

まだまだ3週間と3日なので感じたということでありますが、一つはサービスエリアだと思います。いろいろなサービスが提供できるのではないかと思っています。滞在型や近隣の方にも来ていただく、リピーターをぜひとも増やしたいと思っております。もちろん安全・安心・快適ということは重要でありますが、単に通過するだけでなく、ビジネスとしての成長も大きくできるのではないかと思っております。もう一点は技術の部分でありまして、国内はもとより海外、私どもはベトナムやマレーシアとのサポートをするということを決めておりますけども、国交省ともご相談しながらではありますが、海外にはまだまだ伸びる余地、我々の技術を使える、待っている余地があると思います。そちらの方に十分展開できると思います。


(記者)

マレーシアでは現在のところ人材交流にとどまっていると思いますが、ベトナムみたいに事業をすすめていくのですか?


(会長兼社長)

ご指摘のとおり、今のレベルではそのような状況ですが、将来的にはベトナムのような形にと思っていますが、まずは人材交流から下地を作っていこうと思っています。


(記者)

ちょうど就任の日が無料化実験スタートの日だったと思いますが、就任3週間経ちまして、台数なり数字的な変化のデータがあればお伺いしたいのと社長の受け止めをお聞かせください。


(会長兼社長)

国交省で発表した1週間の全国平均で、179%に増加し、NEXCO中日本管内では149%に増加しました。直近の例として3連休では無料化社会実験前と比較すると全国平均50区間で208%に増加したということであります。NEXCO中日本では若干低く、177%でございました。心配していた渋滞の件ですが思ったほどの渋滞がなかったというのが現実でございまして、私どもの9区間では17日が3区間、18日は4区間、19日は5区間、1km以上の渋滞が計24回発生いたしました。この無料化による大きな事故、トラブルがなく順調にスタートできていると思います。無料化実験については国交省が主体となって、物流コスト引き下げ、地域経済活性化を目的に進めている実験でありまして、私どもはこれを続けていく、そして今までと同じように国交省と協働して調査をしていきたいと思います。


(記者)

無料化実験のことで、渋滞の長さとかそういう面で以前と変化があったりしますか?


(水上TL)

渋滞の長さということですけど、今回1km以上の渋滞が24回発生したということは先ほどご報告させていただきましたが、昨年の3連休では同じ無料化の区間で7回ほど渋滞しています。したがって回数ということでは多くなっていますが、長さについては、もともと無料化区間は延長が短いところもございまして一概には論じることができない状況でございます。


(司会)

これをもちまして定例記者会見を終わりといたします。ありがとうございました。