NEXCO 中日本 中日本高速道路株式会社




2017年07月26日宮池社長定例会見

会見要旨

司会

皆さまお待たせしました。ただいまから第127回の定例会見をはじめさせていただきます。
本日は「NEXCO中日本グループの点検技術に関する現地説明会」としてご案内していますが、その前段で、いくつかトピックをご用意していますので、社長よりご説明します。

 

【はじめに】

社長

本日はお忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございます。
会見を始める前に、一言申し上げます。
7月14日、ピンポイント渋滞対策として、東名阪自動車道(上り線)鈴鹿インターチェンジ(IC)から四日市IC間の約8kmの区間で、暫定3車線運用を開始しました。
運用開始して約10日経過しましたが、渋滞の緩和など一定の効果が現れている状況です。
まだ運用開始後10日間でもあり、引続き、運用後の交通状況についてデータを収集・分析していきたいと考えていますので、対策後の交通状況につきましては、あらためて発表させていただきたいと思います。

【ETC多目的利用サービスの拡大に向けた取組み】

資料1-1と資料1-2を合わせてご覧ください。
『ETC多目的利用サービスの拡大』に向けて、当社とNEXCO東日本、首都高速道路会社が連携し技術開発の検討を進めてきました。
このたび、皆さまがお持ちのETCカードとETC車載器を使って、有料駐車場での料金決済の試行運用を実施することにしましたのでお知らせします。
試行運用につきましては、10月から新静岡セノバ駐車場で実施し、一連の技術面・運用面を検証することにしました。
このため試行運用に協力していただく、ETCカード決済のモニターを募集します。
モニターへの応募は、「ETC2.0普及促進研究会」のホームページからお願いします。
本日7月26日から9月15日までを受付期間としていますので、ぜひご協力いただきますようお願いします。
また、資料にはありませんが、名古屋地区でも試行運用の実施に向けて準備を進めていますので、準備が整い次第、お知らせします。

【NEXCO中日本グループの点検技術に関する現地説明会】

本日は、ご案内しましたとおり、当社グループで開発している点検や安全に関する各種技術と製品を展示・実演しご紹介します。
当社グループでは、高速道路インフラの老朽化による維持管理費の増大や、将来の少子高齢化に伴う技術者不足などを見据え、安全性の確保と信頼性、生産性の向上を目的に、高速道路上の道路構造物などを総合的に保全管理するため、ICTやIoT、AI、センサー、ロボット技術などの最新技術を取り入れた、「高度道路インフラ管理システム」の構築を目指しています。
当社グループにおける、ICT、IoT、AIなどをはじめとする最新技術は、点検や補修などの業務領域に留まりません。
お客さまに安全で快適に高速道路をご利用いただくため、交通情報の提供や交通渋滞の削減、料金サービスの向上などの保全・サービス事業全体をターゲットに、高速道路が未来の移動空間に相応しい姿となるよう、取組んでいるところです。
本日ご紹介する点検技術は、ドローンを活用した橋梁点検や、高速画像処理を用いたトンネル点検、高速走行で路面性状を測定できる専用車両、さらには地理的位置情報と、位置に関する情報を持ったデータを総合的に管理・加工したGISやクラウド技術を活用した点検用タブレットを導入した点検・補修業務支援システムなどをご用意しています。
また、橋梁部の点検困難箇所などで活用できる大型橋梁点検車やロープアクセスによる橋梁点検の実演のほか、当社グループで開発している点検や安全に関する各種技術と製品などを20点ほど展示しご紹介しています。
本日の現地説明会は、当社グループで開発している点検や安全に関する各種技術と製品について広くご紹介することを目的に、午前と午後の二回に分けて、応募いただいた大学生、建設会社、コンサルタントなどの皆さまにもご覧いただいています。
それでは、ここから先は、司会がご案内しますので、よろしくお願いします。

司会

以上が本日ご用意したトピックです。それ以外に資料2(事業の現況)を配布していますので、後程ご確認いただきたいと思います。
それでは、点検技術のご案内の前に、皆さまからのご質問をお受けします。

記者

今回、様々な技術を公開するということに至っていますが、この取組みの位置付けなどありましたら、お願いします。

社長

先ほどご説明したとおり高速道路は相当老朽化が進んでいます。一方で、少子高齢化の進行によって、点検をする人達が将来不足していくといった問題もあります。そういった中で、私どもとしてはできるだけ技術開発を進め、生産性を上げていくことが必要だと思っています。そのためには、ICT、IoT、AIなどをどんどん導入しながら、安全性の高い点検技術や補修技術を開発していかなければなりません。現在、システムとして取組んでいる技術を皆さんにもっと知っていただくために本日の説明会を開催したということが一点です。
もう一点としましては、本日、コンサルタントの方や専門のメ-カ-の方にも見ていただいており、お互いに切磋琢磨しながら、技術をさらに高めていきたいということも考えているところです。

司会

それでは、各種点検技術につきまして、以下の順でご案内します。
1.点検が困難な橋梁部の点検に活用する「大型橋梁点検車」「ロープアクセス」「ドローン」
2.点検ロボットによる斜張橋斜材の点検技術
3.東京大学と共同開発中の、高速画像処理を活用したトンネル点検技術
4.高速走行で路面性状を測定できる車両「ロードタイガー」
5.点検用タブレットを活用した点検・補修業務支援システム
各展示ブースでは、専門の係員がご説明しますので、ご質問などございましたらお尋ねください。
報道関係の皆さまにご覧いただいた後に、大学生、建設会社、コンサルタントなどの一般の皆さまをご案内する予定となっていますので、併せて取材していただきますようお願いします。